2人の弟〜迷子とマスカレード   作:シュステーマ・ソーラーレ

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久しぶりに投稿します!

この小説の世界ではシリアス展開はほぼありません!





第7話〜燈と祥子

ライブハウスRiNGでアルバイトをしている2人の主人公···Roseliaのベーシストである今井リサの弟『今井リク』。ハロー、ハッピーワールド!のドラマーである松原花音の弟『松原詩音』。

 

そんな2人の弟と深く関わるバンドがある。

 

『迷う事を迷わない』『迷子でも進め』というメンバーの決意の表れが曲に出ているガールズバンド『MyGO!!!!!(マイゴ)』。

 

7弦ギターや5弦ベースといった演奏難度の高い楽器を扱い、ダークさと禍々しいゴシックホラーな雰囲気が売りのガールズバンド『Ave Mujica

(アヴェ ムジカ)』。

 

この2バンドと2人の弟が関わる事で、色々な出来事が起こる世界。

 

果たして今回の話では何が起きるのであろうか?

 

※羽丘学園高等部·昼休みの1年A組教室

 

ワイワイガヤガヤ♪

ワイワイガヤガヤ♫

 

リク「あぁ~···かったり···」

 

ある昼休み。羽丘学園高等部の1年A組の教室では、主人公の1人である今井リクが昼ご飯を食べ終わりダルそうにしている。

 

先程までリクと一緒に昼ご飯を食べていたクラスメイトの高松燈と千早愛音は、本日日直という事で提出期限が昼休みまでの提出書類を、クラスメイトから集めて担任の先生に提出しに職員室に行って不在だ。

 

リク「授業始まるまで寝るか···」

 

昼休みにやる事が無いリクは、授業が始まるまで昼寝をしようとした。すると···

 

ガラッ!

 

金平「まいどおぉ〜!♪おおきにぃぃー!♪♫」

 

リク「うおっ!?」

 

A組生徒「うわぁ!!?」

 

後ろの扉が開いたと同時に、教室全体にノリの良い男の声が響き渡り、リクを含むA組の生徒は驚いた。

 

声の主は、大阪から来た地方特待生で隣のB組の男子である梅田金平だ。

 

両親は夫婦漫才で大人気のお笑い芸人『マイドゥおおきに~』であり、父親譲りのボケや母親譲りのツッコミを取り入れたお笑いを時々クラスメイトに披露するノリの良さ。

 

自分の大事な人を傷つける者が現れた時は、得意の剣道で戦い、いざとなったら自分の命に代えても皆を守る覚悟を常にしている男気溢れる面倒見の良さで、羽丘学園の人気者となっている。

 

そして、Ave Mujicaのギター担当の若葉睦の彼氏で、もう1人の主人公の松原詩音の幼馴染でもある男だ。

 

リク「金平ー!てめぇ、皆がびっくりするから、デカい声出すなっていつも言ってんだろうが!!」

 

金平「なんや?釣れへんヤツやなぁ〜♪そない怒鳴ったら血管切れるで?♪」

 

リク「あぁ、そうだな!気をつけよう···って!誰のせいだコラァ!!」

 

金平「おっ!えぇノリツッコミやな♫」

 

リク「うるせぇ!喧嘩売りに来たのか!?」

 

リクは、デカい声を出して教室に現れた金平に怒り注意をする。しかし金平は全く反省しておらず、それどころかリクと漫才みたいなやり取りをして楽しんでる。

 

A組男子1「まーた始まったよ。羽丘の拳闘士と剣豪による漫才が···」

 

A組女子1「中等部の頃からの名物だもんね!」

 

A組男子2「体育祭の時も競技そっちのけで勝負してたもんな···」

 

A組女子2「イケメン男子コンビの喧嘩···いいわぁ〜♡////////////////」

 

A組の生徒達は、また始まったと言わんばかりに呆れたり、楽しそうに2人の喧嘩を見物している。

 

リクと金平は中等部時代からの友人であり、体育祭等でいつも対決しているライバルでもある。

 

