あなたにもう一度毛布をかけるため   作:もしも=ロマンの可能性だよねッ!

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祝!!UA数1,000,000回突破!!!

当初はこんなにも見てもらえるなんて思いもよらなかったです!嬉しすぎて泣きそうですありがとうございます!!!!
これからも沢山の皆さんに見てもらえるように頑張りたいです!
それでは続きをどうぞ!( ≧∀≦)つ


47話 シートベルトを納め

 わしが其奴の名を聞いたのは、今から随分と昔の話。まだわしがタイヨウの海賊団でタイのお頭の下にいた頃じゃった。

 

 ある日、タイのお頭から聞かされた話は信じ難いモノじゃった。何せあのタイのお頭が人間に心を開いていたと口にしていたから。

 

「そんな人間がいようとは……驚いた。して、その子供の名はなんと言うんじゃ?」

「ああ、あいつの名は──」

 

 当時まだわしが尖っており、人間にいい印象など持っておらんかった。たとえタイのお頭の言葉とはいえ信じきれず、疑い半分興味半分で新聞の写真に写る子供を見つめていた。

 

 それから時は流れわしが七武海になった頃、昔からの友人ハックから久しくその名を聞いた。

 

「実に惜しい人材じゃった……!!グヌゥ、あそこでアイツの邪魔が入らなければ……!!!」

「ほう、ハックがそこまで言うとは。さぞかし優秀なんじゃな!名は何と言うんじゃ?」

「優秀、とは少し違うな。素質、と言うべきか……。奴はどんな環境でもすぐに順応できる。ゆえに、一途に魚人空手の修行に身を置けば……奴は化けるぞ。その者の名は───」

 

 その後、マリンフォードで初めて出会いそれから2年後の魚人島でこの者がどんな人物なのかを見てきた。

 

 心身共に鍛え抜かれており、何より彼の優しい人柄に惹かれた。特にタイのお頭の墓へ見舞いに来た時はそれを強く感じた。

 

 そして、時は戻り現在。だからじゃろうか。わしは目の前におるその男に期待を持たずにはいられなかった。

 

 タイのお頭とハックが評価した彼がどれ程のものか今一度この目で確かめたいと思うてしまった。

 

「アルガ、お前さんの"可能性"をわしに見せてくれ」

 

 

 

 

 

 場所は海上、敵はマム。

 

 この一言だけでも絶望的な状況なのに頼りになるジンベエが俺のせいで不覚を取ってしまい腕を負傷してしまった。ビッグ・マム相手にこれではまともに戦えない。

 

 だけど、そのジンベエが大丈夫だと、安心しろと言ってくれた。そして、こんな状況下にも関わらず今ここで俺に魚人空手を教えようとしている。

 

 ジンベエの発破にあてられやる気を出した俺は武器を外して身軽になるとガッと拳を合わせて気合を入れる。

 

「おし!やってやる!!手ほどき頼む!!」

「うむ!任せておけ!!」

 

 とはいえ悠長にはしてられない。ただでさえビッグ・マムはクソ強いのに自分の寿命を使って大幅に強化されている。”降霊・呼憑き,,を解くことはできない。

 

 だから、猶予は”降霊・呼憑き,,の効果が切れるまで。その前に習得するしかない!

 

「武器を捨てて近づくたァ観念したか?だったらケーキを返しなァアア!!!」

「ハッ!誰が観念するかよ!その甘ェ考えを叩き直してやるよ糖尿ババア!!!」

 

 怪物の拳が振り下ろされる。それを跳躍し避けるとそのまま奴の懐まで潜り込む。そこでジンベエから指南の声が聞こえる。

 

「アルガ!魚人空手の真髄は辺り一面の"水"の制圧!!大気に含む微小な水の流れを読むんじゃ!!!」

「大気の水を……」

「水の流れを感じ拳に収着させろ!!力み過ぎたら流れは乱れてしまう。集中するんじゃ!!!」

「……ッ!」

 

 俺は拳を握り構えをとる。

 

「魚人空手!!」

「えっ!?アルガまさか!!」

「ウソッ!?ホントに魚人空手を!?」

 

 俺が魚人空手と叫ぶと仲間達が驚いて息を呑む。視線が俺に向く中で勢いよく拳を振り抜いた。

 

「”何枚か瓦正拳,,!!!」

「っ!!」

 

 俺の拳は見事ビッグ・マムの腹を捉えた。そして……。

 

───カキンッ

 

 とても人体から鳴ったとは思えない音が響いた。

 

「ウギャァアア!?手痛ェ〜ッ!!」

 

 案の定俺の拳が悲鳴をあげた。うん、めっちゃ痛い。そこへ痛みに悶える俺にジンベエから一言。

 

「因みに大気中の水を扱うのは上級者向けじゃから気体より水分の多い液体から始めるのが基本じゃ」

「それ先言ってくんないっ!?」

 

 たまに見せる天然をここで発揮されても困るぞジンベエ!今かなり切羽詰まってる状況だからな!?

