ポケットモンスター 遥かなるチャンピオンロード 作:メンマ46号
主人公のポケモン、登場させてやれなかった奴もいて、正直悔しいです。
sideミテキ
ポケモンコンテスト・カイナ大会の二次審査に見事駒を進めたハルカ。その一回戦の対戦相手はコンテストマスターのミクリの姪であるルチアだ。メタい知識から見ても集めた情報から判断してもかなりの実力者なのは間違いない。
『さぁ、二次審査はコンテストバトルです!五分の制限時間の中で如何に美しく技を決め、相手のポイントを削れるかが勝負です!』
一試合目でミツミがシュウを倒して次はハルカのバトルだ。……え?ミツミとシュウのバトル?ミツミがグレイシアで一次審査からロゼリアを続投したシュウを倒したよ。シュウのバトルなんてどうでも良いので俺のモノローグでは飛ばすに決まってるじゃないか。
「いよいよハルカのバトルだな……」
「相手はコンテストマスター・ミクリの姪っ子だからな……。既に色々と成績も残しているらしいし、かなりの強敵なのは間違いない」
ステージでルチアと対峙するハルカを見守り、サトシとタケシも心配を隠せない様子。司会の合図と同時にバトルが始まり、ルチアが先にポケモンを繰り出した。
「行くよ、ロップー!」
モンスターボールから出たギャロップは一般に広く知られた燃え盛る鬣が特徴的な姿ではなく、全体的に黄色く、炎ではなく雲のような鬣で毛先がカールしている。何よりもその角は原種よりも長く、螺旋状に渦巻いている。
「見た事ないポケモンだ!」
「いや、あれはギャロップだ」
「ギャロップ?アレが!?」
「ガラル地方のリージョンフォームだ。しかも色違い。タイプはエスパーとフェアリーの複合。原種のギャロップと能力値は変わらないが、タイプが違うから対策は大きく変わるぞ」
そう。ルチアが繰り出した色違いギャロップはカントーを始めとする各地方に生息するほのおタイプの原種ではなく、ガラル地方特有のリージョンフォーム。
特性はパステルベールの可能性が高いな……。
確かルチアが色違いのガラルギャロップを使うのはポケマスにあったような……。あんま覚えてねぇけど。
「ヤミラミ、ステージ・オン!!」
対してハルカが繰り出したのヤミラミだ。
ハルカは二次審査にヤミラミを選んだか。相性を考えるとエスパータイプを持つガラルギャロップ相手にゴースト技は刺さる。だが逆にあく複合でもあるヤミラミにはフェアリー技が脅威になる。それにあのヤミラミは悪戯好きでトリッキーなバトルもできるだろう。
「あのギャロップがエスパータイプとフェアリータイプなら相性は互角だね!」
ガラルギャロップの説明の為に貸したポケモン図鑑を見ながらマサトはそう判断する。確かに相性だけならそうだが、それ以上に経験の差がデカ過ぎるんだよな。
「ロップー!ようせいのかぜ!」
煌びやかな風を吹かして雲のようにふわふわな鬣とマッチして、よりギャロップが輝いて見える。
ギャロップは原種とガラル種とで同じ種族値で、物理攻撃の方が強い訳だが、コンテストの魅せるバトルでは見栄えが重視される傾向にある。ポケモンの魅力を引き出す戦い方ならば威力の低くなってしまう組み合わせも十分選択肢に入る。
初っ端から効果抜群のフェアリー技を喰らったヤミラミは勢いよくぶっ飛ばされて仰向けに倒れてからヨロヨロと立ち上がる。……これ多分レベル差もエグいな。むしろモロに受けてよく一発でやられなかったもんだ。
「追撃いっくよー!」
「ハルカ!躱すんだ!!」
サトシが観客席から叫ぶ。これじゃ押される一方だ。先制でねこだましを使う事もできなかったから流れを作る事も難しい。
