あなたにもう一度毛布をかけるため 作:もしも=ロマンの可能性だよねッ!
いつも感想評価、誤字脱字報告、ここすき、お気に入りありがとうございます。
それでは続きをどうぞ!( ´ ▽ ` )つ
頂上戦争──それは白ひげ海賊団VS海軍本部による歴史的大戦争である。その大きな戦いに終止符が打たれ世界中の人々は様々な反応を示していた。
白ひげの死に喜ぶ者や哀しみ嘆く者。
海賊王の息子だった火拳のエースが生き残りその血筋に恐れる慄く者。
麦わらのルフィが革命家ドラゴンの息子であり火拳のエース、そして革命軍No.2参謀総長のサボと義兄弟であった事に驚く者。
革命の歌姫ウタが赤髪のシャンクスの娘であり革命軍を辞め赤髪海賊団に入り脳破壊される者。
密かに人気のあったイスカ大佐がエースと共に逃避行し脳破壊される者。
黒ひげがグラグラの実の能力を手にし絶望する者。
瞬く間に世界は荒れ反響を呼んだ。
そして───"鬼の戦漢アルガ"。この男もまたこの戦争での活躍により少なくない数の人々の心を動かした。
「ラップはフザケてたが内容は正論、正にその通りだ」
「おれの娘は天竜人の奴隷にされ数年後に戻って来たが、既に心は死んでいて翌日に自殺した……。だけど、立ち上がる奴もいたんだ」
「彼を観てたらおれも勇気が湧いてきた……!」
「そうよ、私たち非加盟国にも人権はある!」
「加盟国が何だ!世界政府が何だ!これ以上おれ達の平和を奪われてたまるか!!」
「彼こそ市民の代弁者だ!!」
「ドラゴンに次ぐ第二の革命家ァ!」
「そうだ!!今こそ立ち上がろう!」
『革命を起こせェ!!ウオオオオオオオッ!!!』
彼の勇姿は世界中の非加盟国に多大な影響を及ぼし政府打倒を心がけ次々と革命を起こすまでとなっていた。
それだけでも対応に苦しませる世界政府だったが、それに加えその革命の灯は一部の加盟国にまで及び流石の五老星も頭を悩ませていた。
「アッパパパ〜!ブラザーサイコー!」ケラケラ♪
なお、ラップも一定数の者が面白半分で広め一時期ブームとなっていたのは別の話。
そして、ここにも彼の活躍を知り目を丸くする者たちがいた。
「天竜人の奴隷だった男、アルガ……っ!ひょっとするとこの子!アナタァ〜!これ見て!」
「新聞をぶんぶん持ってきてどうしたァ?……っ!これは中々───エンターテイメンツ」
頂上戦争から2年、俺達は今日も"新世界"を突き進んでいた。
「あ〜ヒマだなァ〜」
芝生の上でゴロゴロしてる俺はここ最近やることがなくてヒマを弄んでいた。
日課であるサンジとの料理研究もゾロとの稽古もチョッパーとの人体勉強もロビンとの読書会もナミのマッサージもウソップとの"貝手袋"のメンテも全て終わって時間が余ってしまった。
こんな時に限ってルフィは昼寝してるし……。
「そうだ、フランキーに頼んで大浴場にサウナと水風呂も造って貰おうかな?」
風呂好きで毎日波に揺られながら気持ちよく入っていたが少しスペースが気になってたんだよなァ。よし、思い立っては即行動!
そう思い立ち上がるとマスト上のトレーニングルームからゾロの声が聞こえてきた。
「おーい、前方に何か見えるぞー」
「え、もしかしてもう次の島に着くのか?」
「そんな筈ないわ。まだ天候も定まってないもの。見える距離にいるなら四季の気温に合わせて気候も一定になる筈……」
俺がそう呟くとナミが否定する。確かに今日も暑かったり寒かったり嵐が起きたり色々あったもんな。
何が見えたのか確認するため船首の方へ向かう。すると、同じように皆も集まっておりサニー号の前方を見ていた。
「おー、アルガ!何かスゲー船があるぞ!」
「船?ホントだ」
ルフィが興奮気味に俺に伝えてくる。一緒に見てみると確かに船があった。それもかなり大きい。ざっと見てもサニー号の何十倍もある。
だが、何やら少しヘンテコな形をしている。重厚そうな船体に様々な建築物を建てたみたいな感じだ。それに、何やら騒がしい。
豪華客船、ってやつか?
