淫な実力者です! 作:ただのニンゲン
...姉さん毎日お見舞い来てたらしいね、ベータから聞いた時に心を痛めたよ。
「ん〜栄養不足...飯々...」
「...マリー!!起きたのね!!」
「あ〜うん起きたよ、腹減ったから夜食に行くわ今から。」
「ちょっ...安静にしなきゃ駄目よ絶対に!!何日眠ってたと思ってるの?!」
「三日だよね、強制ダイエットする羽目になったよ空腹で仕方ないんだ。」
「まずは野菜とかフルーツとか軽い物を食べないと駄目よ...ほらお姉ちゃんが剥いてあげるから...」
「寝不足の状態でナイフ使うのは危険だし、姉さん料理できないじゃん。」
「できるわよ!!それに学園でできる様になったわよ!!」
「...姉さん、手が震えてるよ?危ないからやめてお願い。」
私を睨みながらナイフと果物から手を離す、う〜んウチの姉さん美人だよね本当に。
更に一学年二学年の女子が姉さんにキャーキャー言うぐらいクール、姉さんもシドと同じ血引いてるよね...それにこういう所もモテモテ加点ポイント。
「ありがと姉さん」
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「...重い物は駄目よ?」
「タンパク質脂質糖質塩分澱粉質の含まれてるものが食べたい、そう例えばラーメンとか。」
「だめよ...
そういえば貴女アイリス王女様に喧嘩売ったらしいわね、家の意向を無視して行動して駄目じゃない。」
「私はゼノンが犯人だって事を!!ちゃんと証拠付きで伝えたの!!
握り潰されたんだから信頼できる訳ないでしょ...まあ立場逆だったら信じないけど担当者変えるぐらいはして欲しかった...
それにルスラン・バーネットも怪しいと信書を書いたよ?でもこっちも同じく握り潰された...」
「何でアンタ!!どうやって証拠集めたのよ!!それに...何で私にも教えなかったのかしら?」
「姉さん暴走するでしょ絶対に、剣抜くでしょそれはあかんよ。」
「アンタのアイリス様に喧嘩売る行為も駄目でしょうが!!」
「このまま国の軍事力の拡大を失敗しちゃえばいいんだ...そしてシドに全裸で土下座させてやる...」
「本当に...全く問題児なんだから...」
「...この写真の人カッコいー!!(裏声)」
「何でアンタその話知ってるのよ!!」
「あの話を聞いたときに何となく母さんが騙されてあのオトンと結婚した理由が分かったよね、シドにゾッコンな姉さんも流石二人とも同じ血を引いてるよね。」
「何で知ってるのよ...恥ずかしいわね...」
「私はシドと姉さんとオトンとオカンの事なら何でも知ってるからね、今頃オトンはオカンに八つ当たりを受けている。」
「そんな事考えないでも分かるわ、それと明日母さんとハゲが王都に着くから元気になったと自分で報告しなさい。」
「りょうかい〜」
一切れ自分で食べたあとに姉さんにあ〜んをする、だがフォークを奪われ私が食わされる立場に...別に食べてくれてもいいでしょ。
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「大将!!ラーメン大盛りトッピング全乗せで!!」
「私は並でいいわ...」
姉さんを口八丁に操り姉さんの奢りで屋台のラーメン屋に来ました、ギルティな夜食ですよフヘヘへへ...あれベータじゃんお前も全乗せかよ太るぞ。
「...マリー様?!」
おい待て様を付けるな様を、てかこれだから私は詰めが甘いんだ。
「何よ知り合い?」
「うんうん少しね姉さん」
「へぇ...ウチのマリーがお世話になってます、これからもウチの妹と仲良くして下さいね。」
「はいこちらこそ...あの〜マリーさんは確か先の学園襲撃で意識不明の重体になっていると聞いたのですが?でも治ってよかったです!!」
「そそまさか魔剣士の自分が銃弾で意識を失うとは思わなかったよ、魔力がないだけで人間は相当脆くなる...あっ因みに目覚めたのはついさっきね。」
「あの時に私達が居れば...」
「まあ被害者は増えただろうね...」
「うっ...貴女の肉盾ぐらいに離れたわ...」
