ポケットモンスター 遥かなるチャンピオンロード   作:メンマ46号

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よくよく考えたらこの小説の初のポケモンの進化シーンってポケモンハンターのバンギラスじゃねーか。


ポケモンの進化と真価・後編

 sideミテキ

 

「ねぇサトシ、ミテキ。ポケモン貸してくれない?ポチエナとレベルの近い奴でさ」

 

「ん?」

 

「え?」

 

 しばらくカクリさんの小屋に滞在する事になり、折角なのでロズレイドにキモリとキノココへの技や戦い方の指導をして貰いつつ、カナズミジムに向けての特訓が一区切り付いたタイミングでマサトがそんな申し出をしてきた。

 

「ダメよ貸しちゃ」

 

 だがアチャモを抱き抱えたハルカがすぐに割り込み、ポケモンを貸さないように警告してくる。

 

「ポチエナを進化させる為に、わざと負けさせる気なんだから」

 

「チャモチャモ!」

 

 なんかアチャモもプリプリ怒ってるし。なるほど。マサトはアチャモ相手に八百長バトルをして経験値稼ぎをしようとしたのか。わざと負けろなんて言われて面白いポケモンなんていない。アチャモだってそりゃ怒る。

 

「本当なのか?マサト」

 

「だって……僕どうしてもポチエナを進化させたいんだ!」

 

「どっち道トレーニングしたばっかだから休憩挟まずにバトルなんてさせないけどな」

 

 キモリ、キノココ、マリルリ、イーブイ兄妹……ポチエナとレベルの近いポケモンはいるが全員トレーニングを終えたばかりだ。八百長であろうがなかろうがこんな状態でバトルしろなんて言えない。

 サトシも一緒にマリル、スバメ、キモリがトレーニングをしたばかりだ。今バトルができるとすれば俺のロズレイドとサトシのピカチュウだけだ。当然、八百長してもポチエナが勝つのは無理だと断言する程のレベル差がある。

 

「気持ちは分かったけど、相手がわざと負けるようなバトルで進化しても、ポチエナは喜ばないんじゃないかな」

 

「つーかそもそも八百長バトルで経験値なんて入らないぞ」

 

 それで経験値が入るなら俺だって苦労してない。そんなんでレベルが上がるなら少なくともイーブイ兄妹はスズラン大会に参加できるくらいに仕上げている。それでイーブイ兄妹が納得するかは話が別だけどな。

 サトシの言葉に思う所があったのか、マサトは俯き、俺とサトシにポケモンを貸して欲しいとはもう言わなかった。

 

 トレーニング後の休憩を終え、あとの時間は自由にポケモン達を遊ばせる事にする。外に出てロズレイドやサトシのキモリは寝そべって日光浴を楽しみ、他のポケモン達はピカチュウを中心にみんなでボール遊びをしている。その中には件のポチエナも混じっている。

 

「はぁ〜」

 

「マサト、あんまり焦るなよ。俺のピカチュウもいつかは進化する時が来るかもしれないけど、進化してない今だってパワーの差をカバーできる良い所を沢山持っているんだ」

 

「そうそう。進化しなくたって強い奴は強い。ポチエナだって進んで進化したがってる訳じゃないなら、焦らなくたって良い」

 

 進化をするかどうかは本来ポケモンの自由。今俺が持っているポケモン達は大半が進化済みだが、レベルで進化する奴は進化を特に拒まなかったからそのまま進化させただけで、道具なんかを使って進化する奴らは本人が納得した上で俺は進化させた。イーブイ兄妹にしたって、俺は当人達にどの進化をして欲しいのかを説明して、了承を得た上で狙っている進化をさせる事にしている。

 

「だからポチエナも……」

 

「ズルして進化させなきゃ良いんでしょ!?分かったよ!!」

 

 だが話をしてもあまり伝わらなかったようで、癇癪を起こし、あてつけのようにそんな台詞を吐いてポチエナを連れて森の奥へ行ってしまった。あ〜あ、遊んでたのに。

 

「やれやれ」

 

「反抗期かなぁ?」

 