少し離れた場所にいる俺達からでも聞こえてくる楽しげな声にルフィが浮足立った。
「宴でもやってんのかな?おれも行きてェ〜!」
「待ちなさいルフィ。海賊船だったらどうするのよ」
「いえ、待ってあの船は……」
早速ルフィが乗り込もうとすると逆さずナミが止めに入る。その光景をよそにロビンが何かを思い出したのかジッとあの船を見つめていた。
「ロビン何か知ってるの?」
「ええ、おそらくアレは……豪華客船クラブシップ"プティ・テゾーロ"ね」
「えっ」
何処か聞き覚えのある名前に思わず反応してしまう。
「確か10年以上前にできた船だったかしら。海上で歌って踊れるクラブパーティーを楽しめる客船として有名ね」
「へー、なんかバラティエみてーだな」
「海上でってのが既視感あるぜ。アルガ?」
皆が話し合っている中、俺は疑問で頭いっぱいになっていた。
テゾーロ?まってテゾーロってあのテゾーロ?いや、だとしても名前がおかしい。アイツの乗る船って確か"グラン・テゾーロ"だし大きさからして全然違う。
あの船も十分デカイけど"グラン・テゾーロ"は直径10キロある。とても比べモノにならない。
だけど……。
「ねえロビン。ひとつ聞いてもいい?」
「何かしら?」
「世界の20%の通貨を掌握してる人って誰だか知ってる?」
「えっ!?そんな大富豪は聞いたことがないわね」
「そっか」
ここではテゾーロは富豪の地位を得ていない。となるとあの船は本当に……。
「よ〜し!何だか楽しそうだしおれ達も行くぞォ!!クラブ舵いっぱーい!」
「勝手に決めんなよアホ船長。何があるかも知らねェのに」
「船にはプールやカジノにバーとかあった気が」
「プール水着美女!?」メロリン♡
「カジノで荒稼ぎ!?」チャリン♡
「バーでいい酒を!?」ジュル♡
ロビンの一言でサンジ、ナミ、ゾロの目の色が変わり他の面子も期待に胸を膨らませていた。
「行くぞ!!"プティ・テゾーロ"!!!」
『オオオオ〜〜ッ!!!』
ルフィがそう号令をかけると皆もウキウキしながら"プティ・テゾーロ"へと向かった。
向こうもここで停泊する予定なのか船を停めており俺達の船も停船場に付けるとスタッフの様な人達がやって来る。最初は警戒したが笑顔で出迎えられてしまい皆は戸惑う。
「ようこそ"プティ・テゾーロ"へ!!ここでは様々な娯楽施設が建ち並んでおり新世界一の満足度を誇る豪華客船となっております。どうぞお楽しみください!」
その言葉通り俺達は施設を案内され最後に「夜には特別なダンスショーが御座いますので是非コンサート会場へとお越し下さい」と言い残し去って行った。
ダンスショーも気になったがまだ明るい時間帯なので一先ず解散し皆が各々行きたい場所へと行ってしまう。
俺も何処かで楽しもうかと悩んでいると隣でロビンが難しそうな顔をしていた。
「どうしたの?何かマズイことでも?」
「……そういえばこの船、一回の乗船で安くても一人数十万ベリーはするのだけど大丈夫かしら?」
「…………」
おっと、何だか雲行きが怪しくなって来たぞ?
「するるるる、ご心配には及びません」
「誰だ!……って、エエッ!?」
俺たちの会話に入ってきた謎の声に思わず振り向くとそこには見たことのある人物がいた。
マスコットがそのまま大きくなったような体にその特徴的な笑い方。忘れるハズがない。テゾーロと一緒にいた……!
「お初にお目にかかります。私はこの船の警備主任を任されているタナカさんと申します」
自己紹介したタナカさんは少し怪しげな笑みでロビンの方を向くと説明に入る。
「先程、そこのお嬢さんが支払いについて心配なさっておられましたがご安心を。貴方様御一行はサービスとして無料で招待致します」
「あら、そうなの?何故かしら?」
「貴方方は麦わらの一味でお間違いないですよね?この船の支配人が一度会いたいと仰られていまして。特に"鬼の戦漢アルガ"様に」
「俺?」
皆の視線が俺に突き刺さる。そんな見られても俺だって何が何だか……。
「えーと、タナカさん誰かと勘違いしているのでは?俺こんな豪華な客船を保有している知り合い何ていないのですが……」
「ええ、支配人も貴方様にお会いするのは初めてとの事です。わたしとしましても詳しい事情は聞かされておりませんので理由は対面した時にでも」
そう説明され頭を下げると「では、また後ほど。時間まではごゆるりとお楽しみください」と言われ去っていってしまう。
少しの間ポカンとするが時間が勿体ないとナミが騒ぎとりあえず一時解散し各々好きな場所へと向かっていった。
ルフィとチョッパーはビュッフェへ、ナミはカジノへ、ゾロはバーへサンジはプール等各々好きな所へ行く。
