あなたにもう一度毛布をかけるため   作:もしも=ロマンの可能性だよねッ!

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どうも皆さんもしロマです!
今年ももう終わりですね。ワンピ世界でやいたいことを思い付いたのがきっかけで書き始めたお話ですが、これが今年最後のお話となるとなんだか感慨深いです。
それでは続きをどうぞ!( ´ ▽ ` )つ




8話 また、会いたい

「ようこそ~~っ!もてなしの町"ウイスキーピーク"へ!!」

 

 "偉大なる航路(グランドライン)"へ入った俺達はまず最初の島であるウイスキーピークへ訪れていた。

 

 ここへくる道中にも色々なことがあった。ラブーンとの一騒動にビビの初登場とワンピファンには欠かせない重要な展開が盛り沢山!

 

 そこで俺はルフィのマスト折を止めたりエレファントホンマグロの食い合い戦争などしたり主にルフィと共に行動していた。

 

 味の感想はもう感無量としか言えない。エレファントと名乗るだけあって肉のような食べごたえなのに魚介のあっさりした味で幾らでも食べられそうだった。

 

 結果、俺とルフィついでにサンジがナミに海へ蹴り落とされた。海に落ちるとマジで力が入らなくて焦ったわ。こりゃ溺れるわ。

 

 あと、クロッカスさんに終始ジッと見られてちょっと恐かった。海賊王のクルーにずっと見られ続けるってなかなかのプレッシャーだったな。

 

 そんなこんなでMr.9ペアを加えて双子岬を出航してもトラブルは続いた。

 

 よくルフィが壊したりベラミーや空島からの落下ダメージでメリー号が壊れかけてるって言われるけど、そういや序盤で氷山にぶつかったり強風で帆が裂けたりこの時点でも十分沈む可能性があったな。

 

 俺は原作で起きた障害はなるべく回避するために頑張った。こういった時は原作知識が役に立つので助かる。

 

 ナミの航海術が通用せず"偉大なる航路(グランドライン)"の気象に弄ばれ終始動きっぱなしで流石に疲れたが、なんとか乗り切り今に至る。

 

 この町の町長であるイガラッポイは俺達をもてなすために今宵は宴にしようと提案しルフィ、ウソップ、サンジが満面の笑みで賛成する。

 

 イガラッポイ……本名を隠す努力が見当たらない……。ワンチャン身バレしたのってイガラムが原因の可能性もあるんじゃ……。

 

 とはいえ、この時点でのイガラム達は"B・W(バロック・ワークス)"のエージェント。つまり敵だ。心してかかろう。

 

 警戒する俺だったがそれ以外の仲間は宴になると上機嫌になりこの日の夜は大いに盛り上がった。

 

「どあーーーっ!すごいぞ10人抜きだァ!!」

「こっちのねーちゃんは12人抜き!!何という酒豪達だァ!」

「こっちで船長さんがメシ20人前を完食!コックが倒れたー!!」

「こっちのにーちゃんは20人の娘を一斉にクドこうとしてるぞ!何なんだこの一味はァ!!」

 

 確か原作では前半の2人はちゃんと警戒してお酒をセーブしてたけど、後半の2人は完全に楽しんでたな。もうちょっと怪しむとかしないのか……。

 

「まったく……」

「はっはっは!皆さん楽じっ……マッマッマ~~。楽しんでいただけている様で何よりです。ささっ、あなたも一杯どうぞ」

 

 イガラム(偽名呼びはもうめんどい)はそういうと俺にお酒の入ったグラスを用意する。そういや、今生に産まれてからまだお酒を飲んだこと無かったな。

 

 前世では浴びるように飲んでたし俺も久々に少しだけ飲んじゃおうかな。でも、今夜はB・W(バロック・ワークス)と敵対する大事な日。

 

 ……それに、ひょっとしたらロビンさんに会うことになるかもしれないしな。

 

 そうと決まれば俺もナミやゾロみたいにセーブしつつ隙を伺って倒れたフ

 

 

 

 

 

「ZZZ~~」

「酒弱っ!!?」

 

