ゴジラ+2.0   作:沼の人

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1954年10月(5)

 敷島は、家の縁側に座っていた。

 今頃、神奈川はどうなってるだろうか。辻堂では、無事にゴジラを誘導できたのだろうか。秋津は、野田は、水島たちは無事なのだろうか。

 作戦の様子は、まだ報道には流れて来ない。人命尊重を(げん)とした政府の方針により、作戦本部への報道陣随行を不許可としたのだ。だから作戦の推移は、参加者たちしか知らない。それが敷島には、もどかしかった。

「浩さん」

 後ろから妻が声をかけてきたが、敷島は振り返らずに庭を見つめ続けた。典子はそっと近づいて、夫の横に座った。その眼には敷島と同じ不安が宿っていた。

「心配ですね……」

「うん……上手く、いくと良いんだけど」

 居間では明子がちゃぶ台の上で絵を描いていた。今日はゴジラ掃討作戦実行に伴い、都内のほとんどの学校は臨時休校となっていた。だが遊園地などの遊戯施設も軒並み臨時休園となっていて、ほとんどの子供たちは家にいるか、友達と一緒に遊ぶかの二択で過ごしていた。

「何だか、胸騒ぎがするんだ。杞憂(きゆう)だと思うんだけど……でも奴は、俺たちのいつも斜め上のことをやる。一筋縄ではいかないんだ。もちろん野田さんたちを信頼してる。でも、それでも何か、不安なんだ……」

「私も同じことを考えていました。何か嫌な予感ばかりして……あの頭痛も起きないし。何か、妙なんです」

「……典子、実は考えてることが」

 敷島の言葉を切り裂くように、音楽番組を流していたラジオが突然放送内容を変更した。

「臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。政府主導によるゴジラ掃討作戦本部は先ほど、神奈川県藤沢市辻堂にてゴジラを駆逐したと発表いたしました。繰り返しお伝えいたします、ゴジラ掃討作戦本部は先ほど、神奈川県藤沢市辻堂にてゴジラを駆逐したと発表いたしました」

 その吉報を聞いた敷島夫妻は、顔を見合わせた。自分たちの不安は、ただの杞憂だった。それが嬉しくて、お互いに笑みを浮かべた。

「ゴジラ、死んだの?」

 色鉛筆を持つ手を止めた明子が両親に訊いた。敷島は「ああ、死んだよ。倒されたんだ」と笑顔で告げた。明子ははしゃいで喜んだ。

 やった……奴が、死んだ。人々の心も体も蝕む疫病神が、やっと……。

 三人の安堵感は、ラジオの速報によって打ち消された。

「…えー、ここで緊急速報です。ゴジラ掃討対策本部より、もう一体のゴジラが出現したと発表がありました。繰り返しお伝えします、ゴジラ掃討対策本部より、もう一体のゴジラが出現したと発表がありました。ゴジラは現在東京湾に向けて移動中とのことで……あ、はい…ここで政府より勧告が出されました。東京都民に対し急ぎ避難の準備をしてくださいとのことです。繰り返します、東京都民は避難をするよう政府が勧告を出しました。このラジオをお聴きの都民の方は、速やかに避難の準備を始めてください」

 その放送内容に、敷島夫妻は戦慄した。もう一体、奴がいる? それはあまりにも想定外すぎた事態だった。誰もが、ゴジラは一匹しかいないと思い込んでいたのだ。

「こ、浩さんっ」

 典子は叫んだ。やはり杞憂ではなかった。奴は常に、我々の知識の斜め上をゆく生き物だ。

「に、逃げよう。とにかく持てるものだけ持っていこうっ」

 二人はすぐに箪笥や机の引き出しを開けて、預金通帳や印鑑、現金などといった貴重品を始めとして、風呂敷に持てるだけの衣類も詰め始めた。その様子を娘の明子はただ傍観しているしかなく、これから何かとんでもないことが起きるという予感しかしていなかった。

