あなたにもう一度毛布をかけるため   作:もしも=ロマンの可能性だよねッ!

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どうも皆さんもしロマです!
もうすぐよう実3期のアニメが始まるのでそれに続き小説を書こうと思ったのですが、流石に仕事とマイクラと小説×2はオーバーワークで倒れるので諦めました……。
それでは続きをどうぞ( ´ ▽ ` )つ



7話 いくぞ!!!"偉大なる航路(グランドライン)"!!!!

 アーロン一味との決戦が終わり数日後、改めてナミが一味に正式加入し俺達はココヤシ村の住民と別れ"東の海(イーストブルー)"を突き進んでいた。

 

 船ではナミが読んでいた新聞からヒラリと落ちた紙を見て一味は驚きルフィは喜んでいる。

 

「なっはっはっは!おれ達は"お尋ね者"になったぞ!3千万ベリーだってよ!!」

 

 落とした自分の手配書を拾い見せびらかすように自慢する。ナミはことの深刻さに頭を悩ませウソップは何故かルフィと共に自慢気になっている。

 

「後頭部じゃねェかよ。自慢になるか」

「イジケんなよ!もっと大物になりゃ船長じゃなくても載るんだぜ」

「ホントかよ!」

 

 ウソップの言葉で拗ねていたサンジは一気に機嫌がよくなり肩を組んで踊り始める。原作でもそうだったけど仲いいなァ~あの2人。

 

 そいえば、ウソップもよく船長以外も手配書に載ること知ってたな。やっぱヤソップに教えてもらってたとかかな?

 

「アルガ、お前の手配書はねェのか?」

「え、俺?俺はまだ出てないけどゾロどうしたの?」

「いや、ちいと気になってよ。お前ぐらい強けりゃ十分あり得ると思ってな」

「確かに鍛えてたからそこら辺の奴には敗けないけど、別に俺人様に迷惑かけるようなことしてないし」

「それもそうか」

 

 せいぜい昔に悪魔の子と呼ばれる少女を政府から逃がしたりマリージョアの奴隷を解放したり天竜人に爆弾投げたりしただけだもんなァ。

 

 …………ン?3アウトじゃねこれ?ひょっとしなくともこれバレたら俺一発アウトでお尋ね者じゃね?

 

 まあ、その時はその時で。俺自身これは間違ったこととは思ってないしな。

 

 そう自己解決してるとゾロからお願いを受ける。

 

「折入って頼みがあんだけどよ。刀3本揃ったらおれと手合わせしてくれねェか?」

「うえっ!俺がゾロと?」

 

 なんかとんでもない頼みを申し出された。

 

「ああ、ダメか?」

「いやー、ダメじゃないけど……」

「じゃあ決まりだな」

 

 正直いって初期のゾロならまだ勝てる自信はある。鉄なら斬れるし。でも、純粋な剣士間の読み合いはゾロの方が上の気がするんだよね。

 

 そういったところは見聞色に頼ってたからなァ……。長年剣の道を進み得た経験はゾロの方が上のハズ。

 

 だから、覇気有なら余裕で勝てるけど覇気無しだとちょっと分からない。

 

 あと単純に頑丈さは前回の船衝突事故で俺より高いのは分かってるし。

 

 でも、今まで剣術の鍛練ばっかりだったし、そろそろ剣に長けた相手との実戦経験を得るにはいい機会かもしれない。

 

「分かったよ。俺もちょうどいい機会だし」

「うっし!決まれば早く次の島で……おっ、島が見えるぞ」

 

 ゾロが指を差す方向には島が見えておりうなされていたナミは気持ちを切り替えた。

 

「あの島が見えたって事はいよいよ"偉大なる航路(グランドライン)"に近づいてきたってこと!」

 

 "偉大なる航路(グランドライン)"と聞き俺を含め一同は身を引き締める。

 

「あそこには有名な町があるの。『ローグタウン』別名"始まりと終わりの町"。かつての海賊王ゴールド・ロジャーが生まれ……そして処刑された町」

「海賊王が死んだ町……」

「行く?」

 

