あなたにもう一度毛布をかけるため 作:もしも=ロマンの可能性だよねッ!
今回からいよいよ原作に入ります!
早くワノ国まで書きたいので"東の海"編は3話で終わらせる予定です。短いと思いますが十分楽しんでもらえるよう頑張ります!
それでは続きをどうぞ( ´ ▽ ` )つ
おじさんが死んでどれ程の時が経っただろう。だけど、ぼくは今もこうして元気にやってるよ。なんたっておでんだからね!
カイドウを討つ者が現れるまであと数年。長い時間だったけどずっと寂しかったワケじゃない。
実は数年前に友達が出来たんだ。おじさんが聞いたら喜ぶかな?またあの優しい顔が見たいよ。
「エースっていうんだ。これがまた面白い人で最初は敵対してたけどその後凄い意気投合してさ。その時におじさんの話もしたんだ」
エースも隙あらば弟君の話をしてきて耳にタコができそうだったよ。ぼくも似たような感じだっていわれたけど。
でも、嬉しかったなァ。あんなに楽しく話したのはおじさん以来だったから。
外の世界にはぼくの知らない凄い海賊達がいるってエースの話を聞いて改めて思ったよ。でも、一番の本命は彼の弟君らしい。
話してたらぼくも会いたくなっちゃった。
「いつか父と闘う日が来たらぼくも共に闘う。だから、その時はおじさんも一緒に闘おうね!」
ぼくの前にはかつてここで張りつけにされていたおじさんの見せしめ台があり、昔おじさんが着けていた鬼の角のカチューシャがかけられている。
角の先から途中までは赤く付根は橙色と少し珍しい色合い。ぼくと同じだ。
一時期、父の子が嫌で角を見る度に嫌悪感に苛まれていた時、おじさんがこの角を付けて──。
『これで私もあなたと同じです』
フフッ……。あの時は父以上に同じ角同士で喜んだなァ~~。今もだけどっ。
そして、話し終えるとかけていたカチューシャを取って懐に戻す。
ぼくはたまにここへ来てはおじさんのカチューシャをかけてお話をしている。おじさんはぼくの心の中で生きているけどこうしてると昔のように向き合ってお話している気持ちになれるから。
ぼくは顔を上げ天を見上げる。今日は快晴で気持ちのいい天気だ!きっと、おじさんもぼくの手の届かない遠い場所で同じ空を見ているに違いない。
俺は青空を見上げていた。今日は快晴で気持ちのいい天気だ。鬼姫様も同じ空を見ているのかな?
私が天を見上げている理由は神様について考えているからです。ああ、あの
もし、神様が運命というものを定めているのなら私はひとつ問いたい。
「少年、おれはお前に対しこの黒刀慎みはせん」
神様は私の人生になぜこんなにも過酷な試練を与えるのでしょうか……?
俺は現在、今までに無いほどの明確な殺意が襲いかかることに現実逃避していた。
時は遡り数日前。"
そこで俺は小さな犬のシュシュの宝物である家がモージに燃やされそうになった現場に立ち会ったのでリッチーごとぶっ飛ばし阻止する。
その後なんと我らが主人公ルフィがやってきて状況を説明すると凄い気に入られてしまい一緒にバギーをぶっ飛ばしに行くのだった。
「ところでお前の頭の角カッチョいいなァ。何類だ?」
「人類だわ!これは飾り!取り外し可能なの」
その後は原作通りルフィがバギーをぶっ飛ばし村長と港で別れて一緒に海へ出た。
「お前の船イカスなァ~!」
「2,3人用だからそんなに広くはないけど丈夫さは保証するよ」
「船自慢はいいけどあんたこれからどうすんの?海賊の手助けなんかしちゃって」
「海賊になろうと思ってたしちょうどいいかな。けど、まだこの海に来たばっかで宛がなくてさ」
「おっ、なんだお前海賊になりたいのか?ならおれの仲間に──」
「よろしくお願いしますっ!!!」
「はえェな返事が!?」
まさかのルフィからお誘いの声を聞き俺は瞬間的に土下座で返事をする。俺の態度にゾロがツッコミをされるが気にしない。元々、土下座してでも入る予定だったし。
その後も原作通りガイモンさんに会ったりウソップと出会いクロネコ海賊団とも闘った。違うところと言えばせいぜいルフィ達がくるまでウソップとナミと一緒に坂上で時間稼ぎをしたりゾロが奪われた刀を奪い返したりサポートに徹していた。
ルフィ達を案内する方が手っ取り早いって?あの2人をしっかり誘導するとかできるワケないだろ。俺も最初はしようと思ったがいつの間にか移動してて消えたし……。
そして、クロを倒しクロネコ海賊団ごとまとめて追い払った後、俺達はついにあの海賊船ゴーイング・メリー号を手に入れた!!