 ふと、敷島は仏壇の位牌の存在を思い出して、それも持ち出そうと決めた。そして仏壇に飾られた、斎藤整備兵の遺影が目に入った。何かを語りかけるように、物言わぬ目がこちらを見ている。逃げていいのか、お前はそれでいいのか。そう言われている気がした。

「お母さんっ」

 娘が叫んだのを聞いた敷島は、すぐに典子の方へ向かった。典子は苦しみながら頭を抱えていた。

「どうした典子っ。例の頭痛か? 奴か?」

 典子は険しい顔をしながら頷いた。やはり奴は、まだ生きていた。敷島は妻を抱き寄せた。

「また何か言ってきてるのか?」

「ち、違う……海が見えるの。あいつは、泳いでる」

 まさに今のゴジラの目線が、典子の脳に電信のように送られてきているのだろう。

 しばらくして、頭痛の収まった典子は目を開けた。

「浩さん、このままだとまた東京が……」

「……典子、明子と一緒に遠くへ逃げてくれ。俺は、奴のところに行く」

 夫の言葉に典子は耳を疑った。

「なに言ってるの! そんなことしたら……第一どうやって」

「橘さんのところにゼロ戦があるんだ。それを使って、奴を誘導する。一人でも多くの人が犠牲にならないために。頼む典子、わかってくれ」

 しばしの沈黙の後、典子は黙って頷いた。だが、夫の目を見てこう言った。

「私も行きます」

「なに言ってるんだ! 死ぬかもしれないんだぞ!」

「でも私にだって出来ることがあります! あいつと私はつながってる。頑張れば、あいつを動かすことだって出来る。一緒にやらないと、浩さんは死にますっ! それは絶対に嫌!」

 敷島は、悩んだ。典子の言うことは、正論だった。典子の力があれば、ゴジラの誘導はよりしやすくなる。だが、ひとつ間違えれば、二人ともあの世行きだ。

 典子は敷島の肩をぐっと掴んだ。

「助けたいんです、たくさんの人の命を」

 典子は強い覚悟を秘めた瞳を夫に向けた。二人の思いは、交差した。

「……わかった。明子、澄子さんと一緒に逃げなさい」

「や、やだぁ!」

 明子は泣きじゃくったが、両親が強く抱き締めて諭した。大丈夫、大丈夫だから、必ず帰って来るからと。明子はずっと泣いていたが、やがて気持ちが落ち着き、泣き止んだ。

「いいね明子、必ず帰る。約束するから」

 父親が優しい笑顔でそう語りかけ、明子は歯を食いしばって頷いた。

「約束だよ……」

「ああ、約束だ。絶対守る、絶対に」

 夫妻はあらためて娘を抱きしめて、三人は気持ちを落ち着かせた。

 やがて街中に、空襲警報でも使われたサイレンが鳴り出した。それはこれから、生きる災害がやって来る合図でもあった。

 

「……そうだ、どうして気づかなかったんだ。僕はなんてバカなんだっ!」

 護衛艦「はるかぜ」に移乗した野田は、ある重大な事実を思い出し、自己嫌悪に(さいな)まれていた。

「おいおい何だよ、とうとう気でも狂ったのか学者」

 野田の姿を見咎めて秋津が言った。彼は小澤大臣や野田たちを乗せて護衛艦「はるかぜ」まで送り届け、そのままなりゆきで乗艦していた。第二新生丸は三郎に任せ、江の島港に戻させた。

「何、どうしたのよ」

 ジェニスも野田が動揺する様子を見て声をかけた。

「大戸島の怪物、ゴジラザメ、クジラ、首長竜、そしてあのゴジラ……いずれも熱線を吐いていない。ゴジラ最大の武器であり防衛手段にもかかわらずですよ? 考えてみればおかしいんですよ。それはつまり、あれらはただゴジラの姿を真似た複製品なんです。つまりまがい物……ああもう、何で僕はそれに気づかなかったんだ!」

