悪いのはFGOなんです。最後の最後にとんでもない情報をよこしてくれたんですから。
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追記
12/6 夜ではなく早朝でした
八重樫家の養子になって数ヶ月、俺は充実した時間を過ごすことができた。
雫と同じ中学に編入して成績優秀な女武士と呼ばれている。
まぁ成績がいいのは前世のおかげだろうな。
ところであの光輝とかいう男はなんだ。
周りの奴らは容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能な完璧超人と言ったところだが、私から言わせて貰えば、歪んだ正義感と人を信じすぎる馬鹿な男だ。
どうやら俺がこちらの世界に来る前に雫はいじめを受けていたそうだ。雫は男まさりな部分があり他の女子との違いといったつまらない理由でいじめを受けていた。そこで登場したのは天之河光輝で相手にいじめを止めるようにいったそうなのだが、それが原因で更にいじめは悪化したよう。
俺が編入して1週間もしないうちに何処かへ転校して行ったようだ。
「ねぇ光世」
「なんだ雫」
「その、私をいじめてた奴らになんかした?」
「あぁそのことか。ただ灸を据えただけさ」
「具体的に何をしたの」
「少しお話をしただけだ。2度と雫に関わるなと」
「・・・本当に何もしてないのよね」
危害は加えてはいない。ただ睨んだだけだ。するとどうだ。強かだった態度は崩れ、尻餅をつく奴も入れば水溜りを作っていた奴もいた。掃除が大変だったから勘弁してほしいのだが。
「まぁいいわ。・・・ありがと」
「俺は雫の妹だ。助けるのは当然だ。それに
「少し光輝に対して厳しすぎない?光輝のこと嫌いなの?」
「中途半端なところが気に食わないな。それにあの正義感。話せば分かるとでも思ってるのだろうな」
話すことで済まされるなら罪人格の排斥なんてものはなかった。
話すことで済むなら項羽軍との戦いはなかった。
話すことで済むなら灰都は狂わなかった。
時に人の諍いは言葉ではなく弾丸を放つことでしか解決できないことがある。
「言葉じゃなく弾丸・・・」
「光輝の行動は褒められるものだ。けれど奴に正義感はあるが思慮がない。口だけなんだ」
「けど私のいじめは止めようとしてくれた」
「
「だから私を守って---」
「ただ相手に『いじめは悪いことだ!だから止めるんだ!』とでも言ったのか?その言葉は本当に雫のための言葉か?」
「---ぇ」
「今から話すことは雫にとっては酷な話になる。嫌なら止めてもらっていい」
奴は雫を守るためじゃなく全員が仲良くするべきであるという理想を押し付けてるだけだ。いじめや喧嘩を止めることは決して悪いことではないと先ほど言っただろう。けれど彼はただ理想を押し付けただけで後始末を済ませていない。彼はクラスの中ではリーダー的存在だ。しかし奴は一切の責任を負うことはなくただ言っただけで終わらせたんだ。
「『人の上に立つ対象となるべき人間の一言は、深き思慮をもってなすべきだ。軽率なことは言ってはならない』」
「誰かの言葉?」
「軍神 上杉謙信公の言葉だ。軽い気持ちで発した言葉が、他人の心を傷つけたり、思わぬ波紋を広げてしまうことがある。それは、人の上に立つ立場の人なら、なおさらのことだ。聞こう雫。奴の発言で雫のいじめはどう変化した」
「・・・・・・悪化した」
「・・・雫。お前は優しすぎるんだ。光輝の幼馴染なら時に厳しく接することは大事だ。そして支えることも」
優しすぎると相手は依存してしまう。それではダメだ。時に厳しく、時に優しく。塩梅が大事なんだ。
「・・・うん、そうよね。優しすぎるだけじゃ、だめ、よね」
「今すぐ変えろとは言わない。ゆっくりと、自分のペースで変えていくといい。まぁ俺が言っていることが正しいとは限らない。自分の道を見つけるといい」
翌日、早朝のジョギングに出た時だ。1人の少女が橋の上に立っていた。
一体、何村恵理なんだ・・・