私は今三人組の後をつけある廃墟に着いた。二人の話を聞くにどうやらここは廃業した店?に向かっているらしい。何を話しているのか分からず気になってしょうがない。しかしこの状況で出ていっても突然男女三人組の前に現れる全裸の女。これではまるで私が痴女ではないか!?
そんなことしたら捕まるか最悪打首になってしまう。改めて裸であることを実感してしまい涙目になってしまう。仕方ない、ここから後をつけていくしか....? あの白髪の男、こっちを睨んでる?
「傑、何かあそこいない?」
「いったい何処にいる....あぁ確かにいるね、」
「へぇ何か変なのいるねー、ん?結構大きな耳してるなー」
「どうする?」「どうするって、あれ呪霊のそれだよね」
何やらこちらを見て話している。何かあるのかと思いあたりを見渡す。とくにこれといってない。
そして不意に思うそういえば耳ってどっちだろうか。そう思ったとき全て理解した、頭の耳を急いで隠す。まずいな完全に耳を見られた。ずっとここにいるのも不味いと思いここから離れようと後ろを向いた瞬間、蛇がいた。普段の私なら気にも留めなかったはずなのにこの体はビクッとしてしまい、「キャッ‼︎」と声を出してしまった。身体上手く動かせない、腰を抜かし、股から生暖かい感触がした。漏らしちゃった...羞恥心で胸がいっぱいになってしまう、それでも不運は続く。蛇から離れようとする手が空中を押す、支える地面が無くなり体が後ろの地面に落ち、ゴロゴロと後ろに回転しながら落ちた。ドシーンと盛大に音を立て衝突した。
「なんだ勝手におち...ておまっ!?」
見られてしまった。この体を、恐怖や羞恥など今まで体験してない感情が一気に情報として頭に流れ込む。前はこんなことでは何にも思わなかったのにこの体になってからはずっとこれだ。うぅ恥ずかしい...
「ウッ、ヴッ...びぇぇぇん!?」
自然と泣いていた。大声で、感情の波は頭から溢れて涙として流れてしまった。泣いている姿に女の人がこちらに近づき抱きしめてくれて、さらに頭を撫でてくれた。なんか声をかけてくれるけど何を言っているのか理解出来ない。でも嬉しくてさらに泣いた。
しばらくして涙は収まった。だけど何かでまた泣いてしまいそうだ。私は涙目のままだったが女の人が改めて話しかけてくれた。
「君、どうしたのどうやってきたの?」
「....ゥ、あ..え」
「じゃあわかったお姉さんが質問をするからはいだったら首を縦に振ってねいいえだったら首を横に振ってね。わかった?」
首を縦に振る。さっきまで気が動転していて聞いてなかったがよくよく聞いたら私と似たような言葉だった。
「ここ何処か分かる?」
ふるふる、横に振る。ここが何処かもなんでいるかも分からない。
「もしかして迷子?」
....?迷子...とはなんだ。ええい私が話せないのはどうにももどかしい。
何百年と誰とも会わずにいると話し方すら忘れてしまうのか。
「えーっとじゃあ、どうやってここに来たの?」
足に指差し、んっ!と言ってみた。
「足?歩いてきたんだ」
しばらくこの問答は続いた...
閑話休題
あの後流石に裸のままは不味かったか羽織れるものを貸してくれた。
この体になってから今まで恥ずかしいとも思わなかったことが恥ずかしく思えた。ならばこれはきっと貴族たちが言っていた仏様とやらが私に課した試練だと思う、そう思うことにした。今私はなぜか硝子という女の人の手を握りさっきのお店へ向かっている。でも今一人になるとこの体が耐えられずずっと泣いてしまいそうだ。遠くから奇怪な音が鳴り続けいる。それも恐怖の要因となっている。あぁこれが悪魔なら早く終わってくれ、私の今の状況を知人に知られたくない。握る手を絶対離さないよう両手で掴み身を寄せる。そうこうしてるうちにどうやらついたようだ。
そこには大きな建物がどんと建っていた。流石に主人の屋敷よりは小さいが縦に広かった。
「しょうこぉ...あれなぁに?」
このとき硝子が優しく質問してくれたお陰で彼女にだけは少しだが話せるようになった。ただ男二人組はこの体が恐怖しているのか話すことができない。あの目はダメだ、気を遣ってくれては...ないがこの体に気を遣ってくれてそうだった。...多分だが話せなかったせいもあるが記憶を失ってしまった女として扱われているみたいだ。
「ん?あれはねお店って言ってね、物を買ったりできるところなんだ。でも今は無くなっちゃっててねそこに悪い幽霊さんがいてね。今からあのガラの悪い二人がやってくれるから離れててね」
と手で制止ししていた。
いったい今から何をするのだろう。悪霊がいるにしてもそんなに危険な物だろうか。昔主人の屋敷にもそんなのがいたが棒を振って祓っているようにしか見えなかったが、そう思った次の瞬間その大きな建物は急に崩壊し更地となってしまった。あまりことに開いた口が塞がらない。ここの人たちはこれが普通なのだろうか。末恐ろしいものである。
瓦解した跡地に二人組の人がいた。古風な服を着ている女となんか凄い怖そうな女の人がいた。古風な服の人は何か言っているがよく分からないがあの悟って人に何か言っているようだ。あの人、歌姫って言うんだ。その次の瞬間、彼女の後ろから悍ましい怨霊が現れた。
数多の負の感情があれから漏れ出している。あれが原因か、刹那私の体は勝手に動き拳が奴のでかい図体に触れると弾け飛んだ。今まで幽霊など見たことはなかったが、なんだこんなもんかと呆気ないと思ってしまった。
推進力を失った体はゆっくり加速し地面へと落ちてゆく。
地面に着くと硝子の元へと戻る、抱きつき大きな欠伸をした。眠たくてしょうがない。深い眠りついていった。
夏油は闇堕ちした方が良いですか?
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はい
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いいえ
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どちらともいえない