「……ご説ごもっともだけど、いまさら後悔しても仕方ないでしょ。現に本物のゴジラは私たちを尻目に東京へ向かってる。クローンかコピーかどっちでもいいけど、とにかくあなたの言う複製品のゴジラと遊んでる間にね。だから何としても本体を倒さないと。今はそれだけ考えなさいっ!」

 ジェニスは野田の胸ぐらをつかんで叱咤した。野田は、何とか正気を取り戻した。

「東京の警戒態勢はどうなってますか」

 小澤大臣は陸自幹部に訊ねた。

「現在、第一師団が全部隊を投入して首都防衛活動ならびに住民の避難誘導を警察と連携して実行中です」

「浦賀水道に設置した機雷で、何とか食い止められたら良いのですが」

 万一に備え、東京湾の入り口にあたる浦賀水道には、神奈川と千葉とを結ぶ広範囲にオソニチン搭載の特殊機雷が設置されていた。だがそれを突破されれば、侵入を阻止する術はない。明治時代に首都防衛のために建造された海上要塞である第一海堡(かいほう)と第二海堡にも砲撃部隊が配置されているが、ゴジラが水中に潜ってしまえば砲撃も出来ない。さらに横須賀基地には、ゴジラに対抗しうる艦艇はすでに残っていない。それは今、相模湾に集結してしまっているからだ。

「出港準備完了です!」

 航海士からの報告を受けた堀田は、すぐに命令を下した。

「本艦は速やかに東京湾へ向かう。何としてもゴジラを駆逐する、総員かかれっ!」

 

「な、何を言ってるのさっ⁉ 浩一さんだけじゃなく典子さんまで行くって、正気かい?」

 明子を託しに来た敷島夫妻に、澄子は驚愕していた。これから戦争の忘れ形見に乗ってゴジラに向かうなど、死にに行くようなものだった。

「わかってます、バカな行動だってことは。でも、これしか方法がないんです! お願いします、必ず生きて帰ります!」

「当たり前だよ! アタシは忘れてないよ、アンタが7年前に明ちゃん残して行ったの。アンタって人は本当にもう……」

 澄子は激怒した後、呆れた顔をして浩一を見た。敷島は、敗戦後に「この恥知らず」と澄子になじられた時のことを思い出した。あの時の感情は、今でも忘れられない。心の底から、生きているのが嫌になったのを。

「……絶対に死ぬんじゃないよっ! いいねっ!」

 澄子は怒りながらも、敷島夫妻の気持ちを汲み取った。先日の宴会の席で、敷島が何かを思い詰めていたことは澄子も察していた。典子の能力に関しては半信半疑だったが、もうこうなったら信じるほかはない。

「明ちゃん」

 澄子が呼びかけると、明子は手をつないでいた母親を一度見上げてから、その手を放して澄子の方に寄った。その目はまだ潤んでいたが、両親の決心を、明子も受け入れていた。

「安心しな、アタシが勤めてる缶詰工場に地下倉庫があるのよ。たぶん電車もバスも乗ろうとする人ばっかりで役に立たないだろうから、もしダメだった時はアタシたちはそこへ逃げるよ。頑丈に造ってあるところだから、大丈夫だよ」

 澄子の力強い言葉に、敷島は頷いた。

 敷島夫妻はバイクにまたがり、明子と澄子を一瞥した後、走り去った。

 明子は思わず道に飛び出して、離れていく両親の背中を見えなくなるまでずっと見送り続けた。周囲の家からは、風呂敷包みや中身がパンパンに詰まった鞄を持った人々が急いで逃げ出していた。

「明ちゃん、アタシたちも行くよ」

 澄子に手を引かれて、明子もまた逃げる群衆の一人となった。

 

