あなたにもう一度毛布をかけるため   作:もしも=ロマンの可能性だよねッ!

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《旅行当日》
作者「今日からユニバ~♪」
姉「コスプレすっぞ」
作者「っ!!?Σ(; ゚Д゚)」
姉「衣装は用意した。私はうるティ。アンタはページワンね」
作者「っ!!?!?∑(゚□゚;)」

ユニバでうるペーコスプレ姉弟を見つけたらおそらくそれ私ですw( ;´ ▽ ` )


33話 修行の成果 上

 俺達は魚人島を目指し海底へと向かった。その道のりは困難でまさに大冒険だった。

 

 世界中の水族館よりも絶景な海中の景色。モームとの再会。カリブーの登場にクラーケンとの戦闘。

 

 その後も深海へと進む度に危険度が増し"バンダー・デッケン"の襲撃に海底火山の噴火。怒涛の展開の末、ついに魚人島へと辿り着いた。

 

 途中、海獣を連れた魚人に襲われるも「クード・バースト」で強行突破した。そのまま魚人島へと突入することにも成功したが、場所が悪く海に突っ込んでしまい溺れながら潮の流れに逆らえず皆と散々になってしまう。

 

 それから気を失っていた俺は目を覚ますとサンゴでできた海岸に打ち上げられていた。

 

「ゲホッゲホッ!……ア"ァ~海水が鼻に入った……」

「ようやく起きたみたいね」

「あ、ナミ」

 

 声が聞こえる方を向くとナミが海岸を沿って歩いてきた。

 

「他の皆もここに流されてないか見て回ったんだけど……どうも近くにはわたしとあんたしかいないようね」

「そっか、それじゃすぐに皆を探しに……と行きたいけど……」

 

 俺は自分とナミの服を見て現状を把握する。どちらもベチャベチャに濡れていた。

 

「まずは服を乾かそう」

「そうね。でもどうするの?火なんてないわよ?」

「そこは問題なし」

 

 俺はウエストポーチから"貝手袋(ダイアル・グローブ)"用に持参している"炎貝(フレイムダイアル)"と"風貝(ブレスダイアル)"を出した。

 

「これで乾かそう」

(ダイアル)!懐かしいわねそれ。持ってたんだ」

「使い勝手がいいからね」

 

 「ルスカイナ」ではめちゃくちゃ重宝しました。サバイバルで火が一瞬で付くってマジで便利だったわ。お陰で火を付ける労力を修行に回せた。

 

 とりあえずこれで乾かすことはできるが問題は……。

 

「それじゃサクッと乾かしましょ。んしょ……」

「おいコラ待てナミ。男の前で堂々と脱ごうとしない。恥じらいを持て恥じらいを」

「だってここ更衣室なんてないじゃない。それに周りにはあんたしかいないし大丈夫大丈夫」

「俺がいる時点で問題大有りなんだが??」

 

 なんでナミはそんなに堂々とできるの?勇ましすぎなんだが……。

 

「前に海列車でも同じことあったけどナミって羞恥心とかないの?」

「そりゃわたしにだってあるわよ。でも、あの時はわたしの体をジロジロ見てきそうなサンジ君やウソップはいなかったし他の連中は気にせず着替えてたでしょ」

「ガレーラの人達は空気か何か?」

「お金を払ってくれるのならむしろ儲けよ」

「強すぎる……」

 

 ここまで来ると一周回ってナミがカッコよく見えていた。ナミのこと姐さんって呼びたくなってしまう。

 

 ナミの言う通り周囲に人がいない事は見聞色でわかったのでとりあえず俺は後ろを向いてお互い服を乾かす。

 

「あんたのその真面目なところは相変わらずね。わたしは別に……アルガに見られても、平気だけど。むしろ……///」

 

 ナミは何だかモジモジとした感じでしおらしくなり言葉が小さくなる。そんなナミに対して俺は───

 

「ナミ───幾ら吹っ掛ける気?」

「50万ベリー」

「前よりめちゃくちゃ値上がってんじゃねェか」

 

 ナミもそういう所は相変わらずだった。

 

 

 

 

 服を一通り乾かすと行動を開始する。しばらく歩き続けると町に到着した。

 