 

「ムゥ、スマンかった。特段構えや姿勢は悪くなかったものでな。ただ、後もう一押しな気がする。感覚を掴むキッカケさえあれば……」

「キッカケか……」

 

 ジンベエの言葉にあまりピンと来なかった。

 

 実は何度か魚人空手の特訓をする事はあった。……が、改めてやってみたがホントにムズいなこれ。流れを感じるの部分は"見聞色"と一緒だが本質が違いすぎる。

 

 "見聞色"はあくまで意思あるものを読み取る力。意思のない水を感じる魚人空手とは全くの別物だ。分かってはいたが、難易度が鬼ムズだわ。

 

「何だい。剣がダメなら金棒。金棒がダメなら次は魚人の真似事かい」

「ああ?」

「そんな半端な攻撃しねェでよォ……」

「ッ!?」

 

 バリバリッ!と腕に黒いイナズマが迸るとビッグ・マムは一気に距離を縮めた。空腹により身軽になった奴はもう決して遅くはなかった。

 

「昼間みてェにおれをブッ飛ばしたあの姿で戦えよォ!!!」

 

 はや───

 

「ハッハァアア!!!」

「くっ!」

 

 咄嗟にガードの構えをとり何とか耐えようとした瞬間───

 

「は?」

 

 気づけば視界には夜空が広がっていた。

 

『アルガ!!!』

「──ッ?ブッ?ア゙ア゙?ガフッ!」

 

 この時、遅れて理解する。ビッグ・マムに殴り飛ばされた事に。気付くと痛みが遅れてやってくる。あまりの威力に内臓をやられ痛み悶える事しかできなくなった俺はそのまま空高く舞い……海へと落ちてしまった。

 

「ガポガポパパパッ!!?」

 

 痛い!冷たい!苦しい!強烈な一撃を貰いボロボロの状態で海に溺れる。能力者にとってこれ程マズイ状況はそうそうない。

 

 そして、海中で力が入らないせいで唯一の生命線だった”降霊・呼憑き,,が解けてしまい最悪の状況。

 

 ダメだ……もう、意識が……。

 

 体に全く力が入らない。このまま溺れてしまうのかと必死に藻掻くも意思とは反対にみるみる海の底へと沈んでいく。

 

 こんな、所で……。

 

 最後の抵抗に海面に手を伸ばした。その時───

 

───ぐいっ

 

 …………え?今何かを。

 

 そう思ったのも束の間、突然身体が引っ張られる感覚に陥るとそれは錯覚ではなくみるみると海面へ浮上していた。そして……。

 

「ブハァ!ごほげほっ!」

「無事か!?スマン助けるのが遅れた!」

「大丈夫……ハァハァ。ありがとジンベエ……」

 

 どうやらジンベエが助けてくれたみたいだ。ありがたいが今はそれよりも……分かった気がする。

 

「すぐに船へ戻ろう。みんなが心配じゃ」

「まだ、力み過ぎてた……」

「む?アルガどうした?そんなブツブツと」

「ジンベエ!頼みがある!」

 

 その後、俺はひとつの仮定を見出だしジンベエにお願いをする。俺のお願いを聞いてくれるとその間にビッグ・マムがサニー号を破壊する勢いでケーキを探し始める。

 

 このままでは船が大破されてしまう。その前に止めようとジンベエが動いた。

 

「”海流一本背負(かいりゅういっぽんぜお)い,,!!!」

 

海から背負い投げられた一柱の水の塊。それをビッグ・マムに向け放り投げると見事に頭から被り髪に宿っていたプロメテウスは堪らずビッグ・マムから離れた。

 

「ぎゃ〜〜っ!!?海水ィ〜〜!!アチチチッ!!」

「プロメテウスッ!海水か、小癪な真似を……お?」

「ギャグ漫画みてーにぶっ飛ばしやがって!まだ終わってねェぞ!!」

「アルガ!!」

 

 ジンベエの海水と一緒にサニー号へ急行した俺は再びビッグ・マムの前に立つ。しかし、向こうはあからさまに呆れた顔で見下す。

 

「懲りないねェ。もういいさ、今のお前にゃ興味も湧かない」

「何だと……」

「昼間の変身、もうできないんだろ?だったらいちいち小物の相手をしたって無駄なだけさ」

 

 ハア……と短いタメ息を吐くとさっきまでの闘気がまるで感じられない。どうやら落胆して寿命強化は止めたようだ。

 

 これ以上は寿命を使うだけ無駄だと判断。しかし、空腹で怒りはあるらしくナポレオンを強く握りしめた。

 

「あの技には驚かされたが今はそれ以上に空腹なんだ……もう理性が飛びそうなんだよっ!!!」

「──っ!」

「だから、とっととくたばっちまいなァアア!!!」

「アルガさん避けてください!!危ない!!!」

「…………」

 

 落ち着け、海で溺れた時の感覚を思い出せ。

 

 意識が薄れて手を伸ばしたあの時、確かに掴んでいた……海水を!

