Fate/stay night [Heaven’s Dived Tales]   作:らて丸

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#016

 

昼休み

 

オレは遠坂に呼ばれ屋上へと来ていた

 

「んで?なんの用だよ、遠坂」

 

「ちょっと待って、あと1人来てないわ」

 

「あと1人って…」

 

ガチャと、開かれる屋上の扉

 

「すいません、遅れました!!前の時間体育で…」

 

「いいわよ、さほど待ってないから。それで、本題に入るけど私達で同盟を組まない?」

 

「同盟、ですか?」

 

「そう、今回の聖杯戦争はお父様から聞いてたものと違う」

 

よかった、カツアゲかと思った

 

「なるほど、だから同盟を組んで例外にも対応できるようにと言うわけか…」

 

「そういうこと」

 

にしても同盟か…

 

オレからしてみても願ってもみない話だが…

 

「オレは構わない、戦力が多ければできることは多くなる」

 

ただ、若狭くんの件はオレ1人でなんとかしたいが

 

「私も賛成です!!」

 

「じゃあ決まりね、これからよろしく頼むわよ!!2人とも!!」

 

うん、セイバーとランサーが味方だと心強い

 

「新都で起こってる連続昏睡事件は恐らくキャスターの可能性が高いわ」

 

「柳洞寺で起こった昏睡事件もか?」

 

「えぇ、キャスターだと私は思う」

 

「じゃあ近いうちに柳洞寺の調査をしよう。キャスターの痕跡を見つけておきたい」

 

「ええ、そうね…」

 

だが今夜はもう見回りの予定が組んである

 

「明日の夜にするか、遠坂は今日見回り付き合ってくれ。間桐家の参加しているならあっちから出向いてくんだろ」

 

「わかったわ、じゃあまた夜で」

 

 

 

Side:識 out

 

 

 

◇

◆

◇

 

 

 

Side:弓兵

 

 

 

最近連続して起きている連続昏睡事件

 

私はその原因になっているであろうものの従者の下へと向かった

 

「一連の騒動、貴方のマスターの所為ですか?暗殺者(アサシン)のサーヴァント、」

 

眼の前の彼は言葉を返さない

 

薙刀を構え跳躍した彼を睨みつける

 

「逃がすわけが無いでしょう?」

 

薙刀から弓へと持ち替え対象の位置を把握

 

キャリアカーに飛び乗ったアサシンに向け矢を放つ

 

令呪ではあくまで監視を命じられたが殺すなとは言われていない

 

追い込んで確実にここで潰します

 

音速で放たれる矢は変哲もなく、付与された炎により威力を増加する

 

キャリアカーへと叩き込まれる滾る私の想いの一矢(ノウマク・サンマンダ・バサラダン・カン)

 

打ち込まれた矢によって無惨な姿になった車載車から黒衣のアサシンが這い出てくる

 

逃げ込んだ場所へ垂直に、薙刀を突き出しながら落ちる

 

「アアァアァァァァァッ!!」

 

乱打乱撃

 

アサシンに確実にダメージを与えられているだろうが、まだ倒れない

 

ビルとビルを駆け抜けアサシンが待ち構える場所まで奔る

 

元々の明かりが壊されているのだろうか

 

ホテルの噴水にしては周りが暗い

 

その瞬間、首周りへ現れる4本の黒塗りの刃

 

「ッ!!」

 

だが…

 

「なんのッ!!」

 

とっさに引き抜いた小刀ですべて弾き飛ばす

 

投げるだけ投げてヤツは逃げおおせた

 

「黒塗りの刃を夜の闇に潜ませて…というわけですか…、小賢しい」

 

まだヤツは逃げている

 

アーチャークラス故に逃げおおせるアサシンの後ろ姿は目視で確認できる

 

向こうは柳洞寺ですか…

 

 

 

◇

◆

◇

 

 

 

一気に懐へと潜り込み膝蹴りを打ち込む

 

ココまで追い詰めたのだ。殺って見せる

 

振り回した薙刀が辺りの木々を燃やしこの沼を、この森を明るく照らす

 

アサシンの黒塗りの刃は使わせない

 

その時だった

 

水中を蠢く黒いナニかがそこにはあった

 

「ッ」

 

急いで飛び上がる

 

そんなはずはない

 

何故これがいる!?

 

「アサシン、貴方はこれがどんなものなのか分かっているのですか!?」

 

「アァ、私では貴女には敵わないのでな、搦め手でやらせてもらったまで」

 

これがいる以上ここにいるのは得策ではない

 

水面を破り現れる黒い影へとアサシンへと矢を放ち牽制する

 

本来ならば聖杯では呼び得ない私であろうともアレに触れるのはマズい

 

「これは、マスターに報告せねば…」

 

私は一飛で沼から抜け、柳洞寺から抜け、市街地へと飛んだ

 

この聖杯戦争はこれまでのものとは違う…

 

敗走を期したがここで敗退するよりはマシだ

 

私は、我が主(言峰)へとこの情報を届けるが為に教会へと向かった

 

 

 

Side:弓兵 out

 

 

 

◇

◆

◇

 

 

 

Side:識

 

 

 

「遠坂、どうだ?」

 

「えぇ、見られてるわね…間違いなく」

 

向かっているのは一つの広場

 

またサイレンの音がなっている

 

「あれも、アンタの仕業か?間桐の御老公…」

 

こんな冬の日、しかも大雨の日であるのに一点に群がる蟲

 

「さすがはアインツベルンと両義の混血、最上の英霊を降ろすために造られたのだからこれくらいは出来ぬとな」

 

「あ?なにいってんだテメェ…」

 

何の話をしてる…?

 

片方が両義の血なのはしってるけどなんで相手がよりによってアインツベルンなんだ?

 

しかも最上の英霊を降ろすためって…

 

いや、余計なことを考えるな、今ここでコイツを潰す

 

「さて、こちらとて2騎の英霊を差し向けられては全力で潰しにかからねばいかんじゃろう?、来い魔術師(キャスター)ッ!!」

 

その呼び声とともに上から降りてくる英霊

 

狐のような耳と尾を持ち、桃色と黒の着物

 

なんで今回の聖杯戦争は和装のやつが多いんだ…?

 

「さぁ〜って、間桐の御老公?私(わたくし)仮契約ながらも、こ〜んな雨の中駆り出されているわけなのですがぁ、報酬の方は弾んでくださいますよねぇ?」

 

「カカッ、当然よ、キャスター。しかしお主も酔狂よなぁ、あんな小娘がそんなに愛おしいか?」

 

「ええっ!!当然ですわぁ!!あのマスターの愛らしさ、そしてうちに秘めたるモノはそう右に出るものは居ませんもの♡」

 

「お主の惚気はもう良い。殺れ、キャスター」

 

「えぇ、当ぉ然」

 

その瞬間空気が変わる

 

キャスターが放った無数の鏡がこちらを既にいつでも撃ち抜けるぞと言わんばかりにオレ等を取り囲む

 

「さぁて私(わたくし)のような完璧秘書なキャスターに喧嘩を売った皆々様ぁ」

 

コイツはまぁ、面倒な気がするな…

 

「完・全・敗・北…、よろしくて♡」

 

狐が嗤う

 

 

 

Side:識 out




第16話です

キャスターが出てきました

これにて殆どのメイン女性キャラが出揃いました

彼女たちの各ヒロインルートを書きたいような気もするんですがいかんせん敵対してる間柄なので難しい上に短編に成りそう…

評価、感想よろしくお願いします!!
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