アンケートの結果,1話1話やっていく事になったので偶に飛ばしたりはあるかもしれませんが基本その方針でよろしくお願いします!
では,取り合えず喧嘩しましょう!
ヒカリがナルトに呼びだされ,校長室に行っている頃ボルトは友人である奈良シカダイと話し合いながら教室へ向かっていた。
「ボルト,あの子とどんな関係なんだ?」
「どんな関係……つっても俺もまだヒカリの事はよく分かんねえんだよな」
ヒカリからは自分の事を知っていた理由を”過去に助けてもらったから”と教えられているが,正直心当たりなどないし彼女があれほど自分に拘る理由というのも完全に理解が出来た訳じゃない。
「だけど悪い奴じゃねえぜ?」
「お前がそう言うなら良いが……サラダとサラダの親父さん以外のうちはだ。大人は頭を抱えていると思うぜ」
「……? どうしてだ?」
うちは一族……この木ノ葉の里を作ったとされる初代火影,千手柱間……その柱間の共にして第4次忍界大戦の火付け役とも言えるうちはマダラ。そのマダラと同じ一族にして今やほぼ滅亡してしまった一族の1人だ。
その滅亡寸前にまで追い込んだのはサラダの叔父ではあるが,その理由もうちはのクーデターを止める為だ。
そんな事をシカダイが知っていた訳ではないが,こういった
「どうしてって……うちはと言ったら第4次忍界大戦を引き起こした連中と同じだからな。サラダは七代目の守護があったから何とも言われなかっただろうが,ヒカリが今の所未知のうちはである以上大人は警戒する必要があるからな」
「ヒカリはそんな警戒するような事をしないってばさ!」
「お前の考えがどうであれ,大人が決める事だ。それにある程度彼女の警戒を解いたからこそアカデミーに入れる事にしたんだろうよ」
もしヒカリが謀反を企てるような人間ならば,そもそもアカデミーに入学なんてさせないだろう。
ならナルトも彼の相談役でもあるシカマルも,少なくとも現状ではヒカリが謀反するほどの事をしないと思っているのだろう。……正確にはシカマルは疑っているがナルトの答えを尊重しているという形だけれども。
そんな会話をしながら2人と……途中で合流した雷門デンキと共に教室に戻ると……異様な怒気を感じる生徒が机にふんぞり返っていた。
「火影の息子か,出ていけ!」
ボルト達が入って来るなりそんなセリフを言ったのはイワベエというガタイの良い生徒だった。彼はこのアカデミー生活が始まってからこの2週間で既に他の生徒達に恐れられていて,その理由はイワベエが2年間留年している先輩と言う事以上に……
「誰の息子とか関係ねえだろ」
そんな事を言ったからか,イワベエはふんぞり返っていた机から飛び上がりボルトの胸倉を掴んだ。
「面白くねえんだよ! お前みたいのがこれから目の前をチョロチョロすんのかと思うと。目障りだ親の七光り野郎!!」
「てめえ……いい加減に」
ボルトが何かを言う前にイワベエは豪快にボルトを教卓の方へ投げつけた。
ナルトの息子として,日向の孫として基礎的なトレーニングを欠かさなかったボルトが簡単に投げ飛ばされる事が彼の力を教えている。投げ飛ばされたボルトにデンキが駆け寄り支える
「辞めた方が良いよ。イワベエ君の体術は先生達も一目置いているくらいなんだから」
「じゃあなんでダブってんだよ」
昔の……それこそナルトがアカデミー生だった頃ならば一目置かれているイワベエなんて当に下忍になっていたかもしれないが現実は何故か留年しているイワベエである。
「いいか! 忍者ってのは強さが全てだ。お前らみたくお行儀よく勉強して何になる! 現に火影だって一番強い奴が鳴ってるじゃねえか。忍者は強けりゃ何でも許されるんだよ!」
この考え方が,クラスでイワベエが忌避される大きな理由だ。強さこそが全てという考え,そしてそれを証明するだけの強さがイワベエにはあったからである。
強いからこそ,周りの自分に比べて力がないと思い込んでいるイワベエは周りの事が見えない。親の力で入学してきたと言い張り目の敵にする。
だけど……イワベエの言う”強い人間”と言うのは何も物理的な強さだけじゃない。彼にはない力が持った人間も確かに存在する。
「ボルト君は……七光りなんかじゃない! ボルト君がいなかったら僕はここに来たいって思わなかった! 君に何が分かるの?」
「雑魚が出しゃばんじゃねえ!」
そう言って自分に立てついて来たデンキの胸倉を掴もうとしたイワベエだったが,その手は割り込んだボルトの蹴り上げによって事なきを得た。
「俺はここでは喧嘩しねえって決めてたけどよ……買ってやるぜ,てめえの喧嘩」
「ふっ……おもしれえ」
ニヤリと笑みを浮かべたイワベエはその挑戦状を受け入れた。
そうして2人はアカデミー内にある闘技場へと向かい始め,他に集まって来たクラスの面々も彼らの喧嘩を見ようとついて行き始めた。
決して授業をさぼろうと思っている訳では断じてない!