 

 俺はビッグ・マム相手だからと”降霊・呼憑き,,を使っていたが……それがかえって無駄な力みを生んでいた。そう、俺に足りなかったのは脱力!

 

 そして、重要なのはこの海水。能力者ゆえにできるこの強制脱力法なら無駄な力みを消すことができる!更に、大気中の水は無理でもジンベエが俺と一緒に投げ飛ばしたこの海水を使えば成功率は上昇する!

 

 焦るな。感覚は掴んでんだ。後は感覚を研ぎ澄ませ制圧しろ。この辺り一面に散らばった海水を!

 

 チャンスは一度。この攻撃を止めなければ確実に俺の体は真っ二つだ。

 

 見切ってみせる!何としても!覚悟を決めろ!!

 

「魚人空手!!」

 

 俺は床に散らばる海水に手を付け意識を向ける。そして、立ち上がると水溜りだった海水が一緒に浮かび上がり俺の手に収着させる。

 

 そのまま体を軸に回転させると周囲の水が引き寄せられるように集まってくる。その海水も動きに合わせて回転し海流を生み出す。すると俺の掌には宙に浮く渦巻きが出来上がった。

 

 そして、それをビッグ・マムの攻撃にぶつけた。

 

「”竜流舞(りゅうりゅうま)い「渦巻(うずまき)」,,!!!」

「なっ!?」

 

 勢いよく振り下ろされ刀身は渦巻きを貫通し俺の目の前まで迫ってきたが………激しく渦巻く海流の盾にナポレオンの刀身はみるみる流され俺のすぐ横に振り下ろされた。

 

 やった………できたっ。できたぞ!

 

 ハックさんと別れてからも何とかできるようになろうと特訓をしてたけど、溺れて脱力しきった状態から感覚を掴むなんて方法は思いつきもしなかった。

 

 まさかこうして魚人空手を使えるようになったなんて!

 

「チィ!無駄な足掻きを………んあ?」

 

 俺は渦巻く海水を掌に乗せると今度はそれを投げつけた。魚人空手を覚えたら一度やってみたかったんだよなあの技!

 

「ハッ!寿命強化を消したのは間違いだったな!!”撃水(うちみず),,!!!」

 

───ピチャ ピチャ ピチャ ピュン!!

 

 まだ覚えたてで完成度が低かったからかほとんどがただの水かけ遊びになってしまったが……最後の一発だけは成功し相手の腹に打ちつけた。

 

 ウシ!最後のは良い感じだった!後は今の感覚を忘れず復習反復するのみ!

 

「”撃水連打(うちみずれんだ),,!!!」

 

───ピチャ ピチャ ピュン!ピュン!

 

───ピュン!ピュン!ピュン!

 

───ピュン!!ピュン!!ピュン!!

 

 最初は威力もないただの水かけだったが、繰り返すたび徐々に勢いが付き始め後壁と呼べるものにまで仕上がっていった。

 

 だが、相手が悪すぎた。素人の覚えたて”撃水,,では………怯ませることすらできなかった。

 

「おい、いつまで魚の真似事で遊ぶのだい。ガキの水遊びに付き合うほどヒマじゃねェん───わぷっ!?」

「ウェ〜イ!顔面ヒットー!悪いがまだそのガキの水遊びに付き合ってもらうぜ?ようやく理解してきたんだからよ。魚人空手の真髄って奴をなァ!!!」

 

 俺の”撃水,,なんてジンベエと比べりゃ月とスッポンだろう。そりゃあ怯むワケない。んな事ァ分かりきってる。

 

 まあ、だからと言って引く気は一切ねェけどな!

 

「とは言え、正直もうフラフラなんだ。早いとこてめェをサニー号から追い出すためにも………これより最終段階へ移行する」

 

 魚人空手は使えるようになった。なら次のステップ、これが出来るかどうかで決まる。

 

 次のステップ、それは"武装色"との合わせ技だ。

 

 似てるようでまるで違う技術を同時に行いそれを組み合わせる。大気中から体内の水へと衝撃を駆け抜けさせる魚人空手と触れずに弾くことで内部を破壊する"武装色"。

 

 内部を貫通するこの二つの技術をひとつの技に重ね掛ければ、ビッグ・マムにも通用するハズ!

 

「上等だ小僧ォ!!人をおちょくりやがって………捻り潰してやる!!!プロメテウス!!ナポレオン!!合体!!!」

「「はァいママ!!」」

 

 ビッグ・マムはナポレオンにプロメテウスを纏わせ大きな炎の大剣に変貌する。

 

「焼かれて真っ二つになりなガキ!!”皇帝剣(コニャック),,!!!」

「お断りだ糖尿ババア!!魚人空手!!」

 

 振り上げられた燃える巨剣を前に踏み込みの体勢に入る。そして、足に"武装色"を纏わせ足元の水に収着させた。

 

「”刃々破(ハハバ),,!!!」

 

 俺めがけ振り下ろされた巨剣。それに合わせるように俺は真上に蹴りを放った。

 

「”上段竜追尾(じょうだんたつおび),,!!!」

 

───ガキィィイン!!!