「ただの我儘っしょ。それよりサトシ、さっき話したイーブイの専用技だけどさ。実はピカチュウにもそういう技があるんだぜ」

 

「そうなのか!?」

 

 イーブイの相棒技をさっきみんなに説明したが、ピカチュウにも相棒技がある事をサトシに教えてやる。この世界はゲームと違ってポケモン達の覚える技に制限は無い。あくまで公式戦ではその中から四つを選んで使うだけだ。

 ならばサトシとピカチュウが相棒技を使ったって良い。ピカチュウが相棒技を覚えればそれだけ戦略の幅が広がってサトシ達は強くなる。どうせなら俺も強いサトシとバトルしたいからな。それは巡り巡って俺が強くなる為にもなる。

 というか、サトシの成長がアニメ通りなだけじゃ新無印編でPWCSを優勝なんてできないだろう。この世界では世界最強のトレーナーはダンデを抑えてレッドがその座に君臨しているんだから。

 

「……で、これがピカチュウの専用技な。ばちばちアクセル、ざぶざぶサーフ、ふわふわフォール、ピカピカサンダー、あとボルテッカー……とこのように五つある」

 

 俺はバトルレコーダーを使ってこの間のカントー地方チャンピオン防衛戦でのレッドvsカンナと同じく防衛戦のレッドvsシバの試合をサトシに見せる。ピカチュウの相棒技とボルテッカーを見たいならレッドのバトルを見せるのが一番だ。

 やっぱレッドのピカチュウやべぇわ。クッソ強え。潜在パワーはサトシのピカチュウだって負けてないとは思うが、育成とバトルによる経験と練度が違い過ぎる。ゲームだと金銀はレベル81。HGSSに至ってはレベル88だからな。この世界、四天王だって本気のポケモン達はレベル65から70に届くかってくらいなのにチャンピオンになると格が違いすぎる。

 

 そんな格の違うチャンピオンを四人も押し退けてジムリーダーなのにマスターズエイトの上位四人の中に入ってるグリーンとかどんだけ強いんだ。

 

「これがピカチュウの専用技かぁ。どの技も全然知らなかったな」

 

「ポケモンマスターを目指すなら、ピカチュウにこれらの技を覚えさせて使いこなせないとな。リーグを勝ち抜く為の大きな助けにもなるはずだ。ざぶざぶサーフなんかはみずタイプの技だからピカチュウの苦手なじめんタイプへの対策にもなる」

 

 いつの間にかピカチュウもボール遊びから離脱して一緒にバトルレコーダーの記録を観ている。レッドのピカチュウが自分より遥か高みにいる事はすぐに分かったようで、武者震いまでしている。まぁ日頃からロケット団に潜在能力で匹敵するはずだと比較対象にされているから元々気になってはいたんだろう。

 

 さて、相棒技に関して教えたは良いものの、肝心の相棒技とボルテッカーはどうやって覚えさせるかという話になる。俺のイーブイ兄妹の相棒技も直接教えて貰ったからなぁ。ピカチュウの相棒技とボルテッカーの覚えさせ方なんて分からん。

 

「でもざぶざぶサーフはなみのりをベースにすれば比較的覚え易いはずだ」

 

「へぇー、ピカチュウがなみのりを覚えられるなんて知らなかったよ。でもそういう事ならピカチュウ、早速なみのりの特訓だな!」

 

「ピカチュ!」

 

「技マシン持ってるけど使うか?」

 

 特訓と言ったそばから技マシンを出したら揃ってずっこけた。

 

 この世界の技マシンは第五世代以降の仕様で何度でも使える。いずれは俺もピカチュウを捕まえたら使おうと思って用意したものだ。みずポケモン達はマリルリ以外全員自力修得した。

 

 話ついでにこの間ミズゴロウ使いに負けた事もあってハルカに軽くバトルについてレクチャーしていると深刻そうな顔をしたカクリさんがここに戻って来た。

 

「カクリさん!」

 

「どこ行ってたんですか?」

 

「これを見て」

 

 そう言ってカクリさんが出したのは千切れたネットだった。かなり乱暴に扱われたようで千切れた箇所が酷く傷んでいる。

 