「随分生々しい事を言うね姉さん、てかそっちの方がカゲノー家としては大問題でしょ。」
「うっ...」
「二人とも仲がいいんですね、シド君は最近どうしていますか?」
「姉さん最近はシドどうしてる?」
「最近は騎士団の聴取で忙しくしてるわ、それと騎士団は貴女の聴取の予定も立ててるから今の内に整理しておきなさい。」
「私騎士団嫌い、拷問好きの不良騎士ばっかだし。」
「ばっかではないと思うわ...ゼノン派だけだと思うわよ...」
「どうだか、どこも変わんないべ。」
特に第三騎士団長、臭いし絶対に教団の奴等だわ。
「大盛り全トッピングと並盛り、失礼するね嬢ちゃん達。」
「ナイスタイミングおっちゃん、んじゃ頂きます。」
「...全部食べれる?」
「うん大丈夫、正直足りないぐらい。」
「太るわよ」
ベータ反応したら負けだぞ、それとそのプヨンプヨンなお腹明日揉ませてもらおう。
「ガリガリになって死ぬわ、それと筋肉付けないと次こそ死ぬ...次は筋肉で銃弾を耐えれる様になるよ。」
「そこまで筋肉は付けて欲しくないわ...ムキムキのマリー...」
「最悪だね...食欲失せてきたわ...」
「それ以上に食欲湧いてきてますよね?マリーさん!!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「お久しぶりですマリー・カゲノーさん、では聴取をさせて頂きます。」
「は〜い早めにお願いしま〜す」
「それでは、ゼノン侯爵がディアボロス教団の人員であった証拠の提示、とても助かりました。
そしてルスラン・バーネット副学園長がディアボロス教団の人間であったという情報の取得...はどこからされたのでしょうか?証拠は提示できますか?
それとシャドウガーデンとディアボロス教団に関する情報を、知る限り提示させて頂きます。」
「それは状況証拠ですよルスラン・バーネットがルクレイヤさんを殺してたら全部の辻褄が合うからです、てか強欲の瞳をルクレイヤさんから強奪できる状態だったのあの人だけだったしね。
...シャドウガーデンの名を借りた目的不明のテロ行為、これがこの事件の真相ですよ。」
「何ですかそれ...」
「はよはよ次々、腹減ったから飯食いに行きたいんです。」
「それとただの目撃証言に基づいた話なんですか...
アーティファクトの効果で魔力が使えない状態に陥ってるにも関わらず、シド・カゲノーの治療行為を行なった...それはアーティファクトの技術なのでしょうか。」
「あれね〜必死だから何も覚えてないんだよな...」
「そうですか、治療用アーティファクトのおかげですね。」
「いや...は?」
「私の方で握り潰しておきます、最近の王国の騎士団はキナ臭いですからね。」
何考えてんねん、しっかりと聴取しなさいよ嘘書いたらヤバいだろ。
「好きにして下さい、私は何も余計な事は言いません。」
「では以上ですね、お疲れ様でした。」
「早!!」
流石に早過ぎない?適当過ぎない?
「それと、先の件正式とは別に正式に謝罪させて下さい。
そして不適切な書類の送付、こちらも深く謝罪させていただきます。」
面倒臭え...まあでもいいかこれでちゃんとした謝罪として私は受け取ろう...
「謝罪を受け入れます、それでは私の両親と丁度良い落とし所を決めて下さい。」
「ありがとうございます、それとこちらを。」
何だこの封...何か嫌な予感がする...
「アイリス・ミドガルの名において...紅の騎士団見習いにマリー・カゲノーを推薦する...」
「whta?」
「はい、要人警護の任を命じたく思いまして。」
「いや何言ってんですか馬鹿か何かですか?了承する訳ないじゃないですか底なしのポンコツなんですか?」
「マリー・カゲノーさん貴女にアレクシアの警護をお願いしたいんです、実力も申し分ないでしょうし。」
「私はミドガル王国貴族として失格ですし魔剣士としては二流以下です、辞退させて頂きます。」
「私は魔剣士としての腕を買っている訳ではありませんよ?大会の予選で見せた飛ぶ斬撃、あれを評価しています。」
取って付けた理由...何だこれ何だこの違和感...