そんな2人の漫才みたいな喧嘩は、羽丘の名物となっていて、生徒達の楽しみの1つとなっている。

 

金平「まぁまぁ〜冗談はさておき、高松ってヤツはおるか?」

 

金平がリクをからかうのを止めて、真面目な顔になり燈はいないかどうか聞いてきた。

 

リク「あぁ?今は、日直の仕事でいねぇよ。お前、燈に一体何の用だよ?」

 

それに対し、リクも金平にガンをとばして、今燈は日直の仕事でいないと教えた。そして、燈に何の用かと問い詰める。

 

金平「おらんのか···まぁええわ!ほなら伝言頼むわ!『豊川祥子が高松燈に大事な用があるから、放課後に音楽室来い』···って伝えてくれや!ほな♪」

 

ダッダッダッ!

 

リク「おい!待て!豊川って···ちっ!行っちまいやがった···」

 

燈がいない事を知った金平は、リクに伝言を伝えて自分の教室へと戻って行ってしまった。

 

ガラッ!

 

愛音「ただいま〜!」

 

燈「リク君!//////////た···ただいま!//////////」

 

そして、金平と入れ違いになって教室に入ってきたのは、リクのクラスメイトでMyGO!!!!!のメンバーである燈と愛音だ。

 

リク「お、おう···お帰り。」

 

愛音「あれ?どうしたのリックン!何か顔が怖いよ?」

 

燈「リ、リク君?」

 

すると愛音がリクの顔が怖いと言う。燈もリクの様子がおかしい事に気づいて心配そうな顔になる。

 

リク「あ、あぁ···悪いな。今、B組の梅田が来ててな···燈に伝言を残してったよ。」

 

燈「わ、私に!?」

 

リクが燈に金平からの伝言を伝えようとしたが···

 

愛音「何々!?もしかして放課後に教室に来いとか!?そこで告白されるんじゃなーい♫♡」

 

燈「ええっ!?////////こ、困るよ!//////////だって私···リク君の事が好きだから!!♡/////////////」

 

リク「お、おい!?////////////////」

 

愛音が早とちりして、金平が燈への伝言を『放課後に教室に来てほしい』と勘違いして、更にそこで告白されるのではないかと燈を茶化した。

 

愛音の早とちりを信じた燈は、思わずリクの事が好きだから告白は困ると皆の前で暴露してしまった。

 

A組の女子3「キャー♡燈ちゃん、超だいたーん♡♡」

 

A組の男子3「なぬっ!?羽丘の不思議ちゃんが羽丘の拳闘士に心をKOされたのか···ちくしょーめ!!」

 

ワイワイガヤガヤ♪

ワイワイガヤガヤ♫

 

リク「ちげーっての!//////////話を聞けっ!!///////////」

 

燈「うぅ〜···♡/////////////」

 

愛音(私もリックンの事好きだけど···♡)

 

大騒ぎになったA組。結局5時間目の授業が始まるまでリクは金平からの伝言を燈に伝える事が出来なかった···

 

※放課後·音楽室に通じる廊下

 

リク「ったく!千早のせいで音楽室行くの遅れたじゃねえか!!」

 

愛音「ごめーん!」

 

燈「/////////////////」

 

金平「中々来おへんから様子見に行ったら、そないけったいな事起きてたんか···」

 

放課後になり、リク達は祥子が待つ音楽室に行く為に廊下を歩いていた。

 

何故かリクは愛音にキレていた。その訳は···

 

※帰りのホームルームが終わった後のA組教室

 

A組男子1『おおおいいい!?今井ー!お前、いつから燈ちゃんと付き合ってんだよぅー!!?』

 

A組男子2『俺達の不思議ちゃんをよくも〜!!』

 

リク『だから違うってんだろ!///////////////』

 

 

A組女子1『燈ちゃ〜ん♪羽丘の拳闘士に告白するとは、中々やりますなぁ〜♫』

 

A組女子2『付き合ってるなら言ってよ〜♪』

 