 

 燃える巨剣と海水を帯びた蹴りが衝突する。その時、最終段階の合わせ技に成功し思わずニヤリと笑う。

 

 ………しかし、そんな笑みもすぐに消えた。

 

 ジュワァアアア!!

 

「ぐああああっ!?」

 

 あまりの熱量に足が燃えるよう熱い。いや、燃えるようどころか実際に燃えており足の皮膚が燃えていた。

 

 熱い熱い熱い痛い熱い痛い痛い!!!足がっ!!?だけど、もう中断することはできない。ならもっと水を………っ!!?

 

 足にもっと水を溜めようとするがここで大きなミスに気づく。サニー号に打ち上げられた海水が切れてしまったのだ。大気中の水はまだ扱いきれない。

 

 このままでは───

 

「”天候の卵(ウェザーエッグ),,!!!」

「っ!ナミ!!」

「待機って言われたけど、今のあんたを見過ごせる訳ないでしょ。状況は理解してるわ!水が、必要なんでしょ?」

 

 そう言いウインクすると俺の頭上に投げた卵が割れ雨雲が生まれる。そして………。

 

「”レイン・スパーク,,!!!」

「ギャアアア!!?水ゥ〜〜!!」

「プロメテウス!?クソ、小娘がァ!!」

 

 雨雲から大量の雨が降り注ぎ雨に濡れたプロメテウスは堪らず絶叫しナポレオンから分裂した。雨で火傷もマシになりこれが逆転の一手となる。

 

「これ以上暴れられたらサニー号が持たない!だからさっさと追い出して頂戴!!」

「ああ!ナイスアシスト!!最高だぜナミ!!!」

 

 雨のお陰で水も十分に蓄えられる。これなら行ける!

 

「ウ、ォォォオオオオオオッ!!!」

 

 周囲の雨の水を取り込みさっきよりも数段蹴りの威力が増す。そして、ナポレオンを蹴り上げビッグ・マムの腹がガラ空きになる。そこへすかさず潜り込み拳を構えた。

 

「覚悟しろビッグ・マム!!魚人空手!!!」

「グッ!どんな攻撃だろうと今のお前じゃおれにキズなんて───」

 

 ビッグ・マムの言葉を無視し集中する。さっきの要領で拳に"武装色"と水を纏わせた。雨のお陰で今まで以上に溶け込んだ水を集約させ奴の腹めがけてぶん殴った。

 

 

「”朧瓦正拳(おぼろがわらせいけん),,!!!!」

 

 

───ズドォオオン!!!!

 

「ウ"ッ!!?こ、れは───」

「ぶっ飛びやがれェエエエ!!!」

 

 腹がクレーターのように凹み衝撃の波が起こる。ビッグ・マムは一瞬顔を歪ませると次の瞬間、巨体が浮かび上がりサニー号から殴り飛ばすことに成功した。

 

 残念ながら海に落ちることはなくゼウスが足場となってビッグ・マムを助けるのだった。

 

 だが、今の光景を見て俺は呆然としていたが遅れて感情が込み上げてきた。

 

「やった……?マジか………ッ!!いよっしゃ〜〜ッ!!!」

 

 あのビッグ・マムを追い出した!それも長年使えなかった魚人空手で………!

 

「大した男よ。見事じゃった」

「ジンベエ」

「まさかこの土壇場で魚人空手を習得するとは。わしの………いや、ハックとタイのお頭が見込んだ男は本物じゃった」

「っ!ハックさんとタイガーさんが………?」

「ああ、わしはあくまで導いたにすぎん。お前さんの素質を見抜いてキッカケを作ったのはあの2人じゃ」

 

 何だかむず痒くなってきた。2人にそんな評価してくれてたなんて………うへへ。

 

「じゃが、荒削りで完成したその魚人空手はまだまだ発展途上。これからも精進するように」

「ああ!ジンベエさえよければまた教えて欲しいな」

「わしか?構わんぞ。わしで良けりゃあ幾らでも相手してやるわい」

 

 「ハックに羨ましがられそうじゃ」と笑い飛ばすジンベエ。そこへビッグ・マムの声が聞こえた。

 

「何終わった気でいやがんだい。おれはまだ倒れちゃいねェぞ!!!」

 

 まるでダメージが通っていない様子でビッグ・マムはピンピンしていた。だが、ぶっ飛ばされた事実にイラ立ちを隠せずにいる。

 

「もういいさ。ならこのまま船ごとスライスしちまおう。そうすりゃケーキも出てくんだろ」

「名案ですママ」

 

 いい案だと考えたのかビッグ・マムはナポレオンは更に巨大化させサニー号を真っ二つにできそうなサイズにする。

 

 しかし………。

 

「残念だが、俺の役目はここまで。お前との戦いはひとまずお預けだ」

「あん?」

 

 どういう事かと首を傾げるが、既に動き出していた。俺達の仲間が。

 

「ヨホホホホ!ハイ、もう斬っちゃいました。”鼻唄三丁魂(はなうたさんちょうタマスィー)矢筈斬(やはずぎ)り,,!!!」

「ギャアアアアアア!!!」

「ゼウス!?」

 

 気付いた頃には斬り終えたブルックがビッグ・マムの背後にいた。そして、剣を鞘に収めた瞬間ゼウスは真っ二つに斬り裂かれてしまう。

 

「”ブラック・ボール,,!!!我慢せず放電なさい♡」

「お前……!!?」

 

───カッ!!バリバリバリィィィ!!!

