気づいたらカードゲームアニメの強キャラに憑依した 作:名無しのカードバトラー
スタンピード。
それはおそらくアニメにおいて最も厄介なレジスタンスだった。彼らは北関東を中心に活動をしており、構成員は1000人以上。多いと5000人にまで登る。これはレジスタンスで見れば大規模と言える人数であり、前に戦闘を行った
これはお祭りに参加している心理に近い。バカ騒ぎに便乗しているだけで大半が構成員ですらないし、統一軍とゲームが始まれば大半は逃げ出している。
「まさか知っているとはね。俺達も有名になったもんだな」
「当り前だろ。構成員もそうだが何か事を起こす際には大規模な被害が出る。こちらとしては真っ先に潰しておきたい相手だ」
そう。スタンピードの厄介なところはそこにある。構成員が多いために彼らが動けば自然とテロの規模はでかくなる。特に原作の4年前、今でいう所の約二年前には3000人に及ぶテロ行為が行われて都市一つが機能不全に陥ることとなった。その被害はいまだ回復しておらず、廃墟が広がるゴーストタウンとなっている。
「そんな者たちのリーダーがここにいる以上こちらとしても必ず捕縛させてもらう」
「んー、俺としてはゲームが出来ればそれでいいけど君のデッキで俺に勝てるかな?」
小馬鹿にするような言い方だがそれもあいつのデッキを知っていれば理解できる。俺にとってあいつは天敵と呼べるほどに相性が悪い。純粋な黒導龍吾のデッキならな。
「御託はいい。さっさと始めるぞ」
「そっちがその気ならそれでいいけどやったことを後悔するなよ」
「「ゲーム、スタート!」」
「お、先行は俺か。それじゃ先ずはコストを3払う事で“百鬼夜行-シラヌイ”を召喚する!」
百鬼行夜
コスト10→7
百鬼夜行-シラヌイ(戦闘モンスター)
コスト3 ゴースト パワー0 ダメージ0
「“百鬼夜行-シラヌイ”の効果で今後ドラゴンテーマモンスターの召喚コストは1つ増えるよ。つまり君はどんどん召喚しづらくなっていくわけさ」
「知っている」
百鬼夜行系モンスター。それはドラゴンテーマに対するピンポイントメタカードだ。とはいえこれには訳がある。「ザ・シクスドラゴンズ」はその名の通りドラゴン系モンスターやそのサポートカードが多く、優遇されている。そのためにドラゴンテーマには他と比べてかなりの対策カードが作られているわけだ。そして、百鬼夜行がその筆頭に当たる。
「続いてコストを4支払う事で“百鬼夜行-キムナイヌ”を召喚する!」
百鬼行夜
コスト7→3
百鬼夜行-キムナイヌ(戦闘モンスター)
コスト4 ゴースト パワー0 ダメージ0
「こいつの効果は召喚する時には手札を一枚捨てないといけないという効果だ。精々手札の枚数には気を付けないとな。俺はターンエンドだ」
「俺のターン、ドローフェイズ」
黒導龍吾
手札5枚→6枚
「……俺は手札より“龍の魂”を召喚する」
黒導龍吾
コスト10→7
手札5枚→4枚
龍の魂(戦闘モンスター)
コスト2 ドラゴン パワー1000 ダメージ1
とりあえずこれでコストはもとに戻った。だが、手札的にもう1体出すので精々だな。
「続いて俺は“龍の両腕”を召喚する」
黒導龍吾
コスト7→5
手札3枚→2枚
龍の両腕(戦闘モンスター)
コスト2 ドラゴン パワー1000 ダメージ1
「俺はこれでターンエンドだ」
俺が出した二体のモンスターは補助で活躍するカードだ。正面からの殴り合いはできない。
「それじゃ俺のターンだね。遠慮なくいかせてもらうよ。ドローフェイズ! ヒールフェイズ!」
百鬼行夜
手札3枚→4枚
コスト3→4
「俺はコストを全て払って“百鬼夜行-セキヨウ”を召喚するよ」
百鬼行夜
コスト4→0
百鬼夜行-セキヨウ(戦闘モンスター)
コスト4 ゴースト パワー0 ダメージ0
「俺はこれでターンエンドさ」
「俺のターン。ドローフェイズ時に“龍の両腕”の効果で追加で1枚ドロー。そしてヒールフェイズ……」
黒導龍吾
手札2枚→4枚
コスト5→7
「俺は手札より“ライフ・ドロー”を発動する。これによりライフを4つ減らし、4枚ドローする……っ!」
黒導龍吾
コスト7→5
ライフ6→2
手札3枚→7枚
一気に4つも減らしたためか急激な痛みに襲われるがプレイできない程ではない。このまま続けよう。
引いた4枚のカードだが、相棒の姿は見えない。相変わらず相手によって姿を見せるか見せないかを決めてくるな。まぁ、相手のモンスターを思えば仕方ないか。
名前の由来にもなった百鬼夜行の効果。それはパワー0の間アタックもブロックも出来ない代わりに戦闘及び効果で破壊されないという破格の効果だ。この効果を持つモンスターは置物となるがそれを補ってあまりある強力なメタ効果を有している。今はまだ大丈夫だがこのままモンスターが揃われてしまえば俺は身動きが取れなくなってしまう。
「俺は“ドラーク”を召喚する」
黒導龍吾
コスト5→3
手札6枚→5枚
ドラーク(戦闘モンスター)
コスト2 ドラゴン パワー6000 ダメージ1
「バトルフェイズに入り“ドラーク”でアタックする。アタック時効果によりデッキから1枚ドローする」
黒導龍吾
手札5枚→6枚
「んー、防げるなら防ぎたいけどブロックできるモンスターはいないからライフで受けるよ」
百鬼行夜
ライフ6→5
「俺はこれでターンエンドだ」
「それじゃ僕のターン。ドローフェイズ」
百鬼行夜
手札3枚→4枚
「そしてヒールフェイズ。俺は“百鬼夜行-セキヨウ”の効果でコストを3つ回復するよ」
百鬼行夜
