気づいたらカードゲームアニメの強キャラに憑依した   作:名無しのカードバトラー

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本当は前後に分けようかと思ったけど分けなかった結果9千文字まで行ってしまった……


018/最強にして至上。銀河の帝王デッキ

 米沢サモン大会よりひと月が経過した。

 あの日、原作を変えられるという事に気づいた俺だが即座に動くことはしなかった。というのも絶対皇帝から命令で北アフリカ軍管区にて発生した大規模テロの応援に呼ばれたからだ。このテロは最初はただのデモ行進だったがそれを統一軍が鎮圧しようと試みた結果失敗。北アフリカ軍管区内の不満が爆発し、50万人を超える大騒動に発展したのだ。結果、北アフリカ軍管区だけでは対応しきれずに各軍管区より応援が呼ばれたというわけだ。

 とはいえこのテロの完全鎮圧までひと月がかかってしまい日本軍管区に戻ってこれたのはつい最近の事だった。幸い、テロの中核となったデモ行進を行った者たちは俺たちデスサイズで叩き潰した為に再発する可能性は低いだろう。

 そして、その褒賞として絶対皇帝より何が欲しいかと聞かれたので俺は「陛下とのサモンを望む」と伝えておいた。というのも絶対皇帝が戦うのはアニメ終盤で二回しかない。一回は統一軍兵士100人との訓練試合、二回目が主人公との最終決戦だ。なので絶対皇帝の戦術はかなり知られていないのが多い。

 加えて、彼が使用するテーマモンスター事態が特殊だ。何しろカード化はされておらず、アニメオリジナルカードという扱いになっているのだ。当然絶対皇帝のテーマモンスターを使いたかったサモナー達からは批判の声が上がったがそれに対して公式は「このテーマモンスターはアニメにおいて絶対皇帝だけが持つ特別なものとなっている。我々はその設定を守っているだけだ」と回答して賛否両論の嵐を巻き起こしていた。

 だから正直に言って興味があるんだ。俺のデッキがどこまで通用するのか。そして、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それにあれらと戦えるなんて夢みたいだからな。

 

「この余との戦いを求めるか。お主は本当に変わったようだな」

「心境の変化があっただけです。それに、陛下のお相手などこのような功績でも上げなければ出来る者ではありませんので」

「ほう。ならば褒美にふさわしいように余の全力をもって挑もうではないか」

「ありがとうございます。それではお願いします」

「「ゲーム、スタート!」」

 

 場所は月面に存在する絶対皇帝の居住地。そこにあるモンスターサモン用の訓練場だ。そして反対側には絶対皇帝がいるわけだがこうして相対したからこそわかる。ラスボスを務めるだけあって強い。

 

「余のターン! スタンバイフェイズ。メインフェイズ。余は“銀河騎士ハディ”を召喚する」

 

絶対皇帝

コスト10→9

銀河騎士ハディ(戦闘モンスター)

コスト1 ユニバース パワー0 ダメージ0

 

 っ! いきなり出てきたか。絶対皇帝だけが使えるユニバーステーマモンスター! その中で絶対皇帝が最初に出す大量展開のためのカード!

 

「“銀河騎士ハディ”の効果を発動する。これより“ハディ”を破壊し、次に召喚するユニバーステーマモンスターの召喚コストを3つ下げる」

 

 効果はまさにユニバーステーマモンスターのみに特化した“龍の心臓”と言ったところだ。あちらは召喚時のみ発動できる代わりに全てのモンスターに適用されるがこちらはユニバーステーマモンスターのみに絞る事でメインフェイズならいつでも発動できるようになっている。そして、これが発動したという事は……。

 

「そして余は“銀河騎士イルウェット”をノーコスト召喚する」

 

銀河騎士イルウェット(戦闘モンスター)

コスト3 ユニバース パワー0 ダメージ0

 

 やっぱりか! 召喚コストを2も軽減するぶっ壊れモンスター! これが序盤に出たことで絶対皇帝は主人公相手に優勢に戦いを進めていたんだよなぁ。

 

「こやつの効果は知っているな? 余は更に“銀河騎士コディーリア”、“銀河騎士ベーテ”を召喚する! こ奴らはコスト2のモンスター。よって召喚コストは0となった」

 

銀河騎士コディーリア(戦闘モンスター)

コスト2 ユニバース パワー0 ダメージ0

 

銀河騎士ベーテ(戦闘モンスター)

コスト2 ユニバース パワー0 ダメージ0

 

 やっぱり出てくるか! 絶対皇帝、マジで仕込んでいるじゃないかと思うくらいドロー運が良すぎる。そして、最後の手札はおそらく……!