あまりの感動に涙が止まらなかった。……え?つまり俺はこの船で航海できるってこと……?スゥッッッッッフゥ~~~~~~(オタ特有の深呼吸)。
しばらくの間この感動は収まらず落ち着いた頃には既にヨサクとジョニーが乗船しておりバラティエに向かっていた。
そこでも流れはあまり変わらずルフィがやらかし数日間店で働かされギンに飯を食わせたサンジを気に入り隙あらば勧誘していると、事態は起きた。
クリークが部下を引き連れ店を強奪しようと襲った時、乗ってきたガレオン船は真っ二つに斬られナミはメリー号に乗って逃走。
事態はパニックになるがそこでゾロは追い求めていた男、鷹の目のミホークと出会う。
ヒマつぶしでここまで来たミホークはついでにゾロと闘うがレベルの違いに周りは唖然とする。
しかし、終盤に彼の信念の強さに感銘を受けた鷹の目は最後の一撃だけはゾロを強き者と認め世界最強の黒刀で相手をした。
結果的にゾロは敗けてしまったが一歩も引かぬその姿に鷹の目はゾロに己を越える可能性を見出だし檄を飛ばした。
俺は勝敗が決した瞬間、海に落ちる前にゾロを担ぎ応急処置をする。ゾロは傷の痛みより敗けたことの悔しさで涙を流すも刀を天に掲げルフィに誓いを立てる。
「あいつに勝って大剣豪になる日まで絶対にもうおれは敗けねェ!!!文句あるか、海賊王!!」
「しししし!ない!!」
ルフィもゾロの誓いに笑顔で答える。処置を終えた俺は船に乗っているウソップとジョニーにゾロを任せる。
「ウソップ。ゾロを任せ──っ!!?」
その時だった。背後から俺を斬ろうとする声が聞こえたのは。俺は咄嗟に背負っていた金棒を掴み武装色を纏わせた。
──ガキィィイイイン!!!
「ほう、やはり止めたか」
振り返るとそこには鷹の目がおり奴は黒刀で俺を斬ろうとしていた。鷹の目の攻撃を止めたことに一同は驚きを隠せずにいる。
「なっ!?あのヤロウ鷹の目の斬撃を受け止めやがった!!」
「何モンだあいつ!?」
「アルガお前スゲェな!!」
周りが俺を称賛するがそんなこと気にしていられないほど余裕がなかった。
「お、おまっ!いきなり何しやがる!!?」
あっぶねェな!一瞬死ぬかと思ったわ!!!
「なに、少年から感じるその覇気が気になり少々試させてもらった。しかし、おれも驚いた。まさかこの"
それだけの理由でいきなり背後から斬りかかるか普通!?自由すぎんだろルフィかお前!!
すると、鷹の目はスッと黒刀を構える。
「よければ手合わせ願おう」
「…………さっきので満足なされたのでは?」
「お前は別腹だ」
「デザート感覚で俺を斬ろうとすんじゃねェ!!」
声を張り上げるも構えた黒刀はおろさない。やる気満々じゃん……。プレッシャー半端無いんすけど……。
「俺……純粋な剣士じゃないし……」
「おれは気にしない」
いや、気にしろよ!!あんた剣士だろうが!
「おいオメェ!!無理して闘おうとすんじゃねェぞ!そいつは次元が違う!」
「そうか?アルガいけそうだと思うけど」
遠くからサンジの声が聞こえる。おおおおお!!サンジィ!!いいぞそのまま闘わない流れに持っていってくれ!
あとルフィお前は黙れ。
俺は流れが変わる可能性に希望を見出だしていると鷹の目から一言。
「誠の剣士ではなくとも己の野望のため剣に何かしら誓いを立てたるが。いざ己より強い者には逃げるなど……
……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………は?
その一言で今までビビっていた俺は何かがプチンと切れる音がした。
あいつ今なんつった……?鬼姫様が程度の知れるって……?ハァ…ハァ…ああうん、もうダメ我慢できない。
「取り消せよ……今の言葉ァ……!!」
「おいよせオメェ!!立ち合うな!早くその場から逃げろ!」
「あいつ俺の主人をバカにしやがった……!」
遠くからサンジが何か言っているが聞こえない。今の目の前のこの男にしか目を向けない。
「鬼姫様は俺に生きる意味を教えてくれた大恩人だ!!俺を救ってくれた人をバカにすんじゃねェ!!!」
鬼姫様を侮辱されて黙ってられるワケがない。だが、別にどこぞの敗北者みたく冷静じゃないわけではない。………………本当だ。
よく考えてみればこれはチャンスなんだ。ここで鷹の目と闘えば俺が今カイドウにどの程度まで闘えるのか分かるかもしれない。
それに……四皇を相手にする男が七武海を前に臆していられるか!!!
