気づいたらカードゲームアニメの強キャラに憑依した   作:名無しのカードバトラー

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お久しぶりです


037/悪魔のリンクデッキ・前編

「まだいけるな?」

「ぐっ! はい!」

 

 暴徒を相手してどれほどか? 多分半分は倒したころについに兵士の一人が敗北した。23人を相手にしたが運悪く全員が効果ダメージでターンを渡す前に決着をつけるタイプのサモナーだったらしく抵抗すらまともにできなかったようだ。そいつらは4分割して叩いたために全員拘束済みだ。

 だが問題はこっちの兵士だ。ただでさえ6点以上のダメージを受けており、体中ボロボロだ。普通の試合ならともかくこういった場での試合はサモナーへのダメージが強めに設定されている。6点もダメージを受ければ激痛故に気絶してもおかしくはないのだ。

 とはいえそこは訓練された統一軍兵士だ。ふらふらのボロボロではあるが気絶はしておらず、闘士も高い。

 

「ならば戦列に戻れ」

「了解しました!」

 

 兵士は敬礼して前線へと戻っていく……今の所こちらの敗北は一回だがそれも時間の問題だろう。俺が50人とか平気で相手しているからいいがそうでなければ兵士たちは圧倒的な数の前にぼこぼこにされていただろうからな。

 そんなわけで俺も戦場に戻らないといけないのだが……。

 

「……」

「随分と勝手が違うやつもいるんだな」

 

 俺の前に立ちふさがったのはローブを羽織った男で、何やらブツブツと呟いている。明らかに薬をやっていそうな感じの奴だがディスクを構えたあたり理性は多少なりとも残っているようだな。仕方ない。こいつをさっさと倒して……!?

 

「勝負だ」

 

 ディスクを起動し、戦う準備が出来た途端、相手より放たれる圧が増幅した。この圧はまさにミュンヘン地区で感じたものと同じ……。

 

「……どうやら本気で戦う必要がありそうだな」

 

 ゲームルール1対多(ワン・トゥ・メニー)用のデッキではなく、相棒を最大限に生かすための俺の最強のデッキで。俺は素早く相棒を移し替えて本来のデッキをディスクに装着する。本当に試合前に気づけて良かった。でなければ相手の動きについていけなかった可能性もあるからな。

 

「行くぞ」

「「ゲーム、スタート」」

 

 先行は相手だ。

 

「俺のターン。スタンバイフェイズ、メインフェイズ。俺は通常マジック“ヘルズ・ポータル”を発動する」

 

 “ヘルズ・ポータル”!? コスト8以下になるようにデッキトップ5枚から悪魔テーマを召喚できるカードじゃないか! いきなりそれを使ってくるとは……。

 

「俺はデッキトップ5枚をめくり、その中からオスと8以下になるように悪魔テーマモンスターをノーコストで召喚する。俺は“魔神バス”を召喚する」

 

 あ、やばい。

 

コスト10→5

魔神バス(戦闘モンスター)

コスト8 悪魔 パワー23000 ダメージ1

 

 相手が出したカードは悪魔らしい姿をした悪魔だった。簡単に言えばヤギの角を持った悪魔だ。出てきただけで周囲に圧力を与えるそれは見た目だけではない効果を持っている。

 

「“魔神バス”の召喚時効果発動。相手のコストが3以上存在する場合、コストを1にする」

「くっ!」

 

 それだけはやばい! そうなれば次のターンで俺が使用できるのはわずか3コスト。どう考えても初動が大きく遅れる事は間違いない!

 

「俺はカウンターマジック“咆哮”を発動し、“魔神バス”の召喚時効果発動を無効にする」

 

 現状手札で唯一の防御札だったがここで使うべきだった。でないと俺の動きは大きく制限されてしまっていた。

 

「俺は手札より“コネクティング・スパイダー”を召喚する」

 

コスト5→0

コネクティング・スパイダー(戦闘モンスター)

コスト5 機械/インセクト パワー10000 ダメージ0

 

 次に召喚したのは蜘蛛の形をした絡繰りだ。

 

「“コネクティング・スパイダー”の召喚時効果でデッキから2枚ドローする」

 

手札3枚→5枚

 

 使った分の手札を回復したか。とはいえ“コネクティング・スパイダー”と“魔神バス”。両方のモンスターから推察される相手のデッキは最近出たばかりの【U・リンク】モンスターのデッキだろう。2体以上で合体するというそれは前世でも人気が高かったカードだ。俺も何度か構築して使っていたこともあったからな。懐かしい。

 それにしてももしかしてこいつエレナを襲撃したテロリストか? あいつも【U・リンク】モンスターを使用していたらしいしどこかで脱獄でもしたのか?