「あの...誰かにその推薦の代行をしました?」
「はい、アレクシアとマルコも後押ししてくれました!!アレクシアとマルコの名前もありますよここに。
実は先の学園襲撃でグレンの死亡により紅の騎士団の人材不足が悪化しました、そこの穴埋めという理由で貴女を騎士団に引き入れたいです。」
「あ〜はい...」
アレクシアか?マルコさんか?いや両方か、アレクシアがマルコに相談してマルコがアイリス様に相談して...その三者で核融合してこうなったと。
人材を増やしたかったアイリス王女→マルコ含む何人かに相談→アレクシアがその話を盗み聞き
↓
アレクシアが話に割り込み何が起きたか分からんけど標的を私に定める、アレクシアが私の推薦を何を考えてか知らんけどアイリス王女に直訴。
↓
そこからアイリス王女がマルコに相談→そこから将来有望(笑)の私をアレクシアがどうにかこうにかして騎士団に入れようとする→マルコが王女様自らの勧誘を提案(選ぶ人が悪いという言葉を受けてかな?)
↓
なるほどよく分からん(今ここ)、なるほど偉い人の考える事はよく分からん。
ん〜断る理由は面倒臭いぐらいか、ミドガル王国貴族としてなら断れないな。
「給金どれくらい出ますか?それと労働環境はどんな感じですかね、書類仕事は?学業との兼ね合いはどの様な感じですかね。」
「給金は正式な騎士と同程度出すつもりです、労働環境というものは分かりませんがアレクシアの公務の補佐と護衛をお願いしたいです。
学園はこれまで通りで構いません...どうですかね?破格の待遇だとアレクシアとマルコは言ってましたが、私は妥当どころか薄遇と判断してる為それ以上の待遇を用意するつもりでもあります。」
些か待遇が良過ぎる...まあ後々十分に懐柔した後にアーティファクトの製造技術もしくはアーティファクトの融通を考慮すれば大黒字か、でもこの人そこまで考えてるのかな。
「あの...何か後から途轍もない仕事を振ってきたりしませんよね?」
「ミドガル王国の情勢がある程度安定する時までこの条件でお雇いしたいと考えております、詳しくは後々アレクシアを介して決めるつもりです。」
「分かりました、それでは諸問題の解決が終了しましたらアレクシアかマルコさんを通して報告致します。」
「ありがとうございます!!ではマリー・カゲノーさん、これからも宜しくお願いします。」
天才と馬鹿は紙一重だな...この人頭が良いのか悪いのか分からん...
私の魔力エンチャント技術にどうにかして肖りたいというどっかの誰かさんの執念を感じる...まあでもミドガル王国の中枢人物との強い接点が出来たと考えるなら生きてく上で大きいか...
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きっかけはアルファから届いた一通の手紙だった。中身はたった一言。
「暇なら聖地に来て」
学園半焼で前倒し夏休みに入ったから割と暇してたし、アルファの誘いに乗るとだいたい楽しいイベントが待っているという経験から僕は手紙を見た翌日には聖地へと発っていた。
聖地リンドブルム、実は昔一回行ったことがある。
この世界で最もポピュラーな宗教である聖教の聖地の一つである、英雄にその力を授けた女神ベアートリクスを唯一神と信じる感じの宗教だ。
聖地への道のりは学園から馬車で四日、国内にあるし意外と近いのがいい。
僕は本気ダッシュで行こうかモブらしく馬車で行こうか迷ったけどサボらずに電車の三等車両で行く事にした、こういうのって普段からの意識が大事だよねって、意識高い系を気取ったのだ。
そんな過去の自分を殴りたい、ダッシュで行けばよかったのだ...夜の間に本気ダッシュすればすぐに着いたのだ。
そうしなかった結果、僕は現在生徒会長のローズ・オリアナと同じ馬車にいる。
豪華で広くて快適な最高級車両の中には僕とローズの二人だけ、安物の三等車両に乗っていた僕をたまたまそこにいたローズ会長が誘ったのだ。
僕は断った、断ったが王族パワーの前に断り切れず同じ馬車で聖地へと向かうことになってしまった。
ローズの話によると聖地では何やら女神の試練というイベントがあるらしく、彼女はそのイベントの来賓として招かれたらしい...ということはアルファも女神の試練を見に誘ったのかな?とか考えながら僕はローズの話を聞いていた。
だが僕は途中から彼女の話が理解できなくなっていった、いや理解できない話題になっていっていたのだ。
「シド君のような勇敢な心を持つ青年が、あのような事件で命を落とすなんてあってはならないことです。」
と柔らかな微笑みで語るローズ...
