気づいたらカードゲームアニメの強キャラに憑依した   作:名無しのカードバトラー

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002/数の暴力 メカソルジャー

 基本的にレジスタンスが行う活動は軍管区を統治している統治センターの関連施設だ。当然そこにはたくさんの兵士が警固している。これらの兵士は基本的に統一軍ではなく軍管区軍だ。分かりやすく言えばワン〇ースにおける本部と支部の違いのようなものだ。当然ゲームの質も大きく違っている。アニメだと日本以外にもレジスタンスはいるが一番レジスタンスの活動が激しく損害を受けているのが日本軍管区だ。何故か? 簡単だ。それだけここの兵士が弱く、レジスタンスが強いんだ。

 

「急げ! 物資を運べるだけ運ぶんだ!」

 

 俺は今倉庫区画で起きているレジスタンスの襲撃を物陰から見ている。レジスタンスを鎮圧しにいかないのかって? 下手に出て行けばそこら中からレジスタンスが一斉に仕掛けてくるなんてことはよくある事だからな。そうなった場合は動けばいいし、そうではないのなら統一軍に任せておけばいい。

 

「っ! 統一軍だ!」

「馬鹿な!? いつもよりも10分も早いぞ!?」

 

 レジスタンスが目に見えて狼狽えている。……分かっていた事とは言えこいつらは主人公が所属する事になるレジスタンスではないみたいだな。レジスタンスも横のつながりはあるがそれは情報を交換するくらいのつながりだ。だからレジスタンスは各個撃破されやすい。

 

『我々は統一軍である。大人しく投降せよ!』

「ふざけるな! 誰が投降なんてするか! お前ら! いくぞ!」

「「「「おう!」」」」

 

 隊列を組んで現れた統一軍に5人のレジスタンスが立ち向かうが正直に言って彼らは負けるだろう。前にも言った通りこの世界はモンスターサモンの腕がすべての実力社会。別にレジスタンスが弱いわけじゃない。だが、統一軍はモンスターサモンのルールとあるテーマによって最強となっている。

 

『俺のターン。私はコスト1を支払い“メカソルジャー”を召喚する』

 

メカソルジャー(戦闘モンスター)

コスト1 機械 パワー1000

 

 兵士が繰り出したのはパワードスーツのようなものに身を包んだ機械の兵士だ。能力は低く単体でのパワーはモンスターサモンにおいてデフォルトパワー最低の1000。本来であればデッキに入れる事すらないカードだ。ではなぜ入れているのか?

 

『“メカソルジャー”の効果によりフィールドの“メカソルジャー”の数だけパワーを1000アップする』

 

 そう、これだ。“メカソルジャー”の効果はこれなんだ。これは自身にさえ対象とするから実質2000のモンスターとなる。更にデッキに投入できる最大数である3枚まで入れれば4000にまで上がる事が出来る。

 だが所詮それだけだ。基本的にモンスターのパワーはコスト×3000が平均値と言われている。つまり、コスト1でも3000が平均のパワーなんだ。それにも関わらず“メカソルジャー”は3体出してようやく平均値を超える程度のパワーしか出せない。……が、それもルール次第だ。

 

『私はもう1体出してターンエンドだ』

『私のターンに入らせてもらう。こちらは20人いる。こちらが4人プレイするたびにお前たち側が1人となる。私はコストを3つ払い“メカソルジャー”を3体召喚する。これでフィールドの“メカソルジャー”は5()()となった。よってパワーを5000アップする!』

 

 これだ。“メカソルジャー”は複数対戦でこそ効果を発揮するんだ。基本的にバトルロワイアルでも1対多(ワン・トゥ・メニー)でも多対多(メニー・トゥ・メニー)でも“メカソルジャー”の対象範囲は全てのフィールドとなる。つまり、“メカソルジャー”は出せば出すほどそのパワーが大変なものになっていくんだ。アニメ終盤だと絶対皇帝が100人の兵士と模擬戦をしていたがその時はパワー20万を超える“メカソルジャー”が200体も出ていた。一人の初期ライフが6なのに30回勝てる程の物だった。ちなみにそのゲームでは絶対皇帝が返しのターンで殲滅していたがな。

 

『私のターン……』

『私のターン……』

 

 そして、レジスタンスの一人にターンが移るときには“メカソルジャー”は10体フィールドに出ており11000のモンスターとなっていた。これはコスト4のモンスター相当の力という事だ。だがそれも今後の統一軍次第ではさらにアップするだろう。

 

「俺のターン! 俺はコスト10全てを払って通常マジック“メテオシャワー”を発動する!相手フィールドのカードを全て破壊して破壊したカード1枚につき相手プレイヤー()()に1のダメージを与える!」