「そうだ!ヤミラミ、かげうちよ!」
次の攻撃が来る前にハルカは先制技を指示してギャロップに攻撃する。確かにゴースト技で効果は抜群だが、足りない。
「マジカルフレイム!」
威力が足りず、そこまでダメージを受けていないギャロップ。ルチアはようせいのかぜの煌びやかな空気の中、マジカルフレイムに更に幻想的な雰囲気を高めて攻撃してくる。
「そんな……」
「ハルカ!早く指示を!」
「ヤラー!!」
またもやヤミラミは技をまともに喰らってしまう。不味いな。向こうは技同士の化学反応で幻想的で綺麗な景色を生み出して攻撃している。そうして生まれる光景があのガラルギャロップの見た目と雰囲気に非常にマッチしている。
「お姉ちゃんのポイントがどんどん減ってくよ……」
「ハルカ、相手の動きに呑まれているな…。バトルにもっと慣れていれば……」
「こんな事ならハルカにもっとバトルの事教えとくんだった」
「後の祭りだ。今できる事でどうにかするしかない」
ハルカのヤミラミの特性はいたずらごころだ。だがそれをハルカが現時点で使いこなせるかと言うと難しい。いたずらごころは相手があくタイプでない場合に限り、変化技を先出しできる特性だ。
でも初心者は攻撃技ばかりをチョイスしがちだし、こうして追い詰められているなら尚更攻撃の手を強めて少しでも挽回しようと動くのは自明の理だ。
変化技の有用性を理解しているかも怪しいし、それをコンテストバトルに上手く組み込めるだけの技量はまだハルカにはない。普段からもアゲハントのいとをはくくらいしか使わないしな。
「よーし、ロップー!こうそくいどうでより綺麗に魅せるのよ!」
「……そうだ!ヤミラミ、さきおくり!」
こうそくいどうで更に幻想的な光景を作ろうとしたルチアに対してハルカが使ったのは変化技のさきおくり。ダブルバトルを想定した技で素早さに関係なく相手の行動を強制的に最後にする技。シングルバトルなら普通は無駄撃ちに終わる技。
「おどろかす!」
だがそれはゲームでの話。この世界のポケモンバトルは多少素早さで遅れを取ろうが立ち回り次第でそれを覆せる。
ハルカはいだずらごころの特性で先制したさきおくりでガラルギャロップのこうそくいどうの発動を送らせて、間髪入れずにおどろかすを使い、追加効果で怯ませた。しかもただ怯ませたんじゃない。発動が遅れたこうそくいどうを使っての初動の途中でおどろかすを命中させる事で、身体のバランスを崩させて、転倒させた。
綺麗な幻想的な光景でより美しく魅せようとする中でのこの失態はその全てを台無しにする行為だ。
攻撃を受けた上、演技の失敗によってルチアのポイントは大幅に削られた。
「変化技を使った……しかもこんな型破りな使い方をするなんて」
正直驚いた。咄嗟の起点でこんな奇策を思い付くなんて。サトシのバトルから恐らくは着想を得たんだろうが、それをアドリブでこなしてみせた。
「確かにサトシの影響を受けているのはそうだが、それだけじゃないみたいだぞ」
一連の流れを分析して驚いていると、タケシが解説を追加してくる。
「サトシのムロジムの再挑戦の時と同じさ。何処かの誰かさんが良く変化技を使うから、ハルカもちゃんとどう使えば良いか考えていたという事だな」
確かに怯ませるタイミングはサトシの奇策が影響しているが、その前段階でのいだずらごころによるさきおくりの使用はそれだけじゃ思い付けなかっただろう。……それを思い付いたのは変化技がどれだけ使い勝手が良いかを目の前で俺が見せ続けていたから。
そう言われると悪い気はしないが、同時に嫌な予感を拭えなかった。中途半端に知識を持っているハルカがどんな動きをするか……。
