ありふれない廻り者で異世界を絶つ   作:塵気

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命を奪う覚悟

「ねぇ、なんで恵理がいるの?」

「それは勿論僕も呼ばれたからさ」

 

「・・・なんで空気が悪くなっているんだ・・・」

 

雫が部屋に来て、早速雫と恵理の間でバチバチになっている。

これから指針を話し合おうと思っていたんだが・・・。

 

「あー、そろそろいいか?」

「あ!ごめんねみっちゃん、この女が突っかかって来たからさぁ」

「何を言ってるのかしら猫被り?私はただ何でいるのか聞いただけなんだけど?」

「話が進まんからやめんか」

「イタッ!?」

「ッ!?」

 

2人の頭にチョップを喰らわす。

 

「話を始めるぞ。とりあえず今日話すことは『覚悟』についてだ」

「それって光輝に言ってたこと?」

「あぁ。人を殺す、大前提として生物を殺す覚悟を伝えとく」

「・・・まるでみっちゃんは人を殺したことがあるような言い方だね?」

「ちょっと恵里!?「その通りだ」なに・・・を、え?」

「だが今世では一度も人を殺したことはないがな。俺は前世に人を数十人殺している」

 

雫は信じられないという顔をして、恵里は納得したような顔をした。

 

「通りであの時の言葉の重みが違うわけだ。一度死んだ人じゃないとあんなことは言えないよ」

「・・・1年前のことを考えたら、納得しちゃうのがなんか嫌ね」

 

俺は前世について、廻り者になった時の話をした。荒唐無稽な話だ。簡単に信じられる話ではないが、恵理と雫は静かに聞いてくれた。

雫は灰都と東耶と別れた時の話をした時に泣いていた。

 

「・・・と言ったところだ。私は殺す覚悟も殺される覚悟も知っている。人が力を持っただけで殺すことも死ぬことも、知っている」

「・・・うっ、ごめん、なさいっ!っわた、私、なにも、考えてなかったッ!」

「でもよかったじゃないか。止めてくれる人がいてさ。ね?」

「う゛ん゛!!」

 

「・・・学校ではおかんと呼ばれてた雫ちゃんがこんなになるとはねぇ〜」

「あんまり前で言ってやるな。気にしているんだぞ、かなり」

 

 

 

 

 

 

「・・・ごめん。恥ずかしいところ見せちゃった・・・」

「信頼できる人間には弱みを見せといた方がいい。潰されるぞ」

「・・・ありがとう///」

 

(あ、またやってる)

 

「では明日からの方針を決めよう。とりあえず雫、柳生新陰流勢法を少し教える」

「え!?でも私教えられてたはずよね?」

「あれは初歩中の初歩だ。今回は理合を教える」

「確か円の力のこと?」

「その通り。そして恵理君には体術を教える」

「体術?・・・あぁまぁ確かに刀は握ったことはないし、体術ぐらいは知っておいた方がいいかもね」

「教えるのは俺と雫だ。俺は柳生新陰流勢法に用いた体術を、雫は八重樫流の体術をお前に仕込む」

「スパルタだねぇ〜。でもまっかせてよね!みっちゃんに振り返ってもらうために運動頑張ったからね!

「・・・・・・」ジィー

「・・・なんだい?」

「あげないわよ?」

 

・・・・・・俺のベッドの上でキャットファイト始めないでくれないか?




おやおや?
おやおやおやおや?
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