 

「そして余は“超新星爆発”を発動する! この効果によりデッキトップを5枚めくり、その中のコスト5以下のユニバーステーマモンスター()()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

 まんま主人公の時と同じ展開だな。これはマジで来るかもしれないぞ。

 そして、絶対皇帝がデッキから5枚引き、それを見せてくる。そこには……

 

 

銀河騎士ケイリス(戦闘モンスター)

コスト3 ユニバース パワー9000 ダメージ1

 

銀河龍ネプチューン(戦闘モンスター)

コスト7 ユニバース/ドラゴン パワー21000 ダメージ1

 

銀河騎士エルパ(戦闘モンスター)

コスト4 ユニバース パワー10000 ダメージ1

 

月光(コスト2 通常マジック)

 

銀河騎士フドラ(戦闘モンスター)

コスト2 ユニバース パワー0 ダメージ0

 

 

「これは素晴らしい。余は“銀河騎士ケイリス”、“銀河騎士エルパ”、“銀河騎士フドラ”を召喚する! そして残ったカードはセメタリーに置く」

 

 ああ、序盤においては最適すぎる展開だ。しかも本来コスト5の“超新星爆発”だが“ベーテ”と“コディーリア”の効果で4つも減らされている。つまり、絶対皇帝がここまでモンスターを召喚するのに使用したコストはたったの2しかないのだ。

 

絶対皇帝

コスト9→8

 

「そして“銀河騎士ケイリス”、“銀河騎士エルパ”の召喚時効果を発動する。余は“ケイリス”の効果でコストを1回復し、“エルパ”の効果で墓地より通常マジックである“月光”を回収する」

 

絶対皇帝

コスト8→9

手札0枚→1枚

 

「そして余は“月光”の効果を発動する! この効果により余はフィールドの“銀河騎士ベーテ”をセメタリーに置き、デッキから2枚ドローする」

 

絶対皇帝

コスト9→8

手札0枚→2枚

 

 こ、コストが減らない……。“銀河騎士コディーリア”で通常マジック限定だがマジックの発動コストが1つ減っているのがいたいな。これは本当にまずいかもしれない……!

 

「……ふ、いいカードを引いた。余は“ホワイトホール”を発動する! 余のフィールドにユニバーステーマモンスターが5体以上存在する場合、デッキから3枚ドローする。余のフィールドにはちょうど5体のモンスターがいるからな」

 

絶対皇帝

コスト8→6

手札1枚→4枚

 

「更に手札より“星形成”を発動する! このカード効果により余は“銀河騎士ケイリス”と“銀河騎士エルパ”を生贄に捧げる。それより、余はセメタリーに眠りし“銀河龍ネプチューン”をノーコスト召喚する! 現れよ! 偉大なる天王の名を持ち惑星龍よ!」

 

絶対皇帝

コスト6→2

銀河龍ネプチューン(戦闘モンスター)

コスト7 ユニバース/ドラゴン パワー21000 ダメージ1

 

 現れたのは緑色の体色をした龍だ。絶対皇帝が使役する太陽系をモチーフとした銀河龍の1体。6龍にも劣らない凶悪な効果を持ったモンスターたちだ。

 

「余はこれでターンエンドだ」

 

 絶対皇帝がようやくエンド宣言をした。そう、これはまだ先行1ターン目の出来事だ。にも拘わらず絶対皇帝は水口霊奈の時よりも動きを見せている。本当に厄介なカードだ。

 

「俺のターン! スタンバイフェイズ! ドローフェイズ!」

「その瞬間、余の“銀河龍ネプチューン”の効果が発動する! 貴様のドローフェイズ時、余も1枚ドローする」

 

黒導龍吾

手札5枚→6枚

 

絶対皇帝

手札3枚→4枚

 

 “ネプチューン”はこれが強い。相手ターンに自身も同じようにカードのドローやコストの回復が出来る。とはいえ1ターン目にヒールフェイズはないためコストが回復する事はないがそれでも厄介な能力だ。

 

「メインフェイズ」

「“銀河龍ネプチューン”の効果発動! メインフェイズの間通常マジックの発動コストは1増加する」

 

 ほんと、反則級の効果だ。自分はモンスターの効果で発動コストを軽減し、相手には発動コストを増加させるなんてな。だが、こちらもその不利は承知の上だ。

 

「俺は手札より“ライフ・ドロー”を発動する。これにより俺はライフを3失い、3枚ドローする」

 

黒導龍吾

コスト10→7

ライフ6→3

手札5枚→8枚

 

「っ!?」

 

 これは……!? この状況でこれを引くという事は()()()()()と言っているのか? ……()()にしてはずいぶんと序盤から出るじゃないか。良いぜ。望みどおりにしてやるよ!

