淫な実力者です!   作:ただのニンゲン

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シドのシャドウガーデン設立から3年ぐらい経った、私やシドは13歳にそして姉のクレアが15歳に。
13歳という年齢に特に意味はないけど、15歳という年齢にはそれなりに意味があるんですよね。

貴族は15歳になると3年間王都の学校に通うのだ、姉さんはカゲノー男爵家期待のホープでつまりそういう事だ。


...母さんただでさえ忙しいのに張り切って送別会とかやって、流石姉だ期待のホープって感じだった。

皮肉じゃないよ?カゲノー家のホープは姉だけなのだから...


親にチヤホヤされるのは正直羨ましい、まあ私の剣の腕は普通だし仕方ないか。


あと実は魔力エンチャントの研究をしてたんですよ私、取り敢えず感覚野とかを活性化させる淫紋を開発する為ですね。


んでその過程で家のミスリルの剣とかでも色々と魔力やその方向性を込め込めしてたら、何だこの魔剣は!!と言われちゃいまして。
...何か私は知らないフリしてたんだよ?だけどシドが裏切ってさ、

「これマリーの魔力だよね?」

とか言い出したんですよ。


その結果我が家はてんやわんや...
騎士団がうちの捜索に来たり、学術学園から招待状が来たりとか色々とね。


まあ私はね?騎士になり、姉と剣で並ぶのでって断ったんだけど。


まあそれはいい、それはいいんだよ。


正直姉さんが学園に行く前にゴタゴタさせてしまったのはマジで申し訳ないっす...
んでまあいざ姉さんが王都に出立するその日になって私ごと姉さんが消えた、で現在カゲノー男爵家だけじゃなくシャドウガーデンも大騒ぎ。


「俺が部屋に入った時には既にこの有様だ」


ダンディな声でオトンが言う、顔も悪くない。


さてどうしたものか、スライムで自分を模ったモノを置いてるけど相手が相手で戦い難いんだよな。


その原因はディアボロス教団の雫のせい、実は私の魔力エンチャントって大き過ぎる魔力波に弱いんですよ。


まず敵の雑兵が一人雫を口に含みます、そしたらソイツが魔力が溢れ出るんですが...その溢れ出た魔力で回路が全て焼き切れるんですよね。

まあそれでは焼き切れない魔力を込めればいいんですが、そんな事するぐらいなら普通に殴った方がいい。


それと今は訳あって戦闘用のスライムが使えない、全部自分を模るスライムとして使用したからな。


...折角だしアレでもするか、少し危険だが。


あと淫紋ですが、魔力封じされてる状態でなら問題なく使用できる様になりました。
いや〜実は抵抗力ってモノが人体の魔力回路にはあったんですよ、その対策がこれからの課題です。


因みに私も爆睡ちゃんかましてる間に誘拐されちゃいました☆


あと捕まっている時に今世での初のナニをしました、ふぅこれが...って感じでしたね。
捕まってる時に少し暇だったからねスライム使って盛大にやった、芯が温まるいい体験だった。


自分がもう一人居れば...

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

「このハゲェェェーーー!!!!」

 

 

「ひぃ...すすいません!!すいません!!」

 

 

ちなみに僕は空気、期待はされてないけど面倒もかけない...そんな感じのポジションをキープしている。

 

 

マリーは尻尾だしちゃったけど僕はそのまま、最近色々と大変だったね...あの子頭はいいけど詰めが甘い。

 

 

しかし姉さん割といい人だったのに残念だ、犯行は夜だったからね僕は廃村で修行してたからどうしようもない...でもマリーが誘拐されたのは意外だったな。

...あれ?屋根裏に居るじゃん

 

 

僕は神妙な顔で父と母のじゃれあいを見守って、隙を見て自室に戻り姉さんの消えた方に手を合わせてからベッドに転がった。

 

 

「出てきていいよ」

 

 

「はい」

 

 

声と同時に音もなくカーテンが揺れて、黒いスライムボディスーツに身を包んだ1人の少女が入ってきた。

 

 

「ベータか」

 

 

「はい」

 

 

アルファと同じエルフの少女、アルファは金髪だったけどベータは銀髪だ。

 

 

猫みたいな青い瞳に泣きぼくろの彼女は、僕とアルファに続く3人目のシャドウガーデンメンバーだ。

 

 

「アルファは?」

 

 

「クレア様の痕跡を探っています」

 

 

「行動早いね助けられる?マリーから場所は聞いてないの?」

 

 

「恐らく可能ですが...