 おれが酒を飲んでるとアルガが突然倒れそれを見ていたウソップが盛大にツッコム。

 

「なんだ?アルガの奴もうへばったのか。夜はまだこれからだってのに情けねェな。どれだけ飲んだんだ?」

「あいつ今一杯目のグラスに口つけた瞬間倒れたぞ」

「……酒弱すぎんだろ」

 

 一杯じゃなく一口でギブって……そんな奴いるのかよ。いや待てよ、あいつのことだ。演技をしている可能性もある。

 

 おれは気付かれない程度に辺りを見渡す。

 

 そもそも、この島の連中自体おかしすぎる。とても一般人の立ち振舞いじゃねェ。武器を扱う奴の独特な動き等の癖が見て分かる。

 

 なんかきな臭せェ。もてなし好きとか言ってたが、とてもそうとは思えねェぐらい汚れ仕事も厭わない血の匂いがしやがる。

 

 特に変な髪型の町長と今ナミが飲み対決をしているシスター……。こいつらは他と比べても格段に強ェな。

 

 それに、ここまで送り届けたあのヘンテコ二人組の呼び名も何か引っ掛かる。

 

 間違いなくこの町には何かがある。

 

 おれが酒を抑えて飲んでいるようにきっとアルガもそれに気付いて一芝居売ったのかもしれないな。

 

 そう思いおれは一度アルガの方へ近づく。だが……。

 

「ZZZ~~」

「や~~んっ、この子顔が真っ赤で目がグルグル~~♪」

「お酒が弱い子って可愛い~~♪」

「…………」

 

 連中が言ってる通りアルガの顔は真っ赤に染まり全身の力が抜けたように倒れ目を回していた。とても演技で出きる範疇を超えている。

 

 オイィィィイイイイ!!?アルガの奴普通に酔っぱらってんじゃねェか!!

 

 アーロンパークでの用心深かったお前はどこいった!!お前もここに上陸した時におれとナミと同じで警戒してたハズだろ!まあ、そのナミもだいぶ酔っぱらっている感じだが……。

 

 ……とにかく、酔い潰れちまったもんはしょうがねェ。切り替えていこう。とりあえずおれだけでもまともに対応できればそれでいい。

 

 そう自己解決したおれは無理のない程度にお酒を飲み続けほどほどに潰れたフリをした。

 

 その後、読み通りこの町は賞金稼ぎの巣であり、秘密組織B・W(バロック・ワークス)との闘いが勃発した。

 

 新しく手に入れた刀も改めて試し斬りをしたがどちらも上々、悪くない。

 

 あらかた片付けた後、これで終わりかと思いきや流れが変わった。

 

 何でも、おれが倒したヘンテコ女とヘンテコ頭の二人がとある王国の王女とその護衛でB・W(バロック・ワークス)に忍び込んでいたらしくそれに気付いた組織が二人に追手を用意し始末されそうになっていた。

 

 最初はおれ達に関係ないので無視する予定だったがそこにナミが現れ状況は一変、その王女を無事に国へ帰すことが決定した。

 

 もちろん反対したが、以前ローグタウンで貸した金の利息がまだといわれ半場強制的におれはナミの命令に従う……いつか絶対地獄に落ちるぞあいつ。

 

 それで女を助けることになったが事態はまたややこしくなった。アホな船長のせいで……。

 

 寝惚けて勘違いをしたルフィと決闘することになりヒートアップする中、割り込んできた鼻糞男とフワフワ女を蹴散らしいよいよ決着がつこうとした時にナミに殴られ決闘は中断された。

 

 そこからは話はトントンで進み色々分かった。王女の敵はあの鷹の目と同じ王下七武海のひとり"クロコダイル"とのこと。そして、その名を知っちまったおれらもこれからB・W(バロック・ワークス)に狙われてしまうことが決まったこと。オイコラ。

 

 結局、おれらの船で王女を送り届けることになったが、ヘンテコ頭のイガラムと名乗る男が王女のビビに変装し囮でたったひとり海に出る。

 

 だが、既に追手の魔の手は迫っており海上で船が爆発した。

 