「報告! 相模湾のガイガーブイに、複数の反応を確認しているとのことです!」

 護衛艦「はるかぜ」の通信係は、海保からの報告を堀田に告げた。

「ゴジラではないのか?」

「いえ、おそらくゴジラ以外の巨大生物の可能性があるとのことです」

「ということは、またあのサメやクジラみたいなのが来るってわけね。私たちを足止めするために」

 ジェニスが悟ったようにそう言った。だとすれば、厄介な障壁だった。

「全艦に通達、ゴジラ以外の巨大生物襲来の可能性あり、警戒を厳となせ!」

 堀田は通信係にそう伝え、「はるかぜ」もまた臨戦態勢に入った。

「さぁ、今度は何が来るのかしら。また恐竜の生き残りかしらねジュラシックボーイ」

 艦橋ウィングに立つジェニスは、となりにいる野田にそう言った。

「……あのゴジラの複製品だって生み出した奴のことです。またきっと巨大なのが来ることでしょう。水棲で古代の驚異的な生物といえば、モササウルスがいます。分かりやすく言えば、足が(ひれ)になっている巨大なワニです」

「ワーオ、ゴジラのミニチュア版みたいね」

「まさしくそうです。巨大な顎が特徴ですから、襲ってきたらかなり厄介です」

「まったく、何がどうなってんだ。ゴジラだけでも厄介だってのに、まだそんなのが来んのかぁ?」

 二人の話を聞いていた秋津が割り込んできた。

「深海には、まだまだ我々人類が知らないことが多すぎるんです。たぶん宇宙の謎を解明するよりも難しいかもしれません。何せ同じ地球の場所とはいえ、簡単に調査ができない領域ですから」

「まぁどうでもいいけどよぉ、とにかくゴジラ追っかけるのが先だろ。このまま東京に行かせたら……敷島たちが危ねぇ」

 その言葉に野田は深く同意した。せっかくゴジラを倒せたと思ったのに……早く遠方へ避難していることを祈るばかりだった。

 再び通信係が無線を傍受して叫んだ。

「戦艦ウィスコンシンより入電! レーダーに、潜航する巨大な物体を検知したとのことです」

「やはり、我々を妨害するつもりか……対潜戦闘を用意しろ!」

 堀田が号令をかけた、その直後だった。海上から大きな音が聞こえた。その音の方に目を遣ると、またしても信じ難い光景が出現していた。巨大な亀が、戦艦ウィスコンシンの艦首の下から現れ、背鰭の生えた甲羅が艦首の底を貫き、甲板から背鰭の先端が飛び出していた。

「ア、アーケロンだ! 恐竜の時代に生きていた巨大亀です!」

 野田が目を見張りながら叫んだ。

「本来の全長は?」ジェニスが訊いた。

「およそ、4メートル……」

「私は30から40メートルはあると見えるわ」

「ええ……でかい、でかすぎる」

 背鰭の生えた巨大亀は、牙の生えた口を開けて咆哮した。

「魚雷発射準備! ウィスコンシンを救助せよ!」

 堀田は直ちに命令し、首長竜遭遇後に増設された魚雷の発射を乗組員に命じた。

「……艦長! 本艦のレーダーにも反応あり!」

 観測員が叫んだ。

「方角はどこだ!」

「……ほ、本艦の真下です」

 その報告で艦橋は一瞬静まり返った。堀田がレーダーを覗き込むと、確かに「はるかぜ」の真下に、何かがいた。巨大な何かが。

 刹那、艦体は大きな衝撃音と共に揺れ、操舵室にいた者は何人か倒れた。小澤大臣も危うく倒れかけたが、堀田が素早く受け止めた。

「な、何だ一体……状況を確認せよ!」

 ウィスコンシンのように艦体が持ち上げられているわけではない。だが何かが、艦を揺らしたのは事実だった。その何かの正体を知らなくては。隊員たちは艦橋ウィングから下を見た。

