気づいたらカードゲームアニメの強キャラに憑依した   作:名無しのカードバトラー

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カラミティ・ドラッヘの発動コストを変更しました。


003/地獄の花畑(Hell’s Flower Garden)

「先行はウチやね。ウチはコストを3払って“食虫(インセクティバルス)ラフレシア”を召喚するで!」

 

花ヶ咲花蓮

コスト10→7

食虫(インセクティバルス)ラフレシア

コスト3 植物 パワー1000 ダメージ1

 

「このカードの効果によりウチはデッキから植物テーマのモンスターを手札に加える。ええな?」

「構わない。好きにしろ」

「ほな、ウチは“食虫チューリップ”を手札に加えて召喚するで!」

 

花ヶ咲花蓮

コスト7→5

食虫チューリップ

コスト2 植物 パワー1000 ダメージ1

 

「ウチはこれでターンエンドや。ほなジブンのターンやで」

「俺のターン。ドローフェイズ」

 

黒導龍吾

手札5枚→6枚

 

「メインフェイズ。俺はコストを4払い“黒龍の咆哮”を発動する」

「っ! そのカードは!?」

「相手のフィールドにモンスターが2体以上存在し、自分フィールドにモンスターがいないのであればデッキから相手フィールドのモンスターの合計コスト以下のドラゴンテーマモンスターをコストを支払わずに召喚できる。お前の場のモンスターコストは5。よってデッキより“ワイバーン・トマホーク”を召喚する」

 

黒導龍吾

コスト10→6

ワイバーン・トマホーク(戦闘モンスター)

コスト5 ドラゴン パワー14000 ダメージ1

 

「そうか、ジブンが黒導龍吾か!」

「今更か。だがゲームの中断はさせないからな。俺はさらにコストを2払い剣士竜(ソルジャー・ドラゴン)を召喚する」

 

兵隊竜(ソルジャー・ドラゴン)(戦闘モンスター)

コスト2 ドラゴン パワー5000 ダメージ1

 

「バトル。“ソルジャー・ドラゴン”で攻撃」

「ウチは“食虫チューリップ”で防ぐで!」

 

 当然だがパワーの高いモンスターが残り、低いモンスターは破壊される。……だが、“食虫チューリップ”は破壊される事は無くむしろ花の部分が巨大な口となって“ソルジャー・ドラゴン”を飲み込んでしまった。

 

「……」

「なんや? 破壊されるなんて思わへんかったか? 残念やったな。“食虫チューリップ”はブロック時に相手モンスターを破壊できるんや。当然“食虫チューリップ”は破壊されへんで」

 

 そう、それが彼女が使うデッキ、地獄の花畑(Hell’s Flower Garden)の恐ろしさだ。どれだけ強大な力を持ったモンスターでも食虫モンスターの前では簡単に破壊されてしまう。しかもとあるモンスターと組み合わせる事でさらに凶悪なコンボを生み出す事が出来る強力なモンスター群だ。

 

「だがそれは“食虫ラフレシア”にはない効果だ。俺は続けて“ワイバーン・トマホーク”で攻撃」

「甘いわ! ウチはコストを1払って手札からカウンターマジック“誘惑の花粉”を発動するで! このカードの効果により“食虫チューリップ”はもう一度攻撃を防ぐ事が出来るようになるわ!」

「ほう……?」

 

花ヶ咲花蓮

コスト5→4

 

 再び“食虫チューリップ”によって俺のモンスターは丸のみにされる。やはり一筋縄ではいかない相手だ。防御においてはほぼ無敵と言って良い厄介な相手だ。

 

「俺はこれでターンエンドだ」

「ならウチの反撃にいかせてもらうで! ウチのターン! ヒールフェイズ、ドローフェイズ!」

 

花ヶ咲花蓮

コスト4→6

手札3枚→4枚

 

「ウチは“食虫ラフレシア”を生贄に捧げて“食虫薔薇”を召喚するで!」

 

花ヶ咲花蓮

コスト6→2

食虫薔薇(戦闘モンスター)

コスト4 植物 パワー13000 ダメージ1

 

 っ! 厄介なモンスターが出てきやがった。というかこのデッキのキーカードにして切り札のカード。パワーはそこまでたかくはないがこいつの厄介なところはそこじゃない。

 

「ウチはこれでターンエンドや」

「俺のターン、ヒールフェイズ、ドローフェイズ」

 

黒導龍吾

コスト4→6

手札4枚→5枚

 

「俺はコストを3払い手札から通常マジック“ジャイアント・キリング”を発動する。このカードの効果により相手フィールドの一番攻撃力が高いモンスターよりパワーの高いモンスターを手札に加える。俺は“レッドホーンドラゴン”を手札に加える。そして“レッドホーンドラゴン”はドロー効果以外で手札に加わったターンに召喚する場合、コストを半分に出来る。現れろ“レッドホーンドラゴン”!」

 

黒導龍吾

コスト6→3→0

レッドホーンドラゴン(戦闘モンスター)

コスト6 ドラゴン パワー20000 ダメージ0

 