 俺達もグズグズしてなれないと他に寝てるアホ共を無理矢理船に乗せ出航した。その時にウソップとサンジは起きたがアルガだけはまだ寝っぱなしだった。……眠り深すぎんだろ。どんだけ酒に弱いんだこいつ。

 

 そう思いアルガに呆れていると……。

 

「船を岩場にぶつけないように気をつけなきゃね。あー追手から逃げられてよかった」

 

 言葉自体は同意だったので一瞬反応が遅れたが、明らかにおれ達の声ではないことに気付きみんなが一斉に声の方を向く。そこには謎の女が船に乗っていた。

 

「いい船ね」

「だ、誰だっ!!?」

 

 みんなが警戒する中(アホ1名除く)女は余裕の笑みを浮かべ微動だにしない。その反面、ビビは今まで以上に焦り冷や汗をかく。

 

「何であなたがこんな所にいるの!!?ミス・オールサンデー!!」

 

 聞けばあの女はボスのパートナーらしく、ビビはこの女を尾行しボスの正体を突き止めたという。いや、わざと尾行させられたといった方が正しいか。

 

「本気でB・W(バロック・ワークス)を敵に回して国を救おうとしてる王女様が……あまりにもバカバカしくてね」

「……っ!!ナメんじゃないわよ!!!」

 

 その一言でみんなが動き一斉に武気をとり戦闘態勢に入る。しかし──。

 

「そういう物騒なもの、私に向けないでくれる?」

 

 女はなにもしていないハズなのに一番近くにいたウソップとサンジがおれ達の方へ投げ飛ばされおれとナミは手に持っていた武器を叩き落とされた。

 

「っ!?なんだこりゃ!!」

「悪魔の実か!?何の能力だ!?」

「うおっ。よく見りゃキレーなお姉さんじゃねェか!!」

 

 ひとりアホな声が聞こえるが気にしてられない。ウソップは女の不気味な能力に怖気付きアルガの方へ走って逃げた。

 

「おいアルガてめェ!!敵が目の前にいんだぞ!いい加減起きろゴルァ!そしておれを守れ!!!」

「ZZZ~~」

 

 ウソップの言葉に全く反応せず眠り続けているアルガ。緊張感の欠片もねェな!ルフィかお前……。

 

 だが、意外にもウソップの言葉に反応した者がいた。

 

「…………えっ」

 

 あの女だった。

 

 なぜアルガの名に反応したのかは不明だが女がアルガを見た瞬間明らかに先程のような余裕は感じられなかった。

 

「…………っ!?……ア……ルガ?」

「なんだお前!アルガに何かする気かコンニャロウ!!」

 

 アルガを見て目の色を変えたのでルフィが間に入り女を睨み付ける。何かを考えているのか少しの間俯くと顔を上げる。

 

「……そう、あなたの探し求めた海賊は彼らなのね」

「ん?何かいったか?」

「フフ、いいえ」

 

 女はそう答えるとまた不思議な能力を使ったのかルフィの麦わら帽子が飛ばされ女の手元に落ちる。

 

「あっ!おれの帽子!!何しやがる返せコノヤロー!!」

「王女様は意外と運を持っているようね。星の数ほどいる海賊の中でここを選ぶなんて……。でも、こんな少数海賊じゃとても私達B・W(バロック・ワークス)には敵わないわよ。そこでどうかしら?」

 

 女はひとつ提案を出す。

 

「私達と闘っても結果は目に見えている。なら、己の命が助かるよう今後私達の前には現れないこと。そしてバレないようどこか遠い場所でヒッソリと暮らすの。そうするのなら私はボスに始末したと伝えるわ」

「っ!?その言葉を信じるとでも?」

「お好きにどうぞ」

「……バカにしないで!私は国のためにここまで闘ってきたのよ!ここで私ひとりが逃げるわけないじゃない!!」

 

 女の提案にビビは激情し提案を断る。

 

「……そう、残念ね。だけど、どの道あなた達はアラバスタへ行けやしないわ。この進路の先にある島は"リトルガーデン"。私達が手を下すまでもない。それでも、まだ私達に挑むのなら……その気のいい人達に迷惑をかけることになるのを忘れないように」