 ルフィが島を見つめるとナミがそんな質問をしてくる。ルフィは一切の迷いなく答えた。

 

「ああ、勿論だ!!」

 

 こうしておれ達はローグタウンに向けて舵を取った。この世でもっとも自由で偉大な海の王が誕生した町へ。

 

 

 

 

 ローグタウンに着いた俺達は各自、自由行動をとり各々行きたい場所へと向かい散々となった。

 

 ルフィは処刑台へ、サンジは食材調達とついでにナンパ。ウソップは装備集め、ゾロは刀を買いにナミはショッピング。

 

「じゃあ、俺は適当に町中を探検にでも……」

「あんたはこっち」

「ええ?」

 

 俺は特に寄りたいところもないため適当にブラつこうとしたがナミに呼び止められてしまった。

 

「ねえアルガ。あんた予定がないなら付き合ってよ」

 

 少し頬を赤らめ上目遣いで近づいてくる。

 

 可愛い。……いや、でもあの顔は絶対裏がある。まあ、予想は付くけど。

 

「……もしかしなくても荷物持ちでしょ」

「あら勘がいいわね」

「悪びれもなしかい」

 

 そういうのはサンジにしてよ。あいつなら絶対騙されるから。

 

 でも、サンジは今これからの食糧の調達で忙しいだろうし消去法で俺になったんだろうな。予定がないのはホントだししょうがない。

 

「いいよ付き合うよ」

「ありがとね~~♪」

 

 俺が了承するとナミは上機嫌になり早速俺を連れていろんな服屋へ寄るため町を進む。

 

「でも、確かにここであらかた買いそろえた方がいいかも」

「どうして?」

「"偉大なる航路(グランドライン)"を知らない人は驚くと思うけど、実はあの航路の島には4種類に分類されているんだよ」

「4種類?」

「そそ。春島、夏島、秋島、冬島の4種類に分類されていて、夏島の夏から冬島の冬まで最低でも16段階の季節があるんだ」

「嘘っ!?島によって季節が劇的に変わるってこと!?そんなの有り得るの?」

「気象学的にはね。"偉大なる航路(グランドライン)"に常識は通用しないから。そういった島が折り重なっているからそれに挟まれた海は常に異常気象が発生するんだ」

 

 俺の説明を聞いたナミは唖然とする。自分の知識では決して有り得ない現象だからそうなるのは当然だ。

 

「だから、季節に合わせて服は備えておかないと。冬島でコートがなかったら凍え死ぬし」

「そうね、下手すれば自然気象で全滅の可能性もあるわ。この情報は貴重ね……。それにしても、なんでそんなに詳しいの?」

「実は昔"偉大なる航路(グランドライン)"にいた時期があってね。まあ、色々あって少し前までは"南の海(サウスブルー)"で生活してたけど。だから、多少の知識は持ってるんだ」

 

 まあ、"偉大なる航路(グランドライン)"にいたのは前世ですけど。

 

「なるほど、だからローグタウンに着いても落ち着いてたわけね。あんたを荷物持ちに選んで正解だったわ。他にも情報はあるの?」

「そうだね。他だと──」

 

 俺は原作知識を不自然にならない程度に抑えて情報を伝えながら買い物を続ける。

 

 店を出る度に俺の持つ量は雪だるま式に増えていく。あと何故かナミの顔が怪訝な表情になっていく。どうしたんだろう?

 

「ねえ、あんた……。ちょっと女性への扱いに慣れてない?」

「そう?あ、ナミ日差し強くなってきたから日傘差すね」

「あら、ありがと~……ってそれよそれ!!」

「急にどうしたのさ。ホラそこで買ってきたオレンジジュースでも飲んで」

「いつの間に!?」

 

 さっきナミが会計をしてる間に好きそうなジュースが売ってたからその時に買っただけだけど。

 

 渡すと文句を言いつつもストローを咥えチューチューと美味しそうに飲んでくれる。

 

「少し肌寒く感じたら上着を渡してきたり、水溜があればさりげなく誘導して避けたり、今みたいに喉が渇くとすぐに飲み物を用意するし……さっきから言う前に行動してるの見て思ったけど女性の扱いに慣れてない?」

