あなたにもう一度毛布をかけるため   作:もしも=ロマンの可能性だよねッ!

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どうも皆さんもしロマです!
今日でGWも終わりか……。なにも……な"かった……!
それでは続きをどうぞ!( ;∀;)つ


25話 友達との約束

 死力を尽くしようやくモリアを倒して喜んでいたところに同じ七武海のくまさんが現れみんな驚いていたが俺と挨拶を交わすところを見て更に驚きの声が増した。

 

 その後、俺とくまさんは場所を変え人気のない場所へと移動していた。

 

「おれは構わなかったがいいのか?仲間達も置いてきてしまって」

「うん、島の人達は心配してたけどルフィはくまさんと友達だって聞いて「なら大丈夫だなっ」て納得してくれた。それに仲間もひとり一緒だしね」

 

 そう言って振り返るとすぐ後ろにはロビンがついて来ている。移動する前に俺の方からロビンを誘ったのだ。

 

「驚いたわ、ホントに七武海と知り合いなのね。でも、ついて来てしまってよかったの?」

「俺から誘ったんだよ?いいに決まってるじゃん。それに、どうせロビンのことだしどこへ行っても能力使って盗み聞きするでしょ」

「あら、バレた?」

 

 流石ねと言いロビンは少しいたずらっ子風な笑みをする。そうこうしているとみんなのいる場所からだいぶ離れたのでここで話すとしよう。

 

「ここまで来ればいいかな。ゴメンね、わざわざ移動させちゃって」

「構わない。ああする事が最善と考えたのだろう?」

「うん、くまさんにも立場があるのはわかってるけど俺にも守りたいものがあるからね。それに、くまさんに伝えたいことがあったから」

 

 俺は先ほどみんなには話をつけてくるから待っていて欲しいと伝えここに来ている。政府との会話を聞いていたみんなはくまさんを警戒しているだろうし。

 

 そんな中で話すのは難しいだろうからね。

 

「お前の動向はクロコダイルの一件以降手配書を見て知っていた。本当に()()()の一味に入ったようだな」

「うん、でもドラゴンさんは関係ないよ。俺はルフィだからこの一味に入ったんだ」

「そうか。だが、その選択を選んだ結果が我々"世界政府"並びに"王下七武海"を敵に回してしまった。故におれがここでお前達を抹殺する任務を受けてしまった訳だが……どうする?」

「どうするも何もくまさん元から俺達を抹殺する気なんてないクセに」

「ウッ」

 

 ここまで淡々と話していたが所々で感情を抑え込んでいるのが見てわかる。そうだよ、元々くまさんは誰かを殺めたりできる様な人じゃない。ホントに優しい人なんだ。

 

 ねえ、くまちー。七武海やめなよ。お前は七武海じゃなくて慈悲深いだよ。

 

「俺がみんなを遠ざけた理由は半信半疑だった仲間達の前で交渉しずらかったのもあるけど……何よりここで伝えておきたいことがあったから」

「それについてはおれも賛成だ。おれ自身お前に頼みたい事があるからな」

「くまさんから?」

「ああ、この頼みを聞き入れてくれるのなら今回の一味抹殺の件は見逃してやってもいい」

「っ!?ホントに?」

「ああ、嘘はつかん」

 

 意外だった。まさかくまさんの方から俺達を見逃してくれる条件を出してくれるとは……。正直、どうやって交渉して見逃してもらおうか考えてたところだったので手間が省けて助かる。

 

「それで、その頼みって?」

「それはこの子……おれの娘についてなんだが」

 

 そう言って懐から取り出したのは1枚の手配書。そこには名前と懸賞金、そしてピンク髪の強気な女性の顔の写真が載せられていた。

 

「ボニー……そっか、産まれたんだね。おめでとう。……にしては年齢が合わない気が?悪魔の実?」

「流石だな。君の言う通りこれは娘が食べた実の力なんだ。それで成長した姿で写っているが元の姿はまだまだ幼くてかわいい子供なんだ。この姿も可愛いがな」

 

 そんな自慢気に目をキラキラさせちゃって……すっかり親バカになってますねくまさん。

 

「おっとイカン。話が脱線してしまったな。それで頼みと言うのは他でもない。もし、会う事があれば気にかけてやって欲しいんだ」

「え?そんな事でいいの?」

「ああ、実は───おれはもう長くないんだ」

「──っ!」

 

 くまさんの言葉で俺は思い出す。

 

 そうだ、原作でもくまさんはボニーの為にベガパンクと交渉して"青玉鱗"を治したんだ。自身のクローンを産み出すことを条件にして……。

 