 

 そこへナミが雷の卵をゼウスの周りに設置すると、ビッグ・マムを巻き込みものすごい放電が起きた。

 

「ぼへ……」

「ママ〜〜ッ!?」

 

 ゼウスが消え放電に巻き込まれたビッグ・マムはそのまま海に落ちそうになるがそこへプロメテウスが足場になり事なきを得た。

 

 因みにゼウスは今の放電で弱まって掌サイズにまで縮んでしまった所をブルックに捕まりナミの手土産となっていた。

 

 弱まったゼウスにナミは強気になるとほぼ脅しで下僕になる事が決まった。

 

 今の内にできるだけ逃げるが起き上がったビッグ・マムが再び追いかけてくると今度は船を丸ごと飲み込まれそうな程大きくなったプロメテウスが俺達目掛けて落下してくる。

 

 プロメテウスの大きさに絶句するみんなの目には絶望が映る。そんな時、鼻のいいチョッパーがいち早く気づく。

 

「あれ?この匂い……まさか!!」

 

 チョッパーが別の方向を向くとみんなもつられて同じ方を向く。その方向からは巨大なウェディングケーキを乗せた船が近づいてくるのだった。

 

 それを見てみんなは喜びの声が上がった。

 

「ウォオオ!!サンジ〜〜〜!!」

「サンジさん〜〜〜!!」

 

 ビッグ・マムも気付いたのか標的を俺達から向こうの船へ変え飛んでいってしまった。すると、今度は入れ替わるように向こうから俺達の下へやってくる人影が現れた。

 

 その人影はプリンとサンジだった。

 

「よっ、戻ったぞ!」

「よくぞご無事で〜!!」

「お前らこそ!!」

「危機一髪よ!もうダメかと思った〜!!ありがとう〜!!」

「っ!!?ズキューン!おれもすきだ!!ナミさん♡♡」

 

 ナミが抱き着いてきてメロリンになるサンジ。思わずナミを抱きしめ返そうとするがそれはお断りなのかひょいっと避けられてしまう。

 

「…………」

「ん?」

 

 何やら視線を感じそっちを見るとプリンがじっと俺を見ていた。

 

「えーと、何か用?」

「っ!えと、あの………ごめんなさい」

「え?」

 

 今、謝罪されたのか?あのプリンが?俺に?

 

 思わぬ言葉につい聞き返してしまった。

 

「私、アナタにヒドイ事したわ。だから………ごめん」

「あ、ああ。何だかんだで記憶も戻ったし俺は別にいいけど………驚いた。まさかプリンが謝ってくるとは思わなかった」

「ちょっと!私を何だと思ってんのよ!」

「腹黒悪プリン」

「同じく」

「うぐっ」

 

 ストレートに伝えると隣にいたモネさんも便乗して罵る。流石に直球に言われたプリンはキズついた。

 

「モネさん怒ってる?」

「当たり前でしょう。私、貴方が記憶を抜かれてた瞬間見てたんだからね?まあ、貴方が許すと言うなら何も言わないけれど」

「ふーん」

 

 そっかー、モネさんが俺の心配ねー……うへへへ。

 

「どうしちゃったのよ。締りのない顔しちゃって」

「いや、何だか嬉しくなっちゃってつい」

「ふーん……」

 

 そっぽを向かれてしまった。そんなやりとりを見ていたプリンは呆れ気味に俺を見る。

 

「アナタのその思ったことを言える素直さが羨ましいわ」

「ほうほう、サンジに素直になりたいと?」

「バッ!ハッ、ハァ〜〜!?な、ななな何の事かしらー!私がサンジ!……さん♡何かに……///」

「分かりや過ぎて草超えてアラマキ」

 

 個人的にはお似合いだし上手くいくといいね。

 

 俺達がそんな感じに雑談しているとサンジがみんなに色々と説明していた。

 

 原作通り、ビッグ・マムはベッジ達が引き連れていく事。そして、ルフィとの落合場所がバレている事。

 

 しかし、ルフィに関しては案がありカカオ島に近づけばサンジが直接迎えに行くとの事。そこで俺も会話に参加する。

 

「サンジ、それ俺も着いてっていいかな?」

「え?アルガも?」

「うん、俺も空飛べるし足手まといにはならないよう気をつけるから」

「別に構わねェが……キズとか大丈夫か?」

「まだ戦える。問題ないよ」

「そうか、分かった」

 