『な、なんだと!?』

 

 だが当然レジスタンスもそれを読んでいる。だから大量展開されてもカウンター出来る戦略を立てている。今の通常マジックだってそうだ。本来ならコスト10も払って精々3枚程度を破壊できるカードだ。6枚破壊できれば上々なカードだがこういった場面においては必殺の威力を誇る。

 

『私はコストを2払いカウンターマジック“愚者の盾”を発動する。一度に5以上のライフダメージを受ける時、私が受けるダメージを0にする』

『私も発動する』

『私はコスト2を払い“次元跳躍”を発動する。この効果により私が受けるダメージを相手プレイヤーに移し替える』

『私も発動しよう』

「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

「っ! リョータ! ドミトリー! くそ!」

 

 ダメージを軽減出来たのは4人だけか。残り16名は退場か。まぁ、2人持って行けただけマシと考えるか。

 

「……俺はターンエンドだ」

『私のターン。私はコストを3払い“リペアー”を発動する。自分フィールドにモンスターがいない場合セメタリーより“メカソルジャー”を全て蘇生させる』

 

 あらら、一気に10体の“メカソルジャー”が蘇生されたか。これは中々辛いかもしれないな。しかも次はレジスタンスのリョータとかいうやつだったが流星群にやられて倒れている。つまり次は兵士の番となるわけだ。ここで決めておかないと次はレジスタンス2連続となる。流石に難しいか?

 

『私はコストを6払い“一斉射撃”を発動します。自分フィールドに機械テーマのモンスターが10体以上存在する場合、相手に自分フィールドの機械テーマのモンスターの総数÷2のダメージをライフに与えます』

「ぎっ!?」

「ぐっ!」

「っ! なんの、これしき……」

『そして私はコストを2払い“自爆”を発動します。自分フィールドの機械テーマのモンスター1体を破壊してそのモンスターのライフダメージの数値だけ全てのプレイヤーはライフにダメージを受けます』

「「「っ!!??」」」

 

 決まったな。たった1枚のカードに16人もやられた事は弛んでいるともいえるが結果的に勝利出来たことだしここは多めに見ておくか。

 

「お疲れ」

『っ! 黒導少佐! お疲れ様です!』

「レジスタンス相手に辛勝か。弛んでいるぞ」

『申し訳ありません……』

「まぁいい。勝利はしたんだ。次はこうならないように励め。それとこのレジスタンス達をさっさと連れていけ」

『はっ!』

 

 ゲーム後はダメージを受ければ大なり小なり披露したり気絶したりする。レジスタンスを捉えるのには有効だが負けた時のリスクがでかいな……ん!?

 

「跳べ!」

『え? ……ぎゃっ!?!』

 

 とっさという言葉がぴったりだった。俺はそれ、草花のような塊に気付きとっさに後方に飛んだが他の兵士たちは失敗してしまい、爆発に巻き込まれて吹き飛ばされた。

 

「あれ? 一人逃がしてもぁた?」

「お前は……」

 

 現れたのはこてこての関西弁を話す女性。札幌という日本において北端に位置する場所にはふつりあいの女性を俺は知っている。だがマジでここにいるはずのない奴だ。

 

「……花の楽園(フラワー・パラダイス)のリーダーが何故ここに?」

「ウチの事を知っとるのか。では簡潔に自己紹介を。ウチは花ヶ咲花蓮。悪いけどこれ以上アース帝国の好きにはさせへんわ」

 

 関西弁の女性、花ヶ咲はそう言って恭しく頭を下げる。そんな彼女の態度に俺は警戒を解く事は無い。何しろ相手はただのレジスタンスではない。のちに主人公が所属するレジスタンス組織「正義の帰還(リターン・オブ・ジャスティス)」と協力関係になり、レジスタンスでトップ5に入る実力者だからだ。

 

「……ちょうどいい。お前はここで倒す」

 

 だが、俺にとってはこれはチャンスだ。主人公が俺や絶対皇帝を倒すのにこいつの協力が必須だった。こいつをここで倒す、もしくは()()事が出来れば俺が敗れる可能性は低くなる。いや、主人公が俺に近づくことは不可能となる!

 

「ウチに勝てるのか? ウチは強いで」

「知っている。そして俺はお前より強い」

「へぇ、なら見せてみなよ。そこまで言う実力を!」

「「ゲーム、スタート!」」

 

カード紹介は別作品として分けた方が良い?

  • 分けた方が良い
  • 今のままで良い
  • 登場した話のあとがき欄で十分
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