「あれ……ボルト?」
移動し始めたクラスへ戻って来たヒカリは何故移動し始めているのか分からない為困惑顔で現れた。
そんなヒカリに気が付いたのか,このクラスの委員長……筧スミレが声をかけて来た
「あ,ヒカリさん……七代目に呼ばれてたけど大丈夫?」
そのどこか接し方を探るような感じにヒカリはヒカリで戸惑いながら首を振った。
「はい,大丈夫でした。けれど……どうして皆移動してるんですか……?」
取り合えずヒカリは移動の先頭にボルトがいるのを認め,スミレと……彼女とよく一緒にいるうちはサラダと秋道チョウチョウにならんで歩き始めながら事情を聞いた。
「そ……そんな事が」
「ほんっと……男子ってバカ」
隣でサラダが辛辣な事を言っているが,ヒカリは闘技場に降り立ったボルトの事を心配気に見ていた。
勿論過去に自分を助けてくれたボルトを知っているから,彼が強いと言う事は知っているが……何というか,不安なのである。
──結果として,ヒカリの心配は杞憂に終わる。
始まったボルトとイワベエの”喧嘩”,正直レベルという観点から見ればヒカリがいた戦国時代に比べたら低いと言わざるを得ない。
だけど……ヒカリはそんな事に注目していなかった。
ボルトとイワベエの地力ではイワベエの方が軍配が上がり,ボルトの影分身を使った攻撃も難なくいなされ,忍者らしい戦い方でイワベエは確実にボルトを追い込んでいたのは間違いない。
「——ッ,ボルト!」
何度も飛ばされるボルトを見て,ヒカリは身体がボルトを助けようと動いてしまった事もあるがそれを止めたのは他でもないボルトだった。
「ヒカリ来るな! これは俺の”喧嘩”だってばさ!」
「……っ」
「へっ……編入生だかなんだか知らねえが俺は2対1でも構わないぜ?」
ボルトの忍術を見切り,徐々に追い詰めているからこその余裕。更にこれまで築き上げて来た強さという自信がイワベエにはあった。
しかしボルトは口元に笑みを浮かべ逆に煽り返した。
「勉強が出来なくて留年して,それを時代のせいにして悪ぶってるだけってなんて……それが一番ダサいんだってばさ!」
叫び,影分身を出してイワベエをかく乱する。しかしイワベエはあくまでも冷静だ。直ぐにボルト達の前から隠れ蓑術で消え姿を消した。
そうして上から声が聞こえるとそこには留年したからこそできると言っても過言ではない壁に立つというやり方から手裏剣を放ち,分身の弱点でもある本体を狙った手裏剣が放たれる。
「ボルト!」
次々襲い掛かる手裏剣をガードし,目を閉じてしまった隙にイワベエは飛び上がりその一番後ろに待機していた本体と思われるボルトに突撃したが──攻撃を受ける直前,そのボルトが煙になって消えた。
「俺の分身は身代わりじゃねえ!」
次に声が聞こえて来たのは他のボルト達からだった
「俺は火影の七光りじゃねえ!!」
その宣言と共にイワベエへそれぞれの分身から強烈な攻撃が突き刺さり,イワベエからダウンを取った。
「お前に事情があるように他の奴らも色んな事情があってここにきてんだ。人の行く道邪魔すんな!」
「——っ!」
ヒカリはボルトのその言葉に,過去のボルトの行動と重ねた。彼も……ヒカリの兵器という道を塗り替える為に来てくれて自分の為に戦ってくれた。
戦いに参加したくないというヒカリの道を拓くために来てくれた。根幹はあのボルトと同じと言う事を分かっていたつもりだったが,こうして彼の行動と言葉が一致しているのを見ると胸がポカポカしてくる。
しかし……そんなヒカリの心の内などイワベエに分かるはずもなく,倒されたイワベエはこの喧嘩の前に使わないと宣言した武器の所に降り立ち,それを引き抜いた。
土遁のチャクラで更なる武器にするという忍具だ。
「ざけんなよ……俺は火影様みたいになりたいんだ~~ッ!!」
そう叫び,その武器を引き抜くと大地が揺れ土遁の攻撃がボルトに迫りくる。
唐突なその攻撃にボルトは慌てて避けた。
「俺は火影様みてえになりてえんだよ! 火影様みてえに戦いてえんだよ! それが俺の行く道! こんなところで終わりたくねえんだよ!!」