 無事サンジと同行する許可を貰い俺は内心ガッツポーズする。正直、別に行かなくてもいいとは思う。ただ、不安要素は残しときたくないんだ。

 

 ペドロは生きているから下手な行動は取らないと思うが、もし裏切ってしまったら最後………()()()は悲惨な目に遭うからな。

 

 もし、その時は………。

 

 

 

 

 時刻は深夜の1時前、バレないようにカカオ島へ着いた俺達は島の広場が見える路地裏で身を潜んでいた。いよいよ約束の時間まで残りわずか……。

 

 俺が広場を監視していると後ろで2人の会話が聞こえてくる。

 

「おれの婚約者役はプリンちゃんでよかった」

「っ!!!うゥ〜〜………!!」

 

 サンジの言葉に泣き出しギョッとしたサンジは必死であやそうとする。

 

「お、おい……サンジ!!……さん♡お願いがあるの。最後に一つだけ……。お願いがあるの……!」

 

 お願いが何なのか聞こうとすると、プリンはおもむろにサンジの咥えるタバコを取る。そして───

 

「わーお」

 

 これはこれは………甘酸っぺェ〜。

 

「それじゃ!」

「え?プリンちゃん?お願いは!?」

「あんた……」

 

 サンジの言葉を無視し俺の方へ駆け寄ってきた。そして、恥ずかしさも相まって顔が赤くなっていた。

 

「今の事……絶対バラすなよっ?」

「そんな無粋なマネしねーよ。お前なりのケジメだろ。まあ、サンジならワンチャン自力で思い出すかも知れないけどな」

「んな事ある訳ねーだろ。能力で抜いたんだぞ。だけど…………もし、そうなったら///」

「プリンちゃん?」

「ッ!!?何でもねェ!!!私はもう行く………じゃあな!!!」

 

 もしもの事を想像し幸せそうにニヤけるプリン。そこへサンジに呼ばれ我に返るとあわふたした様子であっという間にこの場から走り去っていった。

 

「何だ?いったい何がどうなってんだ?」

「さてね〜。俺が言えることがあるとしたら………サンジはいい男だった。って感じかな」

「野郎に言われてもなー……。まあいい、とにかく後はルフィが出てくるのを待って合流次第すぐサニー号へ戻るぞ」

「あいさー」

 

 そして、刻々と迫り来る約束の時間。残り数分となった頃───来た!

 

『キャーーーー!!助けてーーー!!!』

「今の声……ブリュレ姉さんじゃないか!?」

「きっと捕まっているんだわ!麦わらのルフィに!!」

 

 鏡の奥から声が聞こえると広場の全員がどよめくがその後に他の声も響いてきてすぐに戦闘態勢に入る。

 

「だから!おれは大丈夫だって!!お前の言う通り敵がたくさんいたってやられやしねェよ!!お前ここ裏切ったらヤベーんだろ!?」

「うるせェぞ!ガオ!!ペドロの兄貴があそこまでしてお前らに手を貸したんだ!!そんなお前らをみすみす見殺しにはさせたくねェ!!ガオ!!!」

「誰が死ぬかァ!!!人が心配してやってんのに〜!!」

「こっちのセリフだ!!ガオ!!」

 

 喧嘩中なのか鏡の中から怒号が飛び交う。そして、勢いよくブリュレを抱えたルフィが覆面を被ったペコムズと共に現れた。

 

「え!?ペコムズ!?」

「ええ!!?バレた!?」

「とうとう現れたな……麦わらァアア!!!」

「うひゃー!ペコムズの言った通りスゲー数!」

 

 思わぬ展開に騒然とするが何はともあれルフィが来たことに安堵しサンジはさっそく電伝虫を繋げた。

 

「こちらサンジ。ルフィが出てきた!!」

『やった〜〜〜!!!』

 

 ルフィが出てきたことを報告すると受話器から喜びの声が上がる。後は連れ戻るだけと伝え連絡を切った。

 

 ルフィ達は鏡から飛び出し着地すると一瞬にして囲まれてしまう。想定してたペコムズは意を決してサングラスを外そうとするが………ルフィに止められてしまう。

 

「いいって、おれがやるから」

「麦わら!だがこの数は……!!」

「心配いらねーよ。だが───」

「麦わらのルフィだ!!!撃ち殺せェ!!!」

「ちょっと、邪魔だな………ッ!!!」

 

───ボッ!!バリバリバリィィィ!!!