「ここなら誰か1人ぐらいは見つかりそう。ねえナミ、何処から探そっか?」

「服屋から行きましょう」

「私欲丸出しだな」

「ソンナコトナイワヨ?」

「こっちを見ろこっちを」

 

 あからさまに目を逸らすんじゃない。絶対アイツが服屋に行くなんて考えないだろ。そんなところ見たことないぞ。

 

「えー、でもほらロビン辺りは居るんじゃない?」

「あー……確かに」

「それにさっき乾かしたのはいいけど元々海水だったからまだ服に違和感があるのよねー」

「言われてみれば」

 

 確かにナミの言う通り海水だったため服が乾いた後も少しザラザラする。

 

 それに、原作でも仲間と合流できたのって服屋だったな。なら特に問題もないか。

 

「それじゃ、服屋に行こうか。確かパッパグはデザイナーで店を経営してたって前言ってたし何処かにあるかも」

「いいわねそこにしましょう!よォ~し!そうと決まればショッピング開始よ!!」

「もはや隠す気ないな!?」

 

 こうしてショッピ……仲間探しを始めた俺達は町へと入っていった。周りには魚人や人魚がいて何だか不思議な光景に思える。

 

「何だか懐かしいわね」

「何が?はいナミ」

 

 俺はそこで買った出店のジュースをナミに渡しながら聞き返す。するとナミは呆れた様子で受け取った。

 

「そういう所よ。ローグタウンでもこんな感じだったじゃない。イヤ、それ以上かしら……?」

 

 ナミは視線を落とし自分の左手……と言うよりそれを掴んでる俺の右手を見る。

 

「何で手繋いでるの?」

「地面がサンゴっぽい感じで滑りやすいから。実際、さっきからコケそうになってたでしょ」

「ウッ……」

 

 俺の指摘にナミはバツが悪いのか言葉が詰まる。

 

 ファッション大好きなナミはこんな穴ぼこな地面なのに未だヒールを履いている。そのせいでかれこれ数回は躓いている。俺がいなかったら2,3回はコケてたんじゃないかな?

 

「それに、理由はそれだけじゃないよ。ナミここに来てからずっと恐がってるよね?」

「えっ」

「アーロンのマーク」

「──っ!!」

「やっぱり」

 

 ナミの動きが一瞬止まってしまう。それを見て確信した。といっても薄々理由は何となく分かっていたけど。

 

 魚人島へ着いた時はあんなに笑顔だったのに途中で現れた海獣を連れた魚人に刻まれていたあの印……アーロンのマークを見てからどことなく暗い表情になっていた。

 

 町へ来てからは時折魚人の身体に目が行っている。おそらく無意識にアーロンのマークを探しているのだろう。

 

「恐がる事なんてない……何て無責任な事は言えない。だから落ち着くまではこうしててあげる。知ってる?手を握ってるとさ、不思議と落ち着くんだよ」

「うん、確かにそうね。暖かい……」

 

 そう言ってナミは少し微笑み握る力が強くなる。

 

「安心してよ。ここにアーロンはいない。仮にいたとしても俺がいるから……もうひとりじゃないよ」

「そうね、ありがと」

 

 するとナミは調子が戻ったのかいつもの明るい顔に戻る。しかし、それでもしばらくは俺の手を離さなかった。

 

 

 

 

 その後、服屋に到着した俺達は店内を見て回っているとルフィ達と合流し一緒にいたパッパグから2年前のお礼に好きなだけ服を持ってっていいと言われた。ナミは喜ぶとマジで容赦なく店の中の服を全部持っていった。

 

 うーん、これは海賊……。

 

 流石に申し訳なかったので今俺が着替える分のお金だけは支払った。焼け石に水が過ぎるけど……。

 

 そして、店を出ると上空から魚人島の王ネプチューンが現れ竜宮城へ招待された。いきなりで皆は驚いていたがこの後の展開を知っている身としてはこの招待は躊躇してしまう。

 

 けど、皆のワクワクした顔を見て仕方なく着いていくが改めてリアルの竜宮城も前にするとそんな気持ちは吹っ飛んでいた。

 

