あなたにもう一度毛布をかけるため 作:もしも=ロマンの可能性だよねッ!
ついに始まりましたSeason2!!
とは言え、原作もまだエルバフ編の途中ですのでこれまでみたく3,4話で終わらせたらあっという間にストックが切れてしまいます。ですので、今回からは1万文字超えではなく6千〜8千文字を目安に小分けで投稿していこうと思います。
その分更新頻度も上げて以前のように週一投稿を目指す予定ですのでよろしくお願いします!
それでは続きをどうぞ!( ´ ▽ ` )つ
1話 夢の果て
自由になって海へ出る。それが僕の夢だった。
小さい頃から日誌を読み続けてずーっと憧れていた。おでんと同じように自由に冒険して見たことないものを沢山見ていこうと。
そう想い続け……僕は今、海にいる。
そして───
「船長失格なのよ!!あんた!!!」
「す……すぴ、すびま"へん……!」
仲間にボコボコにされる船長。
同じ「四皇」でも圧倒的支配者だった
「鬼姫様、よく覚えていてください。この船において、たとえ船長でもナミを怒らせるとこうなるのです」
「え、あ、うん。それはわかったよ。だって……」
顔中腫れ上がったルフィの顔を見た後でおじさんの方へ向き……。
「おじさんも一緒に怒られてるもん」
「アルガー?あんたの説教もまだ終わってないからねー?」
「ぐえええッ……!」
ルフィに負けないぐらいボコボコに腫れ上がったおじさんは首根っこを掴まれズルズルとナミに連行されてしまう。その時の恐怖するおじさんの顔を見て少し心配してしまった。
というのも、おじさんがこうなっているのには僕にも原因があるからだ。そもそも、なぜルフィとおじさんがこうなってしまったのか?それはワノ国を出航時まで遡る。
ワノ国を出ようとリフトで降りようとした所、赤い髪の海賊が挑発してきてそれに反応してしまったルフィは船の舵をとり滝から落下しようとしていた。
皆がルフィを止めようとしている最中、おじさんは僕にこの船について色々と教えてもらっていた。
『ええーっ!?この船って飛べるのォ!!』
『はい、空高く飛んで一時的に空の冒険みたいな感じを楽しめます』
『すごいすごーい!!見てみたーい!!』
『了解です。ではすぐにでも』
『へ?すぐって……』
そう言って何やらエネルギールーム?って所に行った後少しして戻ってくるとルフィ達のところへと向かった。
『ルフィ!!キッドの挑発に乗ってしょうもないマネはするんじゃない!』
『えー!だってよギザ男がァ!!』
『アルガいい所に!その調子でルフィを……』
『お前は「四皇」なんだ。やるからには圧倒的な差をつけてぶっちぎれ!!コーラ樽のセットは完了した』
『アルガ??』
おじさんを見て希望を見出していたナミだったが、おじさんの一言で顔がみるみる青ざめる。
『鬼姫様の初の船出だ。祝砲がてら盛大にぶっ飛ばそうぜ!!』
『なるほどなァ〜!シシシ、よ〜うし!おれ達が一番乗りで海へ出るぞ〜!!』
『ハアッ!?ルフィ何を言って……!ちょっと、アルガも待っ───』
『さあ、景気づけに一発ド派手にブチかませェ!!!』
『『クード・バーストォオオ!!!』』
『ギャアアアアッ!!?あんのアホ共ォオオ!!!』
こんなこんなで一気にワノ国を出た僕は置いていかれる他の海賊船や島の皆に手を振ってさよならをした。
まさか初の船出が空からなんて思いもせずこの時はすごくはしゃいでしまった。
その結果、二人がナミに怒られるなんて知らずに。
「普段は常識人振るくせにたまに見せるそのぶっ飛んだ思考は何なの?頭の中はいったいどうなってんのかかっぴらいてやろうかしらァ?」
「ゴヘンッ……ゴヘンナハイィィ……!鬼姫様ほの出航はうれひすぎへふいィィ……!」
「落ち着いてよナミ!元はと言えば僕が悪いんだ!船が飛ぶ所を見たいって言ったから!!」
そろそろ本格的におじさんがシメられそうになってきたので慌てて止めに入る。それから必死でナミを宥めると渋々と言った感じで折れてもらい何とか許してくれた。
「ハァー……。仕方ないわね。今回はヤマトに免じてこれぐらいで許してあげる。───次はないわよ?」
「ハイィィィッ!!!」
最後の一言に反応したおじさんは即座に見事な土下座をし頭を垂れる。そして、ナミが去っていくと今度は僕に対して土下座をしてくる。