 

「俺はターンエンドだ」

「……考えてもしょうがないか。俺のターン。スタンバイフェイズ、ドローフェイズ、メインフェイズ」

 

黒導龍吾

手札4枚→5枚

 

「……俺は手札より“龍奏乱舞”を使用する。“スカル・ドラゴン”をセメタリーに送り、デッキから2枚ドローする」

 

黒導龍吾

コスト10→7

手札4枚→3枚→5枚

 

「更に“スカル・ドラゴン”の効果でこのカードをデッキに戻し、1枚ドローする」

 

黒導龍吾

手札5枚→6枚

 

 ふむ、いいカードを引いた。というより相棒が来たな。出来ればデッキにいてくれた方が今回は良かったが仕方ない。

 

「俺は手札より“黒龍の咆哮”を使用する。デッキより相手フィールドのモンスターの合計コスト以下のモンスター1体をノーコスト召喚する。俺は“機龍-パワーメタル・ドラゴン”を召喚する!」

 

黒導龍吾

コスト7→3

機龍-パワーメタル・ドラゴン(戦闘モンスター)

コスト7 ドラゴン/機械 パワー24000 ダメージ2

 

「“パワーメタル・ドラゴン”の召喚時効果発動! 俺はドラゴンを指定し、それ以外のテーマモンスター全てを破壊する!」

 

 これで“魔神バス”も破壊だな。

 

「俺は手札よりデッキトップ2枚をコストに“ダーク・ホール”を発動する。これにより“パワーメタル・ドラゴン”の効果を無効にして破壊する。そして、“パワーメタル・ドラゴン”のコスト、7の数だけ相手のデッキをセメタリーに送る」

 

 本当に厄介なカードだ。無効破壊したうえでデッキ破壊もしてきやがる。だから悪魔テーマのデッキにはほぼ必ず採用されている程だ。そうでなくとも効果自体は強いからそれ以外のデッキでもたまに見かけるがな。

 

「俺は“リュザードマン”を召喚してターンエンドだ」

 

黒導龍吾

コスト3→0

リュザードマン(戦闘モンスター)

コスト3 ドラゴン パワー8000 ダメージ1

 

 

ライフ6 コスト0 手札4枚

フィールド

魔神バス

コネクティング・スパイダー

 

黒導龍吾

ライフ6 コスト0 手札4枚

フィールド

リュザードマン

 

 

 状況ははっきり言って最悪だ。敵は最良の結果を終えた一方でこちらは最悪の初動だった。特に“パワーメタル・ドラゴン”が破壊されたのが痛い。手札を増強出来ていなかったらどうなっていたのやら……。

 

「俺のターン。スタンバイフェイズ、ドローフェイズ、ヒールフェイズ、メインフェイズ」

 

手札4枚→5枚

コスト0→2

 

 相手のターンとなったがこのターンで何か動きを見せる事はないだろう。流石にコストが2だけで何かできるとは思えない。【U・リンク】の補助モンスターが意外と高コストのモンスターが多いからな。

 

「……俺はターンエンドだ」

 

 お、どうやら“魔神バス”を温存する方向にしたようだな。一応、“コネクティング・スパイダー”には指定アタックがあったはずだが“リュザードマン”の能力を警戒したか? もしくはブロッカーを残したか……。

 

「俺のターン。スタンバイフェイズ、ドローフェイズ、ヒールフェイズ、メインフェイズ」

 

黒導龍吾

手札4枚→5枚

コスト0→2

 

 とはいえこちらも動けるかと言われれば微妙だ。だがここは無理やりにでも動くしかなさそうだな。

 

「俺は手札より“ライフ・ドロー”を発動する。これによりライフを3つ減らし、デッキから3枚ドローする」

 

黒導龍吾

コスト2→0

ライフ6→3

手札4枚→7枚

 

「更に手札からカウンターマジック“ライフ・コンヴァーター”を発動する。これにより俺は更にデッキから6枚ドローする」

「っ!?」

 

黒導龍吾

手札6枚→12枚

 

 普通ではお目にかかれないであろう手札の量。流石の相手も一瞬驚きをあらわにしていたな。さて、これで潤沢な手札となったわけだがその代わりにコストが尽きてしまった。まぁ、必要なカードは来たしこれなら何とか戦えそうだ。

 

「俺はターンエンドだ」

 

 

ライフ6 コスト2 手札5枚

フィールド

魔神バス

コネクティング・スパイダー

 