「んーー、女性に慣れてるって言うより世話をするのが得意なのかも。昔は従者で主人の世話とかしてたし」

「へー、人は見かけに寄らないわね。そんなに重装備して」

「ああ、刀は主人の趣味だよ。ぼくの従者なら刀を使えないと!って感じで」

「あんたの主人物騒すぎない?」

 

 だが、その時のウキウキしてた顔は可愛かったので善きである。

 

 それに、見聞色を使えるようになってからは鬼姫様が何をしたら喜ぶのかとか分かるようになったしその癖が自然と出てたのかもしれない。

 

「そんなワケだから気にしなくてもいいよ。それにこういうのはサンジで慣れてるでしょ?」

「サンジ君のは自分の得意なことでもてなす感じだけど、あんたのはわたしがその時してほしいことを的確に当てて気を利かすのよ」

「それって問題なの?」

「一時ならいいけどこれが続くとわたしダメになりそうで恐い」

 

 そういうものなのか……。そういえば、ロビンさんも航海してた時に途中から自分も仕事を手伝わせてほしいっていってたな。

 

 人生のほとんどが俺は仕事をするのは当たり前って感じだったから自然とそう考えてたんだと思う。

 

 そう考えると習慣って恐ろしいな。

 

「分かった。ほどほどにするように気を付けるよ」

「そうね、じゃないと際限無く甘えて堕落しちゃいそう……ん?」

「どうかした?」

「空気が変わった……」

 

 ナミは突然止まるとそういって気圧計を取り出す。

 

「気圧も落ちてる……。これは一雨くるわね」

「それはマズイ。それじゃこのでっかいビニールで荷物を防水しなきゃ」

「…………ついに言うどころか考える前に気を回してきたわね」

 

 今のは原作知識だからしょうがないじゃん。

 

 

 

 

 ナミの予報通りしばらくして快晴だった空は雲が覆い雨雲が濃くなってきた。そこで各々用事を済ませたのかタイミングよくバッタリと皆と合流する。

 

 ウソップと共に現れたサンジは俺がナミと一緒にいたことに気付き鬼の形相で俺を睨む。こっわ!?

 

「ア~~ル~~ガ~~!テメェ何ちゃっかりナミさんとデートしてやがんだゴルァ!!!」

「落ち着いて!?荷物持ちしてただけだから!そんな甘酸っぱい感じじゃないから!!まず話し合おう!鼻・塩・塩!!」

「っておいサンジ!急に手を離すな!!おれひとりじゃこのばかデケェ魚持ちきれねェよ!!」

 

 俺達が騒いでいる中、ゾロがナミに尋ねる。

 

「……で?あいつは?」

「処刑台を見るって……言ってたわよね……?」

「処刑台ってここじゃねェか?じゃあ、あいつはどこに…………はっ!?」

 

 ゾロが辺りを見渡すとある方向を見て固まってしまう。騒いでいた俺達もつい連れて同じ方向を見ると──。

 

 処刑台の上で今にも殺されそうなルフィがいた。

 

『なっ!!なんであいつが処刑台にっ!!?』

 

 ……そういや、こんな展開でしたね。

 

「これよりハデ死刑を公開執行する!!!」

「いやだーーーっ!!」

 

 バギー達が騒いでいる始めると民衆も処刑台の方に目線が向く。俺はその隙にこれからの方針を決める。

 

「ナミとウソップは船の方をお願い!このままだと確実に海軍が動く。その前に出航の準備を!ゾロとサンジは俺と一緒にあれを止めよう!」

「分かったわ!行くわよウソップ!」

「お、おう!」

「試し斬りにはちょうどいいな」

「さっさとあのアホを救出しねェとな」

 

 話が纏まると俺達はふた手に別れ行動を開始した。バギーは最期の一言を聞きルフィは大勢の民衆に宣言する。

 

 

「おれは!!海賊王になる男だ!!!!」

 

 