 巨大な触腕(しょくわん)が、海中から姿を現した。それを見た隊員たちは思わず腰を抜かした。

「何なのアレ……あれも恐竜時代のやつ?」

「いや、おそらくあれは現生の……」

「ダイオウイカじゃねぇか?」

 そう呟いた秋津に野田とジェニスは顔を向けた。

「たまーに網にかかるやつだ。バカでけぇイカ……その割に味が良くねぇ」

「どれくらいの大きさ?」

「胴体は大人の背丈くらい、触腕まで含めりゃ10メートルぐらいのもいる」

「ってことは、こいつはせいぜい30メートルは軽くあるってことね」

 触腕は艦体に絡みつき、艦は右に傾き始めた。

「……海に引きずり込もうとしてるっ」

 ジェニスはそう直感し、海面を見下ろした。触腕の持ち主は、海面すれすれの所にいた。巨大な目玉が、こちらを凝視していた。

「何て大きさ……」

 艦橋ウィングに出た小澤大臣も、その巨体を目撃して驚愕した。単なる生物という大きさではない、これは怪物だ。胴体からは、木々から枝が生えるように、ゴジラの背鰭と酷似した突起物が生えていた。体も黒かった。

「艦長! 艦が、艦が沈んでいきますっ!」

 乗組員が悲痛の叫びをあげ、艦内全体が混乱状態だった。

 ジェニスはウィングの端に掴まりながら、眼下の巨大な瞳を注視していた。それが海面に浮き上がってきたのを認めたとき、ジェニスは反射的に腰にさげたホルスターからコルト・ガバメントを抜き取ってチェンバーを引き、巨大な瞳めがけて何度も引鉄を引いた。やがてイカの瞳は破裂し、その巨大な胴体は海中に沈み、触腕も力なく艦体から離れた。艦は浮力を取り戻した。

「……お見事っ」

 横で見ていた小澤大臣は、ジェニスをそう褒めた。ジェニスはガバメントの銃口から吹き出る煙を息で吹き消した。

 突如轟音が響き渡った。アイオワの三番主砲が、ウィスコンシンを襲っていた巨大亀の顔面に狙いを定めて弾頭を発射したのだ。特殊弾頭は命中し、巨大亀は悲鳴に近い鳴き声をあげながら、力なく海に沈んだ。背鰭が抜けたウィスコンシンの艦首は、今にも千切れてしまいそうなくらい損傷を受けていた。

「ウィスコンシンに連絡! 貴艦は損傷激しいものと見て、作戦より離脱せよと告げよ」

 堀田の命令を通信係が英語でウィスコンシンに伝え、ウィスコンシン艦長はそれを了承した。

「あらためて本艦隊はこれより、東京湾に向かう! 速やかにかかれっ!」

 (から)くも危機を脱したオペレーション・デストロイ日米艦隊は、ウィスコンシンを残してスクリューを回した。

「まったく、とんでもないサプライズだわ」

 ジェニスは拳銃をホルスターにしまいながら、愚痴をこぼした。

 

 その頃ゴジラは、すでに浦賀水道に差し掛かっていた。

 水深の浅い浦賀水道は、背鰭を隠すほど潜航するのが難しく、海上に小島のような背中を露出させながらゴジラは泳いでいた。その方が楽だった。

 やがて視界に、海中に浮かぶ球体が見えてきた。それは等間隔で配置され、あの忌まわしい記憶……小船から同じ球体が放出され、それが口に入り爆破され、左顔面が吹き飛ばされたあの記憶が蘇る。

 ゴジラは、潜った。海底に前腕が着くほど深く。そして海底を這うようにしながら進み、海底と球体とをつなぐ鎖を一つずつ噛み千切った。やがて障害物はなくなり、道が開けた。ゴジラは海底を這いながらさらに先へと進んだ。見事に罠をすり抜け、一定のところまで泳いだところで、再び海面に背鰭を露出させた。

 ゴジラはそのままゆっくりと、そして着実に、7年前と同じ土地を目指して海中を進んで行った。

 なぜか?

 答えはひとつ。

 そこは、ゴジラの縄張りだからだ。

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