熱き太陽 静かなる雪の輝きに照らされて   作:BURNING

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今回からMOZOさんの作品であるひろプリ SAMURAI GIRL HEROISMとのコラボ回になります。それではどうぞ!


リメイク前
シャドーとの対決 並行世界のプリキュア 


UFOランボーグとの戦いから数日後のある日の夜。そこではシャドーが頭を抑えながら立っていた。

 

「くうっ……何故だ。俺は、俺はもう弱く無いはずなのに……」

 

その時思い出された光景では黄色い衣装を纏った少女が三人の少女に庇われて三人が次々と傷つく様である。

 

「嫌だ……嫌だ!もう私のせいで皆が傷つくなんて見てられない!」

 

するとシャドーの姿がノイズと共に一瞬少女の姿へと変化。しかしすぐに元に戻った。

 

「強くならないと……俺のせいで仲間が傷つくなんてあったらいけない……」

 

シャドーはそこから更に記憶が遡られると仲間達が傷つく少し前、黄色い衣装の少女は仲間を傷つけた敵を相手にある言葉を言っていた。

 

「……もうやめて!私達はあなたとは戦いたく無い!」

 

「うるさい!お前らは……お前らはぁああっ!」

 

少女の言葉で相手は怒りを露わにすると半ば不意打ち気味に攻撃を放つ。四人はその一撃を喰らって傷つき、倒れ伏した。

 

「ッ……戦わないと。やられる。だから、俺はもう逃げるわけにはいかないんだ!」

 

シャドーはそう言ってどこかへと飛び去っていく。それはとても苦しそうな顔つきで……。

 

その翌朝、虹ヶ丘家。プリキュア達のメンバーとしてツバサとヒョウの二人が新たに仲間に加わり、虹ヶ丘家はより一層賑やかに。

 

「ヒョウお前!」

 

「ふん!アサヒが無防備なのが悪い!」

 

この日、朝食を食べる際にアサヒはまた前のようにヒョウからの悪戯を喰らっていた。具体的にはアサヒのご飯に七味がこっそりと入れられていたのだ。

 

「お前、俺の事がそんなに憎いかよ!」

 

「ユキ姉を誑かしてるからだよ!」

 

アサヒが文句を言うものの、ヒョウからの返事はユキを誑かしてるという理由からだ。ここ最近、アサヒとユキの仲は割と良好で順調に進んでいた。ヒョウとしては複雑な気持ちなのだろう。

 

「まぁまぁ、二人共落ち着いて」

 

「そ、そうだよ。私のために喧嘩なんてしないで欲しいな……」

 

ましろとユキにそう言われては二人共矛を収めるしか無く、一旦その場は抑えられた。カバトンはこの前の戦いでアンダーグエナジーをかなり消費したのかまだ襲ってくる様子は無い。シャドーもあれからずっと姿を見ていないために割と不気味な状態であった。

 

「この平和がずっと続けば良いんですが……」

 

「あはは、でもいつかはそうして見せましょう」

 

「はい!」

 

それからこの日、一同は街へと出かけるとソラシドモールへの道を歩いていく。今日はお出かけをする予定だからだ。

 

「今日はソラシドモールで何を買おっか?」

 

「ましろちゃん、また服を選んでも良いかな?この世界の服もオシャレで色々と試してみたくて!」

 

ユキは買い物に乗り気でワクワクとした様子であった。アサヒはそんなユキの色んな衣装を着た姿を想像するとそれだけで顔が赤くなる。

 

「ユキの服か……」

 

その直後、思い切りヒョウに頭を叩かれた。それを喰らってアサヒはまたヒョウへと怒りをぶつける。

 

「ヒョウ、また!」

 

「ユキ姉で変な想像をするから悪い」

 

ヒョウからの言葉にアサヒは苛立つ中、もうすぐソラシドモールに着くと言った時であった。突如としてユキ達の真上に何かの穴が開くと上から何かが降ってくる。

 