俺はフーッと一呼吸し落ち着かせる。
「分かった相手をしよう。さっきはすまなかったな逃げ腰で。詫びとして俺も剣で闘う」
「闘えるのならおれは気にしない」
どんだけ闘いてェんだよお前は……。まあ、いいけど。
そして俺は背中に背負ってた金棒を外した。
使わない武器は反って重荷にしかならない。それに、鷹の目相手に金棒の大振りが当たるとも思えん。
やるなら素早く扱える刀の方がやりやすい。
「『花は桜木、人は武士』って言葉を知ってるか?」
「いいや」
「花では桜が最も優れているように、人では武士が最も優れているという意味だ。見せてやるよ……"侍"の剣を」
「ほう、"侍"か……よかろう。来てみよっ」
その一言が闘いのゴングとなり俺は刀に武装色を纏わせ構えた。
「
俺は瞬発的に脚力を高め一瞬で鷹の目の背後に立つ。周りはあまりの早さに目が追えずいつの間にか移動していた俺に驚愕する。
「いつの間にあんなところへ!?」
「早すぎて見えなかった……!」
「スゲェ……」
しかし──。
「流された……やっぱ届かねェなこれぐらいじゃ」
「この程度造作もない」
鷹の目に一切の傷がない。受けきられたな……。
元々、この技はゾロの"獅子歌歌"や善逸の"霹靂一閃"のように一瞬で相手に近づき居合で斬り伏せる技だ。
だが、鷹の目はその技を瞬時に見極め攻撃を受け流した。結果、俺は背後に立つだけになったが……ここはまだ間合いだ。
俺は鷹の目の背後からゼロ距離で居合の構えをとった。
「
瞬時に鞘から刀を引き抜き鷹の目の首を狙う。しかし、これも簡単に防がれてしまった。
「覇気こそ強いが……剣術自体はまだ未熟」
「グッ!くそ……ガハッ!?」
俺の剣を軽くいなすと黒刀を軽く振り抜いた。だが、それでも衝撃は大きく俺は後方にぶっ飛ばされた。
「試しだ。この攻撃をどう捌く」
鷹の目がそういいまた黒刀を振るう。するとその斬撃は黄緑色の衝撃波となって俺に襲いかかった。
「なんだありゃあ!?斬撃が飛んだ!?」
「剣士の癖にそんなのアリかよ!! 」
あれを食らったらマズイ!!
「クッ……!
──ガキィィイイイン!!!
俺も同じく紅色の斬撃を飛ばし鷹の目の斬撃と衝突する。一瞬だけ拮抗するもすぐに霧散し俺の斬撃は散る。
だが、その一瞬を稼げればっ!!
俺は僅かにできた一瞬の隙に鷹の目の斬撃から逃れた。そしてそのまま鷹の目に向けて駆け出す。
早さがダメなら手数!連撃ならどうだ!!
「
俺はもう一本の刀を携え武装色を纏わせる。そして、鷹の目の目の前まで近付くと目にも止まらぬ連撃を浴びせる。
しかし──それでも、鷹の目には届かない。
クソッ!当たらねェ!こっちは見聞色で次の動きを先読みもしてんのに……それを上回る未来予知レベルの見聞色で捌かれちまう!!
チクショウ!!やっぱこいつ化物だわ!!
「面白い動きだ。見聞色でおれの動きを読むとは……。だが、おれの方が見切りは上だ」
──ズパァアアン!!!