「捕獲用の罠の一部よ」

 

「罠って事は……」

 

「まさか、密猟者が!?」

 

 ポケモン保護区に捕獲用の罠なんて密猟者以外に考えられない。俺達は顔を見合わせて頷き合うと一目散に森へ向かう。ポケモン達を助けなきゃいけない事と、森の中に行ったマサトを保護しなければならないからだ。

 

 俺達はグラエナの鼻を頼りに森の中を探し回るとその先でマサトと対峙する白衣を着て眼鏡をかけたロケット団を見つける。

 

「マサトー!」

 

「大丈夫かーー!?」

 

「お姉ちゃん!それにみんな!」

 

 マサトの無事が確保できたが、見れば白衣を着たロケット団の足元には網の中に閉じ込められたポケモン達の姿が。ポケモン密猟の現行犯である。

 

「あなた達が密猟者ね!!」

 

 カクリさんが指摘すると奴らもいつものノリで応え始める。

 

「あなた達が密猟者ね!聞かれたら!」

 

「ある時は密猟者、そしてある時は謎の科学者!と答えてあげるが世の情け」

 

「しかしてその実態は!!」

 

 そう言って白衣を脱ぎ捨て、眼鏡を外すといつもの何の変哲もないロケット団の姿が現れる。サトシ達はその姿を見て目を見開いた。なんで驚愕の顔?最初から丸分かりじゃん。

 

 この世界の不思議あるある。服装変えただけなのに変装として成立して誰もロケット団だと気付かない。俺からすれば不自然でしかないが、何故かみんな騙される。いや本当に服装変えてるだけじゃん。声もそのままじゃん。なんで誰も分からないの?

 

 100歩譲って分からなかったとして、ポケモンの密猟者なんてしてんだから、ロケット団も予想の範囲には入ると思うんだが。

 

「世界の破壊を防ぐ為!」

 

「世界の平和を守る為!」

 

「キノココ、しびれごな。キモリはこのは。兄イーブイはわるわるゾーン。妹イーブイはシャドーボール。マリルリはひやみず」

 

 取り敢えずいつも通りに名乗っている間に攻撃する事にした。キノココのしびれごなで麻痺させた所で一斉攻撃。動けない所に容赦無い怒涛の連続攻撃でズタボロにされて、気球まで吹っ飛ばされたロケット団はボロボロになりながら猛抗議して来る。

 

「アンタねぇ!ホンッッと良い加減にしなさいよ!?毎回名乗ってる間に攻撃するとか卑怯にも程があるじゃない!」

 

「天丼のやり過ぎにしてもタチが悪いぞ!!ホウエンに来て俺達の口上がちゃんと最後まで言えたの最初の一回だけじゃないか!!」

 

「ニャー達の口上あってこそのロケット団なのニャー!それを邪魔するニャんてトレーナーの風上にも置けないのニャー!!」

 

 おお、しびれごなで麻痺してんのに喋る喋る。

 

「終わるまで付き合う理由がねーよ。なげーし、んなもん待ってる時間あるならそれでお前ら倒すかポケモン助けるよ」

 

「だから!最後まで聞いてから行動起こすのが普通だろ!これじゃ俺達馬鹿みたいじゃないか!」

 

 馬鹿なんだわ。実際。

 

「なぁタケシ、俺何か間違った事してるかな?あ、マリルリ。こごえるかぜお願い」

 

「……確かにミテキの言う通りだな。……というか、何故俺達は今までロケット団の名乗りが終わるまで何もしなかったんだ?」

 

「「「さっぶぅぅぅっ!!!」」」

 

 ボロボロにされた挙句ひやみずを浴びせられた直後にこごえるかぜをプレゼント。春の昼間と言えどこれは効くだろう。

 そうこうしている間にカクリさんがこっそりとハサミで網を切ってポケモン達を救出している。鮮やかな手並みである。

 

「ええい!こうなったら実力行使よ!行けえアーボック、パルシェン、ハブネーク!」

 

「お前達もだマタドガス、ウツボット、サボネア!!」

 