「……っ!!」

 

 女の言葉にビビは何も言い返せなくなり黙り込み、女は麦わら帽子をルフィに返した。

 

「国のことはお気の毒だけどこれも運命と思って諦めることね」

「おい、ちょっと待て」

 

 そういい立ち去ろうとするがそこでルフィが呼び止める。

 

「何かしら?」

「別にお前らに何言われようが構わねェけどよ……。おれはちくわのおっさんから頼まれたんだ。こいつをウチまで届けてくれって」

 

 ルフィは帽子を被り直し女を見上げた。

 

「だからそれを邪魔するってんならいくらでも相手になってやる。組織だろうが何武海だろうが関係ねェ。……おれは海賊王になる男だ!!!」

 

 ルフィは臆することなく目の前の組織に宣戦布告を告げた。

 

「行き先はビビの国!それがおれが今決めたこの船の進路だ。おれの冒険を邪魔するんなら全員ぶっとばす」

「ルフィさん……」

 

 ルフィがそう言い切るとビビは手を口に付け涙を流す。その様子を見た女は立ち上がった。

 

「あなたの気持ちはよく分かった。ならせいぜい足掻くといいわ」

 

 女は船を降りると近くにいた大きい亀に乗り込みどこかへ去っていった。

 

「おい!結局何がどーなってんだ!状況を説明しろよ!」

「そうだそうだ!あのキレーなお姉さんはいったい誰なんだ!」

「オメェは黙ってろ!!」

 

 ウソップとアホコックが騒ぎいつもの雰囲気に戻ってきたところで沈んでいた日が昇り始め……今になってようやくあいつが目覚めた。

 

「フワァ~~よく寝た……ん?寝た?……てことは」

「あらおはよアルガ。やっと目を覚ましたのね~」

 

 アルガが目覚めるとナミがニコニコな笑顔で詰め寄る。アルガは一瞬にして状況を察して目から光が消えた。

 

「なるほど…………寝過ごしたか」

「寝過ごしすぎだゴルァァアアア!!!」

「ギャァァアアア!!!ごめんなさァい!!」

 

 しばらくナミの鉄拳制裁によるアルガの地獄は続いた。

 

 

 

 

 

 私は王女達と別れてから船乗り用巨大亀バンチに乗ってアラバスタへ向かっていた。

 

「…………アルガ」

 

 最初に見た時は驚いてしまった。まさかこんなところで再会するだなんて。

 

 あの長鼻君が彼の名を呼ぶまで気が付かなかった。私といた頃はまだ10歳にも満たない小さな子供だったけど、もうほとんど背丈は変わらないぐらいに大きくなっていた。

 

 それに、相変わらず寝顔が可愛かったわ。

 

 唐突な再会にあの時の私はつい嬉しさで舞い上がってしまった。

 

 しかし、現実は非情なことに彼は敵対する王女の乗る海賊の船員だった。

 

 そんな状況だというのに彼の寝顔を思い出すとつい笑ってしまう。あの頃からずっと見ていた子供のように無邪気で楽しそうな彼の寝顔を。

 

「昔と変わらないわね」

 

『まだ見たことのない世界を冒険して一喜一憂し時には仲間達と唄ったりして楽しいことばっかりじゃん!それに何より自由!それが海賊だからっ!』

 

 そんな彼が選んだ海賊。きっと他の仲間も気のいい人達なんでしょうね。

 

 特に麦わら帽子を被っていたあの船長……。

 

『おれの冒険を邪魔するんなら全員ぶっとばす』

 

 一見自分勝手に聞こえる発言だが、そこには仲間や友人を大切にする思いやりを感じる。少しの間だったけど、彼があの船に乗っている理由が分かった気がする。

 

 だからかしら、そんな彼らと闘うのが嫌なのか無意識の内にあんな提案を出してしまったのは……。

 

 国のために潜入した相手に国を見捨てろだなんて……そんな提案呑むわけないのに。

 

