気づいたらカードゲームアニメの強キャラに憑依した   作:名無しのカードバトラー

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031/U・リンク

 あの後、気絶したフィッシャー中佐を案内してくれた女性に任せ、俺はさっさとミュンヘン地区を後にした。元々俺を捕まえようとしてきたフィッシャー中佐に文句を言うだけだったが結果的に大事になってしまったな。暫くはミュンヘン地区は他の人が代表代理としてやっていくようだし問題はないだろう。……多分。

 

「次はベルリン地区に行ってみるか」

 

 ちょうどミリア率いるアイドルグループがベルリンでライブをするみたいだからな。俺の位置からだと数日は確実にかかるが気楽な一人旅としてそれを満喫するとしよう。偶には何もない穏やかな時間というのもありだろう。

 そんなわけで俺は高速鉄道ではなく、バスや徒歩などでゆっくりと北上を開始した。途中、様々な街でストリートサモンを行い、交流を深めていったが全て相棒ではなく新しいデッキを使った。相棒はさすがに目立つからな。というかあれからずっとご機嫌斜めなせいで微妙に使用しづらいんだよなぁ。暫くは使わないでそっとしておいた方が良いだろう。

 

「しっかし、こうしてみると本当にアイドルとして活躍しているんだな」

 

 ユーロ軍管区の至る所。それこそ田舎にある看板にすら人魚の天使(エンジェルマーメイド)が載った広告があるくらいだ。ユーロ軍管区における彼女たちの影響力の高さがうかがえる。

 

「まぁ、支持を得られているのはいい事だろう……ん?」

 

 ふと、自前の端末に流れてきたニュースを見て俺は眉をひそめた。

 

-人魚の天使(エンジェルマーメイ)のライブをレジスタンスが襲撃。エレナ・フォン・ノルトハイムが返り討ちに!

 

「……どうやら支持を得られているだけではないようだな」

 

 そりゃレジスタンス側からすれば格好の標的だろう。

 俺はニュースの詳細を見ることなく端末から目を離してベルリン地区に向けて歩き出した。その先に待っている地獄を知らずに。

 

-しかし、相手が敗北後に使用した爆弾の衝撃を受けてエレナ・フォン・ノルトハイムは重傷を負い、現在も意識戻らず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 時は1時間程遡る。この日、ベルリン地区の大コンサートホールは季節外れの熱気に包まれていた。数万人の観客たちが取り囲むはユーロ軍管区が誇るアイドルグループ、人魚の天使(エンジェルマーメイド)。6龍の使い手にしてセンターを務めるエレナ・フォン・ノルトハイムを筆頭に常に笑顔を浮かべ、見ている人を自然と笑顔にするセシル・パヴィア、抜群のダンスとラップが得意のカルメン・ペレイラ。彼女たちがステージに立つだけで大気が割れんばかりの歓声が上がる。

 

『みんなー! 今日も私たちのライブに来てくれてありがとー! 今日もみんなで楽しんでいこー!』

「「「「「おおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」」」」」

 

 エレナが笑顔でそういえば雄たけびによる返事が四方八方より響き渡る。同規模のライブは幾度となく経験した彼女たちはこの雄たけびを聞き慣れていた。

 

『それじゃぁ早速最初の曲を……あれ?』

 

 ここからステージが始まり、ライブは大盛り上がりを見せる。そのはずであったが、突如としてステージに複数人の男たちが上がってきたのである。突然の事に驚きをあらわにするエレナだがその中の一人が上空に向けて懐から取り出した拳銃を発砲した事で思考を切り替えた。

 

『愚民ども! よく聞きやがれ! 俺たちはレジスタンスグループ血の同盟だ! これより我々はアース帝国による支配に抵抗する証明としてこのエレナ・フォン・ノルトハイムに罰を与える!』

「なっ!?」

 

 突如として宣言した男、リーダーらしきその男は何処か焦点が合っていない瞳をエレナに向けながらサモンディスクを構えた。

 