特に行きたいところもなかった俺はロビンについて行き時間までは図書館で時間を潰していた。せっかくの豪華客船で読書などとと思う事なかれ、豪華客船ともなれば図書館もグレードが上がるのだ。
船の上の図書館なんて程度が知れると思ったが、広さは大体野球場ぐらいある大規模図書館だった。それだけではない、壁や天井がドーム状のガラス張りの水槽で出来てて海の中にいるような空間で本が読める水族館と図書館を合わせたマリン図書館なのだ。
ぶっちゃけ最初見た時は圧巻してしまった。サニー号にもアクアリウムバーはあるが規模がその比ではない。
年甲斐もなくついはしゃいでしまった俺は悪くない。後、ロビンも何だかいつも以上に上機嫌だった。まあ、こんな場所で本が読めるなんて最高だわな。
そうしている内にあっという間に時間は流れ時刻は夕暮れ時になり一先ずサニー号で皆と合流すると皆満足げな様子だった。
「食っても食っても肉が出てきてサイコーだった。ゲプッ」
「おれもスイーツいっぱい食べれてサイコーだった。ゲプッ」
「うはは〜♪カジノで儲かっちゃった〜♪」
「ここのプールは天国だ!まさか人魚も泳いでいたなんて……!!」
こんなに幸せそうな顔を見るのは久しぶりだな。ここへ来る前のヒマ過ぎてゴロゴロしていた昼間が嘘みたいだ。
「するるるる、皆様お揃いですね。ならご案内しましょう。我が"プティ・テゾーロ"の誇るメイン施設───コンサート会場へ」
この豪華客船で一番広い施設。アリーナ形式でざっと見渡しても数百……いや数千を超える客席、その中央には水路で仕切りができたステージがあった。
俺達はその客席の中でも個室が設けられたVIP席に座っていた。え、何この優遇感めっちゃ緊張する。
「なーなー、これから何が始まるんだ?」
「これから行われるのは支配人自らがパフォーマンスをしてくれるダンスショーです。もう時期始まりますのでこのお料理を堪能しながらお待ちください」
「うっひょ~!スッゲー!!」
タナカさんが床から大量の高級ディナーを透過して持ってきた。どれも美味しそうな料理にルフィの目は輝く。
ルフィに釣られ俺達も美味しくいただいた。
少しすると会場内にアナウンスが響く。
『お待たせしました。これよりメインイベント〜STELLA SHOW〜のお時間です!』
アナウンスが聞こえ会場の照明がフェードアウト。いよいよかと待ちに待っていた観客たちがざわめき出す。
そして、完全にブラックアウトした後、リズミカルな音楽と共にパッと様々な配色のスポットライトがステージを照らした。
そのステージの真ん中には、一人の男が……。
『イッツ・エンターテイメント!!!会場にお越しの皆様お待たせしましたァ!!これより、今宵の時間はわたくしギルド・テゾーロが頂きました!是非盛り上がっていきましょう〜〜!!!』
───ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!
テゾーロが現れると会場内が歓声を上げて盛り上がる。その光景に圧倒されつつもミュージックがかかりそれに合わせテゾーロのダンスが始まる。
序盤は普通のダンスショーでこれはこれで楽しめたが中盤にはいると仕切りの水路から水柱がうねる様に上がって行く。まるで魚人島で見た中に浮かぶ水路の様に。
「えっ!?何あれすごい!わ、水路から何かが!」
「ヌオオオオオッ!!?あれはおれが昼間プールで出会ったマーメイドちゅわん達〜!!」
それだけでもスゴかったが、なんとその水路を人魚達が泳いで現れ音楽に合わせ踊り始める。合間に観客に手を振りウインクをしサービスを忘れないその姿に思わず魅了されてしまう。
ミュージックや演出、人魚達の踊りもスゴイが何より魅入られるのはテゾーロの歌唱力だった。
元々歌が上手い設定ではあったが実際に目の当たりにすると圧巻のひと言に尽きる。周りの光景と相まって幻想的だった。
あまりこういったショーは見ないが思わず手を握りしめ鑑賞していくとあっという間に終盤となり最後は七色に光る噴水とともに空へ花火が打ち上げられ舞台は幕引きとなった。
「すっっっっごかったァ〜〜」
「マジそれな」
ナミの感想に同意しかなかった。他の皆も楽しんでいたのか満足気にショーの感想を言い合っている。なおルフィはショーが終わると再び食事を再開させた。お前さァ……。
すると、VIPルームの扉が開き誰かが入ってくる。扉の方へ顔を向けると……俺は思わず手に持っていたグラスを落とす。
「ちょっとアルガ落としたわよ!……アルガ?」
ナミが何か言ってる気がするが耳に入ってこない。それ程までに今入ってきた人に目を奪われていた。
「皆さん、ショーは楽しんでいただけたかしら?」