コスト0→3
「俺は“百鬼夜行-スネコスリ”を召喚する。このカードの召喚時効果で1枚ドローするよ」
百鬼行夜
コスト3→1
手札
百鬼夜行-スネコスリ(戦闘モンスター)
コスト2 パワー1000 ダメージ1
っ! まさか百鬼夜行で数少ないアタック可能なモンスターを引き当てるとは。ドローする為にライフを4つも削ったのは早計だったか? “スネコスリ”には厄介な効果があるというのに……。
「バトル! “百鬼夜行-スネコスリ”でアタック! そして効果によりドラゴンテーマモンスターにはブロックされないよ!」
「……ライフで受ける」
黒導龍吾
ライフ2→1
これで俺の残りライフは1。一度でも攻撃が通ることを有してしまえば俺の負けは決定する。……正直に言って油断していた。まさかこんなに早く相手がアタックできるモンスターを持ってくるとは思わなかったからな。ちょっと失敗したかもしれない。
「俺はこれでターンエンドだけど“スネコスリ”は自身の効果で回復する」
本当に厄介なカードだ。コスト2で出てくるのが信じられないくらいの能力を持っている。その分限定的且つパワーが低いがな。
「俺のターン。ドローフェイズ、ヒールフェイズ」
黒導龍吾
コスト3→7
手札6枚→8枚
……キーカードはそろった。百鬼夜行は確かに強いがそれでも弱点がないわけではない。敵の盤面が揃う前に決着をつけよう。
「俺は手札より“フレアオーラ”を発動する!」
「っ!? 嘘だろ!? そんなカードを使うのか!?」
“フレアオーラ”。簡単に言えばパワー上昇系カードだが数あるそれらの中で微妙を言われている。なぜか? 簡単な話だ。
「この効果により俺のモンスターのパワーは3000上がり、
そう、これが原因だ。実質2000しか上がらない上にパワーが上がる事でパワー以下のカード破壊効果を免れることもあるのだ。普通なら入れない。実際、憑依前の黒導龍吾は入れていないどころか持ってさえいなかった。ではなぜ入れたのか?
黒導龍吾
コスト7→5
龍の魂
パワー1000→4000
龍の両腕
パワー1000→4000
ドラーク
パワー6000→9000
百鬼夜行-シラヌイ
パワー0→1000
百鬼夜行-キムナイヌ
パワー0→1000
百鬼夜行-スネコスリ
パワー1000→2000
「百鬼夜行の効果はパワー0だからこそ発動する。ならば、パワー0でなくなれば対処が容易になる」
「……まさかそんな風に超えてくるなんてね」
実際、百鬼夜行モンスターにこれは刺さる。メタ効果は消えないがこれで破壊耐性は消えるから除去が楽になる。
「俺は手札より“機龍-ジャイアント・ドレイク”を召喚する」
黒導龍吾
コスト5→0
手札6枚→5枚
機龍-ジャイアント・ドレイク(戦闘モンスター)
コスト5 ドラゴン/ 機械 パワー13000 ダメージ2
「バトルフェイズに入り、“ジャイアント・ドレイク”で“スネコスリ”に指定アタックする」
「指定アタック持ちか。厄介だな」
「それだけではない。このカードはパワー5000以下のモンスターとバトルしたとき回復する」
「なっ!?」
「そしてダメ押しだ。クイックマジック、“デュアルストーム”を発動する。相手モンスターだけをバトルで破壊したときそのモンスターのダメージ分だけお前のライフにダメージを与える」
「嘘だろ? という事は……」
百鬼行夜のフィールドは5000以下のモンスターしかいない。“ジャイアント・ドレイク”は4回攻撃ができるというわけだ。そしてモンスターを破壊するごとに2点のダメージなら……。
「貴様の負けだ。行け、“ジャイアント・ドレイク”。愚かなテロリストに止めを刺せ! メタルブレスレーザー!」
「ぐ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
百鬼行夜
ライフ5→3→1→0
百鬼行夜のモンスター3体を極太のレーザーで薙ぎ払う。その余波で百鬼行夜は吹き飛ばされ、ゲームに勝利するがそれがいけなかった。
「よっと」
あいつはなんと空中で回転するとそのまま入口付近に降り立った。アニメでも見たがこの世界の人たちは身体能力が高い。そんな中でもこいつは別格だな。人間とは思えない身軽さだ。
「いやー、まさかドラゴンロックが完成する前にケリをつけられるなんて思わなかったよ。流石はデスサイズの隊長と言ったところか?」
「そういう貴様は思ったよりも歯ごたえがなかった。貴様、本物か?」
「その言葉はとても悲しくなるよ。とはいえ、今日は顔見せ程度の軽いものだ。この辺でおさらばさせてもらうよ」
瞬間、彼の体より煙が発生し、瞬時に視界を奪った。……あいつが逃げる時に使っていたジャミング機能付きの煙幕だ。
「それじゃぁ、また遊ぼうね」
その言葉を最後に百鬼行夜の気配は遠ざかっていく。そして、煙幕が消えた時にはあいつの姿はなく、ただただ破壊されたロビーが広がるのみであった。
こうして、原作にはない形で黒導龍吾と百鬼行夜はファーストコンタクトを行う事となったのだった。
カード紹介は別作品として分けた方が良い?
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分けた方が良い
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今のままで良い
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登場した話のあとがき欄で十分