 最初は幻想的な城に圧倒されたり王様が家臣に怒られてしまうところ見て嗤ったり楽しげな雰囲気だったのだが……いつの間にかルフィが消えるわ兵士に囲まれて捕まりそうになっている。

 

 理由はこの島の占い師マダム・シャーリーの予言で俺達麦わらの一味が魚人島を滅ぼすと出たからだとか。

 

 勿論、そんな未来のたられば話で大人しく捕まる訳もなく抵抗し途中参戦したゾロと合わせて竜宮城の兵士とネプチューン王を逆に返り討ちし捕えてしまった。

 

 ただでさえ不味い状況だがここから更に展開は加速する。何と王女のしらほし姫が消えホーディとデッケン率いる新魚人海賊団が襲撃しに来たのだ。

 

 ホーディは城の外壁を破壊するとその亀裂から海水が流れ始め皆が焦り出す。流石に状況が状況なので俺達は一旦ネプチューン王達を解放し逃がすことにした。

 

 その隙にナミがケイミーを連れて一足先にここから抜け出そうとしていたので俺も着いていくことにした。

 

「ナミ!俺も連れてってくれ!2人だけじゃ追われた時に危険だ!」

「アルガ!わかったわ着いてきて!ケイミー、2人は重いと思うけど大丈夫?」

「任せて!カフェのウェイトレスで鍛えた力見せてあげる!行くよナミちん!アルガちん!」

 

 そういうとナミと俺はシャボンのヘルメットを着けケイミーが俺達を引っ張り竜宮城を飛び出した。

 

「アァ~……溺れはしないけど力が抜けるゥ……」

「全く、それでよくさっきはあんな事言えたわね」

「海中から出たら守りますゥ……。それにィ……あの魚人の腕にあったアーロンのマーク見てまた恐がってたでしょ……?放っておけないよ……」

「っ!う……うん、まあ……」

「言ったでしょ?落ち着くまでは握っててあげるって……」

 

 ヘロヘロになりながら言うとナミは顔を反らしすぐに視線を戻した。するとさっきまでの思い詰めた表情はなくなっておりいつもの顔に戻っていた。

 

「手と言うかあんたの身体ごとわたしが担いでるんだけど」

「それについては申し訳ないィ~……」

「でも、ありがと……」

 

 片手でケイミーの首に回し、もう片方の手で俺を抱き寄せている。ナミって見た目以上にパワフルだよね。

 

「あんた今失礼なこと考えなかった?」

 

 もしかして女の勘って見聞色の一種何じゃないか?恐いよナミ……。

 

 勘のいいナミに怯えつつ俺は別の事を考える。

 

 ナミの事を放っておけなかったのもそうだが他にも理由がある。それはジンベエに会うためだ。

 

 2年前はバタついててゆっくり話せなかったからな。あの人の話しも聞きたいし。

 

 そうして俺達は"海の森"へと向かう。竜宮城を出てからしばらくして綺麗なサンゴが広がる場所が見えてきた。その中を進むと潮に流されてきたのか幾つもの沈没船があり開けた場所に着くと大きなシャボンが覆われておりその中にサニー号を見つけた。

 

 サニー号だけじゃない。竜宮城から消えたルフィとしらほし姫にフランキーとトムの弟デンにサンジ、チョッパー、ハチ、ジンベエがいた。

 

 合流した俺達はすぐに竜宮城で起きた出来事を皆に説明した。それを聞いたジンベエ含む魚人島の人達は驚愕する。

 

「すまん!早くもお前さん達を巻き込んでしまったか……!」

 

 ジンベエは魚人島で起きた事件に巻き込んだことを謝り話を変える。アーロンについてだ。

 

 2年前にアーロンの暴走を止めてくれてありがとうと感謝をし同時に謝罪をする。何を隠そうアーロンを"東の海(イーストブルー)"に解き放った張本人こそジンベエ自身だからと。

 

 ジンベエの自白を聞くと目を見開き呼吸が荒くなる。咄嗟にナミに寄り添おうとしたがナミは首を横に振る。

 

「大丈夫よ。わたしは平気……」

 

 すると、紅茶を淹れてきたサンジがナミ、ケイミー、しらほし姫に渡した後ジンベエを睨み付ける。元々、サンジはヨサクから聞いていたから。ジンベエが事の発端だと言うことを。