入ってきたのはひとりの女性。初めて会う人だが俺はこの人を知っていた。だが、一瞬存在を疑ってしまう。何故なら目の前の人は本来ここには生きていない人で……。
「初めまして、私はこの客船支配人の妻───ギルド・ステラでございます」
テゾーロが愛した女性が笑顔で微笑んでいた。
その後、ステラさんに宿泊施設のスイートルームに案内されていた。
コポコポと熱い紅茶がティーカップに注がれサンジがステラさんとナミ、ロビンの前に置く。
「どうぞ♡」
「ありがとう。ごめんなさいね、お客人にお茶を淹れてもらうなんて」
「いいのいいの、サンジくんが好きでやってるだけだから」
せっかくだからとサンジの淹れた紅茶を嗜んでいるとナミが話を切り出した。
「さっそく本題なんだけど、どうしてわたし達をこんなに手厚くもてなしてくれたの?スタッフに聞けばアルガが関係してるそうだけど」
「そう、ね……何処から話せばいいかしら。あっ」
ステラさんが少し思い悩んでいるとコンコンとドアをノックする音が聞こえた。ステラは席を立つとドアの方へと向かいドアを開ける。
入ってきたのはこれまた大物だった。
「遅いわよアナタ」
「すまない、ステージの後片付けとかで遅くなってしまった。そして、麦わらの一味の方々。あいさつが遅れてしまい申し訳ない。何分多忙の身なのでね」
「あ、さっき踊ってたダンスのおっさん」
なんと入ってきたのはテゾーロ本人で皆は驚く。
「その通り、私はこの"プティ・テゾーロ"の支配人ギルド・テゾーロと申します。以後お見知りおきを」
礼儀正しく挨拶をするテゾーロ。突然この船のトップが現れ固まる皆は口が動かない。
「所で、例の話はしたのかい?」
「まだよ、アナタが来てから話すのが筋かと思って」
「そうか、ありがとう」
妻のステラと会話した後テゾーロは俺の方へと歩いてき思わず身構えてしまう。特に悪意は感じないとは言え映画では序盤ルフィ達を騙してたからなァ。
しかし、そんな邪推とは裏腹にテゾーロの目は真っ直ぐに澄んでおり品を感じる。
「ようやく会えて嬉しいよ。私は……いや、私達は君と話がしたかったんだ」
「俺と……?」
笑顔で頷くテゾーロとステラさん。何で二人がここまでして俺と話したいのかがよく分からなかった。共通点があるとすれば……あ。
俺達の共通点を思い出し二人の真剣な表情を見て察してしまった。
「2年前の頂上戦争で君は天竜人の元奴隷だと自白していたね」
「っ!おいダンスのおっさん!!アルガが奴隷だから何だ!下手なこと言うならブッ飛ばすぞ!?」
「ルフィ、落ち着け。大丈夫だこの人達は悪い意味で言ってるわけじゃない。そうでしょ?」
「ああ、その通りだ。船長さんも気を悪くさせたのならすまない。これを……」
俺が奴隷だったことを話しルフィが怒るも俺が止める。そして、テゾーロは上着を見ると背中を露出しあるものを見せてきた。
底に刻まれた印を見て仲間達は絶句する。
「実は、私も元は天竜人に飼われていた元奴隷だったんだ。隣にいるステラも同じく」
『っ!!?』
突然の自白に仲間達はテゾーロとステラさんを交互に見る。流石にステラさんは奴隷の焼き印を見せることはなかったがその苦笑に含まれる辛そうな目が物語る。
「それで、元奴隷と打ち明けてまで話したかった内容っていうのは……?」
「ああ、それは君と君の母親にどうしてもお礼を伝えたくてね」
「俺の、母さんに?」
「そう、アナタのお母さんの名前は……ソールで合ってるかしら?」
「っ!?え、ええ……」
ステラの質問に思わず言葉が突っかかってしまう。まさか、この二人と母さんの間に関係があったなんて。
「やはりそうか!差し支えなければソールさんの居所など知っていたら教えて───っ!」
母さんの名前を聞き確信するとさっきまでの落ち着いた態度が一変し目を輝かせてテーブルに身を乗り出す。
そして、少し声を荒げて聞いてくるが───俺の顔を見て口を積むんでしまう。
俺の少し無理した作り笑いで察したのか謝罪をしてくる。
「そうか、君の母さんは……すまない」
「いえ、お気になさらず。母さんはあの大騒動が起きた日に亡くなってしまいましたが決して悲しい最期はありませんでしたから」
「えっ」
謝罪してきたテゾーロにフォローを入れるがむしろ更に顔色を悪くしたステラさんは口を塞ぎ体を震わせた。
「そ、そんな……と言うことは私……っ」
「どうかしましたか?ステラさ───」
「ごめんなさい!!!」
「ステラッ!!!」
今度はステラさんが勢いよく謝罪してくるとさっきまでの落ち着いた雰囲気から一転、夫であるテゾーロの言葉も聞かず大粒の涙を流しこの部屋から走り去ってしまった。
いったい彼女は何故あんなにも悲しそうな顔をしていたのかは分からないが俺に謝っているということは何か関係が……?