「さぁっ! 我が罰を受けてもらおうか!」

「……そんな事を言って私が受けるとでも?」

 

 彼女はアイドルだが6龍使いにして統一軍に所属する兵士でもある。常に奇襲に備えて小型収納可能な最新型のサモンディスクを装備している。だが、だからと言って明らかに正気とは思えない目の前の相手をするわけがなかった。実際、彼らがステージに上がった時には警備員が取り囲むように展開をし始めていた。

 しかし、そんなエレナを追い込むように男は嗤いながら言う。

 

「ならばこれでどうだ?」

「っ!?」

 

 瞬間、男がサモンディスクで何かを操作すると近くから爆発音が響きわたる。それがどこから起こったのか、誰が起こしたのかは言うまでもないだろう。

 

『愚民どもにも言っておく! もし逃げるような動きを見せればこの会場を吹き飛ばす! エレナ・フォン・ノルトハイム! お前が断っても同様だ!』

「……成程ね」

 

 エレナは相手が用意周到に襲撃を仕掛けてきたことを理解し、サモンディスクを展開する。白く光を放つそれを展開したエレナは天使の如き美しさを見せるがその瞳には敵を倒すという明確な敵意が浮かんでいた。

 

「ヒヒヒ! 準備は良いようだな! 行くぜ!」

「「ゲーム、スタート!」」

「先行はもらったぁ! スタンバイフェイズ! メインフェイズ!」

 

 先行を取ったのは男の方であった。男は手札を見るとニヤリと笑みを浮かべた。

 

「俺は手札より“次元接続”を発動する! このカードの効果により俺はデッキから【U(ユナイト)・リンク】効果を持つモンスター2体を手札に加えるぜ!」

「まさか!?」

「俺は手札に“悪鬼”と“羅刹”を手札に加える!」

 

コスト10→5

手札4枚→6枚

 

「更に俺は“リンク・サポーター”を召喚するぜ!」

 

コスト5→2

リンク・サポーター(戦闘モンスター)

コスト3 機械 パワー3000 ダメージ1

 

「“リンク・サポーター”の効果発動! エレナ・フォン・ノルトハイム! お前は手札にある最もコストが高いモンスターをノーコストで召喚しろ!」

「え? いいの? なら私は“オラトリア・デストロイヤー”を召喚するわ!」

 

オラトリア・デストロイヤー(戦闘モンスター)

コスト8 アクア パワー26000 ダメージ2

 

「そして俺は召喚されたモンスターよりコストが低い【U・リンク】効果を持つモンスターを2体までノーコスト召喚する! 現れろ! “悪鬼”! “羅刹”!」

「っ!」

 

悪鬼(戦闘モンスター)

コスト6 悪魔 パワー15000 ダメージ1

 

羅刹(戦闘モンスター)

コスト7 悪魔 パワー20000 ダメージ1

 

「まずは“悪鬼”の召喚時効果を発動する! 俺は“リンク・サポーター”を破壊する事でお前の“オラトリア・デストロイヤー”を破壊する!」

「1:1交換をしてくるモンスター。厄介ね」

「まだだ! 更に俺は“羅刹”の召喚時効果を発動する! これにより、俺は手札を1枚セメタリーに置き、お前は手札を2枚セメタリーに置け」

「っ! 本当に厄介ね」

 

手札3枚→2枚

 

エレナ・フォン・ノルトハイム

手札4枚→2枚

 

 まだ自身のターンを迎えていないにも関わらず、エレナの手札は半分以下にまで減っていた。相手のハンデスを強いる効果にエレナの表情は自然と険しくなる。

 

「そして本命の効果! 俺は“悪鬼”と“羅刹”をリンクする!」

 

 男のその言葉に従い2体のモンスターはまじりあい、1体のモンスターに変化した。

 

悪鬼羅刹(戦闘モンスター)

コスト6/7 悪魔 パワー24000 ダメージ1

 

「【U・リンク】。指定されたモンスターをリンクさせ、1体のモンスターとなる特殊なモンスター。まさか最近発売されたばかりのカードをもう手に入れているなんてね」

 