「させるかよ!行けロズレイド!」

 

 しびれごなを浴びただけに痺れを切らしたムサシとコジロウはそれぞれポケモン達を繰り出してくる。俺も他五匹ではまだレベル的に厳しいものがあるのでロズレイドを出す。そして同時にウツボットはコジロウを丸呑みに、サボネアは丸呑みされてはみ出たコジロウの足にしがみついてその棘を食い込ませる。

 

「だから俺を呑むなー!サボネアも離れろ!痛い痛い痛いから!」

 

「そうはいくか!ピカチュウ!マリル、スバメ、キモリ!みんなを守るんだ!」

 

「ミテキとサトシの言う通りだ!お前達の好きにはさせない!頼むぞフォレトス!」

 

「ポケモン達を渡すもんですか!行けっ!アチャモ!ルリリ!」

 

 サトシ達もポケモン総出でロケット団を止めにかかる。意図した事ではないがなんか総力戦みたくなってるな。でもレベル的にアーボックとマタドガス、パルシェン、ウツボットの相手ができるのはロズレイドとピカチュウ、フォレトスくらいか。数では一応勝ってはいるが。

 

「いくぞみんな!」

 

 サトシの号令に合わせてポケモン達が声を上げて一斉にロケット団のポケモン達と戦い始める。

 

 本当ならロズレイド、ピカチュウ、フォレトスの三匹だけでやればすぐに片付くが、敢えて他のポケモン達を出して戦わせるのには理由がある。

 一つはまだ弱いホウエンで仲間にしたポケモン達+イーブイ兄妹に同格であるハブネークやサボネア相手、そして明確な格上であるアーボック、マタドガス、パルシェン、ウツボット相手の経験を積ませる為。バトル経験豊富な上位三体が敵の格上四匹を上手く抑えつつフォローすれば上手くいくと踏んだからだ。

 

 予想通りにまだ弱いポケモン達が攻めの姿勢で技をぶっ放している傍ら、マタドガスのヘドロ攻撃をピカチュウが電撃で防ぎ、アーボックのどくどくのキバをフォレトスがこうそくスピンで弾き、ウツボットのくさ技をロズレイドが同じくさ技で相殺している。やっぱフォロー上手いなあいつら。

 

 グラエナ三匹はパルシェンを抑えている。三対一でやり合えるとか案外強えぞあのパルシェン。

 

 そしてもう一つ。それはこうして数を増やして無駄に激戦化させる事でロケット団の注意を惹きつける。

 

「よし、みんな!今のうちに安全な所に行くよ!」

 

 そうして俺達が戦っている間にマサトがポケモン達を避難させる為。これはロケット団が俺に抗議している間にカクリさんがマサトに出していた指示だ。

 

「そうはいかないのニャ!」

 

「ソォーナンスッ!」

 

 だがそんなマサト達の前にボロボロのニャースとソーナンスが立ち塞がる。やべぇ、まだ向こうの手助けにはいけないぞ。

 先程捕まってしまった事もあり、ジリジリと迫るニャースとソーナンスに怯えるポケモン達。だがここでマサトがポチエナに指示を出した。

 

「ポチエナ!かみつくだ!あく技のかみつくはエスパータイプのソーナンスに効果は抜群だ!」

 

「チエ…」

 

「頑張れポチエナ!今お前が頑張らないと仲間達もまた捕まっちゃうんだぞ!」

 

 ポチエナは後ろで怯える仲間達を見る。対してニャースは余裕の表情。ソーナンスにはカウンターがあるからな。それで跳ね返せば良いという魂胆か。クソッ!もうロズレイド達に任せて加勢に行くべきか?

