気づいたらカードゲームアニメの強キャラに憑依した   作:名無しのカードバトラー

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006/日本軍管区のレジスタンス達

 デスサイズが日本軍管区に集結したという話はあっという間に軍管区中に広がった。統治センターの関係者はこれでレジスタンスは壊滅すると安心し、一般市民たちはここが戦場になるのではないかと戦々恐々し、対象となったレジスタンスは戦慄した。

 

「アカン……。このままじゃうちらは終わりや……」

 

 花の楽園(フラワー・パラダイス)のリーダー、花ヶ咲花蓮はデスサイズの集結という報道に頭を抱える。仲間たちのおかげで収容される前に逃げ出す事が出来た彼女は拠点に戻り潜伏期間を置いていた。彼女自身大物レジスタンスという事もあり脱走を許したことで日本軍管区の警備が厳重になっていたからだ。

 

「……リーダー。どうしますか?」

「どうもこうもないやろ。こうなったらウチ等は潜伏するで」

「デスサイズがいなくなるまでですか?」

「そや。ま、そんなうまくいくとは思えへんけどな」

 

 花ヶ咲花蓮は副リーダーの恐我斯竜(りゅうが しりゅう)の問いにそう答える。

 そもそもデスサイズが何故日本軍管区に集結したのか。それが不明なのだ。報道では日本軍管区のレジスタンスを掃討するためと言っているがそれを正直に信じる程花ヶ咲は楽天家ではない。

 確かに日本軍管区ではレジスタンスの活動が活発に行われている。何しろ狭い軍管区内に大物レジスタンスグループが複数存在しているのだ。他の軍管区は日本軍管区以上に土地は多いがレジスタンスは日本よりも少ない。

 だが、所詮はそれだけである。レジスタンスが多い分縄張り争いも多く発生しており、決して一枚岩になれているわけではないのだ。むしろそれを増長させるような行動をとってくる程だ。日本軍管区にとっては同士討ちをしていてくれている方がありがたいはずなのだ。

 

「今下手に動いたらあっという間に捕捉されて全員収容所送りやで? デスサイズは皇帝直轄の実働部隊や。その辺の兵士と一緒にしたら手痛いしっぺ返しがくるで」

「それは十分理解しているつもりです。同志たちには潜伏するように徹底させます」

「頼んだで」

 

 優秀な副リーダーの迅速な対応に花ヶ咲は素直に礼を言う。花の楽園(フラワー・パラダイス)がレジスタンスの中でも大所帯でいられるのは一重にこの副リーダーの活躍があってこそだ。でなければ花ヶ咲だけでは今の半分も勢力を維持できないだろう。

 こうして、花ヶ咲率いる花の楽園(フラワー・パラダイス)は潜伏を継続する事で決定された。しかし、一方で真逆の選択を取るグループも存在していた。

 

 

 

 

 

「バトル! “黒龍カラミティ・ドラッヘ”でアタック! カラミティ・シュピラーレ!」

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 仙台を拠点に活動を行っているレジスタンスグループ、独眼竜はデスサイズを迎え撃つべく大きな騒動を起こした。結果的にデスサイズが出動し、独眼竜の思惑通りとなって後は返り討ちにするだけだったが独眼竜に所属していたレジスタンス40人は全員敗北していた。

 それも黒導龍吾を除けばただの一隊員に、である。ゲームの影響で煙が発生する中でデスサイズの周りには敗れ去ったレジスタンスが無造作に倒れている。

 

「他愛ない相手でしたね」

「これなら部隊を半分に分けて他の地域に即座に対応できるようにしてもよかったかもしれないな」

 

 態々デスサイズ全員で出張ってくる必要もない相手だった。それが独眼竜を倒したデスサイズの感想だった。独眼竜も東北においてはトップに位置し、日本軍管区開放戦においては主力の一つとして活躍したグループだ。

 しかし、そんな彼らもデスサイズの前には雑魚でしかなかった。隊員たちは日本軍管区軍の兵士に後は任せると統治センターへと帰還していった。そんな彼らの後姿を見ながら兵士たちは呟く。

 

「あれが世界トップの実力者たち……。俺達でも苦戦するレジスタンスをこんなにあっけなく倒すなんて……」

「自惚れていたわけじゃないがマジで次元が違う……」

 

 あまりにも強すぎる彼らに味方であったことの頼もしさと敵になった場合の恐ろしさを考え戦慄するのだった。

 

 

 

 

 

 

「デスサイズか。少しは骨のありそうなやつが出てきたじゃないか」

 

 北関東の山中にて一人の男がラジオから流れてくる報道に耳を傾けていた。ログハウスのこの家は最低限の荷物しか置かれてはおらず、生活空間と呼ぶには違和感しか感じさせない内装をしていた。

 

「リーダー。独眼竜はどうなったんだ?」

「瞬殺さ。所詮は小規模レジスタンス。デスサイズの敵ではなかったみたいだ」

 

 男の後ろ、暖炉の隣の床が開き一人の少年が顔を見せた。そんな少年の問いに男は面白そうに答えるがその内容を聞き少年は微妙な顔をする。

 

「リーダー……。それでよく笑っていられるね。僕はすごく恐ろしいんだけど」

「何、敵が強ければ強い程倒しがいがあるってものさ。安心しろって。俺だって6龍は持っていないがそれを()()()()()()デッキを持っているんだからな」

「あー、それで余裕なんだね。デスサイズのリーダーって6龍使いだったからね」

「そう言う事。だから出かけてくるぞ」

「え!?」

 

 少年は男の言葉に驚く。こんな状態で出かけるなんて正気とは思えない。それも自分達はデスサイズなどの政府から追われるレジスタンスなのだから。

 

「ちょっとデスサイズを潰してくるだけさ。直ぐに戻る」

「それ全然ちょっとじゃないよね!? というか負けたらどうするの!? リーダーは僕たちのリーダーなんだよ!?」

「大丈夫さ。俺は負けねぇから。だから留守番はよろしく頼むぞ~」

「あ! ちょっと……!」

 

 一体どこからそんな自信がわいてくるのか男は少年にそれだけ伝えるとログハウスを出ていった。少年も慌てて追いかけようとするすでに男の姿はなく、完全に見失っていた。

 

「……あー! もー! なんであの人はリーダーなのにあんなに気軽に! それも一人で動くんだよー!」

 

 少年の愚痴ともとれる叫び声は山中に響き渡り、鳥たちを驚かせるのだった。

 

カード紹介は別作品として分けた方が良い?

  • 分けた方が良い
  • 今のままで良い
  • 登場した話のあとがき欄で十分
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