「度々すまない。彼女がなぜ逃げてしまったのか君には話すべきだから説明させてほしい」
テゾーロの真剣な眼差しに俺も気持ちを締め直し彼女について耳を傾けるのだった。
『買えるさ!おれがお前を買ってやる!!』
彼のこの言葉に私はどれだけ救われただろう。彼の歌にどれだけ励まされただろう。
彼が言った未来は決して来ないと分かっていながらも私は心の何処かで期待していたのかもしれない。
けれど、現実とは何処までも非情なもので運命は変えられず私は天竜人に買われてしまい天竜人の奴隷へと堕ちてしまった。
それからの地獄は壮絶なものだったが絶望する度に私は彼の歌声を思い出し心を繋ぎ止めていた。
どんなに辛い地獄でも希望をくれた彼の為にも生きよう。そう思えた。
───彼が、私のせいで奴隷になっていると知るまでは。
あの日、天竜人に楯突いたせいで彼も同様に奴隷にされた事を知った私は心が折れてしまった。
私のせいで彼は地獄を味わっている。
私のせいで彼はまともに食事をとれない。
私のせいで歌も歌えない。
私のせいで───かつての笑顔を失っている。
私と出会わなければ彼は今も……そう思うと罪悪感に潰されそうになる。こんな疫病神に生きている価値なんてない。いっそこのまま……そう思っていた時だった。
「あら、暗い顔。大丈夫?」
こんな地獄でも、分け隔てなく見せる太陽のような笑顔をした彼女と出会ったのは。
初めは優しそうな人だと思い、この人にならと身を削る思いでこれまでの想いを口に出すと……。
「ハア〜?何それ、アンタ本気でそう思ってるの?」
彼女は呆れた様子で吐き捨てられてしまった。
エェ……さっきまでと明らかに違うのだけど……。
やっぱり、これは胸の内に秘めておくんだったと後悔していると彼女は真っ直ぐな目で私を見てきた。
「聞けば、その男はアンタの為に頑張ったんでしょう?なのに肝心のアンタがそんな様子じゃあ彼も報われないわねェ。男の見る目がなかったか」
「ちょっと!いくら何でもそんな言い方……!」
私のことはどれだけ言われても構わない。だけど彼の事となれば話は別。
彼女の辛辣な言葉にムッと来た私は思わず言い返す。しかし、彼女の目は呆れから鋭いものとなる。
「いーい?生きていける状況があるんだったら四の五の言ってんじゃないわよ」
「なっ……」
「どんな絶望的な状況でも幸せは必ずくる。それに目を背けていたら、アンタ本当にいつか後悔する日が来るわよ」
「そ!そんな事わかって……」
「どうだかねェ〜w」
あ、この人また小馬鹿にしたような顔を!
「彼は自分とアナタの幸せの為に必死に頑張ったんでしょ?たとえ結果がダメだったとしても、そこで終わりじゃないのよ。人生って言うのは」
また言い返そうと思ったけれど、彼女の言葉には不思議と説得力を感じた。思わず怒りが引っ込むと彼女は諭すような目で優しく私の頭を撫でる。
「私だって人攫いにあって今はこんな最悪な場所にいるけど、そこで大切な人とだって出会えた。だから忘れないで。最悪だけの人生なんてないのよ」
「でも、そもそも彼は私と出会わなければこんな所には……」
「いい加減にしなさい。彼の幸せをアナタが否定したら……誰が彼の心を支えるのよ」
「───っ!!」
その言葉にハッとする。
そうだ、私の人生も決して嫌な事ばかりじゃなかった。彼との出会いは今もで心の支えとなっていた。それを、自分で否定するなんて……。
「だからアナタは笑顔でいなさい。ツライ時こそ笑うのよ。絶望ごとき笑顔の数でねじ伏せなさい」
最後に激励を飛ばすと彼女はどこかへ去っていこうとしたので思わず呼び止めてしまう。
「あ、あのっ!まだ貴女の名前を……!」
「私の名前はソール。お互い頑張りましょう!アナタは?」
「はい!ステラです!」
「ステラね。いい名前じゃない!」
これが、私とソールの出会いだった。
この日を境にバッタリ会う度に二人でお話をし交流を深めていった。聞けば、ソールには旦那と子供がいるらしく隙きあらば惚気話を聞かされていた。
何度も聞いた話だけど彼女の話を遮ろうとは思わない。だって、家族の話をする時の顔が一番素敵な笑顔を見せてくれるから。
けれど、ある日ソールの夫は死んでしまった。事故死らしい。その日以来彼女の笑顔がまるっきり見れなくなった。
なんて声をかけてあげればいいのか分からなかった私はただ傍にいてあげることしかできなかった。奴隷としての仕事の合間だから決して長くはいてあげられない。それでも、少しでも彼女にしてあげられることは何でもやりたかった。
「ありがとう」
次第に暗い顔も薄れていき完全にとは言えないがそれでも私にまた頬笑んでくれるまでには回復してくれた。
そして、いつも最後には励ましてくれたお礼なのかお決まりの言葉を言ってくれる。
「そう遠くない未来、私達をここから逃がしてくれる人が必ず現れる。だからきっとアナタ達は幸せになれるわ」
