高校生を轢いたら異世界転生したんだが?   作:巻き込まれ転生者

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ヒィロ・ライトの名前の由来。

ヒーロー→ヒィロ
影の反対は光、だからライト

マジで適当に名前付けた。ヒョロとヒィロが1文字違いでちょっと後悔。
書き間違えたらヒョロが口悪い不良のおっさん学生になっちゃう。


第10話

 

 

「………」

 

アルファが来てから2日後。

 

今俺はベッドに横になり寮に届いた手紙を読んでいた。

内容はとある場所に来いとのこと。それだけが端的に書かれている。

 

面倒だが、まあやることも無い。

気晴らしに出かけるがてらに行ってみますかね。

 

部屋着から私服に着替え、一服して心を落ち着かせる。

今頃ミケは何をしてるんだろうか。寂しくなって俺の事を想ってたりして……それは無いか。ありえないな。あのミケだもん。

 

「……行くか」

 

タバコの火を消し、その部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

指定された路地裏。

こんな場所に何があるのか。全く分からないがとりあえず来てみた。が、何も無し。

イタズラか何かか?

 

そんなことを思いながら曲がり角を曲がった、その時だった。

 

「おっ……と……」

 

突如飛来した何か。反射的にそれを手に取る。

 

……靴?

女物のブーツの形をしたそれ。見たことがある。

というか最近身近にいた人物のものだ。

 

「よう、不良の平民学生さん?王女の靴なんて持って何してんだ?」

「あーあーあー、魔力痕跡ベッタリだ。もう言い逃れは出来ねえな?」

「………はぁ」

 

ため息がこぼれる。

そこに居たのはいつぞやに俺を拷問まがいの取り調べをしてくれた騎士団の二人組だ。

 

「なるほど、そういう事かよ」

「ああ、そういうことだ」

「王女誘拐の罪でお前を逮捕する」

 

「……てめえらに聞くが王女サマはどこだ?」

「おいおい俺たちは知らねえよ?犯人はお前なんだから」

 

嫌味ったらしい顔で笑う2人。

へー、あ、そう。そういう感じかー、へー。

 

「素直に自白すれば痛い目みなくて済んだのに──」

 

片方が言葉を発してる間にもう片方の横の男に突撃。

顔面に拳をめり込ませ、そのまま地面へと振り下ろす。

 

直後にドパンッと弾ける頭。血が至る所に飛び散った。

 

生暖かい感触が体を流れる。うへぇ、やっぱこの気持ち悪さは慣れないな。

 

「……へ?……な、何、しやがったテメェ…アガッ!?」

「もっぺん聞くけどよォ……うちのツレはどこにいんの?」

 

首を掴み、持ち上げる。

気道は締めてないから言葉は言えるはずだ。

 

「て、テメェ……騎士団にこんなことしてただで済むと…!」

「会話が成り立たないアホが1人登場……ってか?まあ言葉通じない猿だもんな。しゃーないか」

「く、クソ…!離せ…!」

 

ふーむ、どうしようか。

ボコすついでにミケを助けに行ってやろうかと思ったが……、ほんとに知らない?わけないよなあ。

 

だってこいつらあの教団連中っぽいもんな。

アルファとシドの会話からしてそうだよな。……そうだよね?

 

まあ無関係だったとしてもだ。

 

「なあ、この世の中。他人と関わってく上で大事なこと知ってるか?」

「………ッ!?」

「私はあなたを殺しません。だからあなたも私を殺さないでください……受け売りだけどな。意味は分かるかなー?お猿さんだとしても分かってて欲しいなー」

「はぁ…はぁ…!」

「……先に手ぇ出してきたのはそっちだよな?つまりよお、俺にぶっ殺されても文句言えねえよなッ!?」

「待っ……!?」

 

首を掴んだまま振りかぶり。地面へと叩きつける。

頭が潰れる感触と顔面が地面に埋まる光景。そして噴き出す血。

 

「黙って死んでろカスが」

 

……うし、だいぶスッキリしたな。

 

それにしてもシャドウガーデン(笑)とか盗賊とかと関わってたせいで残虐性が増してしまってる気がする。

まずい…!このままだと俺が理性のない怪物に……!ならないな。なりたくもない。

 

にしても……うへぇ、返り血がべったりだ。

ステゴロでやるといっつもこうだ。どうしたもんか。

 

「ヒィロさん」

「うお!?……って、ベータじゃねーか。どした?」

 

唐突に目の前に現れたベータ。最後に見た時からだいぶ成長している。

……それにしてもアルファもそうだがお前らここ数年での成長率ヤバない?おっちゃんちょっと怖いよ?

 

「ヒィロさんのことですからすぐお召し物を汚すと思って換えを持ってまいりました」

「ああ?まじ?サンキューな。……ん?お前勝手に俺の部屋入った?」

「……さ、こちらをどうぞ「おい、俺の目を見ろベータ」

 

頑なに目を合わせようしない。

……まあいいや。勝手に入られて困るもんとかないしな。

 

そんじゃまあ、着替えとくか……ってこれ制服やないか。

オフの日にも制服切るのやだなあ。まあ贅沢は言えんか。

 

「ひゃっ!?」

「……あ?どした?」

「いえ何も…!」

 

手で顔を隠すベータ。

……俺の着替え風景なんて今更じゃね?何を照れとるんだ。

まあ年頃……思春期突入かあ。時が経つのは早いもんだな。

 

そんなこんなで着替えも終わり、いつもの格好。ワイシャツとスラックス。律儀にネクタイとブレザーまで着てられんわ。

 

「んじゃ、ベータ。何やろうとしてんのか分かんねえけど程々にな。あと、極力被害は抑えろよ?オーケー?」

「あ、はい。あと、それから王女の事なんですが……」

「どした?」

「教団のアジトが地下水道から続いています。そこから進めば……」

 

なるほど。地下水道か。

 

「おっけ。そっちはなんかやることあんだろ?知らんけど。王女サマの方は俺が何とかするから手ぇ出すなよ。アホシドにも伝えとけ」

「え?あ、はい」

 

不思議そうに了解するベータ。

いつもはこういう活動とかには乗り気じゃないのに今回はなんでだろうってか。

確かにな。俺シャドウガーデン(笑)じゃねえもんな。……シャドウガーデン(笑)じゃねえもんな(大事なことなので2回)

 

「まあ、今回ばかりは……俺もだいぶ腹が立つ」

「……ッ!……わかりました。では……こんな言葉はヒィロさんには不要かと思われますが、お気をつけて」

 

そう言って姿を消すベータ。

 

さて行きますか。

拳を振りかぶり地面に穴を開け、早速地下へと潜り込んだ。




口悪い主人公って好き嫌い別れそうだなあとか思った。

ちなみに明言しておくと主人公は別にシドくんアンチではないです。軽い暴言を吐ける厄介な友人くらいにしか思ってないです。
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