 

「俺は手札より“黒龍の咆哮”を発動する! これは相手フィールドにモンスターが2体以上存在し、自分フィールドにモンスターが存在しないときに発動が出来る。その効果により相手フィールドのモンスターのコストの合計値以下のドラゴンテーマモンスター1体をコストを支払わずに召喚する! 合計値は14! つまり、基本的にどんなモンスターでも召喚できるというわけです。俺は、“黒龍カラミティ・ドラッヘ”を召喚する!」

 

黒導龍吾

コスト7→2

黒龍カラミティ・ドラッヘ(戦闘モンスター)

コスト10 ドラゴン パワー33000 ダメージ3

 

「ほう? 随分と序盤から出すではないか」

「ええ。カードが呼んでいたので。……“黒龍カラミティ・ドラッヘ”の召喚時効果発動! このカードよりパワーが低いフィールドのモンスター全てを破壊する! そして破壊したモンスター5体につきライフを1つ削る!」

 

 これが通れば絶対皇帝のフィールドのモンスターは全滅する。4体しか破壊出来ない為ライフを削る事は出来ないがそれでもその後のアタックにつなげる事が出来る。

 

「ならば余はカウンターマジック“帝王の眼”を発動する! 手札1枚をコストに貴様のモンスターの効果を無効にし、破壊する」

「俺は手札よりカウンターマジック! “咆哮”を発動する! この効果により“帝王の眼”の効果を無効にする」

 

絶対皇帝

手札3枚→2枚

 

「ふむ、まいったな。これでは破壊されてしまう」

 

 絶対皇帝はまいったとは思っていない声量でそう呟くが実際その通りなのだろう。モンスターたちはあっけなく破壊されてしまった。

 

「クイックマジック“帝王の加護”を発動する。このカードは自分フィールドのモンスターが効果で破壊された時、再びフィールドに召喚する事が出来る! よみがえれ! 我がしもべ達よ!」

 

銀河騎士イルウェット(戦闘モンスター)

コスト3 ユニバース パワー0 ダメージ0

 

銀河騎士コディーリア(戦闘モンスター)

コスト2 ユニバース パワー0 ダメージ0

 

銀河龍ネプチューン(戦闘モンスター)

コスト7 ユニバース/ドラゴン パワー21000 ダメージ1

 

銀河騎士フドラ(戦闘モンスター)

コスト2 ユニバース パワー0 ダメージ0

 

 “黒龍カラミティ・ドラッヘ”のブレスで破壊されたモンスター達は絶対皇帝から発せられるオーラによってフィールドに蘇ってきた。本当に厄介だ。まさか防御札を2枚も持っているなんて。だが、“黒龍カラミティ・ドラッヘ”の破壊は防ぐことが出来た。まだ俺は終わっていない。

 

「手札より“兵隊竜(ソルジャー・ドラゴン)”を召喚する」「手札より“龍の”」

 

黒導龍吾

コスト2→0

兵隊竜(ソルジャー・ドラゴン)(戦闘モンスター)

コスト2 ドラゴン パワー5000 ダメージ1

 

「そしてバトルフェイズに入り、“黒龍カラミティ・ドラッヘ”でアタック!」

「ライフで受けよう」

 

咆哮を上げながら絶対皇帝に接近した“黒龍カラミティ・ドラッヘ”のブレスがさく裂した。普通ならばそのまま吹き飛び最悪の場合意識を失ってもおかしくない一撃を直立不動で、それもまるでダメージなどないかのように防いで見せた。

 

絶対皇帝

ライフ6→3

 

「中々思い一撃だ。前よりも成長しているようだな」

「……俺はターンエンドです」

 

 まぁ、普通ならば驚く事かもしれないが絶対皇帝の正体が宇宙人であると知っている以上理由もわかっている。そもそも、パワードスーツに身を包んでいる時点で頑丈なのに絶対皇帝は6龍を超えるラスボスのカードに守られている。6龍のそれこそ()()()()()()でもない限りダメージを負う事はない。今の“カラミティ・ドラッヘ”では衝撃を伝えるので精々だ。