そんな夢みたいな事起こる筈もないけれど……彼女なりのエールなのだと思い内心くすりと笑ってしまう。
本当にその日が来るまでは……。
ソールと出会った日から2年後のある夜、聖地は火の海となっていた。周りの建物からは炎が遡り奴隷達があちこち逃げ惑っている。
何が起きているのか分からなかったが、突然黒い影に覆われ見上げるとそこには大きな赤い魚人さんが私を見下ろしていた。
「ヒッ!?」
「落ち着け人間。別にどうこうするつもりはねェ。首輪外してやるから早くここから逃げろ」
「えっ……」
一瞬驚いてしまったけれど彼の手が私の腕輪に触れるとカチャリという音が聞こえ今まで感じていた息苦しさが消えた。
「ほんとに……外れてる……っ!」
そっと自分の首に手を添えると今まであった重厚な首輪がなくなっており何だか目尻が熱くなるのを感じた。
まさか、本当にこんな日が来るなんて……そう思っていると───
「ステラか……?」
「えっ……っ!!?」
「ムッ、君はさっき助けた青年。まだいたのか。早くここから逃げろと……」
振り返ると、そこには会いたくて会いたくてたまらなかったあの人が、テゾーロがいた。
気が付けば足が勝手に動いてしまいよろけながらも彼の元へと走り向こうもまた同じように駆け寄ると……。
「ウ、アァ……!会いたかった!!ずっと……アナタを……っ!!」
「ああ!ああ!おれもだ!!君とまたこうして会えるのをおれはァ……!!!」
会えなかった時間を埋め合わせるようにお互いに強く抱きしめ合い目尻に溜まっていたものが決壊してしまった。
「お二人さん、そういうのは逃げ切ってからにした方がいいぜ。それと、聞きたいことがあるんだがいいか?」
「あっ、そ、そうよねごめんなさい。それで、聞きたいことって?」
「ある子供の奴隷を探している。この区域にいる筈なんだ。確か名前はアルガっつって」
「アルガ……あっ、その名前……!」
その名に聞き覚えがあった。
事あるごとに話していたソールの息子の名だ。でも、何でその名前が……?
「知っているのか!」
「え、ええ……実際に合った訳じゃないのですが、友人の子供の名前でして。確か森の奥にある"養人場"のどこかに」
「教えてくれて感謝する。おれはもう行くからお前らも早くここを出るといい」
「はい!ありがとうございます!!」
そう言い残し彼は走り去っていった。
短い間だったが首輪を外してもらったりテゾーロと会えたり色々とあって少し疲れてしまいよろけるとテゾーロが慌てて支えてくれる。
その支える彼の腕の温もりが、私に安心感をもたらしてくれる。
「ステラ、大丈夫か?」
「ええ、問題ないわ。さ、私達も早く───」
「どこへ行くつもりだえ?」
「「ッ!!?」」
聞き覚えのある語尾に私達は硬直してしまう。
声の方を見ると……天竜人と衛兵数人が武器を構えていた。
「神聖な土地によくもォ〜!こうなったら逃げる奴隷は皆殺しだえ!!やるだえお前たちィー!!!」
『ハッ!』
「クソッ、ステラ!お前だけでも逃げろ!!」
「嫌よ!せっかくアナタと会えたのに!!」
「大丈夫!必ずすぐに追いつくから。先に行っててくれ」
「そんなっ……テゾーロォオ!!!」
私は必死に手を伸ばすも彼は悟った笑みをしその場に落ちてた木片を拾い天竜人の方へと向かって行く。
「ステラ、君は絶対に幸せに───」
「何超ド級の死亡フラグ建てようとしてんのよ」
「ブフォッ!?」
「テゾーロ!!?」
突然現れた人にテゾーロは横から頬をグーパンでぶん殴られ吹っ飛んでしまう。いったい誰がと思ったが、その犯人はまさかの知り合いだった。
「ソール!?貴女何をっ!」
「いや、明らかに死にに行きそうだったからちょっと説得(物理)しようと」
「説得方法が野蛮すぎるわよ!!」
説得って意味わかっているのかしら!?
そう訝しんでいるとソールはテゾーロの首根っこを引っ張り私の方へ放り投げる。そして、天竜人の方へ視線を向け一瞥した。
「ようやくステラが幸せになれるって時に邪魔すんじゃないわよ。こんなに怒ったのなんて───あの子に手を差し伸べられなかったあの時以来だわ」
「ソール?」
何か悲しんでいる様子で少し心配になったがすぐに首を回し私たちへと視線を戻す。
「あなた達少し屈んでなさい」
「何をする気?」
「少しお片付けをね」
「まさか一人であの人達に!?危険よ!!」
「大丈夫───すぐ、終わるから」
そういいソールはスタスタと歩いて行くと衛兵達が囲って一斉に槍を突き立てた。次に写る残虐な未来を想像し思わず目を閉じてしまうと……。
───ボカァァアアアン!!!
『ギャアアアアアッ!!?』
「ハァ〜〜ッ!ざっっっこ!!こんな奴らに今までペコペコしていたかと思うと余計腹立ってきたわァ〜!」
「え……?えっ!?」
何が起こったのか分からない。目を開けば囲っていた衛兵達がその場にうずくまっている。一体何をしたのだろうか?