シャドウ様の助力が必要かもしれません、マリー様は睡眠状態にあると思われますし。」

 

 

あ僕のことはシャドウって呼んでもらってる、シャドウガーデンの主だからね...フフフ。

 

 

「へぇそうなんだ」

 

 

「はい、人質の危険を考えると万全を期すべきだと言ってました。」

 

 

「へぇ」

 

 

アルファは正直言ってもう相当強い、そのアルファが助力を請うって事は中々の実力者がいると見ていい。

もしかしたらマリーでも敵わない程の敵がいるのかもしれない...

 

 

「血が滾るな...」

 

 

僕は掌に圧縮した魔力を瞬間的に解放し大気を震わせる...特に意味はないがこういう演出大好き、ベータも驚いて反応してくれるし。

 

 

最近はアルファとかベータとかデルタとかもいて練習相手に不足はなかったけど、偶には新鮮さも欲しいし...何よりも陰の実力者プレイがしたかったしちょうどいい機会だ。

 

 

「久しぶりに本気を出すか...」

 

 

折角実験狂のマリーが手柄をくれたんだから、少しぐらい魅せてあげないと。

 

 

こうやって陰の実力者っぽい空気感を出すのにも慣れてきた、それに最近はアルファやベータがかなり設定を煮詰めてきているから凄い盛り上がるんだよね。

 

 

「犯人はやはりディアボロス教団の者です、それもおそらく幹部クラス。」

 

 

「幹部クラスか...それで教団はなぜ姉さん達を?」

 

 

「クレア様とマリー様に英雄の子の疑いをかけているのかと」

 

 

「ふん...勘のいい奴らめ...」

 

 

こんな感じ、しかも資料とかも集めてきてさ?やはりあなたの言葉に間違いはなかった。

 

とか千年前ディアボロスの子が...とか、この石碑からはディアボロス教団の痕跡が...とかね?いや古代文字読めないから僕は分からないけどさ。

 

まあアルファもあんまり分かってないんじゃないかな、それっぽいの並べてディアボロス教団の真実に迫っている感が欲しいんだ。多分きっとそうだと思うよ?

 

 

「決行は今夜で?」

 

 

「ああ」

 

 

ベータは一礼し去っていった...目とかキラキラしてたな、尊敬してます感出てたよ。

 

 

アカデミー級の演技に乾杯

 

 

「マリーも一口どう?」

 

 

「ありがと、甘い物欲しかったし。」

 

 

僕達は出撃前に二人で一杯ずつリンゴジュースで乾杯をする、明日も僕達に幸あれ。

 

 

「姉さん元気だった?」

 

 

「うんうん、それと報告の変更で少し魔力の実験をするから魔獣に気を付けてね。」

 

 

「ん?ああ分かったよ」

 

 

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はいアルファにアジトを案内した後に、牢にまで帰ってきました。

 

 

さて派手にやろうかな?

 

 

逃げ場はない、通路は全て埋めている。

 

 

これはね〜自分がもう一人居ればいいなと思って考えてできたモノなんだ、魔物と部分的に同化して自分のクローンを作ったんだ。

 

だけどねこれは完璧じゃないんだ、記憶の引き継ぎもできてる筈だし神経系も正常な筈なんだけど...何故か分体の意識は混雑するんだよね。

 

 

何か...何て言うかエラー?なのかな、何かが起きるんだよね。

 

 

正確に説明すると...

魔力暴走状態になるんだよね、そういえば意識も何もかもが深い魔力の渦に囚われて?とか言ってたね。

 

 

まあでも戦闘力は私の身体能力と魔力を正当継承している存在なだけあって、カゲノー領は無理だが隣の領を蹂躙できるぐらいの戦力ではある。

まだコントロールはできないけどまあ十分だろう...

 

 

いや〜ラッキーだ、ディアボロス教団の面々にこの力の実験ができるんだから。

もしかしたら変異が確認できるかもしれないしね...

 

 

一応自分も数日間熱を出したり魔力が少し不安定になるけど、まあそんくらい別にいいよね。

 

 

さて、準備万端...やるか。

 

 

________________________________

 

 

「カゲノー男爵家の娘はここか?」

 

 

「この中ですオルバ様」

 

 

「お気をつけ下さい、拘束していますが...非常に反抗的で危険です。」

 

 

「姉さん猛獣か何かに勘違いされてるね、将来王様に噛み付かないか心配。」

 

 

「私を誰だと思っている?」

 

「私を何だと思っているの?!」

 

 

「っ!!失礼しました!!」

 

「冗談だよお姉ちゃん」

 

 

そこは石造りの地下牢だった、壁に固定された魔封の鎖に2人の少女が繋がれていた。

 

 

「クレア・カゲノーとマリー・カゲノーだな」

 

 

オルバの呼びかけに、クレアと呼ばれた少女は顔を上げた。

 

 

美しい少女だった、絹のような黒髪は背中で切り揃えられている。

気の強そうな目がオルバを睨み上げた...