 

 

絶対皇帝

ライフ3 コスト2 手札1枚

フィールド

銀河騎士イルウェット

銀河騎士コディーリア

銀河龍ネプチューン

銀河騎士フドラ

 

黒導龍吾

ライフ6 コスト0 手札5枚

フィールド

黒龍カラミティ・ドラッヘ

兵隊竜(ソルジャー・ドラゴン)

 

 

「余のターン! スタンバイフェイズ。ドローフェイズ、ヒールフェイズ!」

 

絶対皇帝

手札1枚→2枚

コスト2→5

 

「余は“Win-Win”を発動する。これはお互いに4つの効果の中から好きな効果を選び発動できるカードだ。さぁ、好きな効果を選び給え」

 

絶対皇帝

コスト5→4

 

 そういうと同時に俺の目の前に仮想ウィンドウが現れ、4つの効果が選択できるようになった。その効果は……。

 

・デッキから3枚ドローする。

・コストを3回復する。

・相手のコスト6以下のモンスター1体を破壊する。

・セメタリーからモンスター1体を手札に戻す。

 

と、コスト2で発動できるとは思えないほどの強力な効果ばかりだ。お互いに利益があるからと考えているのかもしれないがぶっ壊れもいい所だ。

 

「……俺はコストの回復を選ぶ」

「余はデッキから3枚引かせてもらおう」

 

黒導龍吾

コスト0→3

絶対皇帝

手札1枚→4枚

 

「ふむ……。余は“銀河騎士ダイダン”を召喚しよう」

 

絶対皇帝

コスト4→1

銀河騎士ダイダン(戦闘モンスター)

コスト4 ユニバース パワー11000 ダメージ1

 

「余はバトルフェイズに入り“銀河騎士ダイダン”でアタックする! そしてこの時、ユニバーステーマモンスターの特殊能力、【重力波】を発動する!」

 

 っ! ついに来たか! 主人公を苦しめた最悪の能力!

 

「手札1枚をコストに指定された状況下で相手はクイック・カウンターマジックを発動できない。“銀河騎士ダイダン”の場合はアタック時だ」

 

 つまり、こいつのアタックに対して俺はマジックで防ぐ事が出来ないわけだ。そして、“銀河騎士ダイダン”にはもう一つ厄介な能力を持っていて、相手モンスターだけをバトルで破壊したときにライフダメージを与えるというものだ。これはバトル時の効果だから攻防一体の厄介な能力だ。つまり、現状ではライフで受けるのが一番の得策になっているわけだ。

 

「俺はライフで受ける」

 

黒導龍吾

ライフ3→2

 

 やはり普段通りに2まで削らずに3でとどめたのは正解だな。“ダイダン”の他にも【重力波】を持つモンスターは多い。ライフは温存しておかないと勝てるものも勝てないからな。

 

「俺はカウンターマジック“龍の生誕”を発動する。相手モンスターのアタックでライフが削られたため、デッキの上から3枚めくり、その中からコスト3以下のドラゴンテーマモンスター1体を選び、コストを支払わずに召喚する」

 

 このカウンターマジックはアタック終了後の発動になるために【重力波】の影響は受けないからな。さてはて、さっそくめくるとしますか。

 

リュザードマン(戦闘モンスター)

コスト3 ドラゴン パワー8000 ダメージ1

 

ジャイアント・キリング(コスト3 通常マジック)

 

龍の両足(戦闘モンスター)

コスト3 ドラゴン パワー1000 ダメージ1

 

 ふむ……。この中からなら“龍の両足”一択だな。それ以外だと“リュザードマン”しか出せないからな。今の状況ならコストが回復できる“龍の両足”しかないな。

 

「俺はこの中から“龍の両足”を

コストを支払わずに召喚する」

 

龍の両足(戦闘モンスター)

コスト3 ドラゴン パワー1000 ダメージ1

 

「そして残ったカードは好きな順番でデッキの上に戻す」

 

 これで次のターンには自分が選んだカードを確実に引けるというわけだ。

 だが、カウンターマジックのさらなる能力によって俺は次のターンを待つ必要もなくなる。

 

「俺は“龍の生誕”の【アディション】を発動する!」

 

