あなたにもう一度毛布をかけるため   作:もしも=ロマンの可能性だよねッ!

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どうも皆さんもしロマです!
そういえば、コリーダコロシアムの予選を飛ばしていたのを思い出しましたので書かせていただきました。
それでは続きをどうぞ!( ´ ▽ ` )つ



コリーダコロシアム「Cブロック」予選試合

 俺はくまさんを助けるべくドレスローザで行われるコリーダコロシアムに参加していた。その「Cブロック」予選試合が開始されると俺は観客席が囲う闘技場に立っていた。

 

「ギャアア!?何だこのガキめちゃ強ェ!?」

「誰だいったい!見ねェ顔だ!」

「アッハッハ〜!!オラオラ場外になりてェ奴からかかってこいやァ”鬼鏑(おにかぶら),,!!!」

 

 赤いマントやカブトを被り姿を隠して参加してはいるが既に俺の存在に気づいている奴らもいるので技はそのまま使い無双していた。

 

『Cブロックも開始早々発熱した乱戦状態!!その中でも目立っているのはこの男!!今大会初出場の選手「おじさん」!!ふざけた選手名だが実力は本物!!!次々とコロシアムの猛者をなぎ倒していくゥ〜!!!気持ちいい倒しっぷりで好きだこの男ォ〜!!』

『ギャッツさん!実況は公平に!』

 

 ギャッツの解説通り俺を倒そうと向かってくる剣闘士を次々と金棒で場外までぶっ飛ばしていく。

 

 そこへ後ろからものすごい勢いで突進してくる気配を感じ上に跳躍する。すると真下をウシが通過した。

 

 お、確かアレってウーシーじゃないか。

 

 原作ではルフィが覇気で使役して一緒に戦ってたんだっけ。でも、俺覇王色で威嚇できないから手懐ける方法ないんだよなァ。

 

 ん?なんかアイツ俺のマントを見て……あ、成程。

 

 どうしようか悩んでいると自分のマントを見て面白いことを考えた。

 

「この赤いマントで……さあ来い来い!オーレッ!!」

「モォオオオオオ!!!モッ!?」

 

 ヒラヒラとマントをはためかせウーシーを煽ると一直線に俺へと突進してきた。なので寸での所で躱しもう一度マントをはためかせる。

 

「ほれほれ〜。俺はこっちだぞ〜?」

「ンモォオオオオ!!」

「はい残念♪あ、そこいちゃ危ねーぞーお前らー」

「ぐはっ!?」

「待て待て止まれ闘牛!!あのマント小僧はあっち───ぐぎゃっ!?」

 

 俺が躱してしまった事で闘牛が勢い余って俺の後ろにいた剣闘士を突き飛ばしていた。

 

「だから危ないって言ったのにー」

 

 まあ、計画通りだけど。

 

 どこぞの自称新世界のみたいな悪い笑みを溢しながらこの方法でどんどん剣闘士の数を減らしていく。

 

 ただ避けるだけで済むんだから楽な作業だわァ。

 

 しかし、物事とはそう簡単には行かないものでウーシーがハイルディンの足に突っ込んでしまった。

 

「何だ?子牛がおれに挑むか!」

 

 ハイルディンがウーシーに狙いを定め拳を振り上げた。ウーシーはその迫力に怖気づきその場で動けず身体を震わせる。

 

「モ゙ォ〜〜〜〜ッ!!?」

 

 そうしてそのままハイルディンの拳が振り下ろされウーシーに直撃す潰される……ハズだったが。

 

「モッ?」

「なっ!?おれの殴打を……!!」

「半分は俺のせいだし今回は助けてやるよ」 

『な、ななななんとあの隕石の様なハイルディンの拳をおじさんが受け止めたァァァ!!?』

 

 俺が金棒でハイルディンの拳を止めると客席から驚愕の声を上げた。そして、一番驚いているのはハイルディン自身だった。

 

「あ、ありえん!!巨人族の王となるおれがこんな人間にィ……ッ!!?」

「今のが巨人族の王になる男の拳?だったらよォ……」

 

 跳躍し驚き佇んでいたハイルディンの目の前までやって来ると金棒に武装色を纏わせた。

 

「最低でもドリーとブロギーの”覇国(はこく),,を越えるこったなァ!!”剛・力鬼(ゴウリキ),,!!!」

「貴様あのふたりを知って───グホォォ!!?」

 

 金棒を振り抜くとハイルディンのカブトが割れ白目を向きながら場外の海へと落ちていった。

 