うん僕はモブだから勇敢でも何でもないし、いつの間にかシド君とか呼ばれているし色々と言いたいことがあるけどまだ理解はできる。
「あなたが生きていたと知ったあの日、私は運命を感じました。
こうして語らえる日が来たのは世界が二人を祝福しているからだと...」
この辺からわからない、ていうか僕は運命なんて信じないし世界が祝福とか意味が分からない。
そもそも、僕は世界に中指突き立てる派だ。
「そだねー」
「二人は茨の道を歩むことになるでしょう、誰からも祝福されず認められない道です。」
「そだねー」
世界が祝福しているとか言ったやんけ...
「しかし女神から力を授かった伝説の英雄は平民から富と名声を築き大国の王女を娶ったと伝えられています、茨の道は辛く苦しいですがそれを抜けた先には必ず幸せな未来が待っていると私は確信しています。」
これは聖教の教えか何かだろうか?英雄なんてごく一部の例外を持ち出して一般人を惑わそうとするあたり宗教っぽい、僕は騙されないぞ。
「今回の女神の試練を越えれば茨の道を一歩進むことができます、私も父に勇敢な青年の話をすることができます。」
そうか〜女神の試練を越える青年は果報者だなぁ〜
「茨の道を二人で一歩ずつ乗り越えていきましょう、その一歩が二人の愛を深く強く結んでいくのです。」
二人三脚ってやつだね、助け合いの精神...宗教の教えっぽいね。
「今はまだ誰にも話せませんが、幸せな未来のために頑張りましょう。」
「そだね〜」
「...先の事件、おそらく裏があります。」
「ん?」
ローズ会長が急に面白そうな話を始めた
「シャドウガーデンと名乗ったあの黒ずくめの集団と、シャドウと名乗った男はおそらく別の組織です。」
「どうしてそう思うの?」
「剣筋がまるで違うのです、黒ずくめの集団の剣はどれも一般的な流派の剣でした。
...ですがシャドウとそれに従う女性たちの剣はまるで違った、今まで見たこともないまったく新しい流派でした。」
「そっか」
「その事はミドガル王国の騎士団にも伝えました、黒尽くめの集団とシャドウが対立していたことも話しましたが騎士団が発表した事件の詳細には黒ずくめの集団とシャドウが同一の組織としてみなされていました。
...納得できるような理由もなかった、あの事件の裏には何かがあるはずです。」
「考え過ぎじゃない?」
「考え過ぎならそれでいいのです、ですがもしそうでなかったら大問題です。
ミドガル王国がもし敵の姿を間違えているのだとしたら、大きな災いが降りかかるかもしれません...オリアナ王国でも調査しますがシド君も気を付けて下さい。」
そしてそのまま食事とか寝床とか色々用意してもらって計三十万ゼニー、もしかすると金持ちに寄生するモブって最高かもしれない。
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「怪我はもういいの?」
「もう治ったよアレクシア...あれマリーじゃん?寝てたんじゃなかったっけ?」
怪我ってどの怪我だ、と思いながら僕は言った。
それとマリー、腹に大穴開けて昏睡してたのにもう目を覚まして傷を塞いだのか元気だね。
「ついカッとなって切り刻んじゃったけど、生きててよかったわ。」
「そりゃどうも、辻斬なりの賞賛なのかな。」
「つい?カッとなって切り刻んじゃった?シドを?おいどういう事だアレクシア・ミドガル?