「うわああっ!?」

 

それはドシーンという音と共にアサヒの上に落ちるとアサヒを下敷きにして着地した。

 

「な、何事ですか!?」

 

「アサヒ大丈……え?」

 

そこにいたのは結い上げた長い黒髪が特徴的な少女であり、まるで侍のような雰囲気を出している。そんな少女は言葉を発し始めた。

 

「くぅっ……ま、まさかこんな所に出てくるとは……しかもここはましろ殿の家では無いようでござる」

 

少女が一人そんな事を言っていると一同は唖然としており、アサヒが声を上げる。

 

「説明はいいから早く退いてくれ……流石にキツイ!」

 

そうアサヒからの悲痛な叫びが聞こえると少女は慌てた様子でその場から退いた。

 

「こ、これは申し訳ないでござる!」

 

「「「「「ござる……?」」」」」

 

「える?」

 

その言葉遣いにまた一同は唖然となる。ござるという語尾を使う人なんて今時そうそういない。そのためにどうしても違和感が出てしまうのだ。

 

「あ、あの……あなたはもしかしてタイムスリップして来たんですか?」

 

ましろが恐る恐るそう聞くと少女はその単語に聞き覚えが無いのか変な事を聞かれていると思ったのかこう答えた。

 

「たいむすりっぷ?なんでござるか?それは……」

 

それを聞いて一同は顔を見合わせる。これは本当にタイムスリップを経験した人かもしれない。しかし、その考えはすぐに掻き消された。少女が着ている服は現代の物であるという点である。その点から今タイムスリップを経験したわけでは無いと察した。

 

「と、取り敢えずあなたの名前は?」

 

「はっ、拙者はシグレ・アマヤドゥーリ。世界一のサムライを目指して旅をしていた所、ましろ殿の家にお世話になっているでござる」

 

「……え?」

 

「いやいや、私はあなたとは初対面だよね?」

 

それを聞いたシグレは混乱する。それも当然だろう。何しろ、彼女からしてみれば今まで自分の友達だった人が急に自分の事を忘れてしまっているのだ。混乱しないわけがない。

 

「ソラ殿?ましろ殿?ツバサも拙者を覚えていないでござるか?」

 

「は、はい……」

 

「ボクもあなたの事を知らないですよ」

 

シグレがその言葉に軽くショックを受けているとそこにユキが何かを思いつく。

 

「あ!もしかしてあなたも並行世界から来た人だったりする?」

 

それはつまり、彼女も前のらんこと同じで自分達の並行世界に存在する見知らぬ人間だと言う事である。

 

「へいこーせかい?なんでござるか?それは……」

 

シグレが何が何だかわからないと言った顔つきになる中、突如としてシャドーがその姿を現す。

 

「プリキュア……戦え……この俺と戦え!」

 

シャドーはそう言いつつもかなり弱っているのか苦しそうな顔つきであり、かなり憔悴しているとわかる。

 

「シャドー……」

 

「シャドー?誰でござるか」

 

するとシャドーはフラフラとしており、まともに立つのも難しそうな様子であった。

 

「待って、どうしたの?そんな体で……」

 

「無理に戦いを求めなくても……」

 

「黙れ!俺にとっては戦う事が全てだ!」

 

その瞬間、シャドーは刀を抜くと一同へと斬撃波を放つ。その瞬間、アサヒ、ユキ、ヒョウの体から発せられたエネルギーのバリアで一同は守られるものの、この様子だと対話も難しそうな感じだ。

 

「くっ……やはり戦うしか無いんでしょうか」

 

「やろう、皆!」

 

その言葉と共にソラ、ましろ、ツバサ、ユキ、アサヒがミラージュペンを構える。そして、エルはヒョウへと預けられた。

 

「それは!」

 

「「「「「スカイミラージュ!トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」」」」

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

 

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」

 

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

 