 

 

「あなたの顔王都で見たことがあるわ...確かオルバ子爵だったかしら?」

 

 

「昔近衛にいたが...いや武神祭の大会でか?」

 

 

「武神祭ね、アイリス王女に無様に斬られていたわ。」

 

 

フフ、とクレアは嘲笑った。

 

 

「試合という枠内ならばあれは別格だ、もっとも実戦で負けるつもりはないがね。」

 

 

「実戦でも変わらないわ、決勝大会一回戦負けのオルバ子爵。」

 

 

「ほざけ...決勝の舞台に立つことがどれほどの偉業か分からぬ小娘が!!」

 

 

「私なら後1年で立てる、この子は後4年ってとこかしら。」

 

 

「残念だが貴様らに後1年はない...」

 

 

クレアを繋ぐ鎖が鳴った直後、オルバの首筋ギリギリで彼女の歯が噛み合わされた。

ガチンと...オルバが僅かに首を傾けなければ、頸動脈を噛み切られていただろう。

 

 

「1年後生きていないのは果たしてあなたか私か試してみる?」

 

 

「試すまでもなく貴様だ、クレア・カゲノー」

 

 

「意地を張るのはよくないと思うよ?もう先長くないでしょ、もう既に足を突っ込んでいるんだから。」

 

 

「...なに?」

 

 

獰猛に笑うクレアとマリーの顎を、オルバの拳が打ち抜く。

 

 

クレアはそのまま石壁に叩きつけられ、しかし変わらぬ強い瞳でオルバを見据える。

マリーは行動不能だ、諸に喰らった拳で顎が砕かれている。

 

 

「後ろに跳んだか、高い魔力に振り回されるだけではないらしいな。」

 

 

 オルバがそこまで言った瞬間、彼の鼻骨に衝撃が走る。

 

 

オルバは扉まで後退し、鼻血を押さえてクレアを睨む。

 

 

「クレア・カゲノー...貴様!!」

 

 

四肢を鎖で拘束されていたはずの彼女だったが、右手首の鎖だけがどういうわけか外されていた。

 

 

「手の肉削いで...骨も外したかっ?この狂人が!!」

 

 

彼女を拘束していた鎖はただの鎖ではない、魔封の鎖だ。

つまりクレアは純粋な筋力だけで己の手の肉を削ぎ落とし、骨を砕いて拘束を外しオルバを殴りつけたのだ。

 

 

「よくもやったわね...このイカレポンチが!!」

 

 

オルバの全力の拳がクレアの腹を殴りつけた、魔封の鎖に繋がれている彼女に魔力で強化されたオルバの一撃を防ぐ術はない。

 

 

「小娘がっ...!!」

 

 

オルバは吐き捨て、クレアは崩れ落ちる。

 

 

「まあいい...」

 

 

だがその裏で、一人のマリーと言われた少女が立ち上がり...魔力封じの鎖を解いた。

 

 

「可哀想に、今頃ミリアちゃんは教団のイカれ科学者に人体実験されてんだから。

哀れだよね、正常性バイアスに囚われた人間は...そう思わないかい?オルバ子爵。」

 

 

「貴様...なぜ立っている?」

 

 

「別に欠損さえしなければ怪我を治すぐらい大した苦労はないからね、それにミドガルの魔封じの鎖ってさ...結構脆いんだよ。

パリッと薄い石が重なって形成されてる...何だっけ?あの洞窟で天然落とし穴を形成するあれみたいに...」

 

 

マリーの強く練られた魔力波で、魔力封じのエンチャントをされた鎖は回路を破壊されてる。

 

 

「貴様...人間か?」

 

 

「まあ少しぐらい話をしていこうか、そうだねまず人間って何だと思う?私は論理的思考能力を集団で行う事も行わない事のできる存在かな?まあ勿論姿形も正直少しは大事だと思うけどね。」

 

 

「人間...?」

 

 

「私は人間?悪魔憑きは人間?吸血鬼は人間?正直私の周りでそういう会話のできる人はイカれた双子の片割れしか居ないからさ、正直姉さんオトンオカンみたいなマトモな人間との会話は大事で初めてなんだ。

私は人間の定義をするのは魔力か肉体かの何方かだと思うんだよね、まあ私は普段の姿形が完全に逸脱しなければ人間だと思うけど。」

 

 

「化け物め...」

 

 

