Fate/stay night [Heaven’s Dived Tales] 作:らて丸
Side:凛
真夜中の校舎
私は生徒が全員帰ったことを見越して作業を始めた
しかし、運が悪いのか甲冑姿の双角の
ランサーに詰めさせてなんとかしのいでいるが…
「『
「………」
ランサーは煽りを交えた言葉を言いながらそのまま斬り結ぶ
その挑発にアーチャーが乗ることはない
私が介入する事もできない戦い
正にこれは、時代を超えた過去の英雄同士の戦争
神話、伝説、寓話、史実
真偽に関係なく、伝承され続け、活躍し続ける存在を人々は"英雄"と呼ぶ
その英雄たちは、死後、人間という区分から除外され、全く別の高位の存在へと昇格する
奇跡を発出し、人々を救済し、異形を達成した人間は生前、死後関係なく英雄として、その名を刻み祭り上げられる
そうして彼らは、死後に"英霊"と呼ばれる精霊の類に昇格し、人間側の守護者となる
英雄を作り出すのは人類の想念だ
「アーチャーが接近戦でここまで拮抗してくるとは…なかなか埒が明きませんね…」
一芸だけでは英雄は務まらない
しかし、最速の英霊が選ばれる
「まだ一騎ほど足りていませんが…、この一撃を以って決着を着けます…!!」
ゾクッ…と背筋が凍る
「宝具―――断片展開…」
空気が変わる
あれは、
私の脳内に浮かんだ『敗北』の二文字
アレが放たれれば私もろとも、いやこの地自体が更地になって学校はなくなるだろう
しかし、私には止めることなどできない
私が指の一本でも動かせばそれだけで、開戦の合図になり得る
もし止めることが出来るのなら…
「誰だッ!?」
アーチャーは何者かの気配を察したのかそちらの方へと走っていく
しかし、あまりにも早すぎるせいで、立ち去るところを見れなかった
……待って、何者かを追いかけた?
まさかッ!!
「生徒がまだ残っていただなんて…ああ、もう…ッ!!」
アーチャーはきっと、あの生徒を始末するつもりだ
私は自分の過ちを後悔しつつ、生徒の生死がかかっている校舎へと入っていった
Side:凛 out
◇
◆
◇
Side:弓兵
「やぁ、アーチャー」
「…ッ!?」
私は目撃者を追いかけ、それを始末するつもりでした
たかがひとり、魔術師だとしても人間程度どうってことないと思っていたというのに
そして彼を追いかけている私の背後に現れた一人の少年
狐面を着けた怪しげな少年
そして、黒のロングコートに一本の太刀
彼の後ろには、金髪の少女が彼に仕えるように立っていた
その少女は
「貴方、なにものですか?」
「オレか?俺は単なる魔術師さ」
「それで?その『単なる魔術師』がこの私に何か御用でしょうか?まさか私に彼女を見逃せとでも言うのですか?」
「そのまさかだよ。オレは彼女に死なれると困る」
魔術師が自己ではなく他者のために動くとは…
「ならば、私を殺せばいいではないですか?人の身でありながら英霊である私を殺せるのであれば、ですが」
「敗者は勝者に絶対服従?いいよ、わかりや…ガキィンッ!!
彼の承諾と同時に腰に携えた小太刀で一閃
戦場において『待った』なんてものは存在しない
そこに確かにあるのは勝ち負けの結果と敵を穿った感覚のみ
しかし、この手応えはおかしい
肉を裂いたのならこんな甲高い音は鳴らなければ、こんな抑え込まれる感覚もないはず
「全く、みんなせっかちだね、まだ七騎揃ってないってのに始めるだなんて…」
「…ッ」
少年は打刀で私の一撃を防いでいた
思わず後ろへ一飛し、距離を取る
「さて、少しばかり…」
少年が構える刀の刀身
「足止めさせてもらおうか」
それには月光が反射し妖しげに輝いていた
Side:弓兵 out
6話です
アーチャーはボクが大好きなサーヴァントですねぇ
イメージとしては第2再臨をイメージしてくれればいいと思います
ステゴロ、刃物、弓を全部使えるので思い出せるのが彼女なので出しました
今回の聖杯戦争は原作から変わりに変わっているのでそのあたりお願いします…
評価、感想お願いします!!