「へぇ、厄介そうなモンスターを持っているんやな。やけど与えられるライフダメージは0。それじゃ攻撃する意味がないやないかな?」

「そうだ。だがこいつの力は別にある。俺はバトルフェイズに入り“レッドホーンドラゴン”の効果を発動する! こいつは相手モンスター1体に攻撃が出来る!」

「っ! なんやて!?」

 

 本来、モンスターサモンでは攻撃側はモンスターへの攻撃を行えない。ライフに攻撃しか出来ず、相手は防御するかダメージを受けるかを選べるのだ。だから破壊したくないモンスターがいる場合はライフで受けて破壊されないようにすることも可能だが中にはこいつのようにモンスターに指定攻撃できる奴がいる。そいつらは総じてライフダメージが0にされているからモンスター破壊専用のモンスターというわけだ。

 

「……せやけど“食虫薔薇”にも“食虫チューリップ”のように攻撃してきた相手モンスターを破壊する効果を持っている。返り討ちにしたるわ!」

「残念だがそのことぐらい知っている。知っている上で攻撃した。“レッドホーンドラゴン”の効果発動! 相手はこのカードの攻撃時にモンスター効果を発動する事は出来ない」

「っ!!?? そ、それじゃ……!」

「“食虫薔薇”の効果は無効だ」

 

 そう、食虫モンスターが持つブロック時効果はモンスターの攻撃宣言後にブロックし、戦闘した時に発動する。攻撃宣言後に発動する効果を無効化出来る“レッドホーンドラゴン”を返り討ちには出来ないわけだ。

 赤い角がトレードマークのドラゴンが花びらを開き、中心部に口が生えた気味が悪い薔薇の背後に回り込むと茎の部分に噛みつきそのまま引きちぎって破壊した。

 

「まさかそんな効果を持ったモンスターがおるなんてね……」

「俺はこれでターンエンドだ」

 

 戦況は互角と言える。若干俺が押している感じだがそれも相手の動き次第だな。特に相手はあの花ヶ咲花蓮だ。このまま勝たせてもらえるとは思えない。

 

「ウチのターン。ヒールフェイズ、ドローフェイズ」

 

花ヶ咲花蓮

コスト2→4

手札3枚→4枚

 

「……ふ、ジブンに見せたるわ。ウチのデッキが防御一辺倒やないって事を!」

「……! 来るか……!」

「ウチはまずコストを2払い“芽吹きの代償”を発動するで! ウチはライフを任意の数失う事で1つにつきコストを2、回復する! ウチは4つライフを減らすで! ……ぐっ!」

 

花ヶ咲花蓮

ライフ6→2

コスト4→2→10

 

 ライフを一気に4つも失う事になったが余りある結果を生み出した。まず、コストは最大値まで回復した。加えて2となったことでヒールフェイズのコスト回復値は4となったわけだ。防御に有利な花ヶ咲のデッキにとってライフはそこまで重要ではないからな。

 

「そしてウチはセメタリーから“食虫薔薇”のモンスター効果を発動するで! コストを2払う事で復活や! さらに手札の“食虫アサガオ”の効果発動! 自分フィールドに食虫モンスターが2体以上存在する場合、召喚コストが半分になるで! コストを3払って召喚や!」

 

花ヶ咲花蓮

コスト10→8→5

 

食虫アサガオ(戦闘モンスター)

コスト6 植物 パワー10000 ダメージ0

 

 マジか。よりにもよってそいつかよ。“食虫アサガオ”とは“レッドホーンドラゴン”の植物テーマモンスター版だ。つまり、指定アタックが可能なモンスターだ。

 

「更に手札からコストを1払って“死肉蜂”を召喚するで! このカードは自分フィールドの食虫モンスターが破壊される時に代わりに破壊されるカードや!」

 

花ヶ咲花蓮

コスト5→4

死肉蜂(戦闘モンスター)

コスト1 植物 パワー2000 ダメージ1

 

「バトル! “食虫アサガオ”で“レッドホーンドラゴン”を攻撃! “食虫アサガオ”はこのカードよりパワーが高いモンスターを攻撃した時、そのカードを破壊できるんや!」

「ようは食虫モンスターが持つブロック時効果を攻撃時に発動できるモンスターという事だろう。だが“レッドホーンドラゴン”の効果によりこのカードが効果で破壊された時このカードを破壊したカードの元々のコスト分だけコストを回復する。“食虫アサガオ”のコストは6。つまりコストが6まで回復するわけだ」

「っ! 厄介なモンスターやのにそんな効果までついとるんか!」

 

黒導龍吾

コスト0→6

 

「なら“死肉蜂”で攻撃や!」

「ライフで受けよう……。っ!」

 

 “死肉蜂”が放った針を襲う。この世界に来て初めて感じるモンスターサモンでの痛みだ。なるほど、ディスクでダメージを減らしているとはいえかなり痛いな。これならダメージを一気に受けた場合に気絶すのも分かる気がする。

 

黒導龍吾

ライフ6→5

 

「続けて“食虫ラフレシア”で攻撃!」

「これもライフで受けよう」

 

黒導龍吾

ライフ5→4

 