 しかし、俺はここで当時の疑問を思い出したので聞いてみることにした。

 

「長くないってどういうこと?」

「……お前になら話してもいいだろう」

 

 そこで俺からロビンに視線を移したのでフォローをいれる。

 

「ロビンなら大丈夫。秘密を安易に漏らしたりはしない。でしょロビン?」

「ええ勿論。でも、話しづらいのなら席を外すけど……」

「いや、アルガが認めた人ならいい。このまま話そう。実はおれは今政府の科学者Dr.ベガパンクと出会い──」

 

 くまさんは語る。ベガパンクと会ったのは当時の病気だった母娘のジニーさんとボニーちゃんの"青玉鱗"を治してもらうためだった。そして、その治療代の代わりにくまさんのクローン兵器"平和主義者(パシフィスタ)"を作る許可を出したのだ。

 

 ここまでは知っている。俺が最後に読んだ話がまさにそこだったから。でも、引っかかる。クローンを生み出すまではわかるが……何故そこでくまさんの自我も消えてしまうのか。

 

 しかし、その疑問はすぐに知る事となった。同時に込み上げてくる怒りと共に。

 

「最終交渉で五老星から条件を追加されてな。それがおれの"七武海への加入"と"自我と思考を捨てた人間兵器"になる事だった」

「……ハァッ!!?」

 

 あまりにフザけた条件に理解が追いつかず少し反応が遅れてしまった。

 

 んだよそれ!?そんなの実質くまさんを殺してから体だけ良いように利用するって意味じゃねェか!!

 

 そんな条件をくまさんは呑んだのか!?

 

「……そうか、君もおれのためにそんな顔になってくれるのか。彼と一緒だな」

「く、ま……さん?」

「おれの為に怒ってくれるのは嬉しいがおれ自身はこの結果に納得している」

「はっ!?何でっ!!?」

 

 俺は心が張り裂けるような声で聞くとくまさんは笑顔でこう言った。

 

 

「二人の病気が治るならおれはどんな運命でも受け入れる」

 

 

 その時くまさんから滲み出た涙からは死への恐怖は一切感じられなかった。そこに感じたものは安堵……二人の命が助かったと言う安堵の涙だった。

 

 ……っ!!?クソッ……!やっぱ優しすぎんだろお前……!!その優しさに漬け込みやがって……あのゴミクズ共ォ……!!

 

 俺は行き場のない怒りをただ我慢することしかできなかった。改めて沸き上がる世界政府への怒り……。

 

「五老星ィィィ……!!!」

「……ここで君と会えて本当によかった。二人を宜しく頼む」

「わかり……ましたっ……!」

 

 もはやそれしか答えることができなかった。

 

 大切なものを守ろうと命を張っている。そんな人を止める言葉なんて俺には持ち合わせていなかった。でも……。

 

「この事を……二人は知ってるんですか?」

「いや、これについては伝えていない。聞いたらジニーはすごく怒りそうだ」

「当たり前だろっ!!」

「だが、心配しないように毎日手紙はかかさず書いている。まあ、ボニーが海賊となった今では届けられないから書き溜めているがな」

 

 それだけが心残りなのか少し寂しそうな感じで苦笑する。あんたって人はホントに……っ!

 

「アルガ……?」

「今は……それでいい……」

「え?」

「もうすぐあなたの自我が失くなることはわかった。それに納得してるっていうくまさんの意思も……だけどっ!」

 

 俺は改めてくまさんと向き合う。

 

「俺は納得しない!そんな結末なんて俺は絶対に認めない!!」

「だが……」

「俺だけじゃない!後から知るジニーさんやボニーちゃんだって同じハズだ!!いくら病が治っても隣にいてくれる人がいないんじゃ意味ないだろ!残される人達の気持ちも考えてみろよ!!」

「しかし……おれに残された選択はこれしか……」

 

 俯くくまさんに俺は詰め寄り至近距離でくまさんの目を見る。

 

 そうじゃない。俺が言いたいのは──

 

 

「俺を頼ってくれよ!!!友達じゃねェか!!!!」

「──っ!!?」

 

 

 おれに残されたとか何でもひとりで解決しようとするんじゃねェよ。もっと視野を広げりゃ手を差しのべてくれる奴はきっといるだろ。

 

 少なくとも俺がそのひとりだ。

 

「確かにもうじきくまさんの自我は失くなるんだろうけどさ、そのまま家族と別れさせやしない!いつか絶対に何とかしてみせる!!!」

「そんな事……できる筈が……」

「旅行するなら何処へ行きたい?」

「……えっ」

 

