気づいたらカードゲームアニメの強キャラに憑依した 作:名無しのカードバトラー
百鬼行夜という予想外の相手との戦いより2か月。レジスタンス掃討より3か月が経過した。現状、大規模レジスタンスを除き中小規模のレジスタンスはほぼ消え去った。収容所はフル稼働し、処刑台には長蛇の列が出来ている頃だろう。
季節も10月となり秋の装いとなりつつある中で一つのイベントが迫ってきていた。
「日本軍管区主催。米沢サモン大会か……」
日本軍管区米沢において2年に1度開催されるモンスターサモンの大会。それは日本軍管区中から腕に自信のある者たちが参加し、頂点を決める大会だ。参加資格はデッキを持っており且つレジスタンスなどのテロ行為に参加していないこと。日本軍管区の人間であることが条件となっている。そしてこの大会で優勝した者は日本軍管区最強のモンスターサモナーとして栄誉が送られる事になる。更に1年間は日本軍管区より褒章が毎月もらえるなどの豪華な褒章も存在するため毎年多くのサモナーが参加する。
本当なら俺も参加したいところだ。デスサイズの隊長だけど一応日本軍管区の人間って事になってるしデッキはあるし出る条件はそろっている。……揃っているのだが大会の主催者に土下座で拒否されてしまった。曰く、俺が出ると出来レースになってしまうから参加するのは見送ってほしい、と。まぁ、仕方ないので受け入れたがその代わりにエキシビションマッチに参加しないかと言われたのでそちらは引き受けさせてもらった。
「参加者は各地の地区予選で勝ち抜いた32人。なかなか面白いファイトになりそうだ」
軽く参加者を見てみたがレジスタンス関係者は一人もいない。中には知られていない者が参加することもあるが今回はそう言ったことはなかったようだ。まぁ、確実に俺がレジスタンスをつぶして回ったからだろうけど。
だが、その結果として目を引く人物がいた。
「蜂谷針治か……」
蜂谷針治。それはインセクトテーマモンスターのデッキを用いるサモナーだ。まだ未成年である為に普段は学校に通っていてレジスタンスとの戦いには無縁の存在だ。そして原作アニメにおいて主人公が腕試しの為に出場した大会の決勝で戦う事になる
「隊長? その若者が気になるのですか?」
「……いや、なんとなく目に入っただけだ」
隊員の一人がそう尋ねてくるが俺は適当にごまかす。未だ無名のこいつが優勝しますと言っても信じられないだろうからな。俺だって原作知らなきゃ信じられなかっただろうさ。
「それよりもエキシビションマッチの相手はどうするのですか? 保留にしていましたがそろそろ返答が欲しいと先方は言ってきていますが……」
「それについては決まったところだ。先ほど相手から返事をもらった。了承するとな。大会までには来るそうだ。だがあちらもあちらで大変だからな。不測の事態に備えて予備の対戦相手は3人用意している。そちらも伝えてくれ」
「了解しました」
エキシビションマッチ。もし予定通りに対戦相手が来れるようなら本戦が霞んでしまうような戦いが見れるはずだ。恐らくだがこの世界で実際に目にできた人物はほとんどいないはずだ。
俺は通信端末に記された文章を見ながらエキシビションマッチについて考えるのだった。
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黒導君へ
エキシビションマッチの話わかったよ☆
君のお願い通り参加するから
当日はよろしくね☆
観客をワッ! と驚かせる
ファイトにしようね☆
エレナ・フォン・ノルトハイム
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「~♪」
「エレナちゃん機嫌良いね。何かいいことでもあったの?」
「もしかして彼氏?」
「え!? そうなの!?」
「違うよ~」
ユーロ軍管区のドイツ地区ベルリン。そこに存在するとあるビルの一室に三人の少女がいた。アイドル衣装に身を包んだ彼女たちは次の自分の出番まで休憩をしていたがその中の一人の機嫌がよかったことで話の種となった。
「実はね、今度日本軍管区に行くことになったんだ」
「あー、マネージャーに休み取れないか確認していたやつね」
「ふーん。それで彼氏とデート?」
「だから彼氏じゃないって」
女三人寄れば姦しいとはいうが瞬時に恋バナにつなげる仲間たちに青髪の少女は苦笑いを浮かべる。
「そこで開催されるモンスターサモンの大会のエキシビションマッチに出る事にしたんだよ」
「大会のエキシビションマッチ? その大会って大きいの?」
「うーん、確か日本軍管区では一番だって言ってたよ」
「でもなんで日本軍管区で? 遠くない? それにエレナちゃんの相手をできるやつがあんなところにいんの?」
日本軍管区の弱さは世界的に知れ渡っている。それだけに彼女たちは疑問でいっぱいだった。何故あそこに行くのか? と。だがそれも次の言葉で納得する。
「対戦相手はね、聞いて驚け! あの! 黒導龍吾君だよ!」
「黒導龍吾!? うそでしょ!?」
「龍吾様が相手なの!? いいなぁ! でもそれなら納得だね」
「でしょでしょ~?」
日本軍管区出身でありながらデスサイズの隊長にまで上り詰めた彼を尊敬する人物は多い。エレナと呼ばれた少女の仲間も黒導龍吾の活躍を見てファンになってしまった一人である。
「でもそれはそれで凄いことになりそうだね」
「だね~。だって6龍同士がぶつかるんだもん。会場吹き飛ぶんじゃない?」
「かもしれないけど、このチャンスを逃したくはないんだ」
そういって微笑するエレナの表情はどう見ても恋する乙女であり、仲間たちはそんなエレナに苦笑する。
「浮かれている理由はそれで分かったけどもうすぐ出番なんだからファンを悲しませちゃだめだよ? 気持ち切り替えないと」
「それは勿論だよ。私は6龍使いであると同時にみんなを虜にするアイドルなんだから」
そういって笑ったタイミングでマネージャーが入室してくる。自分たちの出番を知らせるためだろう。エレナ達は待ってましたと衣装を軽く整えると部屋を後にする。
「それじゃ私たちアイドルユニット“
「「おー!」」
この日行われたライブにてユーロ軍管区最大のアイドルユニット“エンジェルマーメイド”は会場を大いに盛り上げ、観客たちを更に虜にしていくのだった。
カード紹介は別作品として分けた方が良い?
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分けた方が良い
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今のままで良い
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登場した話のあとがき欄で十分