淫な実力者です!   作:ただのニンゲン

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そろそろあの時から1ヶ月ほど経つのかな?


僕達は肉塊をゲットした日を思い出しながら、あの日と同じ廃村でため息をついた。


どうしてこうなったのだろう...肉塊実験は途中までとても順調だった、自分の身体じゃないから好き勝手できるぜと魔力をガンガン流し込みああでもないこうでもないと実験に心躍らせる日々。


楽しかった...
魔力の神髄に近づき、己の実力が目に見えて高まっていくのを実感することは。


僕達にとって何よりの喜びだった、もっと緻密にもっと繊細にもっと力強く。


魔力の制御は極限まで高まり、そしてついに...完全に魔力暴走を制御しきれたその瞬間金髪エルフの少女がそこにいたのだ。


いや魔力制御に夢中になりすぎて、肉塊が金髪エルフだった事にその瞬間まで気づかなかったのだ。


すごいね、あんな腐った肉塊から元に戻れるんだ。


そして君はもう自由だから故郷に帰りな、そんな感じで君の未来に幸あれってノリでさわやかに送り出そうとしたのに...

「もう故郷に帰れない、助けて貰った恩は返す。」

とか言い出してさ?いや助けてない偶然の産物だから。


面倒だし逃げるかとも考えたけど、結局彼女には僕...陰の実力者の配下Aをやってもらうことにした。


裏切りそうにないし、頭良さそうだし...なんか無駄に有能そうな雰囲気があるし。


歳は僕と同じ10歳らしいのに、エルフの精神が早熟ってのは嘘じゃないのかな。


生物学って難しいよね

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

「てなわけで、君は今日からアルファだ。」

 

 

シドから借りてた悪魔憑きが何と、金髪蒼眼美少女エルフになってしまったではないか。

 

 

いや成ったのではなく戻っただけか、そしてシドは話を続ける。

 

 

「いや実験生物じゃないんだから」

 

 

非検体アルファ...そういう意味で名付けたんじゃないよね?それともう実験体として使うの禁止なのかな、何を考えてるか知らないけど仲間に引き入れたんだしそういう事だよね。

 

 

「いいだろう...君の仕事は、魔人ディアボロスの復活を阻止することだ。」

 

 

何がいいんですかね...ん魔人ディアボロス?ディアボロス教団に関する話か?

 

 

「魔人ディアボロス...?」

 

 

「君も知っているだろう?遥か昔、魔人ディアボロスによって世界は崩壊の危機に曝されていた。

しかし、人間エルフ獣人から立ち上がった3人の勇者によって...ディアボロスは倒され世界は守られた。」

 

 

「知ってるわ、でもあれってお伽話じゃない?」

 

 

「いいや、本当にあったことさ...もっとも事実はお伽話よりずっと複雑だがな。」

 

 

いやそのまま説明しないの?私がしろって?ん〜まあそれくらいいいか...次の悪魔憑きこそ私が接収すればいいし、このエルフは諦めるか。

 

 

「勇者によって倒されたディアボロスは死の間際に3人の勇者に呪いをかけた、それがディアボロスの呪い...フレイヤオリヴィエリリの三人とその子孫に。」

 

 

「ディアボロスの呪い?そんな話は聞いたことがないわ!!」

 

 

「ディアボロスの呪いは存在する、悪魔憑き...君の身体を蝕んでいた病のことだね。」

 

 

「そんな...じゃあ...」

 

 

凄いなこの子頭良すぎでしょ、それに聞かされた情報を整理して自分の中に組み込もうとする姿勢があるのもいい子だね。

 

 

あっここからはシドが話す感じ?じゃあ私は帰っていい...駄目ですかそうですか...

 

 

「魔人ディアボロスを倒した英雄の子孫たちはこの病に永らく苦しめられた、しかし昔はディアボロスの呪いは治せるものだった...君のようにね。」

 

 

 つい最近まで悪魔憑きであったことが信じられないほど、傷一つ無い肌を取り戻したアルファの存在。

それこそがシドの言葉が正しいことの証明、異様に多くの物事を知っているなシドは。

 

 

「悪魔憑きは英雄の子孫の証明だった...世界を救った者の子達として大切に保護され、感謝され讃えられていた。」

 

 

「だけど今は感謝されることはないし、それどころか迫害の対象ね。」

 

 

「何者かが歴史をねじ曲げたのだ。英雄の証明であることを隠し、呪いの治療法も隠し、それどころか悪魔憑きなどと蔑まれる存在に」

 

 

「ッ...いったい誰が!!」

 

 

「それこそが魔人ディアボロスの復活を目論む者達だ...