 

『───ッ!!!?』

 

 ルフィがひと睨みすると広場にいた戦闘員が次々と泡を吹いて倒れてしまう。残っている連中がそれを"覇王色の覇気"と理解し騒然とする。

 

「スゲェ……ガオ」

「なっ!?嘘だろ!!?」

「バカな!?こんなガキがカタクリ様やママと同じ………!」

「どけよ」

「うぐっ!ちょ、調子に乗るなよ!!戦力はまだこっちの方が上だ!!!」

「そうだ!!!麦わらはこの国の大罪人!!おれが消し炭にし───テギュア!!?」

「オーブン様ァァァ!!?」

 

 突然の出来事に周囲が絶叫する。

 

 この場の全員の意識がルフィに集中しており隙だらけだったのでこれまでの仕返しも兼ねてオーブンの顔面をぶん殴った。

 

「お!アルガ〜!それにサンジも。よかった〜合流できて」

「だな。とは言え早いとこズラかるぞ。敵は広場だけじゃない」

「おいペコムズ、お前も来い。どうせもうここには居られねーだろ」

「ハア!余計な気遣いだ!ガオ!おれがここにいるのはお前らを逃がすために──熱ッ!?」

 

 突然広場に熱風が吹く。一瞬にして深夜のひんやりした空気が真夏のような空気に変わり喉が渇く。こんな事ができるのは一人しかいなかった。

 

「おのれ、不意打ちとは卑怯なマネしやがって……!!まだやられ足りなかったようだな!!」

「初手で俺を誘き寄せて人質とって寄って集って袋叩きにした奴が何言ってやがる。しかも、2回目は俺記憶なかったし」

 

 思い出したらムカついてきた。やっぱ逃げる前にもう一発殴っとくか。

 

「おい、相手にすんな!逃げんだよ!まだ敵が広場に集まってくるぞ!」

「もう手遅れだ。ガオ」

「何っ!?」

 

 サンジが俺を宥めるが既に島中の戦闘員が広場へと集結し始め再び広場を囲まれてしまった。一斉に銃口を向け俺達に狙いを定める。

 

「撃ち殺せェ!!!」

「しまっ───」

 

 そして、引き金を引いた瞬間………。

 

───ガキン!ガキン!ガキン!キン!

 

 金属音が響いた。そして、銃弾は全て何かに遮られ当たることはなかった。それが何かはすぐに分かった。

 

「茶会では……世話になったな。ビッグ・マム海賊団!」

「貴様ら……!!ジェルマ66!!!」

「何でお前らが……」

「奇遇だなサンジ。おれ達もコイツらに、一泡吹かしたいと思ってた」

「フフ、そう言う訳だから貴方達はさっさと行きなさい」

「レイジュ……」

「さァ、早く行って!」

 

 ジェルマに助けられ複雑そうなサンジだったが、レイジュに言われ気持ちを切り替える。向こうの戦力も港にジェルマの船団が現れたせいでパニックに陥り混乱していた。

 

 この隙を逃すまいと俺達も動き出す。

 

「そうだ、麦わらのルフィだけは許すな!!"鏡世界(ミロワールド)"で何が起きたか……教えましょうか」 

 

 後ろからブリュレのすすり泣く声が聞こえてくる。そして、次に放った一言にその場皆が戦慄した。

 

 

「私達の……最強で!完璧で!世界最高の!カタクリお兄ちゃんは───"麦わらのルフィ"に、敗けたのよォオオ!!!!」

『───ッ!!!?』

 

 

 その言葉が着火剤となりその場の全員がルフィに殺意を向けた。特にオーブンはブチギレてしまい全身から灼熱のような熱を放出し俺達に突進してきた。

 

「おのれ!!麦わらァアア!!!」

「”花火光拳(スパーキングヴァルキリー),,!!!」

「っ!?ガハッ!!!」

 

 冷静さが欠け視野が狭くなっていたオーブンは迫りくるイチジの攻撃に反応できなかった。そして、モロに食らってしまいよろけている内に俺はペットボトルを取り出しオーブンに飛びかかる。

 

 これ以上深追いは危ないと思ったけど、向こうから来たのならしょうがないよね。

 

「ぐっ!ハァハァ……あん?何のつもりだ。そんなチンケな水でおれの熱を冷ます気か!!」

「んな訳ねーだろヴァ〜〜〜カ!!!」

 

 俺はペットボトルのキャップを外し中の水を撒き散らす。そして、魚人空手の構えを取る。今のお前に触っちゃいけねェ事ぐらい知ってんだよ。

 

 だが、触れずに殴れば問題ねェよな!

 

「見様見真似だが!魚人空手!!」

「何っ!?」

「”唐草瓦正拳(からくさがわらせいけん),,!!!」

「ンブ!?ゴハ……!!?」

 

 周囲にまき散らした水が浸透しオーブンの体内の水に衝撃が駆け抜けた。堪らずオーブンは吐血しその場に膝まづく。

 

 シャア!!水がありゃあもう問題なく出せるな!