 

 そして、サンジはジンベエに忠告する。これから何を話すかは知らないが言葉には気を付けろよと。

 

「何を隠そうここにいる麗しき航海士ナミさんの故郷こそアーロンに支配された島。彼女自身耐え難い苦汁を嘗めてきたひとりだ……!」

「──っ!!」

「話し次第じゃお前を……おれは許さねェ!」

 

 サンジの言葉を重く受け取っているのはジンベエだけではない。この場にいるハチも罪悪感に苛まれる顔でジンベエに伝える。

 

「……ホントだジンベエさん。おれ達はその娘に謝っても許されねェ程の傷を与えている……」

「…………」

 

 ナミはかつてその身で受けてきた仕打ちを思い出しみるみる表情が暗くなる。それを見たジンベエはしばらく無言になりナミを見つめていた。

 

「…………ずいぶんヒドい目にあわされた様じゃな」

「何を貴様人ごとの様にィ!!!」

 

 ジンベエの言葉に激情するサンジだがナミは冷静に話をする。今さらアーロンに何か思うことはないけどナミ自身、シャボンディに着くまで魚人や人魚が迫害を受けていたことを知らなかったと。

 

 そして、そこで見たシャボンディパークがアーロンパークとそっくりだったことに目を疑ったと言う。

 

 ナミのその言葉をきっかけにハチとジンベエは魚人島の歴史を話し始める。

 

 人間は嫌いでもその世界には憧れを持っていたこと。魚人島が加盟国に入っても他国の人間からは嫌われ続けていたこと。"大海賊時代"が始まり人間への恐怖が大きくなったところを救ってくれたのが白ひげだったこと。

 

 そして、平和が戻ってもこれまでの溝が埋まることはなかったが───その折、魚人島の腐った歴史を変えようと2人の人物が立ち上がったこと。

 

 ひとりは「オトヒメ王妃」。人間と"共に暮らす"事を島民達に説き続けた人。しらほし姫の母親だ。

 

「そして、もうひとりは奴隷解放の英雄「フィッシャー・タイガー」。人間との"決別"を叫び……世界の「禁止事項(タブー)」を犯し……たったひとりで聖地マリージョアを襲撃!奴隷達を救った男……!」

「…………何とかタイガー……。どっかで聞いたぞ?」

 

  ジンベエが言った名前に聞き覚えのあったルフィは思い出そうと頭を悩ませる。ハンコックの話し覚えておきなさいよ全く。

 

 ジンベエは話を続ける。2人の活躍により少しずつではあるが人間と寄り添おうとする島の人達。そして、タイガーさんが結成した"タイヨウの海賊団"で起きた出来事を話した。

 

 最終的に立ち上がった2人は死んでしまったがその偉業は島の誰もが称え歴史を変えるきっかけを作り出したのだ。

 

「オトヒメ王妃の葬式後10年……フカボシ、リュウボシ、マンボシ──3人の王子を筆頭に、王や姫もモニターで呼びかけ……その努力で再び国民の署名は大きく集まってきておる……!これが、ここ16年程のこの島の差別との戦い。そして"魚人海賊団"の成り立ちじゃ……」

 

 説明を終えるとジンベエは改めてナミに向き合い謝罪を述べる。

 

「つまりアーロンはわしの弟分なんじゃ。責任を感じとる……!」

「よォし腹を切れ貴様ァ!!!それで許すわけじゃねェが、ちったァナミさんの気も紛れらァ!!!」

「やめてサンジ君!!全くこの人に悪意はなかったじゃない」

「しかしだなナミさん」

 

 話を聞き終えてもサンジの怒りは収まらずジンベエに当たり散らすがそれをナミが宥める。

 

「なんなりと処分は受ける!」

「やめて。わたしが嫌いなのはアーロン!とにかくあんたがアーロン一味の黒幕じゃなくてよかった……。──だってルフィの友達なんでしょ?」

 

 責任を取ろうとするジンベエをナミがとめる。その顔からは恨みなんて感情は一切感じられなかった。

 