 そう、このカードはウェポンモンスターに続く新カードなのだ。故にこのカードを使っている者は少なく、男のように使いこなすとなるとそれこそいないと言っていい状態だった。

 

「驚くのはまだ早いぜぇ? 俺はこのままエンドフェイズに入るがこの時にセメタリーにある“サソリンク”の効果を発動する! 自分フィールドにリンク状態のモンスターが存在する場合、セメタリーよりノーコスト召喚する!」

 

サソリンク(戦闘モンスター)

コスト4 インセクト パワー12000 ダメージ1

 

「先ほど“羅刹”の効果でセメタリーに置いたカードね。コストで使用したカードをうまく利用しているわね」

「その通りだ。更に俺はクイックマジック“コストブースト”を発動する! この効果により、俺のコストがお前より少ない場合、お前と同じコストにする。つまり、全回復するというわけだ!

 

コスト2→10

 

「さぁ、お前はここからどう逆転するつもりだ?」

「さて、ね」

 

 流れは完全に男の方に向かっていた。ここから逆転するのは難しいとさえ言えた。

 

「私のターン! スタンバイフェイズ! ドローフェイズ! メインフェイズ!」

 

エレナ・フォン・ノルトハイム

手札2枚→3枚

 

「私は手札より“ダーク・テンタクルズ”を召喚するわ!」

 

エレナ・フォン・ノルトハイム

コスト10→5

ダーク・テンタクルズ(戦闘モンスター)

コスト5 アクア パワー15000 ダメージ1

 

「“ダーク・テンタクルズ”の召喚時効果発動! 私は“悪鬼”を手札に戻すわ!」

「させると思っているのか! 俺は手札より“ダーク・ホール”を発動する! この効果により“ダーク・テンタクルズ”の召喚時効果は無効である! 更に! 無効にしたカードのコスト分だけデッキの上からセメタリーに置いてもらおうか」

 

 “ダーク・テンタクルズ”のコストは5。よって5枚のカードがセメタリーに送られた。しかし、この程度ならエレナにとっては問題ないどころかその中の一枚はまさにセメタリーにあってこそ真価を発揮するカードであった。とはいえ現状では使えるカードではなく、エレナは手札を確認して次の行動に出た。

 

「私は“リモラ”を召喚してターンエンドよ」

 

エレナ・フォン・ノルトハイム

コスト5→3

リモラ(戦闘モンスター)

コスト2 アクア パワー4000 ダメージ1

 

 

ライフ6 コスト10 手札1枚

フィールド

悪鬼(羅刹とリンク中)

羅刹(悪鬼とリンク中)

サソリンク

 

エレナ・フォン・ノルトハイム

ライフ6 コスト3 手札1枚

フィールド

ダーク・テンタクルズ

リモラ

 

 最初のターンでありながら流れは完全に男が掴んでいた。特に初動でハンデスを使ってエレナの手札を減らしたことでエレナの想定していたプレイは崩壊し、満足なプレイが出来なくなっていた。

 

「俺のターン! スタンバイフェイズ! ドローフェイズ! ヒールフェイズ……は、飛ばすが続いてメインフェイズ!」

 

手札1枚→2枚

 

「俺は手札より“ライフ・ドロー”を使用する! この効果により俺はライフを4減らし、4枚ドローする!」

 

コスト10→8

ライフ6→2

手札1枚→5枚

 

 一気に4枚もドローに成功したことで男はニヤリと笑みを浮かべた。

 

「俺は手札にある“リンクジラ”はリンク状態のモンスターがいる時コストを半分にして召喚できる! 俺はこのカードをコスト3で召喚するぜぇ!」

 

コスト8→5

リンクジラ(戦闘モンスター)

コスト6 アクア パワー20000 ダメージ0

 

「パワー、20000!」

「驚くのはまだ早いぜぇ! 俺は更に“リンク・ディフェンダー”を召喚するぜ!」

 

コスト5→3

リンク・ディフェンダー(戦闘モンスター)