 カウンターマジックの専用効果【アディション】。それは特定の条件を満たしている場合に追加効果を発動できるものだ。これがあるから前世ではカウンターマジックは基本的に【アディション】があるものが多く使われていたな。それだけ様々な効果が発動できるからな。

 

「自分フィールドにコスト5以上のドラゴンテーマモンスターが存在する場合、俺はデッキから2枚ドローする」

 

黒導龍吾

手札4枚→6枚

 

 これで実質“龍の生誕”で見たカードは全て回収したことになる。これがあるから“龍の生誕”は禁止カードになることもあったなぁ。

 

「ほう? 中々強力なカードではないか。余はこれでターンエンドだ」

「俺のターン。スタンバイフェイズ時に“兵隊竜(ソルジャー・ドラゴン)”の効果で手札より同名モンスターをコストを支払わずに召喚する。

そしてドローフェイズ、ヒールフェイズ」

「“銀河龍ネプチューン”の効果で各フェイズ事に効果を使わせてもらおう」

 

黒導龍吾

手札5枚→6枚

コスト3→8

 

絶対皇帝

手札2枚→3枚

コスト2→4

 

 本当に厄介な能力だ。これで絶対皇帝は自分のメインフェイズまでにコストを5回復することが出来るわけだ。ライフもあと一つ削れれば6。毎ターン半分以上が回復するなんて対戦相手からすれば悪夢だろう。簡単に言えば絶対皇帝のターンになる事にコスト5までのモンスターが毎回登場させることが出来るということだ。

 

「俺は手札よりコストを1軽減して“デビルドラゴン”を召喚する」

 

黒導龍吾

コスト8→3

デビルドラゴン(戦闘モンスター)

コスト6 ドラゴン パワー14000 ダメージ1

 

「“デビルドラゴン”の召喚時効果発動! パワーが6000までになるように相手モンスターを破壊する!」

「そうきたか。そうなれば破壊するのは“イルウェット”、“コディーリア”、“フドラ”だな」

 

 現状で破壊できるのはそれしかいないからな。“ネプチューン”も“ダイダン”もパワーが6000以上あるからな。だか、この3体は優秀なサポート要員だ。破壊できれば絶対皇帝の動きを大きく制限することが出来る。

 ……無論、それは絶対皇帝がカウンターマジック等を使わずにこのまま受け入れてくれるのが前提であるがな。こんな簡単にそれを許すとは思えないし。

 

「ならば余は手札よりカウンターマジック“帝王の強権”を発動しよう。これにより余のモンスターを破壊したければお前も同数のモンスターを破壊しなければならなくなった」

「っ!?」

 

 ここでそれを出すか! だがそれならば好都合だ!

 

「……俺は“イルウェット”と“フドラ”を破壊する。そして俺は二体の“兵隊竜(ソルジャー・ドラゴン)”を破壊する」

 

 “兵隊竜(ソルジャー・ドラゴン)”には悪いが彼らの役回りはこういう感じだからな。この犠牲を糧に勝利に突き進ませてもらうさ。

 

「バトルフェイズに入り“黒龍カラミティ・ドラッヘ”でアタック!」

「……仕方ない。余は“銀河龍ネプチューン”でブロックする」

 

 “銀河龍ネプチューン”のパワーは21000。“黒龍カラミティ・ドラッヘ”より1万以上低い! アタック無効や破壊耐性付与でもない限り防ぐことは出来ない! そしてライフで受ける事も出来ない以上“銀河龍ネプチューン”か“銀河騎士コディーリア”でブロックしなければならない! “銀河騎士ダイダン”は攻撃のかなめとして残すだろうと思ってたしな!

 そして、絶対皇帝からのアクションがないまま“銀河龍ネプチューン”は破壊された。よし! これで相手の主力の一体は消した。だが、次のターンを乗り切れればいいが……。

 

「俺はターンエンドだ」

 

 

絶対皇帝

ライフ3 コスト4 手札2枚

フィールド

銀河騎士コディーリア

銀河騎士ダイダン

 

黒導龍吾

ライフ2 コスト3 手札5枚

フィールド

黒龍カラミティ・ドラッヘ

龍の両足

デビルドラゴン

 

 

「では余のターンだな。スタンバイフェイズ、ドローフェイズ、ヒールフェイズ。……黒導龍吾よ。貴様は前に比べ随分と変わった。それこそ()()()()()()()()()