 これで俺が次のターンで回復できるコストは3となった。だがまだ足りないな。()()()を出すには……。

 

「ウチはこれでターンエンドや」

「……俺のターン、ヒールフェイズ。ドロー、フェイズ……」

 

俺はデッキに指を乗せ眼を閉じる。頼む。俺に出させてくれ。来なくても問題はない。だが、俺は()()()()()()()()()()()()。そう願いながらカードを引いた。

 

黒導龍吾

コスト6→9

手札4枚→5枚

 

 デッキは……、応えてくれた。自然と笑みを浮かべてしまう。ああ、これだからモンスターサモンはやめられないんだ。勝利を確信した時の高揚感はとてつもなく甘美だ。

 

「俺はコストを3払う事で通常マジック“オーバーソウル”を発動する! このカードの効果により手札のモンスターはエンドフェイズまでコストが半分になる」

「っ! せやけどそのカードはエンドフェイズに召喚したモンスターの召喚コスト分ライフを減らすカードや! そんな危ないカードを……!」

「問題ない。このターンで勝利するからな! 俺はコストを5払い、黒き龍を召喚する。我がエースにして偉大なる6体の龍の一角よ。その力を見せつけろ! “黒龍カラミティ・ドラッヘ”!!!」

 

黒導龍吾

コスト9→6→1

黒龍カラミティ・ドラッヘ(戦闘モンスター)

コスト10 ドラゴン パワー33000 ダメージ3

 

「これが、6龍の一角……!」

「“黒龍カラミティ・ドラッヘ”の効果発動! このカードより元々の攻撃力が低いモンスター全てを破壊する! 災厄をふりまけ!」

「っ!」

 

 龍が咆哮すればモンスターはそれだけで消え去った。どれほど強力な効果を有し、どれだけ盤面を整えようと“黒龍カラミティ・ドラッヘ”はそれらを全て無に帰してしまう。それだけこいつの力は規格外なのだ。

 本当ならここでさらにライフダメージを……、って言いたいところだが破壊したのは4体。ライフダメージに必要な数まで1体足りなかったわけだ。

 

「バトル! “黒龍カラミティ・ドラッヘ”で攻撃!」

「っ! コストを4払いカウンターマジック“開花”を発動する! セメタリーの“食虫薔薇”を復活させる!」

「無駄だ! “黒龍カラミティ・ドラッヘ”の効果発動! このカードの攻撃時に相手が効果を発動した時モンスターかマジックどちらか次第で俺は違う代償を払う事で効果を無効化する」

「っ! なんやて!?」

「俺は手札1枚をコストにマジックの効果を無効にする」

「そんな……」

 

花ヶ咲花蓮

コスト4→0

 

黒導龍吾

手札3枚→2枚

 

 これが“黒龍カラミティ・ドラッヘ”の嫌な効果だ。こいつが無効にするのは効果だ。発動を無効にするわけじゃないからコストは支払った事になってしまうんだ。つまり、もう花ヶ咲に出来る事は無いという事だ。そしてライフは2で“黒龍カラミティ・ドラッヘ”が与えるライフダメージは3。これで終了だ。

 

「アース帝国に歯向かった事を後悔するんだな」

「ぐ、ああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

 

花ヶ咲花蓮

ライフ2→0

 

 “黒龍カラミティ・ドラッヘ”のブレスに飲み込まれて花ヶ咲は吹き飛ばされる。というよりも倉庫の一部まで吹き飛ばしてしまう。確かにザ・シクスドラゴンズでは質量を持っているとはいえこんな破壊をまき散らす事は出来なかったはずだ。つまりそれだけ6龍の力がすさまじいって事だろう。

 

『黒導様! ご無事ですか!?』

「ああ。俺は何ともない」

 

 ようやく来たらしい軍管区軍の兵士に俺はそう答える。実際俺に傷なんてないしどちらかと言えば倉庫やゲームの余波で吹き飛んだ兵士たちの方が重傷だろう。

 

「大物のレジスタンスを倒したところだ。護送してくれ」

『っ! こいつは花ヶ咲花蓮!? は、はっ! 必ず収容所まで護送します!』

「気をつけろ。レジスタンスが奪い返しに来るかもしれないからな」

『はっ!』

 

 俺としては一緒についていきたいがこう見えても俺は一部隊の長だ。そっちの方の様子も見ないといけないから暇ではないんだ。

 

「そいつは厄介な相手だ。絶対に奪い返されるなよ」

『了解しました! よし! 拘束急げ!』

 

 軍管区軍の兵士たちが手慣れた様子で花ヶ咲やレジスタンスを捕縛していく。……なんだか直ぐにでも脱走されそうな気がするがあまり考えない方がいいだろう。こういう時の予感は当たるというからな。

 

 

 

 

 

 ……翌日、嫌な予感は的中し、花ヶ咲を護送していた護送車がレジスタンスの攻撃を受け横転。まんまと今回捕縛したレジスタンス全員に逃げられる事になったと報告が入ってくるのだった。

 

カード紹介は別作品として分けた方が良い?

  • 分けた方が良い
  • 今のままで良い
  • 登場した話のあとがき欄で十分
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