今この場で正直に白状しないと切り刻む...いや何でもないわ...」
そっちの怪我か、と僕は思った。
それと何故マリーは僕を憐れむ目をするのか、これが分からない。
彼女とそれなりに付き合いのある僕はこれが彼女なりの謝罪であることを察した、謝罪とは何か誰か教えてあげる人はいなかったのだろうかと思ったがこれがアレクシア流謝罪なのだ。
「僕も無差別通り魔殺人犯扱いしたことを謝っておくよ」
「待って二人の関係が分からない...」
バチャッ、と僕の横顔に湯がかかった...いやアレクシアに掛けられた。
「するわけないでしょ」
「どうだろ、それで君は何でリンドブルムにいるのかな。」
「女神の試練の来賓よ?それで貴方は?」
「友達に楽しいイベントがあるって誘われて来たんだ、女神の試練のことだと思うんだけど。
どんなことするかわかる?マリーは知ってる?」
アレクシアの溜息が聞こえた、マリーは何故か感心してる。
「そんなことも知らずに来たのね、女神の試練は一年に一度聖域の扉が開かれる日に行われる戦いの儀式よ。
聖域から古代の戦士の記憶を呼び覚まし、挑戦者はその記憶の戦士と戦うの。」
「幽霊と戦うみたいなものか」
事前に申請すれば魔剣士なら誰でも参加できるけれど古代の戦士がそれに応えるとは限らないわ。
...毎年数百人の魔剣士が参加するけれど、実際に戦えるのは十人程度ね」
面白そうだ、多分アルファもこれに参加するつもりなんだろう。
「どういう基準で選んでるんだろ」
「挑戦者にふさわしい古代の戦士がいるかどうからしいわ、挑戦者より少し強い古代の戦士が選ばれることが多いから女神の試練と呼ばれるようになったようね。」
「十年ぐらい前に流浪の剣士ヴェノムが英雄オリヴィエを呼び出して話題になったっけ確か、眉唾な話だけどね。」
「へ〜勝ったの?」
「敗れたらしいわ、ただ実際に見たわけじゃないから真相は分からない。
呼び出されたのが本当に英雄オリヴィエだったのかどうかも...」
「ふ〜ん」
「興味ないらしい」
アルファなら英雄を呼び出せるだろうか、もし呼び出せたら楽しめそうだ。
「君は参加しないの?最近強くなっているらしいじゃん、それとマリーはどうするの?」
「しないしさせないわ、それどころじゃないもの今年はいろいろと忙しいのよ。」
「へぇ〜」
「まだ公にはされてないけどここの聖堂の大司教様が殺されたの、元々黒い噂があって私が監査に入る予定だったのだけどね。」
「ふ〜ん」
「ペラペラ喋るのはよくないと思うよアレクシア」
「コイツの周りには碌でもない奴しか居ないから、バラされてもバラされなくても変わらないわ。」
「うんそうだね...」
「ごめんなさい、これ以上部外者には話せないわ...知りたかったら紅の騎士団に入りなさい。」
「やめとく」
「卒業したら入りなさい」
「やめとく」
「入団届は代筆しておくわ」
「やめろ」
「給料出るよ?」
「...今は面倒臭いからいいや」
「強情ね」
「そこの色ボケ女みたいに舐め回す様に見られるんじゃないかと予想したんだけど、外れたわね。」
「今の私はワニ、人間じゃない。」
「魔物ね?緊急事態だわ、何とかしなさいポチ。」
「大した自信だね、自分でやりなよ。」
「私ぐらい完璧に美しいと欲望垂れ流しの視線に曝されて大変なのよ、そこの魔物みたいに...騎士団追放しようかしら。」
その割にオープンである、すっぽんぽんである。
「温泉ではあまり人を見ないようにしてるんだ、お互い気持ちよく入る為にね。
マナーは守るべきだ互いのためにね、そうだよねマリー?」
「うんうんそうだね」
「いい心がけね、でも行動が伴わないと意味がないわ。」
「そうだね」
「なら君も、僕のエクスカリバーをチラチラ見るのはやめてくれないか?」
「プッ...それがエクスカリバーですって?ミミズの間違いじゃない...」
「君がミミズだと思うのならそれでいいさ、僕はミミズでもエクスカリバーでもどちらでもいいんだ...ただ一つ忠告をしておこう。」
僕は立ち上がった時、ザバァッ...と湯船に波紋が広がる。
マリーが素晴らしい演出をしてくれた、う〜ん助手として雇いたい程の気配り...流石だ。
「物事を表面だけ見て判断してはいけない
君がミミズだと思ったものは、もしかしたらまだ鞘に入っているだけなのかもしれないんだから。」
「ど...どういう意味よ...」
頬を真っ青に染めたアレクシアが言う
「鞘から抜かれし聖剣は、白く輝き刃を解き放ち...混沌の園へと旅立つだろう。」
僕は意味深にそう言って、濡れタオルを勢いよく股の間に通しお尻でペチンと鳴らした。
「あっち向いてやれ!!ワニ並の特大マナー違反をするな!!」
おっさんが温泉から出るときよくやるコレが僕は好きだ、理由はない。
