熱き太陽 静かなる雪の輝きに照らされて   作:BURNING

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闇の戦士達 ジャドーアローズ見参

シャドーや影の兵士達との戦闘を開始したプリキュア達。シャドーは刀を抜くとサンライズやスノーへと襲いかかる。

 

「はあっ!」

 

二人はシャドーからの太刀筋を捌きつつ戦闘を展開。二人はその際に違和感を感じていた。

 

「ッ……どうして?シャドーの攻撃がいつもより……」

 

「弱いな。多分、アイツの心が乱れてるから……」

 

「弱いだと!?舐めるな!」

 

シャドーは刀を振るって二人へと攻撃を続けるが、それはまるで当たらない。そして、二人による連携攻撃の前に少しずつダメージを負っていく。

 

するとシャドーは刀にエネルギーを纏わせると斬撃波として連続で放つ。それを二人は躱すのでは無く真正面から受け止めると堪える。

 

「やっぱり……ダメージが薄い」

 

シャドーはなかなか力を発揮する事ができていない。このままいけば勝つ事ができるだろう。それでも尚、シャドーは二人を倒そうと攻め続けるが一撃も有効打になっておらず。サンライズとスノーからの攻撃に打たれ続けた。

 

「「はっ!」」

 

二人からの一撃を喰らったシャドーは怯むとまた二人へと向かおうとする。しかし、その瞬間頭を抑えた。

 

「ぐっ……」

 

「……めて……やめて……私がやりたかったのは……こんなことじゃないよ!」

 

シャドーは頭の中に響く少女の声に苦しむとその少女を黙らせるために声を発する。

 

「黙れ……俺は強くなるんだ。お前、忘れたとは言わせない。お前の甘さが仲間を傷つけたって事を!」

 

「それは……でも、こんな事をやって何になるの?私が欲しかった強さは誰かを傷つけるための物じゃないよ!」

 

「うるさい!」

 

シャドーはそれを振り切ると二人と再度交戦する事に。二人が激しく激突する中、スカイ、プリズム、ウィング、レイニーの四人は影の兵士と戦っていた。

 

「コイツら、そこまで強くない!?」

 

「だとしたら早く倒して二人を助けないとだよ!」

 

「はい!」

 

三人がそういう中、レイニーは何か嫌な予感感じていた。先程から攻撃で倒した数だけ敵が増えているように感じたからである。

 

「何かがおかしいでござる……これはもしや!!」

 

「やあっ!」

 

するとプリズムが気弾を連射すると射撃で影の兵士を撃滅。しかし、その瞬間、地面に残った影から兵士達が復活していったのだ。

 

「な!?」

 

「まさか、影が残ってる限り復活し続けるんですか!?」

 

「これじゃあキリが無いよ!」

 

「………ならば、これでどうでござる!スカイランド剣術一の型!切空斬!」

 

レイニーが刀を持って横一文字に薙ぎ払うと影の兵士達は次々と粉砕される。だが、まだ影が残っているために復活してしまった。

 

「どうしよう……このままじゃ」

 

「狼狽えたらダメでござる。必ず、勝機はどこかにあるでござるよ」

 

レイニーの言葉に一同は頷く。だが、このままでは確かに不利と言える。どうにかして打開策を考えなくてはならない。

 

「……そういえば、影の兵士は地面から復活してますよね?」

 

「まさか!?」

 

スカイは何かのカラクリに気がつくと跳び上がってからそのまま浄化技を発動させる。

 

「ヒーローガール!スカイパンチ!はあっ!」

 

スカイパンチが影の兵士では無く地面へと命中するとその一発で周囲にクレーターが発生。すると地面から何かのエネルギーが染み出してきた。

 

「あれは!!」

 

「今でござる!スカイランド剣術四の型!刃利剣乱舞!」

 

レイニーはこの瞬間を逃さないとばかりに刀身と共に体を左側へ捻り、右側に高速回転することで竜巻を発生させるとエネルギーを巻き込んで斬り刻む。

 

これにより、エネルギーはあっという間に消し飛ばされると兵士達の復活も無かった。

 

「なるほど、それが無限復活の元だったんですね!」

 