燈『えっ!?ええっと···/////////////まだ付き合ってなくて···////////////あぅ~···♡////////////』

 

 

金平『なんや?えらい騒ぎやなぁ!』

 

愛音『あははは~···ごめんねリックン、ともりん。』

 

愛音の勘違いのせいで燈がリクに告白した事で、帰りのホームルームが終わった後、リクはA組の男子に燈は女子に尋問されて音楽室に行けずにいた。

 

中々来ないので、祥子に頼まれて様子を見にやって来た金平によってなんとか音楽室に向かう事が出来た。

 

金平「さき〜!高松達を連れて来たで〜!!」

 

祥子『お入りなさい。』

 

ガラッ!

 

金平「いやぁ~!堪忍な!連れてくるの遅れてもうて!!」

 

音楽室の前に着いて、金平が中にいる祥子に声をかけて、返事をもらったのを確認し中に入った。

 

祥子「遅いですわよ!···あら?貴方は確か···」

 

リク「よう···燈と同じA組の今井リクだ。前に会ったよな?今日は燈の立会人で来た。」

 

愛音「同じくA組の千早愛音だよ!ともりんとMyGO!!!!!っていうバンドで···」

 

祥子「知っていますわ。なるほど···立会人ですか···まぁ1人で来いとは言っていませんし、こちらも万が一の場合に金平を立会人として同行させましたし、よろしいですわ。」

 

リク達が音楽室に入った途端、祥子が遅いと怒るが、リク達の姿を見て冷静な表情に戻る。

 

燈「祥ちゃん···」

 

プルプル···

 

祥子を見た燈は緊張して、右手に持っているノートがプルプルと震えている。

 

愛音「大丈夫だよ、ともりん!私やリックンがついてるからね!!」

 

ギュッ!

 

燈「あのちゃん···ありがとう!」

 

緊張している燈を見た愛音が燈の空いてる左手をギュッ!っと握って燈を安心させる。

 

リク「一体、燈に何の用だよ?」

 

リクが祥子に何の用があって燈を呼び出したのか尋ねた。

 

祥子「ええ···早速ですが···燈、こちらを差し上げますわ。」

 

燈「え?···これは!?」

 

愛音「何々?···これって!?」

 

リク「楽譜だと?春日影って···」

 

それに対して、祥子は燈にファイルホルダーを渡した。その中を見た燈達は驚いた。

 

ファイルの中には、かつて燈が中学生の時に、MyGO!!!!!の椎名立希と長崎そよ、そして祥子とその幼馴染である睦で結成されたガールズバンド、『CRYCHIC(クライシック)』の楽曲である『春日影』の楽譜が入っていた。

 

CRYCHICは、祥子と睦が燈達に大した理由も話さずに、一方的に脱退したため解散となったバンドで、春日影はCRYCHICの唯一無二の楽曲であり、とても大事な曲だった。

 

そして、その後MyGO!!!!!が全員揃っての初ライブをRiNGで行った際、本来演奏する予定のなかった春日影を演奏してしまった。

 

RiNGにライブを見に来た祥子が号泣しながら去ってしまい、それに対して彼女の心を傷つけられたと認識したそよがメンバーに対して『なんで春日影やったの!?』と激怒し、MyGO!!!!!解散寸前までギスギスしてしまう事態に発展した。

 

その後は、燈と愛音の頑張りとリクが手助けが功を奏し、なんとかMyGO!!!!!は解散せずに済んで、今もバンド活動を続けている。

 

大切な楽曲である春日影の楽譜を祥子が燈に差し出したので、燈達が驚くのは無理もない事なのだ。

 

祥子「本日、わたくしが燈をお呼びしたのは、春日影を正式に燈達MyGO!!!!!に提供する為ですわ。燈、今日から春日影は貴方達、MyGO!!!!!の曲として今後のライブで遠慮なく演奏しても構いません。」

 

燈「えっ!?」

 

愛音「ええ〜!?いいの!?」

 

リク「マジかよ···」

 