「確かにアーロン一味にはひどい目にあわされたけど……そんなひどい渦の中出会った仲間もいるのよね!全部繋がってわたしができてんの!魚人だからって恨みはしないわ」

「──っ!!」

「───だからわたしの人生に勝手に謝らないで!!捨てたもんじゃないのよ?今、楽しいもん」

 

 ナミの言葉にジンベエは唖然とする。本来ならば今まで受けてきた仕打ちに何をされても文句を言えない。それなのに、あろうことか許すどころか共感し笑ってくれることに。

 

 ナミの言葉にハチも涙を流すが……それはジンベエも同じだった。

 

「……何ちゅうもったいない言葉…………!!かたじけない……!!!」

 

 ジンベエの涙にナミはどことなく安堵した表情で見つめる。ジンベエの背負っていたものを察したのだろうか。

 

 ホントに……ナミは強いな。

 

 感動に浸りたい所だがそろそろ寝てるルフィを起こさないと。そう思っていたらサンジがルフィを蹴り起こしていた。あ、覇気使ってる。痛そう……。

 

 ルフィが起きたので俺はここへ来た用事を思い出しジンベエの方へと行く。

 

「よかったねジンベエ」

「ああ、そうじゃな……。そういやアルガと言う名前……話す内に思い出したのじゃがひょっとしてオヌシ……」

「うん、ご想像通りだと思うよ。俺はフィッシャー・タイガー……いや、タイガーさんに救ってもらった天竜人の元奴隷だ」

「アルガ……そっか。そういやお前も……」

 

 サンジの言葉に皆が俺の背中に視線を向ける。

 

「実はタイガーさんが死んだことは前にアーロンから聞いてたんだ」

「っ!?ホントかよアルガ!」

「うん、アーロン一味を倒したあの日の夜に……ちょっとね」

「あっ、だから……」

 

 ハッとナミは何かを思い出したかのように口を押さえる。

 

「アーロンが海軍に引き渡されるまでずっと妙に大人しかったのって……」

「俺もタイガーさんの事を尊敬してたから、私情で思わず喧嘩しちゃってさ。まあ、俺の事は置いといて……ジンベエの話を聞いてて伝えようと思った事があるんだ」

「何じゃ?」

「コアラについて」

「コアラじゃとっ!?」

 

 回想にも出てきた少女の名を聞くとジンベエは驚く。

 

「アーロンやハチは手紙で知ってるけどジンベエはまだ知らなかったよね。彼女は今、革命軍で楽しく生きてるよ。しかも、魚人をもっと色んな人に知って貰おうと魚人空手も習ってね」

「そうか……そうじゃったか。あの娘は今も……わしらを思うてくれとったんか……!こんなにも嬉しいことはない!よかったァ……!!!」

 

 そう呟くとジンベエは再び涙を流した。

 

「それで悪いんだけどジンベエ。聞きたいことが──」

 

 俺は本題に入ろうとするがその時森の奥から大きな電伝虫が現れモニターを作動させた。映されたのはひとりの魚人、ホーディだった。

 

『あ~……全魚人島民。聞こえるか?おれは……"魚人街"の「新魚人海賊団」の船長……ホーディ・ジョーンズだ!』

 

 そういいホーディは島中に放送し演説を始める。これからネプチューン王に代わりおれが王になると宣言すると傷を負って縛られているネプチューン王を映し島民達の不安を煽る。

 

 そして、3時間後ギョンコルド広場にて王の処刑を始めるといいジンベエとしらほし姫の顔が青ざめる。

 

 その後、オトヒメ王妃が集めた署名リストに載っている者を裏切り者とし処分すると決定した。

 

 最後に俺達に向けてのメッセージとしてモニターの映像が変わるとゾロ、ウソップ、ブルックが囚われていた。下からは海水が上がってきており3人が溺れてしまうのも時間の問題だ。

 

「懸賞金5()()6()0()0()0()()ベリー"麦わらのルフィ"!!!お前達の首は地上の人間達の見せしめにちょうどいい!!!そして旧リュウグウ王国は生まれ変わる!!おれの野望の糧としてなァ!!!ジャハハハハ!!!」

 

 ここで映像が消え放送が終わる。この放送を見ていたルフィは……懸賞金が上がったことに喜んでいた。

 

「おい、おれの懸賞金5億6000万だって!!!いつ上がったんだァ~~?」

「それ所じゃないでしょ!!!」

 