『つ、つ、強いィ〜〜♡間違いなく優勝候補だった巨漢ハイルディンがまさかの一発ケーオー!!?まだまだ底しれないおじさん強過ぎる!!何なんだあの男は〜〜!!』

 

 流石に今ので警戒心を上げられたのか周囲の剣闘士は俺から距離を取る。そんな中俺にすり寄ってくる奴が一頭……。

 

「モ〜〜♡」

「あ、コラ舐めるなくすぐったい。こっから危なくなりそうだしお前もそろそろ場外へ行きな」

「モッ?」

 

 じゃれてくるウーシーが可愛く思えてきたので抱き上げる。そのまま”飛龍翔,,で宙を蹴りレベッカのいる剣闘士用各席窓へ向かう。

 

 フフン、海には落ちてないので場外にはならないのだよ。

 

「えっ!?おじさん飛んでる!?と言うか何でここに!!?」

「いやー、多分今から戦いが激しくなりそうだからこの子見ててくれない?何か情が湧いちゃって。ウーシーもここで大人しく見とくんだぞ?」

「モー♪」

「何か仲良くなってる!?しかも名前までつけちゃって!?」

 

 レベッカにウーシーを任せてリングへ向かうと大分人数も減っており見知ったキャラしか残っていなかった。

 

「ひやホホ、あのまま逃げるんじゃないかとヒヤヒヤしたわい」

「ようやくお出ましか。首領(ドン)チンジャオ!」

 

 闘気に満ち溢れ髭が逆立っている。向こうもやる気満々……というか殺る気満々だな。

 

「めっちゃ殺気飛ばすけど俺何もしてないだろ」

「お主に罪はないが貴様を倒せば麦わらがやって来る。そいつの首を取ってガープに絶望をくれてやる!!!」

 

 俺はルフィをおびき寄せるエサですか。そーですか。

 

「随分とまあナメられたもんで」

「安心せい。貴様は苦しませずあの世に送ってやるとするわい!!」

「それは御免被る。もうあの世はコリゴリだからな!!」

 

 お互いの殴打がぶつかり合い周囲に覇気が飛び交う。首領(ドン)チンジャオの覇王色に当てられ次々と剣闘士が泡を吹き倒れていく。

 

「ほう、私の覇気で気絶せんか。そこらの未熟者とは違うようじゃのう」

「こちとら世界屈指の実力者の覇王色を浴び続けてきたんでね。老いぼれジジイのショボい覇気なんか屁でもねーよ」

「言ってくれる。じゃが!ガープに積年の怨みを晴らすためにもここで消えてもらう!!」

 

 首領(ドン)チンジャオは頭に武装色を纏わせ頭突きを繰り出す。跳んで躱すとコマの要領で頭を軸に回転し強烈な蹴りが俺の横腹を捉える。

 

「うおっ!?あっぶなベイブレードかよ!」

 

 何とか武装色で硬めてダメージは最小限で済んだが勢いは止まらず体勢を整えて飛びかかってきた。

 

 どんどん頭突きを繰り出してそれを避け続ける。この時、俺はひとつ困っていた。

 

 首領(ドン)チンジャオの頭……どうしよ。

 

 原作ではルフィが頭を殴った事でチンジャオの錐の頭を復活させわだかまりは解消された。だけど、そんな芸当俺にはできる自信がない。

 

 そりゃそうでしょ。狙ってできるもんじゃないないからねアレ。一か八かで殴ってもいいがもしもの事があったら事だし。

 

「うーん、どうしよ」

「今の私相手に苦戦しているようじゃこの先の海なんて越えられんぞ小僧!!一味でも一番懸賞金が高い貴様がこの程度なら麦わらの実力も高が知れてるな!!」

「ア"ア"?」

 

 何だこの老害。その凹んだ頭を更に凹ませたろか?

 

「何だ怒ったか?だが、私はそれ以上に怒りの炎が溢れておるんじゃあ!!」

「…………」

 

 俺は避けるのを止めその場で立ち止まると好機と見た首領チンジャオが大きく頭を振りかぶった。

 

「富!名声!力!!私の築き上げてきた全てを奪ったあの男だけは必ず後悔させてくれる!!!孫の代までなァ!!!」

「ハア……」

 

 勢いよく振り下ろした頭を俺は両手で掴み受け止めた。足元にクレーターができ少し体が沈んだがそれ以外は何処も問題なく俺はジッと奴の驚く顔を見つめる。

 

 そして、ボソッと俺の本音が漏れ出る。

 