「……」

「だがお主は余に逆らうつもりがないのはこうして面と向かいあえばわかる。そして、余の統治を維持したいと思っている事もな」

 

 ……実際そうだ。俺は結局のところ中身が変わっただけで主人公に協力する気も絶対皇帝を倒すつもりもない。俺は今のこの状況が、環境がとても好ましいのだ。

 

絶対皇帝

手札2枚→3枚

コスト4→7

 

「メインフェイズ。なればこそ、貴様の本当の望みであろう、余の全力を見せてやろう! 余は“銀河騎士ダイダン”を生贄に捧げる!」

「っ!?」

 

 生贄モンスター!? そんなのアニメでは登場しなかったぞ!? 確かに銀河龍のうち、冥王星に当たるモンスターが登場しなかったために生贄モンスターで存在するとは思われていたがまさか本当に!?

 

「現れろ! 騎士を束ねし銀河の兵よ! “銀河騎士ネルィド”を召喚!」

 

絶対皇帝

コスト7→1

銀河騎士ネルィド(生贄(進化)モンスター)

コスト6 ユニバース パワー16000 ダメージ2

 

 “銀河騎士ネルィド”? 銀河龍ではなかったがどちらにしろ俺が見たことがないモンスターだ。どんな効果を持っているのかさえ分からない以上どうでるのか……。

 

「“銀河騎士ネルィド”の召喚時効果発動! セメタリーよりコスト2以下のユニバーステーマモンスター1体をコストを支払わずに召喚する! 余は“銀河騎士ハディ”を召喚する!」

 

 っ!? そいつは……!?

 

「そして“銀河騎士ハディ”の効果を発動する! “ハディ”を破壊する事で次に召喚するユニバーステーマモンスターの召喚コストは3下がった。余はコストを3軽減し、“銀河騎士クルバロス”を召喚する!」

 

絶対皇帝

コスト1→0

銀河騎士クルバロス(戦闘モンスター)

コスト4 ユニバース パワー8000 ダメージ1

 

「“クルバロス”の効果発動! このカードを破壊し、相手フィールドのコスト6以下のモンスター1体を破壊する! 余は“デビルドラゴン”を破壊する!」

「くっ!」

「そして余はバトルフェイズへと入る! 黒導龍吾! 見ておくがいい! これが貴様に止めを刺す最後の一撃となる! 余は“銀河騎士ネルィド”でアタックする!」

 

 今、俺の手札にはカウンターマジック“龍魂の盾”がある。コストとなるドラゴンテーマモンスターも存在する以上これを発動すればアタックは防ぐことが出来る! そして手札の“龍奏乱舞”を使ってなんでもいいから除去カードを引く! そして“コディーリア”を破壊して勝利だ!

 

「どうやら無駄な幻想を抱いているようだな。黒導龍吾よ。貴様が仕えし者の力を見るがいい! “ネルィド”の【重力波】発動! 余は手札を1枚セメタリーに置く事で貴様はこの“ネルィド”のアタックに対して何も発動する事は出来ん!」

「なっ!?」

「更に“ネルィド”のアタック時効果で貴様のフィールドのコスト4以下のモンスター1体を破壊する! “龍の両足”を余は破壊しよう」

「……」

 

絶対皇帝

手札1枚→0枚

 

 ……なるほど。つまり、俺は負けていたというわけか。だが、俺がこの世界に来て最初の敗北が絶対皇帝によってもたらされるのならそれはそれでありだろう。俺は改めて絶対皇帝の実力を身に占めながら両手を広げていった。

 

「ライフで、受ける!」

「っ! さすがは余が認めしサモナーだ」

 

 どこか上機嫌な様子の絶対皇帝の言葉を最後に、俺は“銀河騎士ネルィド”の一撃をくらい、大きく吹き飛ばされた。恐らく訓練場の端まで吹き飛ばされたのだろう。背中に大きな衝撃を受け、俺は意識を暗転させた。

 

 

 

 ……この戦いで俺は改めて感じた。絶対皇帝は強い。それこそ主人公でもない限り倒すことはまず出来ないと。である以上、俺の今の地位を守るためにもやはり最大の懸念事項には消えてもらおう。

 

 

 俺は、

 

 

 日本軍管区に戻り次第、

 

 

 主人公を、

 

 

 六道龍也を殺す。

 

カード紹介は別作品として分けた方が良い?

  • 分けた方が良い
  • 今のままで良い
  • 登場した話のあとがき欄で十分
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