出る時にこれをやらないと温泉に入った気がしないんだ僕は...ペチンペチンと計三度鳴らして脱衣所へと入った。
「エクスカリバーって何か知ってる?」
「とある暗黒魔術(英国面)の聖地に刺さっていた由緒正しき聖剣、又は陰茎の比喩隠喩。」
アーサー王伝説だっけ、マリーも中々詳しいね。
「詳しいわね」
そして僕が着替え終わる頃、湯船の方からペチンペチンと音がした。
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「かつて女神ベアートリクスはー...」
「気に入らないわね、大司教代理ジャック・ネルソン...あのハゲ少しは盛り隠してみせたらどうなのよ。」
「口が悪いですよアレクシア様」
アレクシアがこうも口が悪い理由、経緯はこうだ。
それは数日前、監査に入る直前であった。
「監査の受け入れを中止するとはどういう経緯なのですか?」
「どうもこうも、王国の皆様がお目当てにされていた大司教猊下はご覧の通りのご不幸に見舞われました。」
「そうですね、共同監査を提案するわ?それなら構わないわよね。」
「はい勿論、ですが王国の皆様には我々に少々猶予を頂きたく。
我々教会はこの様な暴挙働いた下手人を一刻も早く捕らえなければなりません、また女神の試練をも滞りなく進めぬばならないとなれば姫様方の道楽に...あおっと失礼。」
「あ?どういう事だハゲ、我々ミドガル王国が毎年聖教にどれだけ...」
「納めなさい」
「とにかくこれまで通り教会の事は教会にお任せあれ、国王陛下には私の方から親書を認めます故。
アレクシア姫に於かれましては御緩りと女神の試練をお楽しみ頂けます様にお願いします。」
とまあこんな事があった、少し言い過ぎだと怒られたのは反省点だったが...まあ何方にしろ大司教代理も話す気なかっただろうと許された。
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...ベータ?何でここにいるの?
「夏目先生〜!!」
「皆さ〜ん応援ありがとうございま〜す!!」
アレクシア、ソレでベータに勝つ事はできない。
「アレクシア王女万歳!!」
「みっなさ〜ん!!」
「「うぉぉぉぉ!!」」
「うぉぉっ!!」
ベータ...お前本当に命知らずだよな...
「一緒に応援しましょうねぇ!!」
「Foooo!!」
命知らずだな...不敬罪適用ワンちゃんあるぞ煽るなベータ...
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気に入らない、この女は...
シャドウ様戦記
魔剣士マリーは騎士見習い
完全版に相応しくない。
王女で学友という立場を利用してシャドウ様とマリー様に近付く害虫、能力も美しさもシャドウ様マリー様への想いも全てが不足しているわ。
それだと云うのに...そういう役割は銀髪で青目で泣き黒子の可愛いエルフこそが相応しいの、こういう奴に限って裏側はドス黒いに決まってる。
勿論こんな安っぽい女にシャドウ様もマリー様も引っ掛かる訳が...引っ掛かる訳が...
「あっ...アレクシア王女?」
「お二人とも程々にして下さいね〜」
「アレクシア様?足が...」
「どうかしたのかしら?」
「あっ...足...が!!」
「どうか!!したのかしら?」
「この...」
この時、元お姫様であったベータはこう思った。
何かシャドウ様とかマリー様に普段から暴力モラハラしてるに違いない許しておけん!!みたいな感じの事を
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七陰第二席ベータ、又の名を夏目カフカ。
ミドガル王国第二王女アレクシア・ミドガル、コイツら元上級貴族と王族の精神はよく分からん。
公衆の面前で足の踏み合いをできるのは才能だよね、うん本当に凄いと思うわ。
終わりはどうして欲しい?
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ハッピーエンド(生存)
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ハッピーエンド(死亡)
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バッドエンド(生存)
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バッドエンド(死亡)
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只管にオリ主マリーを虐めて欲しい(胸糞)
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上記の自殺ルート