 あまりに大それた言葉に唖然する者や笑う者がいる。バギーは剣を振り上げ死刑を始めようとした時、俺達が待ってをかけた。

 

「その死刑待て!!!」

「ゾロ!サンジ!アルガ!助けてくれェ!!」

「来たなゾロ。だが一足遅かったな……!」

 

 処刑台へ向かう俺達。対するはバギー海賊団の船員達。実力差はこっちが上だが全滅させるには時間がかかる。とても、処刑台まで辿り着けない。

 

「ぎゃははははは!そこでじっくり見物してやがれ!てめェらの船長はこれにて終了だ!!」

「……ゾロ!サンジ!アルガ!ナミ!ウソップ!」

 

 バギーの振り上げた剣が下ろされルフィの首を狙う。ルフィは何かを悟ったかのように俺達の名を呼び──。

 

 

「わりい。おれ死んだ」

 

 

 にいっと笑った。

 

 ゾロとサンジはルフィの言葉に焦りが高まりこの場にいた誰もが死ぬと思ったその時──。

 

──バリバリッ!!ズドォォオオオオン!!!

 

 雷が処刑台に落ちた。

 

 雷により燃え上がった処刑台は崩れ雨は降り始める。その雨により処刑台はすぐに鎮火されたがバギーは黒焦げの状態で倒れていた。対してルフィは……。

 

「なははは。やっぱ生きてた。もうけっ」

 

 あまりにも有り得ない光景を目にした人達は誰も開いた口が塞がらず呆然と立ち尽くす。

 

「おいお前、神を信じるか?」

「バカ言ってねェでさっさとこの町出るぞ。もう一騒動ありそうだ」

 

 ゾロの言う通り次の瞬間広場を囲うように海軍が現れた。

 

「広場を包囲!海賊どもを追い囲め!!」

「きたっ!」

「逃げろォ!!おい!道はどっちだ!?」

「こっち!皆ついて来て!!」

 

 俺が先導し皆は急いで走り出す。こうして俺達は処刑台広場を後にするのだった。

 

 

 

「お、おらァ……神を見ちまったべ……!!!」

 

 

 

 

 もの凄い豪雨の中俺達は町中を走っていた。

 

 さっきまで4人で逃げていたが前からたしぎ曹長が現れゾロはひとり残り闘いが始まった。俺達はゾロを信じて先を進む。

 

「何だ。誰かいる!」

「またか」

「あれは……」

 

 すると今度はひとりの男が現れた。……出たな序盤のチートキャラ。

 

「来たな、麦わらのルフィ。おれの名はスモーカー。海軍本部の大佐だ」

 

 そうなのると腕を煙に変化させ一瞬でルフィを捕まえた。

 

「お前を海へは行かせねェ!!」

「うわっ!何だ何だ!? 」

「てめェ……このバケモノがァ!!」

 

 サンジがスモーカーの顔面に蹴りをいれるも蹴られた顔は煙に変わりまるで効いた様子はない。

 

「ザコに用はねェ。"ホワイト・ブロー"!!」

「うわァ!!」

「サンジ!!んニャロ……"ゴムゴムの(ピストル)"!!!」

 

 サンジが吹き飛ばされたのを見たルフィは反撃する。しかし、はやり攻撃は煙に変化し無効化されてしまう。

 

「お前が3千万ベリーだと?……グッ!?」

「ルフィを放しやがれ!!」

 

 ルフィを抑え込み拘束するスモーカーに武装色を纏わせた蹴りで一撃いれる。スモーカーは咄嗟に後ろへ飛んだがそれでもダメージは受け流せなかった。

 

「……煙のおれに攻撃を!まさか覇気使いか!」

「さすが海軍本部の大佐。よく知ってるね」

「覇気使いだろうと関係ねェ。お前らは全員おれが捕らえる」

 

 そう意気込み腕を煙に変え臨戦態勢に入る。俺も背中の金棒を掴もうとしたその時、スモーカーの目が見開く。厳密には俺にではなく俺の後ろを見ているような……。

 

「……っ!?てめェは……!!!」

「ん?俺の後ろに誰か──?」

 

 そう振り返った直後……謎の突風が俺達を襲った。近くにいた海兵が吹き飛ばされる中、遠くからもの凄い勢いでゾロがこちらにやってくる。どうやら決着がついたようだ。

 

「ウワァアアア!?何だ何だ!」

「ルフィ走れ!!島に閉じこめられるぞ!バカでけェ嵐だ!!」

 

 風の勢いに乗って走ってきたゾロがルフィを掴みサンジと共にこの場を逃げ出す。とんでもない風だ!!俺も吹き飛ばされ……ん?