「ダセェな」

「なぬゥッ!!」

 

 受け止められた驚きより自身の行いを貶され怒りの表情に一変した首領チンジャオはギロリと俺を睨見つける。

 

「奪われたのはお前がガープより弱かっただけだろ。それなのにネチネチと30年もただ恨み言を呟くばかり。しかも、勝てないと踏んで標的をルフィに向けるとか小者もいいところだなァおい」

「貴っ様ァァァ!!!私の人生を愚弄するとは万死に値する!!!この技で確実に息の根を止めてくれるゥ!!八衝拳奥義!!!」

 

 激昂する首領チンジャオは両手を合わせ頭部に武装色を纏わせた。次で決める気だと理解すると俺も全力でそれに応える事にした。

 

「”降霊(こうれい)呼憑(よびつ)き」,,!!!」

「”無錐龍(むきりゅう),,ゥ〜〜!!!」

 

 飛んでくる頭突きに目掛け俺は振り抜く金棒に武装色を纏わせた。

 

「”雷鳴八卦(らいめいはっけ),,!!!」

「”無錐釘(むきりくぎ),,ィ!!!」

 

 両者の強烈な一撃が衝突する。周りには首領チンジャオの覇王色の覇気が飛び交いほとんどの剣闘士は倒れ余波で強風が巻き起こる。

 

 ものすごい技と技のぶつかり合いに客席は息を呑んでいたがそれも長くは続かなかった。

 

 最初は拮抗していたがすぐに差が生まれ俺の金棒が首領チンジャオの頭を圧し始める。そして───

 

「ウ、ォォオオオオ!!!」

「グッ!?若、造がァァァ!!!」

 

 首領チンジャオは咆哮と共に金棒で打ち上げられてしまい上空からリング中央に叩きつけられ動けなくなった。

 

「ジジイィイイ!!!」

 

 唯一まだリングに残って戦っていたサイはイデオを押し退けて首領チンジャオの元へと走って行く。

 

 その様子を見て俺はひとつの案を思い付いた。

 

 そうだ、もうこの際だしアイツにはここで……。

 

「ハアハア!待ちやがれ!まだおれとの決着がついて───ブフォ!!?」

「ごめん、ちょっと場外行ってて」

 

 早速行動に移った俺はまず邪魔になるイデオを殴り飛ばしサクッと場外にする。そして、首領チンジャオに寄り添うサイに俺は高圧的な態度で威圧した。

 

「さあ、これで残ったのはお前と俺だけだ。そんな死にかけジジイなんか放っといて立ちやがれ」

「何やとォォ……!」

 

 死にかけジジイと言うワードにカチンときたサイが俺を睨見つける。しかし、俺は一切表情を変えず淡々と語り続ける。

 

「聞こえなかったのか?さっさとかかってこいって言ってんだ。それとも……その老いぼれにしっかりトドメを刺さねェとやる気が出ねェか?」

「これ以上ジジイに手出しはさせねェやい!!!」

 

 プツンとキレたサイが俺に向かってくる。だが、闇雲に繰り出す攻撃に当たるハズもなく……。

 

「ガッ!?」

「何だそれ?もっと真面目にやりやがれェ!!」

「ブッ!?ゴッ!?ウギッ!?」

 

 あえて手加減した拳で何度もサイの顔面を殴り続ける。その光景に観客達は騒然とし息も絶え絶えの状態の首領チンジャオもサイの名前を呟く。

 

「サ、ィ……」

「ぐはっ!ゼェゼェ……ジ、ジジイ……!」

「つまらねーなー。もう終わりか?所詮、八衝拳は半端な威力しか出せねェ無能武術ってワケかァ〜?」

「ッ!?取り消せやい!!今の言葉ァ……!!」

 

 なんか敗北者ムーブを感じるがまあいい。完全に頭に来ているのか冷静さを感じないのでこのまま煽りを続行する。あ、勿論ラップはしないぞ?