 

「こいつはリンク状態のモンスターの破壊を代わりに受けてくれるモンスターだ。これで俺のリンク状態のモンスターは疑似的な破壊耐性を手に入れたわけだ!」

「厄介ね。だけど破壊ならどうとでも出来るわ」

 

 実際、エレナの使うアクアテーマモンスターは破壊よりバウンスを得意とするモンスターが多いテーマである。流石の“リンク・ディフェンダー”もバウンスを肩代わりする事は出来なかった。

 

「まぁ、そんなことはいくらでも対応可能だからな! いくぜぇ? 俺はバトルフェイズに入り“リンクジラ”の効果発動! 自身を疲労させることでリンク状態のモンスターのパワーを+8000する!」

「8000!?」

 

悪鬼羅刹

パワー24000→32000

 

 パワーだけでいえばエレナの切り札である“大海神龍リヴァイアサン”に並んでみせた“悪鬼羅刹”にエレナは驚きを隠せなかった。ただでさえ慣れていない新しいモンスターとの戦いはエレナを確実に消耗させていた。

 

「俺は“悪鬼羅刹”でアタックだ! そして“羅刹”のアタック時効果発動! 俺は手札1枚をコストに、貴様の手札を1枚セメタリーに置かせてもらう!」

「っ! させない! 私はカウンターマジック“波の花”を発動する! 自分フィールドにアクアテーマモンスターが存在する状態で相手がアタック宣言を行ったとき、そのアタックを無効にしてバトルフェイズを終了させる!」

「っちぃ! 防御札を握っていたか! だが、これでお前の手札は0枚になったことに変わりはない。俺はターンエンドといこうか」

 

悪鬼羅刹

パワー32000→24000

 

 何とか敵の攻撃を防いだエレナだが盤面も手札もエレナが劣勢であった。もし、この状況を覆せずにエレナがターンを渡せば男の猛攻が行われ、エレナは敗北するであろう。そんな最悪な運命を避けるべく、エレナは自分のデッキを信じてデッキに指を置いた。

 

「私のターン! スタンバイフェイズ! ドローフェイズ! ヒールフェイズ! メインフェイズ!」

 

エレナ・フォン・ノルトハイム

手札0枚→1枚

コスト3→6

 

「っ! 私は手札より“メールメー”を召喚するわ!」

 

 デッキの答え、それは小さなデフォルメ化されたカモメであった。

 

エレナ・フォン・ノルトハイム

コスト6→4

メールメー(戦闘モンスター)

コスト2 アクア パワー1000 ダメージ1

 

「どうやら雑魚モンスターを引いたようだな。これなら俺の勝ちは確定だな」

「そんなわけないでしょ。私は“メールメー”の効果発動! このカードを破壊する事で自分フィールドのアクアテーマモンスターの数だけデッキからドローするわ!」

「捨て身のドローモンスターか!」

 

エレナ・フォン・ノルトハイム

手札0枚→2枚

 

「っ! 来たわ! 私は“輪廻転生”を発動するわ!」

「“輪廻転生”? なんだそのカードは?」

 

 男は初めて見るマジックカードに警戒の色を強める。こう見えて男はかなりのカードに精通している。それこそ知らないカードはないと豪語出来る程には。それだけに“輪廻転生”という知らないカードには少なくない動揺と最大の警戒心を持っていた。

 

「このカードの効果により、自分フィールドのモンスターを生贄に捧げる事でデッキからモンスターをノーコストで召喚するわ! 私は、“ダーク・テンタクルズ”を生贄にするわ!」

「馬鹿な! そんな博打で状況を打破すると? ふざけているのか!」

「いいえ。デッキは答えてくれるわ!」

 

 この時、別にエレナの中で何か根拠があったわけではない。本来なら“ダーク・テンタクルズ”を生贄に捧げてまで出せるモンスターなど早々おらず、こんな博打に出る必要はなかった。だが、エレナの心にはなぜかうまくいく、使うべきだという直感にも等しい何かが渦巻いていた。