 俺の言葉に既視感を覚えたのか目が見開き呆気にとられる。

 

「ジニーさんがいてボニーちゃんがいてくまさんがいて全員揃って今度こそ家族で旅行なり何なり幸せな時間を過ごしてくれよ。俺はそんな未来を思い描いてあの結婚式に参列したんだ。だから、もう長くない何て言わないでくれ……」

「アルガ……君って人は……」

 

 俺がそういうとお互いに涙を流す。くまさんだってホントは愛した妻や娘と一緒にいたいハズなんだ。俺はそんな未来を作ってやりたい。

 

「今の俺にはくまさんを救うことはできない。だけどこれだけは言える。数年後だ」

「数年後?それは一体……」

「今の俺のレベルではこの先の海には通用しないだろう。そう遠くない未来で俺は……いや俺達は"新世界"の壁にぶつかる。だが、数年後の俺達は今とは比べ物にならないぐらい強くなってみせる。くまさんを救うのは……その時だ」

 

 真っ直ぐくまさんの目を見つめる。すると気持ちが落ち着いてきたのは一度深呼吸すると俺に聞き返してくる。

 

「数年後か。随分と漠然とした話だが……妙に確信を持っているな。それは何故だ?」

「……ここからが俺がくまさんに伝えたいことになるんだけど、その前にひとつ謝りたいことがあります」

 

 謝りたいこと?とくまさんが首を傾げると俺はコクリと頷く。

 

「うん、さっきクローン兵器の話の時に伏せていたけど……実は知ってるんだ。くまさんの種族について」

「なっ!?」

 

 くまさんは驚きを隠せない程に動揺する。そりゃそうだ。その種族と言うだけで奴隷にされこれまで散々な目に遭わされ秘密にしてきたんだ。

 

 それを、何で部外者の俺が知っているのか理解できなかったのだろう。

 

「あなたの種族……"バッカニア族"であるくまさんにはこれから話す真実を知らなければなりません」

「な、なぜ君がそれを……。いや、それよりもおれが知らなければならない事だと?それは一体……」

「それは、800年間もの間世界政府が隠してきたとある悪魔の実について」

「悪魔の実?」

「それも……800年間ですって?」

 

 ここでロビンも反応し二人して聞き返すと俺は頷く。丁度いい、これは歴史に基づく話だからロビンにも知ってもらおう。

 

「その実の能力は一見ただの"超人系(パラミシア)"だけど、その実態を知られることを恐れた世界政府はその悪魔の実に仮初めの名をつけたんだ……"ゴムゴムの実"という名を」

「え……!」

「待ってアルガ、"ゴムゴムの実"って……ルフィの!」

「800年もの間隠し通してきたが、その実が"覚醒"した時……世界は大きく動き出す!くまさん、今から言うことをよく憶えておくんだ。その実のホントの名こそバッカニア族に伝えられてきた解放の戦士の名──」

「──っ!!?」

 

 

「"動物系(ゾオンけい)"ヒトヒトの実。幻獣種モデル「ニカ」だ」

 

 

 俺がニカという名を言った瞬間、くまさんは膝から崩れ落ち体を震わせ両手を地面に突いた。

 

「その顔……どうやらウ……ウソではなさそうだな……グフゥ…!」

 

 そして、今までに見ない程くまさんから大粒の涙が地面に水溜まりができそうなぐらいボロボロと零れ落ちる。

 

「ほ……本当にあったんだ……。お父さんの言っていた伝説は……実在してたんだ……!!」

「ああそうだ。だから諦めないで欲しい。その受け入れた兵器の運命からいつか必ず"解放"してみせる!!」

「ああ、それが本当の事なら希望を持てる。だが、聞かせて欲しい。おれの種族の事といい、ニカについてといい……何故そんなにも詳しいんだ?」

 

 当然の疑問に俺は答える。

 

「実は俺、前世の記憶があるんです」

「ハ?」

「"ツギツギの実"……それが俺の食べた悪魔の実の名前です。死ぬとその記憶と魂が何処かで産まれてくる赤子に引き継がれる。それがこの実の能力です」

「っ!……そうか、つまり前世でおれの種族について知っていたのか。初めて話した時から見た目に反して大人びいていると思ったが納得した。通りで子供にしては聡明だったわけだ」

「そ、聡明だなんてそんなァ~」

 

 くまさんにそこまで誉められるとちょっと浮かれてしまう。うへへ、テレますなァ~。

 

 正直、知ってるのは原作を読んでいたからなんだけど流石にそれは言っても伝わらないだろうし理由はこれでいいだろう。

 