「生き残れるかな?デスマッチといこう、私の眷属と言えるのかな?分体とも言えるんだけど...魔物化している私と楽しんでくれ。」

 

 

「脱出しろ!!誰か一人でもいい!!生き延びろ!!」

 

 

「この場にいる全員に聞く...言い残したい事はあるなら気に留めておいてやる...」

 

 

オルバは手元にある錠剤を全て飲み干し私に向かって特攻を仕掛けてくる、正面から魔物と力の押し合いを始める。

 

 

一体目は押し返し、返し手で斬り倒した。

 

 

だが召喚した魔物の数は圧倒的だ、そのままオルバに集り...骨すら残さず食い尽くした。

 

 

他の人員も全て同じ様に食い殺される、そして始まる共食い。 

 

 

「マリー...?」

 

 

「ヒヒヒッ...

まだまだだね、こういう錯乱状態になっちゃうのは要改良だ。

でもエンチャントは中々って感じだった、あと強過ぎる圧力で破損しない方法を血液以外で考えないと...魔人と対等に戦える兵器を用意できた古代文明は凄いなぁ。」

 

 

結局生体部品は優秀なのが分かっただけだった、今度それを上回れるかもしれない高度な基礎工作機械の開発をイータとしようかな。

 

 

因みに自らの血を使われたスライムの魔力エンチャントは硬質化熱圧力指向性、全てがシドの全力以外でなら決して回路が壊れない。

 

 

...まあシドが色々とおかしいだけなんだけど、同じ双子なんだけど威力に関しては随分と差が生まれたなぁ。

 

 

________________________________

 

 

まあそんなわけで姉さん救出作戦は終わった、 姉さんを背負うのも大変だったけどそれ以上に自分の一部の成れの果ての焼却と洗浄が大変だった。

 

 

それと姉さんご機嫌斜めなんだよね、まあそれから療養やら事件の調査やらで二週間ぐらいごたごたした後姉さんは王都に出発した。

 

 

アーマダマダアゴイタイナー...タスケテクレテアリガトシャドウガーデン...

 

 

カゲノー家は大慌て...ついに父の胃のダムが決壊した、ところで何で私が書類処理するんですか?オカンさんそれに私は世界に飛び立つからね。

 

 

まあ2年後に備えて更なる力を求めないとね、シド達が表立って動き出すのはその時からだろうし...それまで大立ち回りできる程の価値を持たないと。

 

 

んである日アルファ達7人が集まった、何でも教団の調査やら呪いの研究やらの報告がしたいらしい。

最近はみんな色々と忙しそうで...7人全員集まるとか珍しい、私は簡単な答え合わせぐらいしてやるかとか思いながら彼女達の報告を聞いた。

 

 

簡単に纏めると、魔人ディアボロスと戦った英雄は全員女だった。

 

 

だからディアボロスの呪いは女性にのみ発現する、うんうんそうだね。

 

 

次ディアボロスの呪いが発現する割合はエルフがもっとも多い、次いで獣人そして最後に人間。

これは種族ごとの寿命と関係していて、寿命の短い人間は英雄の血が薄まっていて呪いは発現しにくい...その通りだね。

 

 

逆に寿命の長いエルフは英雄の血が濃く呪いが発現しやすい、獣人はその中間...よく調べられてるね。

 

 

他にもアルファ達が色々報告していた、やっぱ優秀だねガーデンのみんなは。

 

 

そんな感じで教団に関する報告に移る、教団はなんと世界規模の超巨大組織だったらしい...まあ魔人ディアボロスはキリストみたいなモノだからね。

 

 

「...私達は、貴方達の元から離れる時が来たわ。」

 

 

「頑張ってね」

 

 

「シドも私も寂しがり屋だからね、何かあったら全員で構いに来てね。」

 

 

「分かったわ」

 

 

因みに私が救った悪魔憑きの数は3人、ベータとイータともう1人だ。

いや〜最後の三人目の子にさ...私魔物化を見られちゃってさ?ね?ダッシュで逃げられたアレは心にきたね...

 

 

あっそうそう、魔物化で脳を作らなければ暴走しない事が判明したよ...まあ動く事はできなくなるんだけどねそのまま野垂れ死にます。

 

 

完全アナログ操作だから疲れるけど、まあないよりはマシだね...普通に魔物として放った方が強いな。




次回!!マリー死す?!デュエルスタンバイ!!

あっヒロインちゃんも次回の動画で出ます


アンケート締め切り11月25日18時まで、期間が短いのはちっかいですよねすみません。

お好きなルートを選びませう下さい

  • ヒロイン死亡ルート(一途)
  • ヒロイン死亡ルート(多情)
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