「鬼姫様この度は助けて頂き誠に感謝致します!このアルガ今一度あなた様に忠誠を誓います!」
「そんなやめてよ!?僕も悪かった訳だしそんな気にしないでくれよ!!」
こんなに恐がるおじさんを見るのは初めてだ。何だか新鮮な感じはするけど複雑な気分。それだけナミを怒らせるのはイケない事なんだなァ。
おじさんとルフィを見て僕はこの一味に入り早くもこの船の掟をひとつ覚えたのだった。
あ、ルフィは引き続き檻の中で折檻を食らっていた。
うへー、ナミ怖いよー。鬼姫様天使だよー。新シリーズ始まってそうそう顔ボッコから始まるなんて幸先悪すぎるよー。(メタい)
ナミの折檻から逃れた俺はただただ生き残れた事に感謝をし生を噛み締めていた。マジでごめんなさい。鬼姫様と一緒にいられて思わずハイになってました。
そうしていると、ニュース・クーから新聞を受け取ったロビンがさっそく新聞を開くと数枚の手配書が入っている事に気付く。
「あら、私達の新しい手配書……」
『っ!!?』
その一言に皆は一斉にロビンへと視線を向ける。
「見せてロビンちゅわ〜ん♡」
「あっ」
そこへサンジが抱きつく勢いで飛びかかるが軽く避けられてしまい……その拍子に手配書は中へばら撒かれてしまった。
各々落ちた手配書を拾い一喜一憂する。例に漏れず内心ドキドキしていた俺もパサッと落ちてきた手配書を拾い上げるとそこには俺の懸賞金額が更新されていた。
ONLY DEAD
「鬼の戦漢アルガ」
懸賞金 : 20億5600万ベリー
うおおおおおおおっ!!?スゲー上がってる!!うっは!ヤベェ額!!
「うげっ、また負けてやがる。20億超えかよ畜生」
「まあ、俺の場合強さ以外の危険度も含まれてるからね」
手配書を見てウキウキしていると、横見してきたゾロが俺の額を見て悔しそうに顔を歪める。
にしても20億かー、船長キャラ以外でこの金額はいないんじゃないか?ミホークは例外として……。
そういや、ここで皆語呂合わせの金額が増えてたけど俺にもそんなのってあるのか、な……。
改めて自身の金額を見てみると……。
20(絶対)億5600(◯す)万ベリー。
「…………」
俺はそっと手配書を芝生に置いた。政府からの殺意がヒシヒシと感じるぜ。
「絶っっっっ対!!ウソだ!!!」
「ん?」
突然ルフィの怒鳴り声が聞こえてくる。皆がルフィの方を向くとその場でジタバタと転げ回るルフィ。その原因は新聞記事の内容にあった。
「ビビの父ちゃんを殺したりするか!!!サボはそんな事しねェよ!!!」
「勿論、私もそう思うわ。革命軍の敵は世界貴族───王達ではないもの」
新聞記事の内容は大きく3つ。
1つ目は革命軍が天竜人へ宣戦布告。2つ目は参謀総長サボがアラバスタの王コブラを暗殺。3つ目はその娘同国王女ビビの失踪だった。
内容を聞き皆も納得する。それどころかビビの失踪を知り皆も心配の声を上げていた。ゾロが宥めようとするもそれが癪に触れたのかルフィと口論になる。
「ビビか……」
「ねえ、おじさん。そのビビって人は知り合いなの?」
「ええ、少しの間だけですが共に冒険した仲間です。なので当時一緒だった者たちは彼女が心配で堪らないんです。ゾロ以外」
「へー、薄情なんだねゾロって」
「オイイイ!!おれへの風評被害を吹いてんじゃねェよ!?お前らも少し落ち着きやがれっ!!!」
ゾロは声を荒げた後ハア、と一息つき気持ちを切り替えてルフィに問いかける。
「ルフィ、お前よォ……エースの時何つった?」
「っ!………」
『エースにはエースの冒険があるんだ』
2年前、ルフィ自身が言った言葉を思い出し何も言い返せずムスッとしかめっ面になる。
「明確な危機までエースの人生を立てた筈だ。ビビを侮ってんのか?あいつは強ェ女だろ!動くべき時が来たら誰とでも戦うさ。どうしようもねェ時に騒ぐな!」
言いたい事はわかる。ゾロの言葉は正論だしもっともだ。
しかし、人は正論を聞いたからといってすぐに納得できるはずもなく……。
「ぬ〜〜っ!じゃあ騒ぐくらい騒がせろ!!コイツ鬼だな!鬼ヶ島!!」
「緑マム!!」
「緑カイドウ!!」
「クソマリモ!!」
「だまれ5位」
「「ウルラァアアァアア!!!」」
結局、ゾロの冷徹な態度に皆はブーイングする。それぞれゾロに対し悪口を言う中サンジにだけは反論し最終的にいつものケンカへと発展してしまう。