 

「これでちったァ頭冷えたか頭オーブン」

「ゲホッ……不覚。油断した……!」

「ああ、そうだな不覚だなァ。あれだけあった戦力差で誰ひとり討ち取れないどころかやられちまうなんて。存分に恥じてくれ♪」

「グッ!クソォォオオオ!!」

「アッハッハ〜!まだ頭オーブンになる気かよ〜。感情の高ぶりが右肩上がりし過ぎだぞ〜?」

 

 コイツには散々な目に遭わされたのでここらで仕返しこれでもかと言うぐらい煽ってやった。さてさて、相手の悔しがる顔も堪能したのでここらで引くとしましょう。

 

「これでリベンジも完了!てなワケでもう行くわ。じゃあな〜♪」

「待てェェエエ!!!」

 

 後ろで引き留める声が聞こえるが無視し俺は先に行ったルフィ達を追いかけて行った。その後、海の上を飛んでサニー号へ向かっている皆を見つけた。

 

 そして、俺も”飛龍翔,,で飛んでサニー号へ向かい遅れて合流するのだった。

 

 

 

「ヘェ、彼がベガパンクとくまが話してた………面白い子じゃない♡」

 

 

 

 

 無事、カカオ島から脱出した俺達はこれで全員が揃い後は逃げるだけ。だが、それは決して容易なことではなかった。

 

 敵船が全てパドルシップとなっており完全に挟み込まれ八方塞がりの状況に追い込まれてしまう。しかし、そこへタイヨウの海賊団が助けに来てくれたお陰で何とか包囲網を突破することができた。

 

 そして、サニー号とビッグ・マムの艦隊を分断する様に魚人達が艦隊に立ち塞がる。俺達を逃がすように。

 

 ジンベエも彼らの行動を理解し少し考えた後、ルフィに進言する。

 

「ルフィ、わしァあいつらを置いてはいけん。船を逃がすためのしんがり!この最後尾、わしに務めさせてくれ!!」

「ジンベエ!?何言って……!」

「───しかとやり遂げ、生きて戻る!!!」

「…………」

 

 ジンベエの頼みにルフィは黙って睨み見つける。そして、ルフィは忠告を入れた。

 

「忘れんなジンベエ!!お前の船長はもうおれだぞ!!!」

 

 ジンベエはコクリと黙って頷いた。

 

「船は止めねェ……!ワノ国で待つ!!!必ず来い!!!」

「かたじけない!」

「死んでも死ぬなよ!!!」

 

 ルフィの言葉を最後にジンベエはサニー号から飛び降りた。そして、俺達を逃がすべく魚人たちと共に艦隊へと泳いでいった。

 

 魚人の海陣戦術は凄まじく激しい海流を生み出し艦隊の動きを止めていた。その間にも俺達はどんどん先へと進み続け───「万国(トットランド)」から脱出を果たすのだった。

 

 

 

 

「さァ食え!食いてェ奴には食わせてやる!!話はそれからだ!!」

「うひょ〜!サンジの飯だ〜!!久しぶりだな〜うまそ〜!」

 

 無事に四皇のナワバリから逃げきった俺達は途端に腹が空きサンジの料理を堪能していた。そんな中、俺は料理に手を付けず窓の外を見ていた。

 

「んお?どうしたアルガ食わねーのか?」

「いや食うよ。これからの事を考えてただけ」

「これから?」

「ああ」

 

 俺は改まってこれからについて話す。

 

「次の戦いはこれまで以上に激しい戦いになる。俺にとっても絶対に敗けられない戦いだ」

「そうだな。トマトだっけ?お前が慕ってる奴なんだろ?おれも会いてェなー」

「ああ、ルフィを除いて俺が主人として従いたいと思っている唯一のお方だ。後トマトじゃなくてヤマトな。次間違えたら歯へし折るぞ」

「アルガがキレてる!?コエェ……!」

 

 チョッパーそんな怖がらなくても……。誰だって主人の名前を間違えたら怒るだろ。

 

「まあ、そんなワケで少し気持ちが高ぶってただけだよ。ウシ、俺も食うか。んん、ウマい」

「あ!その肉狙ってたやつ!ズリーぞ!」

 

 そんな感じにいつもの雰囲気に戻ると再び食事を再開する。料理を頬張りながら俺はある事を考えていた。

 

 いよいよ、だな………。鬼姫様と死に別れしたあの日から20年。ホントに長かった。次の戦い、俺の持てる全てをぶつけるつもりだ。

 

 原作者様はワノ国が終わってからがONE PIECEだとか言っていたが俺にとっては───こっからなんだよ。

 

 振り落とされない様に、シートベルトを締めて行きますか!

 

 従者として鬼姫様の隣に立ち、共に戦うために。

 

 

 

「ワノ国の「夜明け」は近い。見ててくれ……おじさん!」




どうも皆さんもしロマです!
47話をご覧くださりありがとうございます!

投稿が遅れ申し訳ありません。リアルの方で色々と立て込んでてしまい投稿頻度がかなり下がってしまいました。
ですが!次回からようやく待ち望んだ戦いが始まります!あの方の言葉を借りるなら……

ここからが『あなたに毛布をかけるため』です!!

長い下準備を終えいよいよアルガがカイドウに立ち向かいます。皆さんも振り落とされない様にシートベルトを納めください。
よろしくお願いします!!!

では、また会いましょうでわでわ〜( ´ ▽ ` )ノシ
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