ありふれない廻り者で異世界を絶つ   作:塵気

2 / 8
アストロイアさん、モンスタブーさん、緋鳥蔵士さん、カナデ0さん、世良康正さん、reonreinさん、みょうこうさん、アクルカさん、アキラ一二三さんお気に入り登録ありがとうございます!
1日でこんなに!!感謝感謝!!!

追記
なんか見ずらかったので改行しておきました。


柳生新陰流勢法vs八重樫流

道着を着た少女と男。左腰には刀が一本差されている。中に入っているのは刃が潰された刀ではなく引けば斬れる真剣。

 

空気は緊張で張り巡らされている。不安によるものではなく殺気が周りの空気をピリピリとさせ、それを見る雫は冷や汗を流す。

こちらに向けられているわけでもないのに雫は光世の殺気に恐怖する。光世の目は師範である鷲三を向いているというのに見られていると感じてしまう。

 

「では始めましょうか」

「構わない」

 

両者、刀を抜く。刀を抜けば、片方が倒れるまで続く死合が始まる。

 

「柳生新陰流勢法 柳生 光世」

「八重樫流 八重樫 鷲三」

 

名乗りあげるのあ終わるのと同時、鷲三は少ない動作で素早く動き袈裟に斬る。

 

光世は太刀筋を刀で円を描く様に回し防ぐ。ぶつかり合ったのではなく流された。

 

下に向いた光世の刀は円の流れのまま上に行き、体を前に動かし刀を振る。

 

鷲三の体は斬ることは出来なかったが、刀を受け軸を崩すことは出来た。

 

その流れに乗り、刀を弾き次々と技を繰り出す。

 

一文字、逆左袈裟、真向、諸手突きと途切れることなく繰り出される技。

 

鷲三は慌てず姿勢を正しながら一撃一撃をいなしていく。

 

光世は前へ前へと進み重い一撃を振るい自分より大きく重い男を飛ばす。

 

体は飛んだものの、足で地面を踏みつけ耐える。

 

距離が空き、両者は動きを止めお互い睨む。一間すぎるとまた動く。

 

鷲三は先ほどより早く速く疾く踏み込む。振るう速度が速く、かつ重い斬撃が飛んでくる。

 

真向、逆左袈裟、袈裟、左一文字を繰り出し、刀を袈裟に振るう。

 

斬撃の瞬間、左右の持ち手を入れ替え急激に軌道を変化させた。

 

試合では一切使わない技を繰り出す程に目の前の少女は強者。

 

戦国の時代を生き抜いた様な猛者。

 

既に間合いに入っている光世は受け止めることは不可能。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なはずだった。

 

寸の所で防がれたのだ。手と手の間の柄の部位で。

 

しかし代償はかなり重い。柄の木は斬られ下半分は中心(なかご)が見えてしまっている。

 

そして刀だけでなく光世の体にも。

 

左目から血を流している。

 

 

前世(原作)では視覚限界使用の才能を使い、『スロー』という現象を自意識的に起こしていた。

しかし長時間使用すると脳が焼き切れ死に至る。

 

 

だがもし、その様な才能を使わず、自意識的に(・・・・・)使ったとしたら?

人間の限界に達し、再生能力より破壊能力が増し、『故障』してしまう。

光世は限界を超え、目から血を流している。

 

「!?光世君!大丈「続けろッ!!」」

「まだ死合は終わっていない!!俺はまだ刀を握っているッ!!」

 

光世は鷲三との距離を無理矢理離す。

 

一呼吸。両者から大きく、深く吸って、吐く。

 

光世は足元を斬り、噴煙を巻き上げさせる。

 

 

光世は刀を下段に構える。 柳生新陰流勢法 「燕飛」

鷲三は刀を上段に構える。 八重樫流剣術 「蒼天」

 

 

鷲三の視線は自然と噴煙を向き、足運びを警戒する。

 

光世の刀はゆっくりと刃を起こす。

 

瞬間鷲三は光を浴びる。

反射で目を閉じてしまった。同時に光世は斬りかかる。

 

鷲三は達人だ。目が一切見えなくとも気を感じ、迫ってくる刃を受ける。

下段から迫る刃と上段から振り下ろされる刃がぶつかる。

 

ガッキーン!!!

 

ぶつかり合った刃は衝撃に耐え切れず折れた。

衝撃の威力を示すかの様に光世の刃は天井に、鷲三の刃は地面に刺さっていた。

 

「---引き分け、ですな」

「---そのようだ」

「------」

 

両者は刀を鞘にしまい息をつく。

一騎討ちを見ていた雫は震えている。

目の前で殺し合いをしていたのだから、師範の孫だったとしても----

 

「---素晴らしかったです!!!」

 

----怖いというわけではなく、光世の繋ぎ目のない美しい剣術と鷲三の豪快で力強い剣術に感動していた。

 

「柳生さん!!あとで柳生新陰流勢法について学ばせてもらえませんか!!」

「・・・あぁいいだろう。だがその前に」

「そうですな。その前に」

「「病院に行かせてくれ(行きましょう)」」

 




目から血が出てるんだぞ!?とっとと病院にいけぇー!!!
と才能を使わずに『スロー』を使った柳生さんは血を流してしまうのでした。
なんか普通にやりそうじゃない、この人?

| |・) |ε・) |( ・ε・)ノ ニョキ♪<イロイロチョウダイ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。