 私は手元にある"永久指針(エターナルポース)"を見る。これにはアラバスタのひとつ前の島を指しておりこれを使えば少なくとも航海中は狙われる心配はない。

 

 元々、王女に渡す予定だった物だ。しかし、渡すことができなかった。

 

 これを渡すということは彼らが私達B・W(バロック・ワークス)と闘うことが確定してしまうから。そうなれば全員無事では済まないだろう。もちろん彼も……。

 

 だから渡せなかった。少しでも彼が傷付かない可能性があるのならと思い渡さない選択を選んでしまった。

 

「どうすればいいのかしら……」

 

 だからといって彼らの味方になるわけにもいかない。もうすぐ……もうすぐで念願の"歴史の本文(ポーネグリフ)"を見つけることができるのだから。

 

 長かった。彼と別れてからあの男と手を組み今日まで"歴史の本文(ポーネグリフ)"の手がかりを見つけるのに苦労した。

 

 たとえ、これから多くの血が流れるとしてもやめるわけにはいかない。"歴史の本文(ポーネグリフ)"を見つけるために……そして、私の"夢"を叶えるためにも……。

 

 その時、強い風が吹き懐から()()()を落としそうになったので咄嗟に掴み飛ばされないようにする。

 

 手に掴んだ物は……ボロボロになった1通の手紙だった。

 

 私は無意識に落とさなかったことにホッとするがすぐ我に返り表情を戻す。

 

「…………」

 

 しかし、手紙を見ると胸のざわめきは止められず更に強くなっていく。

 

『ロビンさ~~んっ。コーヒー淹れたから一緒に飲もうよ』

『いつか俺が海賊になったらロビンさんも一緒に行こうよ』

『一緒にまだ知らない世界を冒険しようよっ』

 

 もうあれから随分と経つが今でも彼との一時を忘れられない。……忘れたくない。

 

 ……ああ、やっぱりダメね。どれだけ抑え込んでもどうしても思ってしまう。

 

 

 また、会いたいと。

 

 

 

 

 

 ウイスキーピークを出てしばらく経ち一通り説明が済んだ居眠り組はこれまでの状況を理解した。

 

「なるほど、そーいうことか。安心してくれよビビちゃん!何かあればおれが騎士となり君を守ってあげるからァ~~♡」

「……寝ててよかったァ~~」

 

 説明を聞きサンジは俄然やる気を出しウソップは今まで寝ててよかったと安堵する。

 

 俺はどうしても確認しなければならないことがありゾロに質問する。

 

「フォ、フォロ……フィフィハいホトがある(ゾ、ゾロ……聞きたいことがある)」

「まずはその腫れまくった顔面を冷やしてこい……」

「ファイ(はい)」

 

 ゾロの言う通り一度顔を冷やし腫れがある程度退いて再度確認を取る。

 

「俺が寝ていた間に現れたボスの相棒である女ってこの写真の子に似てなかった?」

 

 そういって俺はロビンの手配書を見せると皆は驚いた。

 

「この写真!?……かなり昔のだが面影がある」

「そう!この写真間違いないあいつだわ!でも、なんでアルガがこれを?」

「ゾロ達が何をされたのか聞いた時に気付いたんだ。そんなことができるのはあの人ぐらいだしね。面影があるのは当然さ。これは20年前の彼女の手配書だからね」

 

 20年前と聞き一同はさらに驚く。そんな昔から、しかもこんな幼い子供の頃から賞金首になるなんてそうそういない。

 

「アルガ、お前この女を知ってんのか?」

「うん、10年以上前に……ちょっとね」

「……そうか」

 

 ゾロは何かを察したのかこれ以上聞いてこなかった。個人的にありがたい。今ここでロビンさんのことをベラベラ話すわけにはいかないから。

 

 でも、これだけは伝えておきたい。

 

「今のあの人……ロビンさんがどんな人なのかは俺からは何とも言えないけど……友達と思ってるよ。今でもね」

「なんだアルガの友達か。ならいい奴だな」

「あんたイガラムの船がどうなったのか忘れたの?」

「そうだ!やっぱあいつ悪い奴だ!」

 