「驚いた……貴女、ヤミラミの特性を活かした作戦でヤミラミのアピールもしてきたのね!」
「そういう事!スピードで遅れても変化技なら先に当てられるわ!」
ちゃんと自分のポケモンの事を理解して、策を練った事で流れを断ち切れたからか、ハルカは呑まれていたさっきと打って変わり、今度は自分が流れを作ろうと次の技を指示する。攻撃が通じにくいなら、変化技で魅せてルチアのポイントを削ろうと。
「ヤミラミ、どくどくよ!」
「……最後の技枠潰れた」
ミスチョイスだ。ガラルギャロップ相手に使うべきではない技をハルカは選んでしまった。俺がかなりの頻度でロケット団のニャース相手に使うからか、やっぱりどくどくを使った。そういやこないだ技マシンいくつか貸した。どくどくもその中にあったよそう言えば。
どくどくを受けたギャロップが苦しむ様子はなく、何事もないかようにその場に佇んでいる。いや、実際に何事もないんだ。
予想通り、ルチアのガラルギャロップの特性はパステルベールのようで、どくどくが無駄撃ちに終わった。
流石に原種の事すらまだ詳しく知らないのにリージョンフォームの特性を把握しろって言う方が無理があるし、仕方のない事ではある。
「ど、どうして効かないの!?」
「やっちゃったよお姉ちゃん……技の枠、最後の一つだったのに」
最後の無駄撃ちをしてしまったどくどくが四つ目の技だった。ここからハルカとヤミラミはかげうちとさきおくり、おどろかすだけでバトルを組み立てなくちゃならない。
しかもさきおくりとおどろかすのコンボは猫騙し(技に非ず)の一撃と言って良い。最後の技枠はかげうちと組み合わせて戦う為の重要な鍵だったのだ。
これを好機と見たルチアはマジカルフレイムとようせいのかぜを先程とは順番もリズムも変えて繰り出してきた。さきおくりを警戒してなのか、こうそくいどうはヤミラミの背後を取る為に使用している。
「こりゃ不味いぜ……」
「ああ。技の指示のタイミングが合わない上に、適切なチョイスができていない……!」
しかもこれ半分俺のせいじゃねえか。
いよいよ蓄積したダメージでフラフラになってきたヤミラミ。戦闘不能寸前だ。
「最後まで諦めるな!頑張れハルカ!ヤミラミ!」
サトシの声が響くものの、ここでルチアもトドメに最後の一枠の技を使う。
「メガホーン!!」
原種と比べ、よりユニコーンのように大きな角を全面に押し出してのメガホーン。ガラルギャロップの特徴を良く押さえた一撃と言える。それがヤミラミにクリーンヒットしてヤミラミはぶっ飛ばされて仰向けに倒れた。
「ヤラーーー!!」
「ヤミラミ!しっかりして!」
審査員達の席から×印が出され、バトル終了の音が鳴る。ヤミラミはもう戦えないと判断されたという事だ。
『ヤミラミ、バトルオフ!』
「バトルオフ…?」
「つまり、戦闘不能って事だ」
『ルチアさんとギャロップがセミファイナルへ進出でーす!』
「やったねロップー!」
ガラルギャロップの首に抱き着いて喜びを全開にして笑うルチア。それに対して涙目でヤミラミを抱き抱えるハルカ。勝ち負けってのはどの分野でも時に残酷なもんだ。
「お姉ちゃん、負けちゃった……」
「コンテストバトルもやっぱりバトルなんだ……。途中でもポケモンが負けたら終わりなのか」
「ああ。圧倒的だったな……。ルチアとガラル地方のギャロップは」
「コーディネーターの腕だけじゃない。ポケモン自身のレベルも上げなきゃ勝てないのは普通のバトルと同じ。コンテストもただ綺麗に魅せるだけじゃないんだ」