その余りに勝手な言い分と,最初に武器は使わないと自分で宣言したのにもかかわらずその武器を使い始めたことにヒカリはボルトを助けようと動こうとした瞬間,彼女よりも早くイワベエの持つ武器へ仕掛けていた赤い鳥がイワベエの手から武器を取り上げた。
その鳥は術者の所まで来て弾けて消えた。その術者とは,この戦いをずっと見ていた山中いのじんだった。
「てめえ何のつもりだ!?」
「あれ? 武器は使わないって言ってたよね。ルールを破って勝負だって言えるの?」
「──っ!」
いのじんの言葉にイワベエはハッとし,呆然と呟いた。
「確かに俺……だせえな」
ある意味でのイワベエの敗北宣言に観客の生徒達は歓声を上げた。その歓声の中心にいたのはボルトだ。そんなボルトの所へヒカリは降り立ち心配気に問いかけた。……身体がくっつきそうな距離感でというおまけつきだが。
「ボルト大丈夫? 怪我はない……?」
「だ,大丈夫だってばさ! それよりちょっと近すぎだってばさ」
「え……あ,ごめん」
ヒカリには拒絶の言葉に聞こえたのか一瞬でしゅんとテンションを下げてしまった。
「ああいや,これはヒカリが嫌とかそう言う事じゃなくてだな……?」
そう言って慌ててヒカリの機嫌を取ろうとするボルトなのであった。結局ヒカリの機嫌は直ぐに直ったが
★
あのボルトとイワベエの喧嘩から翌日,ヒカリの姿は昨日の事で仲を深めたサラダ,スミレにチョウチョウの3人と一緒にあった。ヒカリは慣れないのかソワソワしながら前列にいるボルトを見ていると,昨日はどこか剣呑な雰囲気だったクラスがボルトを中心に解けていくのをヒカリは感じていた。
それはあのイワベエもそうだった。昨日まではどこか周りを見ていなかった彼がボルトの後ろの席に座り,何気なくボルトやシカダイたちの会話に参加しているのを見てヒカリは内心凄いと感心していた。
「ボルト君って不思議な人ですね」
隣のスミレがそんなクラスに風を起こしたボルトを見てポツンと呟く。ヒカリがスミレを見ると彼女は今までボルトのような人がいるのを知らなかったように珍しそうに彼の事を見ていた。
チョウチョウは元々ボルトの事を知っていたからか,どこかニヤリとしながら言った。
「なーにー委員長,ボルトの事気になんの?」
「え……? はわわ! そんなんじゃないよ!」
「あはは……」
ヒカリはそんな2人のやりとりを複雑そうに見た後,またボルトの方を見る。スミレの言いたい事もヒカリには分かる。ボルトは不思議な存在だ。
過去に自分を助けて自由にしてくれたあのボルトも,なぜあそこまで必死になって自分を助けてくれたのかは分からない。だけれど……ボルトはこの里の1番,火影の息子として運命と戦っていたんじゃないかって言うのはこの2週間で感じた。
誰かの息子だから優秀であれ……そんな事を押し付けられてきたボルトだからこそ自分の思い通りにしか生きられない人を放っておけないんじゃないかと思った。
(ボルト……あなたってやっぱり……)
その後に続く言葉はヒカリ本人にしか分からなかったのだった。
そして,そんな色々考えていそうなヒカリの横顔はサラダが読めない表情で見ていたのだった
お疲れさまです。
という訳でヒカリはボルト以外とは安定の女子3人衆とつるみます。つまりゴースト事件の犯人と一番近い場所にいると言う事になります()。
今更ですけど,基本的にアニメを見た事前提に進めますのでよろしくお願いいたします。
という訳で次回,ヒカリの初陣です!
話の進み方どーしましょう
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アニメ1話1話じっくりやって行こうぜ
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1章ごと2,3話のダイジェスト
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漫画の章だけやる