「今何をしたの?」
「首輪を投げただけ」
「エェ……」
どうやらさっきの爆発音は投げつけた首輪による爆発音だったらしい。それにしてもする事がえげつなくて少し引いてしまった。
「フフン!生まれて初めてようやく原作キャラの一人生タイガーを見れた今の私はテンション爆上がり中よ!!最高に「ハイ!」ってやつだァアアア!!アハハハハハーッ」
何だか分からないけれどすごい上機嫌なのは分かる。
「さ、今の内に早く逃げて!ほら、アンタもいつまで寝転がってんのよ!男ならさっさと立つ!!」
「グ、ウォォ……脳が揺れる……」
「テゾーロ!」
ソールの呼びかけて何とか応じ起き上がるテゾーロ。余程強かったのだろうかよろめきながら立ち上がる。
どれだけ強く殴ったのよ。貴女ひょっとして普通に戦っても勝てたんじゃないかしら?
内心そう思いつつテゾーロの腕を肩に担ぎ一緒に立ち上がる。この時、ソールの爆弾で衛兵を倒した事で安心してしまった私は油断していた。
明確な殺意を向けられていた事に気付かず。
「おのれ、おのれおのれおのれェ!!よくもわちきの兵達を〜〜!!全員殺してやるえェ!!!」
「っ!?ステラ!!危ない!!!」
「えっ───」
───パァン!
「ウ"ッ!?」
「ソール!!?」
一発の銃声が辺りに響くと私の前に立っていたソールの腹部から血が飛び散った。短いうめき声を上げるソールだったが、地面に転がっていた私の首輪を掴むと声を張り上げて振り上げた。
「もう、これ以上……私の大事な人は死なせはしない!!!」
「ヒッ!?やめ───」
───ボカァァアアアン!!!
再び爆発が起きると天竜人は黒焦げとなりその場に倒れる。天竜人に手を挙げるなんてだいそれた事をやってのけた彼女に思わず呆然としているとガクリと膝をつける。
「ソール!?」
「おい大丈夫か!?っ!血が……!」
「ウゥゥ……ゲホッ!あちゃー……ドジったァ」
軽いノリで言っているがその顔は苦痛に歪められていた。咄嗟に駆け寄り二人で介抱すると手を突きつかれて拒否される。
「ありがとう、でも私のことはいいから早く行きなさい」
「何を言ってるの!?ソールも一緒に……!!」
「ごめんなさい、私はまだ行けない」
チラッと森の奥へと視線を向ける。彼女の視線の先には確か"養人場"があったはず。
「まだ息子が残っているもの。私ひとり逃げるわけにはいかないわ。あの子にはまだ親が必要なの」
誇らしげだがどこか寂しげな笑みを浮かべ息子の事を語る。
「アルガは優秀だけど、政府の教育が施されて自我が薄いの。だから親への甘え方を知らない。感情の出し方を知らない。私が……人として大切なものを教えてあげないと……!」
「ソール……」
「だから安心して、私は死なないから。必ず後から息子と一緒に追いつくわ」
これが親の意地と言うものなのだろうか。私にはまだ子供はいないから彼女の気持ちを完全には理解してあげられない。
それでも、彼女の覚悟は十分に伝わった。
「……わかった。ねえ、ソール約束して」
彼女の覚悟に私も応えようと一つだけ約束を立てた。
「私はまた貴女の笑顔を見たい。貴女の言葉を聞きたい。…………待ってるから」
「ええ、わかったわ。約束よ」
お互いに頷くと同時に背を向け行動に出る。私達はここからの脱出。彼女は息子を探しに。
絶対に、また会いましょう。
そう心に決め私達は歩みを進めるのだった。
「私がフラグ立っちゃったかー」
部屋を飛び出した私は気付けば客船の端まで逃げていた。周りには人はおらず静かな波音と啜り泣く声だけが響いていた。
「うう……ぐすっ。ソール、ごめん。ごめんなさい……!」
もしも、あの時に私も一緒について行けば……。そんな後悔の念に駆られてしまう。
今、私はテゾーロと一緒に暮らせている。彼の歌を傍で聴けている。どれもこれも全部あの日私に希望を持たせてくれた貴女のお陰だと言うのに……。
「ごめんなさい……」
「何がですか?」
「っ!?」
返ってくるはずのない返事が聞こえバッと振り返るとそこにはテゾーロと彼女の息子さん、アルガ君がいた。
「探したよステラ。さあ、一緒に戻ろう」
「どうして、ここが……?」
「俺の見聞色範囲が広いので」
アルガ君が答えるとテゾーロは一歩前へ出て私に近づく。
「おれも彼女の死を聞いた時は驚いたし悲しんだ。きっと、長くいた君の苦しみはそれ以上だし計り知れるものじゃない。だけど、君がこれ以上苦しむ必要はないんだ!」
「ダメね、私……。ソールの死を聞いて我慢できずにその場から逃げてその先で夫に慰められて……」
少しだけ気持ちが落ち着いてきたので私も一歩前へ出てアルガ君と顔を向き合う。
「さっきは走り去ってしまってごめんなさい。それともう一つ、私は取り返しのつかないことをしたわ。あの日あの時、私がソールを応急処置をしていたら……」
「やめてください」
ソールを助けられなかった事を謝罪しようとすると彼に遮られてしまった。思わず口を止めてしまうと今度は彼の方から歩み寄ってきた。
「そんなタラレバなんて聞きません。むしろ俺はあなたに感謝しています」
「感、謝……?」
感謝?彼が?私に?