「ガッ!オォ……」
「アルガァーーー!!!」
俺の連撃を完璧に見切り捌いたところに一太刀食らってしまう。たった一太刀だが、その攻撃は間違いなく俺の命を奪いかねない恐ろしい一撃。
ルフィの叫びで飛びかけた意識が戻るも俺は堪らずその場に膝を着き歯を食い縛って再び飛びかける意識を無理矢理留めた。
「グッ!ウゥゥゥウウウッ!!!」
「敵を前に膝を着くとは随分余裕だな」
しかし、そんな隙を鷹の目が見逃すハズもなくすかさず追撃をかけた。いくら見聞色でくるのが分かっていても避けることができない俺はモロに食らってしまう。
「ガハッ!!」
再び俺は吹き飛ばされる。もうダメだ。意識が飛ぶ……。
「どうやら終わりの時のようだ。多少は楽しませてもらった。詫びとしてこの一撃で終わらせるとしよう……散れっ!!!」
踞っていた俺は次の攻撃に備え気力を振り絞り立ち上がる。しかし、目の前に迫るのは絶望だった。
先程とは比べるまでもないぐらいに巨大な斬撃。黒い稲妻を帯びたそれは生半可な武装色ではないのが見て分かる。
アレをまともに食らえば間違いなく……死ぬ。
どうする?さっきみたく"紅枝垂"?ダメだ規模が違いすぎる!だが、他に対抗できる技がない……もう、ダメなのか。
ほとんど詰んでいる状況。諦めかけていた俺は走馬灯のように今までの思い出が脳裏を過る。その時──。
『最後にはぼくの元に戻ってくること!!ぼくの従者なんだから言いつけは守るように!』
…………そうだった。
鬼姫様の言葉を思い出した俺は己に一喝する。
なに弱気になってんだよ……。俺はこんなところで死ぬワケにはいかねェだろうが!!!
鬼姫様と共に闘うまで……毛布をかけてやるまで俺は死なねェッ!!!!
俺は諦めることもこの場から逃げることもやめる。両足を着け飛んでくる斬撃に刀を構えた。
確かに今の俺じゃ鷹の目には勝てない。勝敗はもう分かりきってる。だが……この攻撃を破けない様じゃとてもカイドウなんかと闘えるわけがない……。鬼姫様と共に闘えるワケがない!!!
俺はさっきの走馬灯で思い出したあの場面を鮮明にイメージする。
もっと鮮明に思い出せ。カイドウと闘ったあのおでんの姿を……。
あの日の闘いは覚えている。俺もあの場にいたのだから。漫画だけじゃ分からなかったところもあの時いた俺なら分かる!──
「"
俺は残りの体力気力全てを振り絞り向かってくる斬撃に飛び込んだ。
『ちがうよ!おでんはもっとこうっ!豪快に振り抜くんだよ!』
ええ、分かりましたよ。おでんの従者ならこの剣術を使えないといけませんよね。
「"
──ズガガガァァアアアン!!!!
真正面から斬りかかった俺は鷹の目の斬撃で身体中から血が飛び散るが決して一歩も下がることはなかった。
むしろ逆である。
「ンッ!!ギギガガガッ!!!」
少しずつ前へ進み始めついに──。
「ガァァアアアアアアアアア!!!!」
──ズバンッ!!!
鷹の目の斬撃を打ち消した。だが、これで終わりではない。
まだだ!!まだ眼を閉じるな!闘いが終わったワケじゃない。駆け抜けろ!頂点まで!!!
俺の勢いは止まらず遂に鷹の目の目の前まで辿り着いた。
「イッケェェエエエ!!!」
よし!鷹の目の首を捉えた。いけっ!届け!届けェエエ!!!
そして、俺は首を捉え刀を振るい──。
初めて出会った時、変な奴が増えたなと思った。
出会いは寝ていた時にいきなり爆発して瓦礫になった家から出た時だった。頭に角の飾りを付け腰には刀二本、背中には金棒とやたらと武装してやがるなと感じた。
まあ、おれも刀三本と人のことは言えねェけどな。
その時には既にルフィと仲良くなっており不思議に思ったがどうやら隣の家を守ったからだと。
隣の家はあの犬、シュシュの宝であり大切なもの。それを守ったことには素直に好印象だった。俺にも大切なものがあるから。
だが、そんな事情を知るハズもなかったアルガは……。
『別に、この犬があのライオンに必死で闘っているのを見てなんとなく感じただけだよ。何か大切なものを守る時はどんな敵にも立ち向かうのが男だからね』
この時、おれはアルガがどんな人間なのか分かった気がした。少なくとも悪い奴ではねェな。
そんな人柄をウチの船長は気に入ったんだろうな。その後、バギー海賊団を倒して海へ出てからすぐに仲間に誘っていたし。
にしても、アルガもアルガで即決が過ぎる。まだ言い切ってなかっただろうが……。
別に不満ってワケではないが、そう簡単に海賊になっていいのだろうか……?