黒導龍吾

ライフ3 コスト0 手札12枚

フィールド

リュザードマン

 

 

 このターンはお互いに静かに終わったな。俺の手札に目をつぶればだがな。

 

「俺のターン。スタンバイフェイズ、ドローフェイズ、ヒールフェイズ、メインフェイズ」

 

手札5枚→6枚

コスト2→4

 

 これで相手のコストは4となった。動くならこの辺でだろう。

 

「俺は手札の“人形使い-マリ”の効果を発動する。相手のセメタリーに8枚以上カードが存在する場合、コストを支払わずに召喚出来る」

 

 男が召喚したのはゴスロリに身を包んだ外人ロリだった。能力としては……、コストに見合った強さとだけ言っておこう。だが、ここでこいつを出すという事は……。

 

人形使い-マリ(戦闘モンスター)

コスト4 悪魔/ゴースト パワー11000 ダメージ0

 

「更にフィールドに“人形使い-マリ”が存在するため、“呪いの人形-オネット”をコストを支払わずに召喚する」

 

 っ! やはり手札にあったか! “マリ”のついとなるモンスター。見た目は不気味な西洋人形と言った雰囲気だがそれが纏うオーラは呪いの人形というだけのものがあった。

 

呪いの人形-オネット(戦闘モンスター)

コスト3 ゴースト パワー9000 ダメージ0

 

「そして俺は手札より“インストール・ビースト”を召喚する。“インストール・ビースト”は自分フィールドの【U・リンク】効果を持つモンスター1体に付き召喚コストが1軽減される。よって1コストで召喚される」

 

コスト4→3

インストール・ビースト(戦闘モンスター)

コスト4 機械/アニマル パワー13000 ダメージ1

 

 召喚されたのは絡繰り仕掛けの狼だ。一体どういう構造なのか歯車が常に回りこのモンスターに生気を送っているのは不思議な光景だ。

 

「そして俺は“人形使い-マリ”と“呪いの人形-オネット”でリンクする」

 

人形使い-マリオネット(戦闘モンスター)

コスト4/3 悪魔/ゴースト パワー13000 ダメージ1

 

「バトルフェイズに入る。先ずは“インストール・ビースト”の効果で【U・リンク】効果を持つモンスター全てのパワーを+4000する」

 

人形使い-マリオネット

パワー13000→17000

 

魔神バス

パワー23000→27000

 

 本当に厄介だな。

 

「俺は“マリオネット”でアタックする。アタック時効果によりお前の手札を1枚セメタリーに置く」

「ハンデス効果。手札があるとはいえ何度も受けたくはないな」

 

黒導龍吾

手札12枚→11枚

 

 だが、セメタリーに行ったのは“龍の両足”だ。俺のセメタリーには“ダーク・ホール”で送られたカードの中に“龍の両腕”と“龍の魂”がある。後は“龍の頭”を引き当て、相棒をセメタリーに送ればノーコストで召喚が可能だ。

 とはいえその前にこの状況を何とかしないといけないな。

 

「俺は“リュザードマン”でブロックする。ブロック時効果により俺はコストを1回復する」

 

黒導龍吾

コスト0→1

 

「“マリオネット”のバトル時効果でパワーを+2000するがこの状況では意味はないな」

 

 “リュザードマン”は果敢に挑みかかるが“マリオネット”は手から糸を生み出しそれで“呪いの人形-オネット”を操りだした。操り人形との戦いは相打ちに終わるがおおもとは倒せなかったうえに“オネット”は“マリ”の手元で修繕されてしまった。つまり、“リュザードマン”の無駄死にという事だ。

 

「俺は“インストール・ビースト”でアタックだ」

「ライフで受けよう」

 

黒導龍吾

ライフ3→2

 

「……ターンエンドだ」

 

 ……どうやらこちらの膨大な手札を前に警戒して攻めを中途半端でやめたな。まぁ、実際俺の手札には防御札があったから攻めきれはしなかっただろう。それに、そのことから見ても相手にこちらの防御札を無効にできるカードはないという事になる。多少は警戒しないといけないかもしれないがこちらは好きに動けるというわけだ。

 

「俺のターン。スタンバイフェイズ、ドローフェイズ、ヒールフェイズ、メインフェイズ」

 

黒導龍吾

手札11枚→12枚

コスト1→5

 

 っ! 来た。後は悪いが相棒にセメタリーに行ってもらうだけだな。

 

「俺は手札より“黒龍の雛”を召喚する」

 