 

「何が違う?さっきの首領チンジャオが使っていた奥義だってあっさり破れてしまったんだぞ?八衝拳も底が知れたな」

「アレは本物の奥義じゃねェ!!!真の八衝拳奥義さえあれば貴様なんか……!!」

「だったら……」

 

 サイの言葉を遮り目的を告げる。

 

「今ここでお前が修得しろ」

「なっ!?」

「もう八衝拳の奥義でしか俺を倒す事はできない。ならやるしかねェだろ?わかったら構えろ未熟野郎!!そこの爺さんを助けたいなら!俺を倒したいなら!!」

「上等やい!!!」

「よせサイ!貴様はまだその領域には……」

「黙ってろジジイ!!」

 

 俺の発破に充てられ闘志を燃やす。首領チンジャオの言葉に耳を傾ける事なく俺に突っ込んで来た。

 

「この男の言う通り!!おれはまだ棟梁!実力はジジイに劣る。だったら今越せばいいだけだァァァ!!!」

「その気概はよし!!だが、まだ足りねェな!!!」

「グォ!?」

 

 空中で回転し遠心力を利用し威力を上げる。そして、繰り出された強烈な踵落としを俺は片手で受け止めた。

 

 苦悶の表情で俺を睨むが怯むことなくそのまま放り投げ場外に飛ばす。しかし、薙刀を地上に突き刺し何とか踏み止まる。

 

 俺は標的を変え首領チンジャオに近付いた。そして───

 

「───」

「っ!……ぐああああ!!」

 

 一言伝えると首領チンジャオは一瞬狼狽えるがすぐに冷静になり目を閉じる。

 

 そして、次の瞬間俺に殴り飛ばされた。

 

「ジジィイイイイイ!!!!」

 

 サイの絶叫に俺は嬉々とした笑みを浮かべた。

 

「さあ!これで首領チンジャオの命も残り僅か!!早くしねェとマジで助からねェぞ!!!」

「おのれェェェ!!!」

 

 ザバンと海に落ちた首領チンジャオを見てこれまで以上に激情に駆られたサイは俺に猪突猛進する。

 

「”武脚跟(ブジャオゲン),,!!!」

「ウ"ッ!?」

 

 武装色で固めた腕からミシッと軋む音がなる。”降霊「呼憑き」,,状態の俺にここまでダメージを……もうちょいだな。

 

「ウラァアア!!」

「ぐあっ!」

 

 腕を振り回しサイを払い除けると着地することも忘れ倒れ込む。その姿を見て一喝する。

 

「怒りに任せて攻撃したって俺は倒せんぞ。感情をコントロールしろ!その怒りも全て闘志に代えて攻撃に乗せろ!!!」

「ッ!!感情を、コントロール……」

「感情に任せて強くなるのは本当の強さじゃない。ただの暴走だ!その暴走を抑え込み強さのみ引き出せ!!俺を倒すんだろ!?」

「当たり、前やい……!」

 

 俺の言葉にサイから怒りが収まり沸々と目から闘志が宿る。もう一押しと俺は最後に発破をかけた。

 

 

「だったらやれよ!!!武術家が、男が一度決めた事だろうが!!!」

「───ッ!!!」

 

 

 もはや今のサイに先程の不安定な感情は消えていた。ただ冷静に呼吸を整え俺を見定めると最小限の無駄のない動きで蹴りを繰り出した。

 

「”武脚跟(ブジャオゲン),,!!!!」

 

───ゾワッ!

 

 さっきと同じ技にも関わらず俺の見聞色がこの蹴りを受けては駄目だと危険信号を鳴らす。なので咄嗟にサイの脚を蹴り上げる攻撃の方向を変えた。

 

 そして次の瞬間───頭上の雲が真っ二つに割れた。

 

 覇王色纏いの衝突かよ……。

 

 あまりの光景に観客も唖然。俺ももしもの想像をして冷や汗を流す。今のをまともに食らえば間違いなくやられていた。

 

 サイ自身も実感がわかないのは空を見て呆然とする。

 

「なんや今の感覚……?おれがやったのか……?」

「サイよ。よくぞそこまで登り詰めた」

「ッ!?ジジイ!」

 

 海面から顔を出した首領チンジャオが泳いでサイに近付くと感動し涙を流していた。

 

「ついに力が"覚醒"したのだ。血と汗と涙の修行が今、実を結んだのだ。よくやった!!八衝拳の奥義は伝承された。サイ、己のその武脚に”錐龍錐釘(きりゅうきりくぎ),,の名を授けよう……!!」

「えっ……!」

「もはや己のその脚は氷の大陸をも打ち砕くだろう!!」

 

 首領チンジャオの言葉でようやく理解する。己がようやく奥義にまで至った事を。そして、顔から嬉しさが滲み出て小さく拳を震わせた。

 

 とりあえずは作戦成功だな。

 

「おめでとうサイ。さっきは悪かったな」

「アン?なんやい改まって」

「力を引き出すためとは言えちょっと意地悪しすぎちゃったかなと思ってね」

「意地悪だァ〜?」

 

