あなたにもう一度毛布をかけるため 作:もしも=ロマンの可能性だよねッ!
ここ一週間、連日徹夜で書いていたのですが……書いては没書いては没の繰り返しでスランプになってしまいました。
そこで、息抜きとして本編とはあまり関わりのない平和な日常回を挟むことにしました。
本編が気になっている皆様には申し訳ありません……。
それでもよければ続きをどうぞ( ´ ▽ ` )つ
アルガ飯
時はアラバスタを出て間もない頃、今日も俺達は"
そんな中、俺は日課であるゾロの稽古に付き合っていた。
「はい、今日も俺の勝ち」
「チィ!また敗けたチクショウ!!」
「アッハッハッ!まだまだだねゾロ君!まあ、これからも精進したまえ!」
「チョーシ乗ってんじゃねェぞアルガてめェ!!」
ワザと煽るように炊きつかせるとゾロは予想通りキレて怒鳴ってくる。俺は内心冷や汗をかきながら表では余裕の表情で笑う。
うん、ここ毎日のように試合してるけど……ゾロの奴アラバスタを出てからは見違えるレベルで成長してやがる。
正直、さっきだって結構危なかった場面が多々あった。俺もウカウカしてられないな。
試合では覇気を使わないと言ったハンデを設けているにしても、まだ余裕で勝てると思ってたんだがなァー。ゾロの成長速度には驚かされる。
「……あ、そういやアルガ。お前に頼みたい事があんだけどよ」
「ん?俺に?何だろ?」
大声で怒鳴って幾らか溜飲が下がったのか落ち着きを取り戻したゾロは改まって俺に頼み事を持ち掛けてきた。
「アラバスタを出る際に見せたお前の"飛ぶ斬撃"……おれに教えてくれないか?」
「あー、アレか。別にいいよ」
ゾロが言っているのはヒナ大佐の包囲網に捕まった時に使用した”紅枝垂,,の事だ。そういや、ゾロに見せたのはアレが初めてだったな。
剣士たるものワンピ界では"飛ぶ斬撃"は必要事項レベルの技だしな。それに、原作でも覚えるのはこの後の空島編だし少し早めに覚えても大丈夫だろう。
「おっ!ありがとよ!んじゃさっそく頼むぜ」
「やる気満々だなァ~。構わないけど」
ゾロの要望通りさっそく"飛ぶ斬撃"について教えようとした時、船首の方からルフィの声が聞こえてきた。
「お~~い!!皆ァ~!こっち来いよ~!島が見えたぞォ~~!!」
ルフィの声は船全体に響き渡りひとまず俺達は稽古を中断しルフィの元へ向かった。既に他の皆も集まっていたようで後から来た俺とゾロに「遅ェーぞー」とウソップに言われる。
「見て、港に町が見える!ちょうどショッピングしたかったのよねェ~♪」
「ならおれは食料の調達にでも行くか。そろそろ冷蔵庫が切れそうだったしな。……そ・れ・にィ~!ナミすわんがショッピングに行くならおれも付き添うよ~~ん♡ロビンちゃんもど~おォ?」
「そうね、本屋があれば私も寄りたいわ」
「えっ!本屋があるのか!!じゃあおれも行きてェ!!」
サンジがメロリン状態でロビンを誘いそれに続くようにチョッパーも着いていくことが決まった。ウソップも小道具屋に行きたいらしくルフィは言わずもがな島の冒険へ向かうらしい。
そんなワケで今回は俺とゾロで船番することが決まった。島へ着くなり各自メリー号を降り町へと行ってしまった。
「ウシ!そんじゃ仕切り直して"飛ぶ斬撃"を教えてくれ」
「オッケー。それじゃまず必要な動作についてだけど───」
こうして、俺とゾロは船番の間"飛ぶ斬撃"について教える。俺達はつい熱中し過ぎて気付けばもうお昼になっていた。
「そこで刀を……っとと。いつの間にかお昼だ」
「んお?もうそんな時間か。そんじゃ昼飯にすっか。アホコックが何か作ってんだろ?」
「うん、船から降りる際に二人分の料理は事前に作って冷蔵庫に入れてあるって言ってた」
「なら食い行くか。あのヘボコックはポンコツだが料理に関してだけは認めてるからな」
「素直じゃないねェ~」
そんな感じに談笑しながらキッチンへ向かった。そして、冷蔵庫を開けると……。
「……料理が」
「……ねェな」
冷蔵庫には料理らしきものは無かった。つーか、ほとんど何も入っていなかった。
「あの野郎まさか作り忘れたんじゃねェだろうな!!」
「いや、サンジに限ってそんなハズ……あ!!?」
「うおっ!?近くで叫ぶな!何だってんだ!!」
俺が大声を上げると側にいたゾロはビクッと驚き聞き返す。
「いやさ、そういや思い出したんだけど……船を降りる時、珍しくルフィが最後に降りたじゃん?」
「あ、ああ……」
「その時アイツ……この部屋から出てきてたような……」
「ま、まさか……いや待て、そういやアイツ島を降りる時口を押さえてた気が……」