黒導龍吾

コスト5→3

黒龍の雛(戦闘モンスター)

コスト2 ドラゴン パワー0 ダメージ0

 

「更に“ドラゴニュート・エンターテイナー”を召喚する」

 

黒導龍吾

コスト3→2

ドラゴニュート・エンターテイナー(戦闘モンスター)

コスト3 ドラゴン パワー7000 ダメージ1

 

 これでドラゴンテーマモンスターの召喚コストは3減らすことが出来るようになった。だが、まだ足りない。

 

「更に俺は“ドラゴニュート・エンターテイナー”をもう1体、今度はノーコストで召喚する」

 

 よし、これでコスト4までなら出し放題となった。ここからが反撃だ。

 

「俺は“ドラゴニュート・ランサー”、“ドラゴニュート・ガーディアン”、“ドラゴニュート・ソードマスター”をノーコストで召喚する」

 

ドラゴニュート・ランサー(戦闘モンスター)

コスト4 ドラゴン パワー11000 ダメージ1

 

ドラゴニュート・ガーディアン(戦闘モンスター)

コスト4 ドラゴン パワー8000 ダメージ0

 

ドラゴニュート・ソードマスター(戦闘モンスター)

コスト4 ドラゴン パワー13000 ダメージ1

 

 怒涛のドラゴニュートラッシュだな。なんだかんだ言って使い勝手が良いからな。

 

「俺はバトルフェイズに入る。“ドラゴニュート・ソードマスター”の効果で自分フィールドのドラゴンテーマモンスターのパワーを+2000する」

 

黒龍の雛

パワー0→2000

 

ドラゴニュート・エンターテイナー×2

パワー7000→9000

 

ドラゴニュート・ランサー

パワー11000→13000

 

ドラゴニュート・ガーディアン

パワー8000→10000

 

ドラゴニュート・ソードマスター

パワー13000→15000

 

「俺は“ドラゴニュート・ランサー”でアタックだ。“ドラゴニュート・ランサー”は指定アタックを持っている。これで“インストール・ビースト”にアタックする」

「“インストール・ビースト”でブロックだ」

 

 とはいえお互いのパワーは互角。このままでは相打ちだがそれを覆すカードは手札にある。

 

「俺は手札よりクイックマジック“パワードチャージ”を発動する。“ドラゴニュート・ランサー”のパワーを5000上昇させる」

 

ドラゴニュート・ランサー

パワー13000→18000

 

コスト6モンスター並みのパワーを得た“ドラゴニュート・ランサー”は噛みついてくる“インストール・ビースト”を躱し、一撃で心臓、この場合はコアか動力炉か? のありそうな所を一刺しした。それだけで“インストール・ビースト”の機能は停止し、破壊された。

 

「“ドラゴニュート・ランサー”の効果発動。手札1枚をコストに相手に1ダメージを与える」

 

 すまない相棒。これも勝利への布石だ。耐えてくれ。

 

黒導龍吾

手札4枚→3枚

 

ライフ6→5

 

「更に“ドラゴニュート・ソードマスター”でアタックだ。アタック時効果でパワーを+3000する」

 

ドラゴニュート・ソードマスター

パワー15000→18000

 

「ライフで受ける」

 

ライフ5→4

 

 現在、“コネクティング・スパイダー”は効果でパワーが2倍になっているはずだが“ドラゴニュート・ランサー”のようにパワーが上昇する事を警戒したか? どちらにしろライフを減らせたのは行幸だな。

 さて、これで次のターンの布石は完了した。後は次のターンを凌ぎ切れば俺の勝利は確定だな。

 とはいえ相手はまだ切り札と思われる“魔神バス”の相方を出していない。そうなれば次のターンで出してくる可能性が高いだろう。そうなれば一気に窮地に追い込まれる事になる。ここが正念場だろう。気を引き締めないとな。

 

 

ライフ4 コスト3 手札3枚

フィールド

魔神バス

コネクティング・スパイダー

人形使い-マリ(呪いの人形-オネットとリンク中)

呪いの人形-オネット(人形使い-マリとリンク中)

 

黒導龍吾

ライフ2 コスト2 手札3枚

フィールド

黒龍の雛

ドラゴニュート・エンターテイナー

ドラゴニュート・エンターテイナー

ドラゴニュート・ランサー

ドラゴニュート・ガーディアン

ドラゴニュート・ソードマスター

 




最近カード紹介は別に分けようかと考えてます。

カード紹介は別作品として分けた方が良い?

  • 分けた方が良い
  • 今のままで良い
  • 登場した話のあとがき欄で十分
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