まあ、おれも色々助けてもらったけどな。クロネコ海賊団との戦闘中で不覚にも刀を奪われてしまい劣勢になろうとした時も……。
『ネコババ上手いね~キミ。でも、世の中もっと恐~いスリがいるから気を付けな?』
『なっ!?こいついつの間に刀を!!』
『ほらゾロ。大切な刀なんでしょ?次からは盗られないようにね』
あの時は素直にお礼をいったがあいつどんな生活をしたらあんな自然に盗めるのか聞きたくなった。ロクな人生じゃないのは間違いなさそうだ。
その後も航海面で色々サポートしてもらい中々助かった。俺は戦闘以外の雑用とかはてんで駄目だからな。
だが、あいつは別に闘いが弱いワケではなかった。いや、むしろその逆。あいつはおれよりも強かった。
鷹の目に敗けたおれをすぐにアルガが助けに入り手当てをしてくれた。その時だ。アルガの背後から鷹の目が斬りかかってきたのは。
おれは咄嗟のことで声を出すことができなかったが、完全に死角からの攻撃だったハズなのにそれに反応し攻撃を受け止めてしまった。
その時おれは不思議な現象を眼にした。
あの黒い腕はいったい……。
遠くなる意識の中、おれはその腕を見続け視界が真っ暗になる時おれは思った。
ああ……おれはまだ井の中の蛙なのだと……。そして……これからもっと強くなろうと。
そう心に決めおれの意識は途絶えた。
初めて見た時、おれは少々驚いていた。
きっかけはヒマつぶしに始めた海賊の追いかけっこ。悪天候で予想より長引いてしまい"
ロロノアと闘い久しぶりに満足した気分でその場を立ち去ろうとしたが奴を見て直感でそう感じ取ってしまった。
単純に"
あまりにも強すぎるのだ。奴から感じる覇気の質が……。
あの強さは"新世界"でもそうはいない。そんな者がなぜこんな辺境の海に居るのか?おれは気になってしまいつい試したくなってしまった。
結果的に闘えてよかったが所々、違和感を感じた。別に闘い方が悪いワケではない。ただ、釣り合っていないのだ。己の戦闘力と覇気の練度が。
まるで、先に覇気だけを鍛えすぎて肉体面を後から鍛えたような。
だとしたら非常に惜しい。覇気とは本来己の精神力から肉体に直結する。故に資本である肉体を先に鍛えねばその覇気は十分に力を発揮することはできない。
もしも、いつか奴の肉体が覇気に追い付いたその時……奴は化けるだろう。
その時が来れば是非ともまた手合わせを願いたいものだ。
そのきっかけを与えるためにもおれは少し賭けをしてみた。
最後に飛ばした斬撃。この斬撃は今のあやつでは到底耐えきれるものではない。まともに食らえば命を落とすだろう。
だが、それでもおれは奴の成長のきっかけになればと思い少し本気で斬撃を放った。
さあ、これを耐えれるか?そう思っていたおれは次の瞬間眼を疑った。
打ち消したのだ。おれの斬撃を。手加減無しのおれの攻撃を真っ向から打ち破るなどここ数年……いや、十年以上といなかった。
だが、これはあまりにもおかしい。覇気が強いだけでは決して破れるハズがない……。
困惑していると少年は既におれの目の前まで飛んできておりその剣はおれの首を捉えていた。
しかし──限界が来てしまったようだ。
少年の動きは止まりその場に倒れる。
「アルガァーーー!!!ウワァアアアア!!」
遠くから麦わら帽子を被った小僧が飛んでくる。そして、少年を抱えてた。
「アルガ!おいしっかりしろ!」
「案ずるな。その少年は生きておる」
「っ!?ホントか!!」
「ああ。闘いは終わったのでおれは帰るとしよう。時に小僧、その少年名をアルガといったか?」
「……?ああそうだ。おれの仲間だ」
「ならばそこのアルガに起きたら伝えてほしい」
おれは背を向け歩み始める。そのおれの首からは──一筋の血が流れていた。
「お前の剣は確かにおれに届いていた……と」
そう言い残しおれはこの場を後にするのだった。
あの者達を従わせるこの男もまた今後の成長が伺える。そう遠くない未来、奴等はきっと
「ゾロとアルガの闘いはスゴかったなァ。ようし!おれも敗けてなんねェな!!店やめるためにもあいつらをぶっ飛ばすぞ!!!」
どうも皆さんもしロマです!
5話をご覧くださりありがとうございます!
この後は、原作通りルフィ達がクリークを倒し無事追い返しました。
一気にバラティエ編までダイジェスト回想で済ませましたがお許しください。
一刻も早く私はワノ国を書きたいのです!(私情)
また次回に会いましょうでわでわ~~( ´ ▽ ` )ノ