 呑気だなァー……。まあ、捕まってるにせよあっちにはゾロがいるからっていうのもあるんだろうけど。

 

 しかし、捕まっていることには変わらないためすぐに竜宮城へ乗り込もうとしたルフィだったがそれをジンベエが止める。

 

 互いの意見が違い喧嘩が勃発しようとしたので俺が間に入って仲裁する。

 

「どけアルガ!!」

「どかないよ。そもそもなんでジンベエが止めようとしたのか分からないのは終始寝ていたルフィが悪いんだから一度落ち着きなって。何もジンベエは戦うなとは言ってないんだから。そうでしょ?ジンベエ」

 

 俺の言葉にジンベエは頷く。

 

「ああ、お前さんの言う通り……今は時期を待てと言うとるだけじゃ。この魚人島の歴史を変える為にもな」

「そうよルフィ。その人は味方なんでしょ?ならケンカは駄目よ」

「ロビン!!」

 

 森の奥からロビンがやって来る。これで、捕まっている連中を除けば全員が揃った。

 

「聞かせてくれないかしら。この島のために私達が何をするべきなのかを……」

 

 

 

 

 既にギョンコルド広場では王国軍が戦っていたが、結果は大敗。E・S(エネルギーステロイド)で強化された幹部達に見事返り討ちにあってしまう。

 

 そこへ連れてこられたのは先に"海の森"を出たジンベエとしらほし姫。広場へ向かう道中、2人は罠にかかってしまい連行されたのだ。話が上手く行きすぎたホーディは機嫌がよくなりそこでホーディはかつてこの広場で起きたオトヒメ王妃の死んだ本当の真実を告げた。

 

 オトヒメ王妃を殺した本当の犯人はホーディ自身だと。

 

 国中の誰もが驚愕した真実。しかし、しらほし姫だけは知っていた。それはペットのメガロから聞いたから。

 

 だが、何故それを周りに伝えなかったのかと言うと、亡き母オトヒメ王妃と約束したからである。

 

 「犯人が誰であれ、決して憎んではいけない」と……その約束を守るために彼女は10年もの間ひとりで背負って来たのだ。

 

 その事実を聞き再び国の誰もが開いた口が塞がらなかった。流石のホーディもこれには驚くがすぐにニヤケた笑みに戻り高らかとしらほし姫を嘲笑う。母を想う彼女の覚悟がこの結果を招いたから。

 

 そして、ホーディは予定通りこれからネプチューン王の首を斬り落とした時、広場の島民達はこのままホーディの手によって魚人島が侵略されるならとルフィの名を呼ぶ。

 

 徐々に広がるルフィコール。耳障りな声を消そうとホーディがネプチューン王の首に剣を突き立てた…………その瞬間───

 

 メガロの口から出てきたルフィがホーディをぶっ飛ばした。

 

 これにより事態は一変する。そう、これはジンベエの作戦であり魚人島の歴史を変える布石だったのだ。

 

 気を取られている内にナミが「天竜人の書状」を盗み出し、ホーディに囚われた人間の錠の鍵をロビンの手に渡す。

 

 そして、空からサニー号が広場へ飛んで来るとすかさず”ガオン砲,,を放ち広場の敵を吹き飛ばす。その隙に王のクジラがネプチューン王含む王子達を救出した。

 

 そして、サニー号は着陸しあっという間に広場には一味が全員揃う。

 

 その光景を目の当たりにした島民達はホントに現れた"麦わらの一味"に困惑しつつもルフィへ問いかける。

 

「答えてくれ!!お前達は魚人島の敵なのか!!?味方なのか!!?」

「敵か……味方か?……そんなこと──」

 

 

「お前達が!!!勝手に決めろ!!!!」

 

 

 こうして"麦わらの一味"VS"新魚人海賊団"との戦いの幕は上がった。

 

 ───さあ、開戦だ!!!




どうも皆さんもしロマです!
33話をご覧くださりありがとうございます!
色々バタついてしまい投稿が遅れました。申し訳ありません!もう少しピッチを上げるように頑張ります!
ではまた会いましょうでわでわ~~( ´ ▽ ` )シ
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