 ルフィがコロコロ意見を変えるのでナミは呆れる。そんな中、俺は自分の予想を話す。

 

「そのことなんだけど、追手の正体がロビンさんだとすれば……イガラムさんは生きてるよ」

「えっ……」

 

 俺の言葉にビビは戸惑いを隠せない。

 

「ロビンさんは無意味に人を殺すような人じゃないから」

「で、でも!私達は船が爆発したのをこの眼で……!」

「死体をしっかり見たの?」

「それは……」

 

 爆発は見たが死亡を確認できたわけではない。なのでビビは言い返せなくなる。

 

「そもそも、これまでの話を聞いてて不審な点が幾つかある」

「不審な点?」

「ああ、1つはなぜビビ達がボスの正体を探っていたことをすぐに報告しなかったのか。2つ、なぜ追手を用意せずわざわざ単身でこの船に乗り込んだのか。そして3つ、下手すれば自分の首を絞める結果になるかもしれないのになぜビビに逃げる選択肢を与えたのか」

「確かに妙ね……」

 

 俺の疑問にナミが考え俺は答えを教える。

 

「この3つの疑問を導くと……ロビンはクロコダイルの味方だが忠誠心はないってことが分かる」

「忠誠心が……ない?」

「そう。つまり二人の最終目標は違えど何らかの共通する目的があってお互い手を組んでいる状況ってこと」

 

 俺はそう説明するというとナミは納得したように頷いた。まあ、原作を知っているからできた仮説なんだけどね。

 

「だから、これだけボスに背いた行動をしているからイガラムさんの生存も十分にあり得る。それに、そう考えた方が前を向けるでしょ?」

「あっ」

「それに、イガラムさんが言ってたんでしょ?『祖国で会いましょう』って。男が一度再会を約束したのなら必ず会える。だからビビは仲間を信じな」

「そうね……ありがとう」

 

 ビビは自分の気持ちの整理がついたのか落ち着きを取り戻しお礼をいう。こうして見ると王女としての気品さを感じる。さすが王女様だ。

 

 というよりもキャラデザがいい。この色物が多い世界で常識人の青髪の女性キャラとか良すぎだろ。

 

 当時ビビを初めて見た時はワンピキャラで一番可愛く見えた。というよりもビビの影響でしばらく青髪の女性キャラが皆好きになった思い出がある。懐かしいなァ~。

 

 レ◯、こな◯、シ◯ン等なぜ青髪の女性キャラにはこんなにも魅力的なキャラが多いのだろう。非常に眼福である。(作者同意)

 

 ……っとイカン脱線しすぎた。話を戻そう。

 

 といってもやることは特に変わらないけど。ビビのメンタルケアも済んだし残りの問題はロビンさんだ。

 

 原作でロビンさんは次の"歴史の本文(ポーネグリフ)"が自分の知りたいものでなかった場合……夢を諦めて死ぬ気だった。

 

 今回も同じなのかは不明だが可能性は十分にある。原作でも見たあの夢を諦めた時の涙は見たくない。

 

 ロビンさんが串刺しにされるって分かっててそれを止めない理由はないしな。クロコダイルマジ絶許。

 

 それにしても、なんで寝ちゃったかな~俺。せっかくロビンさんと再会できるチャンスだったのに……。

 

 アラバスタで会えるってのは分かってるんだけどそれでも、今回会えたであろう機会を棒に振るった事実は変わらない。

 

 これからB・W(バロック・ワークス)と闘ったり、チョッパーを仲間にしたりで忙しくなる。それだけに意識を向けるわけにはいかない。

 

 そう分かってはいるがどうしても思ってしまう……。

 

 

 また、会いたいな。

 

 




どうも皆さんもしロマです!
8話をご覧くださりありがとうございます!

今年ももう終わりですね。仕事をやめたり小説を書き始めたり色々ある1年でした!
来年からも『あなたにもう一度毛布をかけるため』を宜しくお願いします!!

また来年も会いましょうでわでわ~!( ´ ▽ ` )ノ

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