彼の母を見捨ててしまった私に感謝?訳が分からなかった。
「当時の俺は親に対してどう接すればいいのか分かりませんでした。そんな状態のまま父さんは死に母さんはずっと悲しみに暮れていました。ですが、そんな母さんを支えてくれていたのはステラさん、あなただったんですね」
次の瞬間、彼の行動に言葉を失う。その場に膝をつき頭を下げる行為、土下座だった。
「あなた何をしてっ!?」
慌てて止めようとするも彼は一向に辞める気配はなくただただ私へ感謝の言葉を送る。
「本来なら家族である俺が母さんを支えなきゃいけなかった。それをあなたが代わりにしてくれていた。感謝しかない───本当にありがとう」
「っ!!……そ、そんな。私はあなたにそんな言葉をいただく資格なんて……」
「あります」
顔を上げた彼の目には一切のよどみもなく澄んだ瞳で私を見つめた。
「あの日、俺が最期に母さんと分かり合えたのはステラさんが紡いでくれたから。あなたがいなければきっと母さんは笑顔で逝けなかった。これは紛れもない事実です」
「ソールの、最期は……笑顔だったの?」
「はい、あの笑顔に後悔は一切ありませんでした。息子の俺が保証します」
「そう、なのね……!」
その言葉を聞き、私はこれまでずっと胸を締めつけていた黒いモヤのようなものが晴れた気がした。
気付けば涙を流すも安堵からか頬が少し緩んでいた。
「やっと笑ってくれましたね」
「えっ?」
「ステラさんはテゾーロさんと一緒に過ごすようになって笑顔だった日はありますか?」
「ええ、勿論。彼と過ごせるようになってからは笑顔がなかった日なんてなかったわ」
「それなら安心ですね」
私の答えに心底安堵した顔を見て疑問符が頭に浮かぶ。いったい何が安心なのか。
彼は笑顔でこう答えた。
「知ってますか?人は笑った数だけ人は強くなれるんです。母さんが言ってました───「絶望ごとき生きた笑顔の数で捩じ伏せなさい」って」
「───っ!!!」
『だからアナタは笑顔でいなさい。ツライ時こそ笑うのよ。絶望ごとき笑顔の数でねじ伏せなさい』
その言葉を聞き私は再び大粒の涙を流す。今の言葉もそうだが……私に微笑む彼の笑顔がかつてのソールを写して見えたから。
「ウゥッ!」
「ステラッ!?」
「ステラさん!?」
胸に手を置きうずくまる私を心配した二人が駆け寄るがすぐに問題ないことを伝え顔を上げた。
「大丈夫、ただ嬉しくなっただけだから……。二人共ありがとう。これ以上皆を心配させる訳にもいかないし戻りましょう」
「あ、ああ……ステラがいいのなら構わんが……」
「何だがすごく晴れやかな顔してますね」
急に様子が代わった私を見て困惑する二人。立ち直らせてくれた二人には感謝しかない。
「そりゃあね、二人に励ましてもらったし。それに───」
『私はまた貴女の笑顔を見たい。貴女の言葉を聞きたい。…………待ってるから』
「約束はもう、果たされたからっ!」
ギルド・テゾーロ
映画では最愛の人を失い闇落ちしたが、本編では見事に救済されステラと共に"プティ・テゾーロ"を建設。現在では富豪達の豪華客船で好きだった歌踊りを披露し今日も人々を笑顔にしている。
ここのテゾーロは闇落ちせず堅実に努力を重ね今に至るため"ゴルゴルの実"は入手していない。
ギルド・ステラ
ソールとの出会いをきっかけに救済された。聖地マリージョアから逃げた後、テゾーロと結婚しテゾーロと同じ姓名となる。彼女もまた自身の美貌とその踊りで観客たちを魅了しショーを盛り上げている。
ソール
アルガの母。彼女は原作知識を持つ転生者ではあるが、彼女が死んだのはパンクハザード編だった為FILM GOLDの知識はない。つまり、ステラとの出会いは完全なる偶然である。
カリーナ
FILM GOLDのゲストヒロイン。本編のテゾーロは"ゴルゴルの実"の能力者ではないのでテゾーロマネーは存在せず今回登場しなかった。
でも、個人的にFILMヒロインで一番好きなキャラなのでどこかで出したい(切実)
とりあえず、次回のR-18版の意味深編で書く予定。
カリーナ「私の初登場まさかのそっち!?」
ゴルゴルの実
テゾーロの手中に収められなかったこの実は現在とある人物が能力を保有している。そいつは金に汚く性格が腐っている。
※活動報告に今後の投稿について更新しましたのでよければ見に来てください!
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=335027&uid=423678