 

 ……あれ?おかしい……あんなに凄い突風が吹いて周りの人達が飛ばされているのに俺だけ影響がない。

 

「お前にはひとつ聞きたいことがある」

「うえっ!?」

 

 声が聞こえ振り向くとそこにはルフィの父親ドラゴンさんがいた。とてつもない威圧でプレッシャーを感じる。

 

「ジニーの件では世話になった。だが、それとこれは別だ……あいつと一緒にいた理由は何だ?」

「…………」

 

 なるほど。昔に少し知り合った程度の相手がいきなり自分の子供と一緒にいるんだ。そりゃ心配にもなるか。

 

 ドラゴンさんは自分に子供がいることを誰にも話してはいない。原作でくまは知ってる感じだったがそこは何か特別な事情でもあったんだろう。

 

 その例外を除けばあのイワさんにさえ詮索をさせない徹底ぶりだったのでこの秘密は誰にも話してはいないのは簡単に想像がつく。

 

「恩人ではあるが、事と次第によってはわたしはお前を屠らねばならん」

「…………っ」

 

 あまりの威圧感に息を呑んでしまう。これが覇王色なのかは分からないが体が動けなくなる。ここで下手を言えば……間違いなく俺の首は飛ぶ。

 

「確かに以前、革命軍の誘いを断り海賊になりたいとは言ってたが……何故あの者と共に?」

 

 だが、別に臆する必要はない。ドラゴンさんの子供だからとか打算目的で俺はルフィに近付いたワケではないのだから。

 

 だから俺はドラゴンさんの目から擦らさずまっすぐ見つめ俺の本心を答えた。

 

 

「俺の目指す海賊の理想像がルフィだから」

 

 

 そう答えるとドラゴンさんは何も言わなくなり突如笑いだす。

 

「……そうか。……フフ、フハハハハ!」

「えっ?なに突然。恐いんですけど……」

 

 もう笑い方が完全に悪役なんすよドラゴンさん……。

 

「いや、スマンな。少々試させてもらった。お前は昔から変わらんな」

「そういうことか、マジでビビった……。でも、そんなに変わってませんか?」

 

 結構、あの頃よりも背も伸びたし鍛えたから肉体面も自信あるけど……。

 

「ああ、己の『自由』の答えを追い求めている姿はあの時とまるで変わっておらん。そして、その答えが奴と共に行く事ならばもはや何も言うまい」

「ドラゴンさん……。ありがとうございます」

 

 なんだかんだでドラゴンさんは俺のことを認めてくれたらしい。……マジかァ~!ドラゴンさん公認とか……マジかァ~!!(語彙力死亡)

 

 すると、少し離れたところからスモーカーがやってくる。さっきの突風に耐えたようだ。

 

「なぜあの男に手を貸す!!ドラゴン!!」

「男の船出を邪魔する理由がどこにある」

 

 スモーカーの問いかけに対しドラゴンさんは不敵な笑みを浮かべそう答える。でも、明らかにウキウキした様子を隠しきれていない。

 

 これって意訳すると『息子の船出を見送らない親がどこにいる』って変換されてちょっとツボる。

 

「それじゃ、用は済んだ。お前も早く彼らの元へ戻るといい」

「へっ?あ、ああ分かっt……たァァアアアアア!!?」

 

 先ほどの突風がまたもや現れ今度は俺を巻き込み飛ばされてしまう。

 

「フフ……行って来い!!それがお前のやり方ならな!!!」

「お前は見送り方を見直せェェエエエッ!!!」

 

 なに名台詞を使って飛ばしとんねん!少しは加減しろ!!