その後、俺達はハルカが戻った控え室に向かい、どうにか励ましてあげられないかと思ったが、悔しさで涙を流すハルカにかける言葉を見つけられない。
そんな中、ハルカは搾り出すように口を開いた。
「私、何もできなかった…!ヤミラミ、すっごく頑張ってくれたのに!!私、全然駄目だった……!悔しいよ…!」
溢れる涙がハルカの手に落ちる。
「私、ポケモンコンテストに出場するだけで楽しいと思ってた……。ポケモン達と一緒に出られればって……。でも、やっぱり負けるのは悔しい!」
涙を目に溜めてもしっかりと顔を上げたハルカ。たった一度の敗北で折れたり不貞腐れてしまうトレーナーを俺は何人も見てきた。でもハルカは圧倒的な実力を前に叩きのめされても挫ける事なく前を向く事ができる。悔しさをバネに高みを目指そうと思える。
俺は思わず顔が綻んでいた。
ハルカの頭に手を置いて優しく撫でる。
「ミテキ……?」
「練習、みんなでいくらでも付き合うぜ。だから何度でもチャレンジしよう。そうやって勝てた時、きっとその嬉しさは想像もできない程の物になる」
「そうだぜハルカ!俺達、いつでも力になるからな!」
「ああ。仲間なんだからドーンと頼ってくれ!」
「お姉ちゃん、僕もいるからね!」
「みんな……うん!ありがとう!」
涙を拭って立ち上がるハルカ。今回のコンテストの結果は残念だったが、これをバネにしてこれから登り詰めて行けば良いさ。
その後のコンテストはミツミがセミファイナルでロバートとミロカロスを撃破した。グレイシアのフリーズドライが大きな役割を果たしたと言える。みずタイプ相手に効果抜群を突けるこおり技だからな。
それからのハルカはノートと鉛筆を手にコンテストのバトルを真剣に観戦してメモを取っていた。先達のコーディネーター達に追いつく為、学べる物は全て吸収して自分の糧にしようという気概を感じた。
自分を下したルチアのバトルから勉強する事も忘れない。流石にまだ分析をできる程ではないが、それでも必死に学び取ろうとしていた。
そして優勝者が決まる時が来た。
『ポケモンコンテスト・カイナ大会、優勝はカネヨさんでーす!!』
「マジかよ……」
結論から言うとファイナルでカネヨさんにミツミが負けた。
一回戦を楽々勝利したカネヨさんとグランブルは続くセミファイナルでもルチアとガラルギャロップに快勝。破竹の勢いでファイナルに殴り込み、トドメのほのおのキバでグレイシアに勝利を収めた。
他の並いる強豪を押しのけてまさかの無印のゲストキャラがアドバンスジェネレーションのコンテストで優勝って何?しかもトップコーディネーターに勝ちやがった。
『今、優勝したカネヨさんとグランブルにカイナリボンが授与されましたーー!!ポケモンコンテスト・カイナ大会はこれにて終幕!また次の街でお会いしましょう!!』
周りと一緒に拍手を送りながらも正直誰得だよと思う。ぶっちゃけグランブルにニャースの尻尾を噛ませる為だけの登場とすら思ってたのに……。
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side三人称
二次審査の一回戦敗退に終わったハルカのコンテスト初挑戦。初めてで一次審査突破だけでも立派と言える戦績だが、それでも感じた悔しさは一入である。
だがミテキの受けた衝撃はそれ以上だった。
「まさかミツミさんが負けるなんて……」
「シュウやロバートって人にはあんなに圧勝してたのにね」
「ああ、上には上がいるという事だな…」
(てゆーか、無印でガチバトルの描写がほとんど無かったアニメのゲストキャラがなんでコロコロのメディアミックスでの最強格に勝てる程強いんだよ……?)