「静かにひろがる白い雪景色!キュアスノー!」

 

「夜明けにひろがる眩い朝日!キュアサンライズ!」

 

「「「「「レディ……ゴー!ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」」

 

五人は変身を完了するとヒョウも戦おうとする。しかし、ヒョウがどれだけ力を込めても全く何も反応しない。

 

「……あれ?あれ?何で……前は力が発揮できたのに」

 

「多分、前の力は一時的な物だったんだろ。毎回毎回使えるわけじゃない。それなら辻褄も合うんじゃないか?」

 

「なるほど……って、それじゃあ俺は戦えないじゃん!」

 

「取り敢えず、ヒョウはエルちゃんをお願いします!」

 

「私達でシャドーは食い止めるから」

 

「お、おう!」

 

ヒョウは自分は戦えない事実にショックを覚えつつ、自分のやるべき事をやるためにエルを連れて下がる。

 

「ッ、シグレも下がってろ!」

 

「プリキュアじゃないあなたもここは危険だから!」

 

そうやってサンライズとスノーが言う中、シグレは首を横に振ると前に出た。

 

「心配御無用でござる。拙者もそなた達と同じく……プリキュアに変身できるんでござる!」

 

「「「「「え?」」」」」

 

するとシグレも手にミラージュペンを取り出すとそのまま変身の光に包まれていった。

 

「ひいろおの出番でござる!」

 

シグレの持つミラージュペンがスカイミラージュへと変形すると掛け声を叫ぶ。

 

「スカイミラージュ!トーンコネクト!ひろがるチェンジ!レイニー!」

 

その言葉と共にマイク部分にRAINYと表示され、宇宙空間のようなエフェクトに包まれるステージへとシグレは舞い降りた。ポニーテールは更に伸びると黒から白銀へと変わる。また、毛先は青いグラデーションが掛かり、足には黒いソックスと銀色のブーツが履かれた。

 

「きらめきホップ!」

 

その言葉と共にステージ部分にHOPの文字が浮かぶ。その時、細長く端が鳥の羽根のような形をしている白いリボンが結ばれつつ両耳に滴型のピアスを装着した。

 

「さわやかステップ!」

 

続けてステージがSTEPに変わると銀色とネイビーを基調とした和服風のノースリーブトップスに加えて、銀色のミニスカートに黒いスパッツを身に纏うことに。

 

「はればれジャンプ!」

 

更にステージがJUMPに切り替わるとバレエのように一回転。その際な光の雨を切る両腕に銀色の振り袖が纏われていく。また、追加で腰に菱ひし形の帯が二本垂れ下がった。最後に左目を瞑り、ウィンクを決めると変身を完了。

 

「幾重にひろがる雨の波紋!キュアレイニー!」

 

シグレはキュアレイニーと呼ばれる煌めく銀のコスチュームを纏った戦士へと変身。それを見たプリキュア達は驚く。

 

「シグレさんがプリキュア!?」

 

「しかもキュアレイニー……」

 

「雨の名前を持つプリキュアですね!」

 

レイニーに変身したシグレは構えを取るとシャドーはそれを見て苦しみつつも笑みを浮かべる。

 

「なるほど、新たなプリキュア……面白い。流石に六人相手は厳しい……ならば!」

 

シャドーが指を鳴らすとその瞬間、シャドーの足元の影が隆起したかと思うと影の兵士達が出現。サンライズとスノー以外のプリキュア達の足止めをするように指示する。

 

「やっぱりシャドーは私達が狙いみたい」

 

「だったらさっさと相手してやるぜ!」

 

「サンライズ、スノー。無理はしないでね!」

 

それからサンライズとスノーはシャドーと。スカイ、プリズム、ウィング、レイニーの四人は影の兵士達との戦闘を開始するのであった。




コラボ相手の作品のURLを貼っておきますので興味がありましたら読んでみてください。

https://syosetu.org/novel/324924/

また次回もお楽しみに。
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