疑惑は確信へと変わった。
「「あんの野郎ォォオオオ!!!!(怒)」」
俺とゾロの気持ちが重なりルフィへの恨みの声が上がった。
「あの野郎~!!帰ってきたらブッた斬ってやる!!!」
「まあまあ、ルフィを絞めるのは確定としてまずは俺達の飯をどうにかしないと」
うーんと頭を悩ませていると冷蔵庫を見てあることを閃く。
「この際俺達で作っちゃわない?」
「んー、それしかねェか。けど、勝手に冷蔵庫の中のモン使っていいのか?」
「こう見えてサンジの料理のサポートとかよくしてるし俺が扱う分には問題ないってサンジから許可は貰ってるよ」
「流石だな」
そんなワケでさっそく料理を始めるとしましょう!冷蔵庫の中にあるのは炊いた米と小麦粉が少々に卵がひとつ。それと山菜と鰹節に今朝釣れた小魚(下処理済み)か……。おっ、調味料は一通り揃ってるみたいだ。
「うん、これならアレができそう」
「何を作るんだ?」
「見てたら分かるよ」
勿体振るように言い調理に取りかかった。
まず、容器に小麦粉と油を入れよく混ぜる。そこへ卵と水を加え更にかき混ぜる。
次に鍋をコンロにセットし油を並々入れ火をつける。ここでさっき混ぜたものを少し入れてブクブク泡が出たら頃合いだ。
今混ぜたものに山菜、小魚を満遍なく浸し熱した油に投入。この時、山菜などは火の通りが良いため焦げる前に素早く揚げる。
すると……!
「"山菜と小魚の天ぷら"の完成~!」
「おお~!天ぷらかァ!久々に食うな!」
「あと、天ぷらのツユもすぐ出来上がるからね~」
ツユの方はもっと簡単。小鍋に水、みりん、醤油、鰹節を入れて沸騰させる。その後出汁がとれた鰹節は取り出して即興天ぷらツユの完成!
それと、今取り出した鰹節は米と合わせておにぎりの具にする。
「そんなワケでアルガ特製"天ぷらとおにぎり定食"の完成!お上がりよ!」
「名前まんまだな。でも旨そうだ早く食べようぜ!」
「そう急かさないの。ホラ、ツユの他に塩も用意してあるからご自由につけて食べな」
完成した昼食をさっそく頂く。まずは天ぷらを塩につけそれを──
───パリッ!サクサクッ!
「「旨ェ~!」」
噛んだ瞬間外はサクサク、それで中から山菜の甘味が口いっぱいに広がって旨い!!塩もいい仕事をしている!
「何だこの天ぷら!揚げたてだからか?こんなにサクサクした食感は初めてだ」
「おお~そこに気が付くとは中々の舌をお持ちだねェ。ここまでサクサクなのは事前に小麦粉と油を先に混ぜたからさ。そうする事でサクサク加減が増すんだよ」
「へェーよく知ってんなァ」
「まあねェ~♪」
ウヘヘもっと褒めて。
こうして、無事昼食を完食した俺達は食器を洗ってまた"飛ぶ斬撃"の練習へと戻った。それからしばらくすると皆が帰ってきた。
「おー帰ったぞー……って、ん?スンスン……アルガ、お前何か料理でもしたのか?」
「そうなんだ。これには理由があって……それにしてもよく分かったね。換気もしたのに」
「おれの鼻は料理と女性に関しちゃあチョッパーにも敗けねェぜ?」
「二つ目は言わなかったらカッコよかったのに」
でも、普通にスゴい。
「この匂い……和食か?鰹節と醤油の香りが強いな」
「スッゴ!?そんな事までわかんの!!?」
「一流なもんで」( -∀-)y-.゜
クッソ、そのドヤ顔腹立つな。早くカマバッカ王国でオカマ色に染まればいいのに。
「……おいアルガ。お前今とんでもなくおぞましい事考えなかったか?」
「そのようなことがあろうはずがございません」(^ωメ)
「何だその顔は!?絶対ェ何か企んでんだろ!!?」
そんな感じで今日の事をサンジに説明する。
「なるほどねェ。そういやおれの作るものは洋食が多かったな。たまにゃあ和食も作ってみるか」
「おお~!本職の作る和食かー!こりゃ楽しみだ!」
昼食も美味しかったが今晩のメニューはさらに美味しいものが食べられそうで楽しみだ!
「………………」ジ-
「お、おい何だよお前その眼は?言いたい事でもあんのかよ……?」
「…………いえ別に」ジト-
「じゃあその眼を止めろよ!!?」
何やら遠くでロビンが羨ましそうな眼でゾロを見ていたけど……何かやらかしたのかなゾロ?
…………あ、そうそう。ルフィへの報復はしっかり果たしました。
「ズ、ズビマベンデジダ……」
どうも皆さんもしロマです!
日常回をご覧くださりありがとうございます!
今後ともスランプで書けない時が来ましたらこうして日常回を挟むかもしれません。
またすぐに本編を書けるようにしますのでご了承ください。