 

 そして、風の勢いは止まらず飛ばされ続けると遂に港までやってきて……海へと放り飛ばされた。

 

「ギャァァアアアア!?!?俺能力者なんだけどォッ!!!?」

 

 落ちたら溺れるゥ!!てか、こんな嵐の荒れた波じゃカナヅチとか関係なく溺れるゥ!!畜生!強引なやり方はやっぱドラゴンもモンキー家だな!!血を感じるわ!!!

 

 俺が怨み節を溢していると突然何かに引っ張られる感覚に陥る。引っ張られる方を見ると。出航したメリー号からルフィが手を伸ばしていた。

 

「アルガ見~~っけ!」

「よかったァ!船を出しても現れないから心配したわよ」

「ル"ブィィイイイ!!!ありが──ドブッッ!!?」

 

 ルフィが助けてくれたことに安心しきっていたが俺は忘れていた。この手の展開にはお決まりといっていい程に無事に救助はされないということに。

 

 案の定、船に頭をぶつけ意識が飛びかける。海に落ちるよりマシだけどこれは……死にそう。

 

「あ、わりアルガ」

「オイ!ちったァ気使え!!死にかけてんじゃねェか!!」

「アルガ目を覚まして!?」

 

 よし、後でルフィしばこう。

 

 そう心に誓い俺はしばらく動けずに倒れた。

 

 

 

 

 ローグタウンから出航ししばらくすると灯台の光が見えてきた。

 

「あの光を見て。あの島の灯台こそ"導きの灯"。あの光の先に"偉大なる航路(グランドライン)"の入口がある。どうする?」

「しかし、お前何もこんな嵐の中を……なァ!」

 

 ナミが指を差した先には島の灯台がありいよいよ"偉大なる航路(グランドライン)"が目前だと皆に伝える。ウソップは全身震わせビビりまくっている中、サンジが樽を用意してきた。

 

「よっしゃ偉大なる海に船を浮かべる進水式でもやろうか!」

「オイ!」

 

 ウソップの叫びは誰にも届かず。……哀れなりウソップ。

 

 サンジは片足を樽に乗せそれに皆も続いた。

 

「おれはオールブルーを見つけるために」

「おれは海賊王!!」

「おれは大剣豪に」

「わたしは世界地図を描くため!」

「お……お……おれは勇敢なる海の戦士になるためだ!!」

 

 皆が己の夢を語り樽に足を乗せる。俺もそれに続きコトンと足を乗せた。

 

 俺の夢は既に決まってる。

 

 主人に会うため?ワノ国を取り戻すため?毛布をかけるため?いいや、これらは夢じゃない。俺からしたら決まった未来だ。

 

『ぼくはルフィと一緒に海へ出る!!』

『ぼくはいつか自由になるためにお父さん……父と闘う!!』

 

 鬼姫様の原作で見た言葉と前世で聞いた言葉を思い出す。

 

 鬼姫様はおでんなのだ。ならそのおでんの様にいずれワノ国から飛び出し自由を求める時が必ずくるだろう。だから──。

 

 

「俺は……主人と共に海へ出るために」

 

 

 俺が最後に足を乗せると皆は少し上に上げて……再び蹴りおろす。

 

 

「いくぞ!!!"偉大なる航路(グランドライン)"!!!!」

『オオ!!!!』

 

 

 嵐で荒れる大波。辺りは暗く豪雨で視界は最悪。だが、そんな中に照らす一筋の灯。導かれるように光の先を進むこの船はもう止まらない。

 

 俺達は突き進む。それぞれの夢のために。"偉大なる航路(グランドライン)"へ向けて。

 

 

 




どうも皆さんもしロマです!
7話をご覧くださりありがとうございます!

今回で"東の海"編が終了しいよいよ次回から"偉大なる航路"編に入ります!
それと、年末企画でお話とは別にアルガのプロットなども上げる予定なので楽しみにお待ちしてもらえると嬉しいです。

また次回に会いましょうでわでわ~!( ´ ▽ ` )ノ
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