その後もロビンが記事の内容を説明するが今の情報だけで頭がパンパンになったルフィは芝生に寝転がる。
「とにかく……サボは犯人じゃねェよ。サボは窮屈な家で育ったからみんなを自由にしてェだけなんだ」
あれ?そういやここでルフィは───
「誓ったんだ。おれ達、エースと3人で!おれは!!──────」
それは、転生前の俺が知る事ができなかったルフィの夢……「海賊王」になるその先の話。
───"夢の果て"の全貌だった。
「は?」
「ん?今……何と?」
「えェ??」
「ヨホホ♪面白すぎますそれ!」
「わはは!いいなそれ最高だ!!」
「だははは!おいチョッパー頭診てやれ!」
「…………」
「わァ〜〜……!」
ルフィの言葉に思わず聞き返す者、爆笑する者、頭を心配する者、共感し目を輝かせる者など反応はそれぞれだった。
そんな中、俺は声を発する事すら忘れ立ち尽くすしか出来なかった。
「お前な!そんな事できるわけねェだろ!」
「っ!「海賊王」になったらできるかもしれねェ!」
「んな事考えるか!?フツー……」
「あれ?言った事なかったか、誰にも……」
「全然、言ってなくて構わねェが……ムリだし」
あの大ボラ吹きのウソップでさえムリと断言してしまうルフィの言葉に唖然とする。
「シャンクスと……エースとサボだけだったか」
「あ、僕も知ってるよー!前にエースから聞いた事ある!」
「おお〜!エースが言ってたのか!ししし!」
「それで3人はなんて?」
エースが自分の話をしていたのだと知り何だが嬉しそうになるルフィ。ロビンは好奇心で3人の反応を質問した。
「笑ってたかな!シャンクスなんか涙を流して、ししし!!」
そう言って笑うとルフィは目を閉じ波風に髪を揺らしながら穏やかな顔で応えた。
「それがおれの───"夢の果て"だ」
今、言った事はとてもじゃないが現実味がなさすぎて皆は笑ってしまう。だが、決してバカにして笑っている訳ではない。
むしろ逆、どこかでルフィならそれを叶えてしまうんじゃないかと思っている様子だった。
そして、未だ声を出せずにいた俺は改めて思った。
ああ、俺はまだ───ONEPIECEを全然知らなかったんだなァ。
俺の知る原作知識はエッグヘッド編の途中までとは言えざっと100巻を超える超大作の物語。それでも、俺はこの物語を、世界をわかっちゃいなかった。
これまで、原作知識に助けられてきた場面は多々あった。だけど、こういった未知を知っていくこの感覚は───胸が躍る!
「どうしたの?おじさん何だか震えてるけど」
「何でもないですよ。ただ、ファン冥利に尽きる。そう思っただけです」
「ん〜?」
よくわからないといった感じで首を傾げる鬼姫様。そんな彼女を見てふと思う。
そういえば、俺の夢は鬼姫様と共に海の冒険をする事だ。つまり、この一味の中で最初に叶った事になる。
まだ鬼姫様との冒険は始まったばかりだけど、俺も新たにやりたい事を見つけるべきかもしれないな。
ルフィのように"夢の果て"ってやつを。
「また難しい顔になってるよ?」
「あ、少し考え事をしていました。鬼姫様」
「なーに?」
「改めて、これからもよろしくお願いします」
「うん!僕の方こそ!」
嬉しそうに笑う鬼姫様を見てつい頬が緩んでしまう。思わず昔のクセで頭をナデるとさらに嬉しそうにする。ァ゙ア゙〜、癒される。
「…………」ゴゴゴ…
「ロビンこえー!?」
何やら後ろでチョッパーが怯える声が聞こえる。まあ、そんな大した事じゃないだろうと思い俺は改めてビビの件について考え始める。
俺としてはビビはワポルと一緒にモルガンズの所にいるのを知っているから安心してる。できれば皆にも伝えて安心させたいけど。情報をまんま伝えるのは流石に脈絡がなさすぎる。
何かビビがモルガンズといるヒントでも見つかればいいんだけど……新聞に何か載ってないかなー。
そう思いロビンから新聞を渡してもらい(受け取る時真顔が恐かった)色々調べてみた。すると……とある一文に目が止まった。
「え……」
【革命軍参謀総長サボ!!コブラ王暗殺!】
マリージョアを襲撃しアラバスタ国王ネフェルタリ・コブラ国王を殺害後その姿を見た者はいない。関係者の証言によると犯人は逃走時には重傷を負っておりとても逃げ出せる状態ではなかった。故に生死は不明である。