ディアボロスの呪いに蝕まれる者は、例外なく魔力が高く英雄の血を色濃く受け継いでいる。

つまり人類にとっては貴重な戦力であり、奴らにとっては邪魔な存在なのだ。」

 

 

「だから悪魔憑きと称して始末する...」

 

 

「君は悪魔憑きなどと偽りの罪を被せられ、故郷も家族も失ったのだ。憎くはないか?」

 

 

「憎いわ!!憎くない筈がないでしょう?!」

 

 

「ディアボロス教団...

それが僕らの敵だ、彼らは表舞台には決して出て来ない。

だから僕らも陰に潜むんだ、陰に潜み陰を狩る。」

 

 

「表舞台に姿を現さずにそれほどの影響力を持つ存在ね、となると敵は権力者...真実を知らずに操られている人達も沢山いるはず。」

 

 

「困難な道程だろう...

だが僕らが成し遂げなければならない、協力してくれるかな。」

 

 

「あなたがそれを望むなら、私はこの命を懸けましょう...そして咎人には死の制裁を。」

 

 

「じゃあ頑張ってね二人とも、私はその辺興味ないから...あ〜でも協力はしてあげるよ。」

 

 

「えっ?仲間じゃないの僕達?!」

 

 

「まあどうでもいいからねディアボロス教団は、正直興味ない。」

 

 

「ありがとう、いつか貴女にもお礼をさせて頂戴。」

 

 

「んじゃ礼は平和な世界でいいよ、あっそうだ...変わった魔物とかが居たら教えてくれ。」

 

 

「我が名はシャドウ、陰に潜み陰を狩る者。

我等はシャドウガーデン...陰に潜み、陰を狩る者だ。」

 

 

「シャドウ...シャドウガーデン...覚えた、いい名ね。」

 

 

シャドウ...影か...

 

 

________________________________

 

 

はぁい...シドの指導で悪魔憑きでの人体実験実験は中止となりました...

 

 

畜生もう私に残ってる物は何もない...スライムも飼ってた魔物も全部持ってかれた...

 

 

くそう...エドワード・エルリックの気持ちがよくわかる...

 

 

持ってかれたぁぁぁぁ!!

 

 

まあ過ぎてしまった事は仕方ない、スライムの再交雑をして...まあ暫くはいいか。

 

 

魔力そのものの研究をした方がいい、生物と魔力の関係はほぼ全て炙り出せたし...そろそろ最後かな。

 

 

う〜んでも私もシドみたいに同志が欲しくはあるな、私も何かの組織を立ち上げるべきかなぁ...いや何か二番煎じ感あって嫌だわやめよ。

 

 

うん私がシャドウガーデンに悪魔憑きが保護される前に隠しちゃおう、そしていじくり回した後に面倒な事は全部シドもといシャドウに丸投げだ。

 

 

となれば、いざ悪魔憑き襲撃作戦開始しますか。

 

 

一応アテはある、まあ実は悪魔憑きの輸送ルートに法則を見つけましてね。

 

 

同じ様にエルフの悪魔憑きがまた運ばれるなら、この領の外れを通る筈だ...決行は二週間後。

 

 

________________________________

 

 

ヒャッハー!!やった!!

 

 

「悪魔憑きを寄越せぇ!!Foooooooo!!」

 

 

「何だこのスライム...足が溶けてる?助けてくれぇぇぇぇ!!」

 

 

「嫌ぁぁぁぁ!!離れて!!離して!!」

 

 

「聖教の護衛もそんなもんか?悪魔憑きを粛清し過ぎたなお前ら、勿体ない。」

 

 

「クソ!!今直ぐ馬車出せ!!」

 

 

「無理だ...馬はもうとっくにスライムに食われてる!!」

 

 

「息が...苦しい...」

 

 

「寝たら死ぬぞ!!起きろ...」

 

 

この調子で40人近く居た男女計12人を生け捕りに、あと馬も12匹中8匹はスライムの餌に...残りの四匹は生け捕りだ。

 

馬を育てて使える様にするまで日本で言う億単位の金が必要なんだよね、それが4匹とは私は贅沢だなぁ。

 

 

全員が麻痺毒で全員意識混濁状態、因みに私も毒を吸ってるけど体内で無毒化余裕なのでセーフ。

 

 

まあ兎も角自分専用の悪魔憑きGET!!シドがこの世界の中の上ぐらいと思ってたけど既に上の中ぐらいだったわ...まあ基本どこにも敵になり得る存在は居ないねやっぱり。

 

 