コンテストバトルという一種の制限と条件がかけられたバトルとはいえ、元ギンガ団の最強幹部に勝利を収めたモブキャラがいるという事実にミテキは戦慄していた。俺のスズラン大会の激闘は一体何?とすら思ったそうな。
色んな意味で色々あったコンテスト会場を後にしようとした一行だが、ハルカは出口にある人物を見つけた事で一人先に駆け出して声をかける。
「ルチアさん!」
その相手はルチアだった。呼ばれて振り向き、自分に話しかけたのがハルカだと知ると笑顔で応対する。二次審査の一回戦で当たったハルカの事は印象に残っていたらしい。
「貴女は……ハルカね!良いバトルだったよ!またやろうね!」
「ええ。私、次は絶対負けないかも!」
宣戦布告とも取れるやり取りだが、お互いの表情には不穏なものは一切ない。二人は固い握手を交わし、互いに手を振ってルチアが去っていくのを見届けた。
「これで二人はライバルって訳だな!」
「ハルカがルチアに追いつくのはこれからの話になるが……リベンジの時は必ず来る。それまでにもっと強くならなきゃな」
「さっきも言ったが、俺達協力するからな」
「ありがとうみんな!私、もう泣かない!バトルも育ても極めて、トップコーディネーターに必ずなってみせるわ!よーし、やるぞー!」
ルチアという新たな目標を見つけたハルカ。初出場のポケモンコンテストで敗れてしまったものの、彼女の挑戦は今、始まったばかりである。
「あら盛り上がってるじゃない」
「あ、ミツミ」
直後、コンテスト会場の出入り口からミツミが出てきた。当然、タケシがいつものように目をハートにして距離を詰めて手を握る。
「ミツミすわぁーん!トップコーディネーターの名に恥じぬ素晴らしい演技でした!どうです?これからみんなでディナーでも……」
「悪いけど遠慮しとくわ。今日のコンテストの為にカイナシティに長居し過ぎちゃったからね。今回のコンテストでリボンもゲットできなかったし、ジム戦の事も考えたら結構なハードスケジュールだからもうこの街を発つわ」
コンテストとホウエンリーグの両方に挑戦するミツミは単純に考えても五個のリボンと八つのバッジを集めなければならない。その為には迅速にホウエンの各地を回る必要があるのだ。なのでミテキ達に歩幅を合わせる余裕はないのだ。
ミテキによるとミツミのシンオウ地方でのハレタとの旅はバッジもリボンも本当にギリギリで集めてのシンオウリーグとグランドフェスティバルへの出場だったとか。
「ありゃりゃ振られちゃった……」
マサトの呟きがタケシに突き刺さった。
こうしてミツミもまた次のコンテスト、そしてジム戦の為にミテキ達に別れを告げて旅立って行った。
そしてその日の夜はポケモンセンターにもう一泊する事になった一行はその道中でまた今日の大会に参加したコーディネーターと出会した。
「カネヨさん!」
「あら、貴方達」
「「優勝おめでとうございます!」」
「オホホホ、ありがとう」
今日のコンテスト優勝者であるカネヨである。見れば執事らしき人やリムジンなどもあり、改めて金持ちの婦人なんだなとミテキは思った。
なんでもカネヨもまた、次のコンテストが開かれる街に向かう所だったらしい。
折角なのでタケシはカネヨにふと気になっていた事を尋ねる事にした。
「そう言えば、カネヨさんはどうしてコンテストを選んだんですか?グランブルの逞しさを活かすなら、それこそジョウトのポケスロンなんかだって……」
「実はグランブルちゃんを見つけた後、ユーリさんに勧められたのよ!グランブルちゃんの魅力を引き出してみるのはどうかって!」
その発言にミテキはピクリと眉を動かす。ユーリ……時折タケシが口にする二年前のセキエイ大会優勝者の名前である。
(……ロケット団のポケモンといい、これまでの無印の方でも何らかの乖離が起きていた。まさか……)
「さ、行くわよグランブルちゃん!次の街まで競争よ!」
「バウ!」
そうして猛スピードで執事とリムジンを置き去りにして走り去っていくカネヨとグランブルを見届けたタケシは納得した様子で空を見上げる。
「……そういう事だったか。ある意味ユーリらしいな」
思えばサトシのリザードンがちゃんとサトシの言う事を聞くようになった時も、そのきっかけを作ったのはユーリだった。
「きっと今も次のチャンピオンリーグに向けて頑張っているだろうし、俺達も負けてられないな」
尚、この後ポケモンセンターに手持ち回復の為に来ていたシュウと遭遇し、彼を恋敵として一方的に敵視するミテキとコンテストの腕が未熟と指摘されたハルカが一悶着起こすのだが、それはまた別の話。
一旦ここで区切りとします。
ここから更に誰得?って言われるようなキャラばっかりを怒涛の勢いで活躍させ続ける予定でしたがそれもアマプラのサトシの旅シリーズが復活しない限り難しいです。
一応言っとくと転生者は主人公一人だけです。
アドバンスジェネレーションが観れなくなるのやだぁ……。やっぱり私のポケモンの原点はアドバンスジェネレーションなんだ。