だけど、動けなくなる程ではなかったハズだ。少なくともルルシア王国へ向かう船に乗り込むまでは……。
その時、俺はハッと思い出す。原作と今の致命的な違いを……。
「メラメラの実……」
そう、原作と違いこの世界のエースは生きている。つまり原作でメラメラの実を食べたサボさんはここにはいない。
素の力だけであの五老星イムの所へ行ったんだ。無事で済むワケがない。
「大丈夫、大丈夫だ……。サボさんは強い、きっと大丈夫……」
自身にそう言い聞かせるように呟き続けるが、今彼がどうなっているのかはわからない。確か、今日と同日にカマバッカ王国にいる革命軍とルルシア付近にいるサボが連絡していたはず。
無事に生きて皆に連絡を取っていると信じて俺は不安な気持ちを抱えたまま空を見上げるのだった。
数日前、「聖地マリージョア」パンゲア城内で、男は目の前の光景を見て落胆していた。
少し、期待していたんだけどなァ。
タメ息を吐くとカシャンと鎧の音が響く。
兵隊の鎧を着込んではいるが、
それは、ただの暇つぶし。道楽にすぎなかった。
ただの人間が暇つぶし感覚でこんな場所へ来るなんてバカげてると思われるだろうが、俺の能力を使えば身元なんて幾らでも何とかなる。
まあ、バレたとしても捕まる気はないけど。
「おい、早くこのゴミを処理しておけ」
「ハッ!直ちに!!しかし、本当に宜しいので?海軍へ引き渡した方がいいのでは?」
「我々に意見が?」
「申し訳ありません!不躾が過ぎました。すぐに処理を」
おーこわ、これだから行き過ぎた縦社会は嫌なんだよねー。
内心悪態をつきながら俺は倒れている者の元へと向かいながら2年前の戦争を思い出す。
当時、俺以外の転生者があの頂上戦争に介入してエースを救う奴がいるかもと思っていた。というのも、俺がこの世界に転生してから随分と経ち既に何人か同じ転生者と出会っていたから。
それにより俺は転生の
だからという訳では無いが、俺の予想は的中しそいつは頂上戦争に現れた。現れたのは転生者の中で唯一本編やメインキャラとガッツリ関わっていたあの男。
その後も調べてみりゃあそいつはエース以外にも死亡キャラを救っている。本編以外のキャラだと確かゼファーも救ってたとかBAND◯Iの報告にあったっけか。自分を救済系主人公にでもなったつもりかね〜。
でもさァ、誰かを救えばどこかでしわ寄せが来る。それを理解しているのだろうか?
エースを救えばサボは弱体化する。となればこの結果は火を見るよりも明らかだったろうに。俺もさ、ワンピファンだから考えたことはあるよ。エースの救出を成功させるとどうなるのかって。
あらゆる可能性を
兄の死を乗り越えられずルフィはニカになれずカイドウに殺される。そして、もう一人の兄サボも……。
「全く、考えが浅はかな奴よ。海軍に引き渡せばこのゴミの詳細が世間にバレてしまう。この事実は奴の動揺を誘うまでは取っておくべきだ。その証拠として……まあ、これで十分だろう」
そういい五老星の一人サターン聖はグチャリ、と生々しい音を出し足元にあった物を拾い上げる。それは、さっき逃走を図った者の……もがれた腕だった。
それを見ていた俺は再びタメ息を吐く。
本当に残念だ。どれだけ試行錯誤しても変えられなかったルフィの死の運命を変えたあの男ならこっちも何かしら対策を立てているんじゃないか?そう期待に胸を膨らませ最前列で観戦しようとわざわざこんな所まで足を運んだというのに……。
「本当に、ガッカリだよ」
そう吐き捨て足元に転がっている男を見下ろす。全身から血を流し逃亡の失敗で片腕をもがれた革命軍参謀総長───サボを見つめて。
そして、時は戻り現在。アルガがサボを心配していた頃カマバッカ王国では……。
「あれからまだサボ君から連絡が来ない。何かあったのかな?お願いだから、無事でいてね……」
どうも皆さんもしロマです!
いつもご覧くださりありがとうございます!
カイドウを倒した後もアルガの苦悩はまだまだ続きます!
むしろ、これからが本番です(。•̀ᴗ-)b
それと一つご報告です。今回から投稿する際は事前にXで告知する事にしましたのでそちらもチェックしてもらえると嬉しいです!Xは下のURLからどうぞ!
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ではまた会いましょうでわでわ~( ´ ▽ ` )ノシ