 訳が分からないと言った様子で怪訝そうに俺を見ると首領チンジャオからも説明が入る。

 

「ひやホホ、私からも謝罪しようスマン。あやつに殴り飛ばされる直前に提案されてのう。「サイを覚醒させるために手を貸せ」と」

「……何故そんな事をするんやい」

 

 とても思い付きで始めたとは言えず俺はそれっぽい理由でサイの疑問に応えた。

 

「俺は勿論優勝するつもりで参加している。だけど、目の前に磨けば光る原石を見つけて何もせず放り捨てるのは勿体ないと思っただけだよ」

 

 それと、本音の部分も含めながら。

 

「それに、弱い奴より強い奴に勝った方が気持ちいいからな!」

「お前さんも立派な武術家やい。礼は言わねェぞ!」

「おう、俺はやりたいようにやっただけだからな!とは言え、だ……。正直、さっきの攻撃を食らえば流石に俺もひとたまりもない。だから───」

 

 俺は全身に力を込め覇気の出力を上げた。そして、周囲に覇気が迸り俺の肉体は肥大化し首領チンジャオにも劣らぬ巨漢へと変貌した。

 

「お前の全力に、俺も全力で応えよう」

『何が起きたァ〜〜!?おじさんが変身し巨大な大男にィ!!』

「その姿は……!?」

「”「武装龍鬼(ぶそうりゅうき)流桜武神(りゅうおうぶしん),,!!!俺の奥の手さ。今後を考えれば今出す技じゃないんだが……あの技を越えたいって気持ちがウズウズして仕方ないんだ」

 

 氷山よりも硬い氷の大陸を割る一撃。

 

 破壊力だけならルフィの”大猿王銃,,やゾロの”一大・三千・大千・世界,,にも劣らない。そんなスゴイ技を持っている奴相手に手を抜いて勝つなんて冗談じゃない。

 

 原作ではルフィにあっさあり倒されてしまったが、こんな誇り高い武術家に俺は全力で勝ちたい!

 

「破壊力に自信があるのは何もお前だけじゃないぞ。どちらの力が上か白黒つけようじゃないか!!」

「上等やい!!敵に塩を送った事を後悔させてやる。行くぞ"恩人"!!!」

 

 同時に地面を蹴る。そしてみるみるお互いの距離が縮まり───

 

「武装色最大出力!!!」

「八衝拳奥義!!!」

 

 俺の拳とサイの脚が衝突した。

 

「”桜憑鬼(おうつき)朧突(おぼろづ)き,,ィイイ!!!!」

「”錐龍錐釘(きりゅうきりくぎ),,ィイイ!!!!」

 

 両者の最大火力の攻撃がぶつかり合いその余波で突風が吹き荒れる。コロシアムにいた観客や剣闘士は飛ばされないよう何かにしがみつく。

 

 そして、衝撃が収まると───この日、ドレスローザから雲が消えた。

 

 両者の技が止みコロシアムは静寂に包まれる。

 

 だが、次の瞬間ドサッと倒れる音と共にワアアアアッと観客席から歓声が上がり決着がついた。

 

『「Cブロック」予選試合しょ、勝者───おじさんんんん!!!!』

「いよっしゃァアアア!!!」

 

 おそらくロジャー時代でも通用していたであろう技”錐龍錐釘,,を真っ向から打ち破った事に嬉しさが溢れ思わずガッツポーズを取った。

 

 その後、試合を終えた俺は控室への通路を歩いていると後ろから首領チンジャオ達が追いかけてきた。

 

 俺の元まで来ると3人揃って礼を言われた。

 

「いい試合じゃった。アルガよ感謝する。サイをここまで導いてくれたことに。麦わらの件はすまなかった」

「もう狙うなよ?()()チンジャオ」

「無論じゃ、この恩一生忘れはせん。それと、もう私は首領(ドン)ではない」

「おう!今日からはおれが首領(ドン)やい!!だが、ジジイの”錐龍錐釘(きりゅうきりくぎ),,にはまだまだ及ばねェからこれからも修行はキッチリやるぜ」

「ひやホホ、若者は向上心があって良いのォ。これなら安心して引退できるわい。アルガ、決勝では応援するぞ」

「ああ、ありがとう」

 

 そうして別れると俺は改めて気持ちを切り替えた。次は決勝、これに勝てばくまさん助けられる。

 

 ドフラミンゴの掌で踊らされている感じだが、コロシアムが終わった目に物見せてやる。

 

 だから、後もう少しだけ待っててくれ。くまさん。

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