 別に嘘は言っていない。前世の記憶はあるし、食べた悪魔の実もそうだしね。

 

「何で君があの一味にいるのかわからなかったがそういう事だったんだな」

「……?ルフィがニカだからって事となら違うよ」

「そうなのかい?それじゃ何故……」

 

 くまさんが違う解釈で納得しそうになったので俺はすぐに訂正に入る。くまさんは再び疑問を浮かべる。

 

「ここへ来た時にも言ったけどニカとか関係ない。俺はルフィだからあの一味に入ったんだ」

「と言うと」

「ルフィは……自分が無茶すりゃ何でも上手くいくと思ってやがる。アホで大甘な大バカ野郎だ」

「アルガ?」

 

 理由を聞き出てきた返答がルフィへの悪口に困惑する二人。俺は気にせず話を続ける。

 

「だけど、何もアイツは現実が見えてないワケじゃない。現実の厳しさも汚さも世界の残酷さも知っている。その上でアイツはああなんだ」

 

 ロビンは俺の言いたいことを理解したのかクスッと小さく口元が緩み微笑んだ。

 

「だから好きなんだ俺は。現実を理解して理想を捨てずにどこまでも太陽の様におどけて周りを笑顔にし前へ進み続ける。こんな大バカ野郎は他にいない」

 

 そこまで聞きくまさんも理解したのかハッとしたように目を見開く。

 

「少なくともルフィ以外でそんな奴を俺は──ひとりしか知らない」

 

 あの頃を振り返って改めて思うよ。ホントに凄い人だったんだよな───父さん。

 

「だから俺はアイツの側で支えてやりたいんだ。ひとりで無茶をさせないために」

「そうか、フッ……君らしいな」

 

 

 その時見せたくまさんの顔は人間兵器となった無表情な顔ではなくかつて結婚式でも見せたあの時の優しい笑顔だった。

 

 

 

 

 

 あの後、くまさんと別れた俺達はみんなの元へ戻るとウソップが心配した様子でかけよってきた。

 

「うおー!アルガ!ロビン!オメーら無事だったんだなよかったァ~!!それであの七武海は?」

「うん、話しはバッチリついて何とか見逃してもらったよ」

「マジか!?そいつァよかったがそれにしても七武海と知り合いとかただならぬ縁を感じるぜ」

「うん、昔にちょっとだけ。と言っても10年ぐらい前に彼の結婚式に参列してそれっきりだけど」

「友達かっ!!?」

 

 はい友達です。親友です。大親友です。

 

 だからこそ俺はこれからもっと強くなってあの人を奴隷の運命から救うと決めたんだ。これ以上あの無能星共の好きにさせてたまるか。近い内に吠え面掻かせてやる。

 

「ホントに話し合いだけで済ませちまうとはな」

「ゾロ?」

「もしダメだったらおれが奴をブッた斬るところだったぜ」

「よく言うよ。既に瀕死の状態なくせに」

「おめェも似たようなモンだろ」

 

 お互いに軽く罵り合う感じで笑い出す。

 

 正直、原作みたくゾロが「なにも……な"かった……!」をやらなくてよかった。個人的にも好きな名シーンではあるが誰が好き好んで大切な仲間の苦しむ様を見たいかよ。

 

 ゾロと話しているとチョッパーがトテトテと俺の所へやってきた。

 

「そんなことよりアルガ。戻ってきたのなら早くサニー号に戻って医務室へ行くぞ。お前が一番重症なんだからな!」

「うっ、確かにまだ身体中が痛いわ……」

「ほら言わんこっちゃねェ!」

 

 そういや、くまさんと一緒に離れる時も最後まで治療が先だと引き留められたな。でも、骨折した右腕を固定するってことで何とか行かせてくれた。

 

 まあ、結局あの後くまさんを叱った時に体を激しく動かしちゃったから余計にキズが酷くなっちゃったんだけどね。

 

 改めて"排撃貝(リジェクトダイアル)"のヤバさがわかったわ。ワイパーから譲ってもらった物だけどこれはまだ使いこなせないからしばらくは使用を控えよう。今の俺には負担がデカすぎる。

 

 そんなワケで俺はチョッパーに連れられてサニー号へ向かった。ルフィもモリアと戦ってからずっと眠っており他のみんなも衰弱しきっていたからとりあえず今日は全員睡眠をとりこれからの事を決めるのはまた後日となった。

 

 そして翌日。たっぷり寝たお陰で回復したみんなは中庭で宴を始めた。サンジの作った料理をみんなが美味しそうに食べフランキーやブルックが踊って楽しそうに盛り上がる。

 