 

「ポチエナー!かみつくだ!お前ならできる!!」

 

 そしてマサトの気持ちに応えて勇気を振り絞り、ポチエナは大口を開いて技としてのかみつくを発動して噛み付いた。

 

 ニャースの尻尾に。

 

「うぎゃあああああっ!い、痛いニャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

 

 尻尾に噛み付かれて泣き叫ぶニャース。なんかこの光景見た事あんな。

 ……犬ポケモン、かみつく、ニャースの尻尾……ああっ!無印の金銀編での♀のブルーだ!そういえばアニメでニャースがブルーに尻尾を噛まれるシーンは妙にニャースが可哀想に見えたなぁ。

 

「ソ、ソーナ…」

 

「今だ妹イーブイ!ソーナンスにシャドーボール!!」

 

「アチャモ!ひのこよ!」

 

 尻尾を噛まれて泣きながらじたばた駆け回るニャースを助けようとオロオロしているソーナンスの背中にシャドーボールとひのこをぶちこんでやる。

 ピカチュウが10まんボルトでパルシェンを仕留めたのでグラエナ三匹が加わり、妹イーブイとアチャモだけ離脱させて加勢に向かわせる事ができた。

 

「お姉ちゃん!ミテキ!」

 

「良く頑張ったわね、マサト!」

 

「よーし、妹イーブイ!でんこうせっか!」

 

「アチャモ、つつくよ!」

 

「ポチエナ、たいあたりだ!」

 

 隙が生まれたソーナンスとニャースにここぞとばかりに三連続攻撃。これを喰らって二匹ともロケット団の他のポケモン達の元へ吹っ飛び、纏めて蹴散らした。

 ニャースとソーナンスが弾丸となった事で一箇所に追い詰めていたアーボック達が押し潰されて体勢を崩している。ここがチャンスだな。

 

「今だピカチュウ!トドメの10まんボルト!!」

 

「兄イーブイ!びりびりエレキ!」

 

 ピカチュウに便乗して兄イーブイにも電撃を撃たせてロケット団にトドメを刺す。その電撃により気球諸共爆発してロケット団は空の彼方へと吹き飛んで行った。

 

「キィーッ!いつもいつも名乗るの邪魔してあのジャリンコォー!!」

 

「しかも今回はしびれごなを喰らって動けない所に一斉攻撃……その内もっと酷い目に遭わされるんじゃないか俺達……」

 

「また尻尾が……嫌な思い出が蘇るニャ……」

 

「「「やなかんじ〜〜!!!」」」

 

 キラーンと空の向こうで何故か輝くロケット団。ううむ、その内口上言い切る為だけに何か対策用意して来そうだな。なんて面倒臭い奴らだ。

 

 ロケット団がこれからより面倒臭くなりそうだと考えていると、マサトがポチエナを抱き抱えて褒めている。

 

「良くやったぞ。本当に良くやったよポチエナ!お前は進化なんてしなくても強いし、最高のポケモンだよ!」

 

「なんだ。ちゃんと答えが分かっているじゃないか」

 

 マサト自身は何気なく言っただけであろう言葉。でもそれがトレーナーとしてポケモンと向き合う上で一番大切な考え方だ。

 サトシもハルカもタケシもカクリさんもみんな微笑ましげにマサトとポチエナを見ているとそのポチエナが白く輝き始める。おっ?このタイミングで来たか。ニャースの尻尾を噛んで倒したのが良い経験値になったらしい。

 

 光が晴れてグラエナとしてその姿を現す。

 

「これが……進化」

 

「ポチエナがグラエナに進化した!」

 

 感激するマサト。たった今進化したグラエナも他の三匹のグラエナから祝福を受けて頬擦りされている。

 

「進化って神秘的かも!」

 

「確かにそうだな」

 

「凄いよポチ…じゃなくてグラエナ!やっぱりお前は最高のポケモンだよ!」

 

「きっとマサトの気持ちが通じたんだ!」

 

「ピカピカ」

 

「良かったわね、マサト君」

 

「うん!」

 

 見れば出していた俺達のポケモン達もみんなではしゃいでいる。誰もがマサトとグラエナの絆を祝福していた。

 ……このグラエナがいつかマサトのポケモンになるのもアリなんじゃない?

 

「俺達も負けてられないな、イーブイ達」

 

「「ブイ!」」

 

 いつかこいつらが進化する時はどんな過程を辿るのか。今から楽しみだ。




ニャースの尻尾を噛んでたブルー…今はグランブルだけど、出すのってアリかな?
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