「さぁて新しい小屋まで全部運んでくぞ〜ほらスライム達!!いっせ!!いっせ!!落ち着いて!!」

 

 

「あれ?先回りされてたか、アルファの訓練に丁度良さそうと思ってたんだけど...まあ仕方ないか。」

 

 

シャドウとアルファが一人ずつ、あ〜結果的に私が横奪した結果になるかこれ。

 

 

ん〜まあ悪魔憑きの実験はこの場でして(治すのはおまけ)捕虜(仮)は全部頂いてもいいよね、人間と魔物の人工交配とその魔力操作能力の検証をしたいからね...こっちは譲歩できないンゴ。

 

 

「うんうん、このまま捕虜と馬は連れてくけど問題ないよね。」

 

 

「別にいいよ、そっちには興味ないし。」

 

 

悪魔憑きを治療し、アルファに渡す。

 

 

「これが次から自分で救う命の重さだ、忘れるなよ...それと一つ心得て欲しい事があるんだ。

君は分かってると思うが不法者は時代文明に関わらず保護される事はない、文字通り捕まったら何をされるか分からないから...自分もだが周りの子達にも気を配るんだよ。」

 

 

捕まえた捕虜に指を刺してアルファに一言告げる、早めにこういう話には直面させた方がいいよね。

...私はシャドウガーデンと仲良くする事に決めたのだ、敵じゃないという事だけ証明しておこう。

 

 

「分かったわ」

 

 

「うん宜しい!!んじゃもし本隊が来たら処理しといてね、それじゃ私は用事ができたから。」

 

 

________________________________

 

 

人間ゲットだぜ早速最後の人体実験していくぅ

 

 

そんじゃ研究内容発表したいと思います〜

 

 

真の意味での魔物と人類の融合研究です、予定ではスライムの肉体を持った人間とその逆そしてスライムと人間の子を作る感じです。

 

 

えっとですね、人間というか生物は有性生殖をする際に精子と卵子がドッキュンして融合するじゃないですか?んですねそれは遺伝子設計図なだけで身体を構成する器の部分はまた別なんですよ。

 

 

だからスライムの細胞を持つ人間とか、仕組みさえ分かれば存外に簡単に作れちゃうんですよね。

 

 

いや〜この事に気が付くまでが大変だった...

まあ地球だと投薬とか環境整備とかで色々大変だろう、でもこの世界には魔力があるのでそんなモン必要ありません。

 

 

魔力の親和性を高めて、無理矢理スライムに交尾させて増殖させる。

あっ母体は人間ね、分裂して増えるスライムには床がないから妊娠させられないンゴ。

 

 

んであともう片方はスライムの細胞に無理矢理人間の細胞ごと遺伝情報を組み込むます、分裂して増えた部分からスライム人間が生まれる筈...そしてその逆も。

 

 

そして一週間かけて生まれたのがこの子達です、全員我が子の様に可愛いから正常に生を得られる様に大事に育てよう。

 

 

右から

 

スライム人間男女一体ずつ

 

人間スライム男女一体ずつ

 

魔物+人間の複合合成種計四体

 

 

何この異形だけど唆る感じ...異世界ファンタジー物の本をもっと見ておけばよかった、まあでも一から探求できた今の方がよかったかな?まあ結果は出たしどうでもいいや。

 

 

あと全部最初は一ヶ月ぐらい、長ければ半年生きてたんだけど全部死んじゃったんだよね。

 

 

魔力も栄養も水も必要なだけ与えてたんだけど、生物として不完全だったからか...何か死んじゃいました。

 

 

これをディアボロス教団の神官に相談したら神の御導きとか言われたわ、あ〜悲しい。

 

 

寂しいなぁみんなが生きてた頃は騒がしくて楽しかったのに...

でもみんな私の中で生き続けてるから私はこんな場所でめげてはいけない、いつか再び生を全うさせてあげよう。

 

 

そして人間の仕草に合わせた行為をする魔物の研究は失敗した...悲しいなぁ...

 

 

死に瀕する程の絶頂の研究は中々進まないな、少し指向を変える必要がある。

 

 

外的要因からのアプローチはやめよう、内的な要因も解決していこう、ゴリ押しはやめだ。

 

 

私はもっと単純に物事を考えるべきだった、専門外の事に手を出すから失敗するのだ。

 

 

そういった効果のある魔力を人間に、自分にエンチャントすればいいじゃないか。

私は早速その研究に取り掛かる...

お好きなルートを選びませう下さい

  • ヒロイン死亡ルート(一途)
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  • ヒロイン生存ルート(多情)
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