 その後、ブルックはピアノの鍵盤へ行き曲を弾き始める。そこへルフィが現れラブーンについて話すとブルックは途中から辿々しく弾いていた曲を止めた。そして、両手で顔を押さえ涙を流した。

 

「そうですか……!!彼は元気ですか……!!!ウオオオ……!!」

 

 そして、頭蓋骨から"音貝(トーンダイアル)"を取り出すと"ビンクスの酒"を弾き始めそれに連れて他のみんなも唄い出す。

 

 一通り弾き終えブルックが改めて生への喜びを噛み締めているとさサラッとルフィに今日のご飯何?ぐらいの軽い感じで尋ねる。

 

「あ、私仲間になっていいですか?」

「おういいぞ!」

『えええええええ!!?さらっと入ったァ~~!!!』

 

 あまりの軽いノリに仲間達が驚くがすぐに受け入れブルックと楽しそうに唄い始める。その様子を遠くから眺めているとロビンが隣に座ってきた。

 

「また賑やかになるわね」

「そーだね。ロビンは楽しんでる?」

「ええとっても。所で聞きたいのだけれど……」

「なに?」

 

 ロビンは少し真面目な顔になり俺に質問してくる。

 

「昨日、アルガの能力を聞いて思ったのだけどあなたの年齢って前世と合わせるとどれぐらいなの?」

「えっ、そーだなァ……んー、実を言うと細かくはわからないんだよねー」

 

 前世では小さい頃からアウトローな生活を送ってたせいで誕生日なんて言葉は無縁な生き方だったんだよなァー。だから海賊になってたわけだし。

 

 そのクセ転生前の記憶も合わさって詳しい年齢がイマイチわからないのだ。でも、まあ……。

 

「それでもロビンより歳は上だよ」

「そうなのね」

「うん……ってロビン?急にどしたの?」

 

 ロビンの返しに相づちをすると肩に頭を乗せてきた。あのロビンさん近いのですが……。

 

「前に空島で言ってたじゃない」

「へ?空島?」

「ええ、あなたが歳上だったら機会があれば甘えてもいいのでしょ」

「あ"……そいえば言ってたなーそんなこと」

「ふふ」

 

 ロビンは小さく笑うと少しづつ体重をこちらに預けてくる。あのー、そうされると動けなくなるのですが。

 

 少しの間俺の肩の上で楽しむ感じで微笑んでいたが途端に表情をしかめる。

 

「昔からあなたは私よりも大人びいた感じはあったけど……だからと言ってあまり自分を蔑ろにしないで欲しいわ」

「ロビン……?」

「昔、私を政府から逃がした時も今回の戦いでオーズの攻撃から守ってくれた時も……あなたはいつも無茶し過ぎるのよ。最後に至っては朝日で体が消えていく姿を見てどれ程心配したことか」

「それについては……はいゴメンなさい……」

 

 こんなしおらしくなったロビンは見たことがなかったので俺はどうすればいいのかわからずつい謝ってしまう。

 

「けど、俺はあの選択に後悔はしてないよ。あの選択をとったことで今こうして一緒にいられるんだから」

「……困った人」

 

 そういいロビンは少しいじけるような感じになりジト目で俺を見てくる。普段見せない新鮮さがあって可愛いなそれ。

 

「でも、ロビンの言う通り俺は自分を蔑ろにしていた気がするし……これからはなるべく無茶し過ぎないように頑張るよ」

「お願いね」

 

 そういい納得してくれたのかロビンは再び俺の肩に頭を乗せ聴こえてくる宴の音楽を楽しんでいた。

 

 その時、俺はロビンの言葉でふと昨日の事を思い出しちょっとした疑問を浮かべていた。

 

 朝日で消えかかって心配していた……か。そりゃそうか。普通死んでしまうんじゃないかと思うよな。でも……。

 

『まあ、()()()()()()()()()し大丈夫でしょ』

 

 

 そういえば───何故母さんは影が戻れば体も復活するって知っていたのだろう?

 

 




どうも皆さんもしロマです!
25話をご覧くださりありがとうございます!
今回ロビンが言っていたのでアルガの守る優先順位を教えようと思います。
《アルガの優先順位》
鬼姫様≧仲間>推しヒロイン>>《越えられない壁》>>>>自分
《サンジの優先順位》
ナミさんロビンちゃん≧レディ>他野郎仲間達>>《越えられない壁》>>>>自分

主人公のプロット公開にて【投稿しなかった話のワンシーン】より『25話後 リューマの火葬』を追加しました。
ショートストーリーで話は短めですがヒマ潰しによければどうぞ。
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