すると、祥子が燈に今日呼び出した理由を打ち明ける。

 

それは、春日影を正式にMyGO!!!!!に提供し、今後のライブで遠慮なく演奏してもいいという。

 

祥子の衝撃発言に驚く燈達。

 

祥子「今の燈達ならきっとステキな春日影を演奏出来ると信じていますわ!燈!楽しみにしていますわよ!!」

 

燈「さ、祥ちゃん···ありがとう!」

 

愛音「ありがとう!祥子ちゃん!」

 

リク「お、おう···サンキュ。」

 

祥子の励ましの言葉に燈達はお礼を言った。

 

祥子「燈···そのノート···」

 

燈「あっ···!前に祥ちゃんに伝えたい事を、またノートに全部書いてきたの···!祥ちゃん!読んでくれる···?」

 

そして祥子は、燈が持っているノートに気づいた。燈は祥子に伝えたい事があるのだが、うまく言えないのでノートに全てを書いてきたのだ。

 

前にも燈はノートを渡そうとしたが、祥子はノートを受け取り読む事はなかった。

 

祥子「ええ!勿論!」

 

燈「あ···!ありがとう!」

 

愛音「わぁ!よかったね!ともりん!」

 

リク(ふぅ···よかったな燈!)

 

しかし、今の祥子は笑顔で燈のノートを受け取った。祥子がノートを受け取ってくれた事に喜ぶ燈と愛音。リクも安堵の表情になる。

 

祥子「それでは用件は済んだので、これで失礼致しますわ!ごきげんよう!」

 

金平「ほな、さいなら〜♪」

 

リク「おう!じゃあな!」

 

燈「ま、またね!」

 

愛音「また明日ね!♪」

 

祥子と金平は用件が済んだと言って音楽室を出ようとする。その前に祥子は燈の耳元で···

 

祥子『今井さんと、お幸せに♡』

 

燈『っ!?////////////////』

 

ポンッ♪

 

祥子「フフフッ♡」

 

リクとお幸せにと言って燈にある物を渡してから出た。その際、小悪魔みたいないたずらっぽい笑みを燈に向けて···

 

燈「さ···祥ちゃんのばか······/////////////////////」

 

愛音「えっ?何か言った?」

 

リク「どうした?」

 

燈「う、ううん!///////////何でもないよ!!///////////」

 

リク·愛音「??」

 

祥子が燈に渡した物···それは!

 

燈(何でコ···じゃなくて避☆具なんてくれるの···//////////////うぅ~···祥ちゃんのいじわる〜···!////////////////////)

 

頭に『コ』が付く避☆具だった!

 

 

祥子「フフフッ♡燈、頑張ってあの今井リクという方を手に入れなさい♡♡わたくしも詩音を···フフフフフフフフッ♡♡♡」

 

金平(コイツ···脳細胞が迷子になっとるで···詩音!頑張りや!!)

 

 

※ライブハウスRiNG

 

ゾクッ!

 

詩音(っ!?···何だろう?今、ものすごい寒気がした···)

 

脳細胞が迷子になってしまった祥子と、リクと付き合っていると噂になってしまった燈であった。

 

※翌日の羽丘A組教室

 

男子達「今井ー!お前、燈ちゃんを幸せにしてやれよ〜♪」

 

女子達「結婚式には招待してね〜燈ちゃん♫」

 

リク「お前ら、いい加減にしろー!!/////////////////////////」

 

燈「あぅぅ···////////////////////」

 

 

愛音(もぅ〜!これじゃ私、リックンに告白できないじゃん!私のバカ〜!!)

 

翌日の羽丘では、リクと燈が恋人同士になったと勘違いしてA組の生徒達が2人を祝福したという···




祥子のキャラ崩壊が激しい話になりました!

この話で少なくとも燈と祥子は和解してます!

そして、リクと燈達の恋愛模様はどうなるか?

投稿が遅くなる、予定変更の恐れありです。ご了承ください。

それでは次回もよろしくお願いします。

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