 

「(これが何かわからない。だけど! 私はこれを信じる!)」

 

 エレナは覚悟を決めてデッキに指をかける。男にはそんなエレナを見守るように後方に佇む一匹の龍を幻視していた。

 

「っ! 1枚目はマジックカードだったわ。2枚目も同じよ。そして3枚目……っ! きた、本当に来たわ!」

 

 引いたカード。それはまさにエレナの相棒であった。

 

「私は、“大海神龍リヴァイアサン”をノーコストで召喚するわ!」

「ば、馬鹿な!?」

「“大海神龍リヴァイアサン”の効果でコスト8以下のモンスターは全て手札に戻すわ!」

 

エレナ・フォン・ノルトハイム

コスト4→0

大海神龍リヴァイアサン(戦闘モンスター)

コスト10 ドラゴン/アクア パワー32000 ダメージ1

 

 出現した“リヴァイアサン”が大津波を引き起こす。それらは力なきモンスター達を飲み込むとフィールドから追い出した。現状においてコスト8以上のモンスターは“リヴァイアサン”以外に存在しない。フィールドは一匹の龍を残して元の状態に戻ったのである。

 

「更にセメタリーにいる“ランゴセンペル”の効果発動! ノーコストでモンスターが召喚された時、このカードをノーコストで召喚するわ!」

 

ランゴセンペル(戦闘モンスター)

コスト4 アクア パワー10000 ダメージ1

 

「馬鹿な……! こんな負け方など……!」

「バトル! 私は“大海神龍リヴァイアサン”でアタックよ!」

「っ! カウンターマジック、“リンク・ガード”を使用する! これにより、手札から【U・リンク】効果を持つモンスター1体をセメタリーに置く事で相手のアタックを無効にし、バトルフェイズを終了させる!」

 

 しかし、当然ながら相手も防御札は持っていた。それゆえかどこか余裕そうな表情をしていたが次のエレナが使用したカードでその余裕も崩れ去った。

 

「カウンターマジック! “ハイドロ・アロー”を発動する! この効果により、“リンク・ガード”の発動を無効にして破壊する!」

「なっ!?」

 

 男はまさかの出来事に目を見開き驚愕する。逆転を信じて引いた2枚のカード。その両方がこの助教で彼女を助けるカードになるなど信じられなかったのだ。

 

「いけ! “大海神龍リヴァイアサン”! ハイドロ・ジェットブレス!」

「ぐっ! こんなことが……!」

 

ライフ2→1

 

「これで止めよ! “ランゴセンペル”でアタック!」

「く、くそがぁぁぁぁっ!!!」

 

ライフ1→0

 

 序盤こそ相手の効果で不利に陥ったエレナだったが結果を見ればライフを1つも減らすことなく完封勝利をしたのである。ユーロ軍管区の代表的存在にして6龍使いとしての実力を見せつけた試合となった。

 そして、勝利したことで周囲で手を出せなかった警備員が一斉に男の拘束に動き出す。ライブを見に来ていた観客たちは見事な試合をしたエレナを称えるコールを行い、エレナも笑顔でそれに応えていた。

 

「おい! 大人しく……がっ!?」

「くそがぁぁぁぁっ!!! こんなの認められるか!」

 

 しかし、現実はそれでハッピーエンドになるわけではない。警備員に捕らえられたはずの男がその拘束を振り切り、サモンディスクを操作した。電子音が響き渡ると同時に男は狂気的な笑みをエレナに向けた。

 

「俺は負けていない! これは俺の勝利だぁ! しねぇぇぇ!!!!」

 

 瞬間、会場に仕掛けられた爆弾が全て爆発した。突如の事に大混乱に陥る中、逃げようとしていたエレナの真上より瓦礫が落下し、彼女を押しつぶした。

 




U・リンク。まぁ、デュエマのGリンクです。自分あれが好きなので。

カード紹介は別作品として分けた方が良い?

  • 分けた方が良い
  • 今のままで良い
  • 登場した話のあとがき欄で十分
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