Let's 原作スタート!!
月曜日。
それは一部の人にとっては一週間でもっとも憂鬱な始まりの日。
大多数の人間はこう思っているのだろう。
『学校めんどくさい』と。
俺は一回も思ったことはないがな。けれど1人の男子にとっては最悪な日だろう。
「よぉ、キモオタ! また、徹夜でゲームか? どうせエロゲでもしてたんだろ?」
「うわっ、キモ~。エロゲで徹夜とかマジキモイじゃん~」
教室を開いたと同時に教室の男子生徒の大半からは舌打ちや睨まれたりし、女子生徒も友好的な表情をするものは少ない。
妬む暇があるなら自分を磨けばいいものを。
南雲ハジメはいわゆるオタクと呼ばれるやつだ。世間一般的には風当たりは強いものだがここまで敵対心を表すものではない。
その原因は---
「南雲くん、おはよう!今日もギリギリだね。もっと早く来よう?」
白崎香織。学校で三大女神と言われる1人で、男女問わず絶大な人気を誇る途轍もない美少女だ。俺は事情を知っているが、知らない奴から見れば不真面目な生徒と思われているハジメに、生来の面倒見のよさから香織が気に掛けていると思われている。
そろそろ助け舟を出してやるか。
「南雲君、おはよう。毎日大変ね」
「香織、また彼の世話を焼いているのか?全く、香りは優しいな」
「全くだぜ、そんなやる気のないヤツにゃあ何を言っても無駄だと思うけどなぁ」
「おはよう南雲。今回は母親の手伝いか?一応学生の身分なんだ。気をつけておけよ」
「おはよう、八重樫さん、天之河くん、坂上くん、柳生さん。はは、まぁ、自業自得とも言えるから仕方ないよ。心配してくれてありがとう」
俺たちに挨拶をして苦笑いする南雲。
挨拶をしたぐらいで殺気を飛ばされる南雲には同情しか浮かばない。
「それがわかっているなら直すべきじゃないか?いつまでも香織の優しさに甘えるのはどうかと思うよ。香りだって君に構ってばかりはいられないんだから」
いつまでも雫の優しさに甘えているのはどこのどいつだ。いつ雫の胃に穴が開くかヒヤヒヤしてるというのにこいつは。
「いや〜あはは・・・・・・」
「?光輝くん、何言ってるの?私は、私が南雲くんと話したいから話してるだけだよ?」
香織のきょとんとした顔でとんでも爆弾を投下したことに雫と光世はたまらず吹き出した。
「え? ……ああ、ホント、香織は優しいよな」
こいつはまた自分に都合が良いように解釈したな。いつになれば現実を見るのか・・・。
「・・・・・・ごめんなさいね? 二人共悪気はないのだけど・・・・・・」
雫はこっそりとハジメに謝罪をする。
「雫、お前が謝る必要はないだろうに・・・本来はあの馬鹿が謝れば良いものを」
「いいのよ。光輝は私の道場の門下生だし」
もう少し厳しくなるべきだろ。
奴はずっと病にかかってるようなものだ。
チャイムが鳴り、教師が入ってきたため全員席に座り、短めのホームルームが終わると、授業が始まる。
南雲は既に夢の世界へと向かった。
「南雲くん、珍しいね。教室にいるの。お弁当よかったら一緒にどうかな?」
「あ〜誘ってくれてありがとう、白崎さん。でも、もう食べ終わったから天之河君達と食べたらどうかな?」
どうやら白崎が先ほど食事を終えた(i⚪︎ゼリー)南雲に声をかけ食事に誘っている。南雲はパッケージをヒラヒラと見せる。
「え!?お昼それだけなの?ダメだよ、ちゃんと食べないと!私のお弁当、分けてあげるから」
さぁ気付け南雲!貴様は既に包囲されている!!さぁ!!さぁ!!!(クソデカ)
「香織。こっちで一緒に食べよう。南雲はまだ寝足りないみたいだしさ。せっかくの香織の美味しい手料理を寝ぼけたまま食べるなんて俺が許さないよ?」
よし、今すぐお前を叩切ってやる。
「え?なんで光輝くんの許しがいるの?」
「「ブフッww」」
思わず俺たち2人は吹き出してしまった。光輝は困ったように笑いながら話しているが、顔が引き攣っているぞ。
弁当を食べようと箸を動かした時、
背筋が凍る。
俺たちの足元には幾何学模様の何かが現れた。それはまるで魔法陣のようだった。何人かは金縛りのように動けなくなってしまっている。
「雫!」
「っ!!ごめん!どうすれば!?」
「皆!教室から出て!!」
教室にいた愛子先生が咄嗟に叫んだのと同時に、それは爆発するように光った。
やっぱ光輝やばいね〜?
「俺が許さないよ?」
スゥーーーーハァーーーーーーーー
オロロロロロロロロr
追記
感想の方でご指摘があったため、「南雲が何故八重樫の養子になった光世を柳生と呼ぶのか」についてです。
自己紹介の際に、八重樫だと雫なのか光世なのかわからなくなるため柳生と呼んでほしいと説明したためです。
混乱させて申し訳ありませんでした_| ̄|○