「じゃあ私も!ヒーローガール!プリズムショット!」

 

プリズムがプリズムショットを放つと影の兵士を地面ごと抉りながら粉砕。エネルギーを露出させていく。

 

「ひろがる!ウィングアタック!」

 

ウィングがエネルギーを纏っての突撃を発動させると闇のエネルギーをあっという間に浄化していった。

 

「やった!」

 

これにより、兵士達はようやく全滅。四人が二人の加勢に行こうとすると突如として爆発が起きた。

 

「こ、今度は何!?」

 

スカイ達が轟音の起きた方を見やるとそこには三つの影が現れる。そこにいたのはスラリとした細身の男、それとは真逆に筋肉隆々とした体躯の男、そして髪をポニーテールに束ねつつ武者のような姿をした女が揃っていた。

 

「コイツらが異世界のプリキュアってか?」

 

「随分と弱そうななりだな」

 

「まぁウォーミングアップの相手にぐらいはなるんじゃない?」

 

「お主らは……」

 

レイニーがそう聞く中、三人はそれぞれ自らの名を名乗り始める事に。

 

「ジャドーアローズ、壱ノ矢。疾風のサスケ……見参」

 

「ジャドーアローズ、弍ノ矢。剛力のベンケイ……見参」

 

「ジャドーアローズ、参ノ矢。技量のゴゼン……見参」

 

三人が名乗ったのはジャドーアローズ。そして、その名前にレイニーは聞き覚えがあった。

 

「待つでござる。その名は以前ニャシュランとかいう者から聞いたでござる」

 

「ニャシュラン?あぁ。アイツは今のジャドーアローズの壱ノ矢だ」

 

「今の……?」

 

「我々はジャドーアローズの先代の剣士達だ。故あって今は解任されていてな」

 

「今の私達はそんな元の肩書きなど気にする事なく自由にしている身さ」

 

すると三人から何かのオーラが発せられるとその圧力で四人は僅かに狼狽える。

 

「皆さん、彼らの強さは本物です……」

 

「そうでござるな。……恐らくこの力はニャシュランよりも上……。気を引き締めるべきでござる」

 

「さて、早速始めようか」

 

それから先代ジャドーアローズの三人衆はプリキュアとの戦闘を開始するのであった。

 

その頃、サンライズとスノーの方はシャドーを追い詰めており、あと一歩で勝てる所に来ている。

 

「サンライズ……シャドーを苦しみから解き放つ事はできないのかな」

 

するとスノーが突然そう言った。サンライズはその言葉に目を見開く。

 

「スノー、本気か?アイツは……」

 

「わかってる。でも、あんなに苦しそうにしているのに放ってはおけないよ!」

 

シャドーは苦しみに顔を歪めており、完全に錯乱状態に陥ってきた。サンライズは少し考えるとスノーの意見に答えを返す。

 

「……わかった。ただ、倒さずに解放するとなると流石にエレメントスクリューは撃てないぞ」

 

二人の合体技であるエレメントスクリューは高い火力を誇る反面、相手を救い出すのには長けていない。こうなると二人の個人技を使うしか無いだろう。

 

「サンライズ、サンライズが技を使ってシャドーの動きを止めて。私が決めるから」

 

「わかった」

 

サンライズは持ち技であるサンライズブレイクを発動するために構える。そんな中、シャドーは苦しみつつそれに対抗するために刀を構えた。

 

「ひろがる!サンライズブレイク!」

 

「ひろがる!シャドーブラッドムーン!」

 

サンライズからの技に対してシャドーの技が激突。二つの技が火花を散らすが、シャドーの方は明らかにいつもよりも弱く、簡単に打ち破られるとシャドーはサンライズブレイクを刀で受け止める。

 

「ぐうっ……」

 

「スノー、決めろ!」

 

「うん!ヒーローガール……」

 

その瞬間だった。突如として四つの影が吹き飛ばされてくるとサンライズとスノーの前に叩きつけられたのは。

 

「ッ!?スカイ!プリズム!」

 

「ウィング、レイニーも!」

 

プリキュア達は傷ついており、二人がその方向を見やるとジャドーアローズの三人が歩いてきた。

 

「弱い弱い」

 

「その程度か」

 

「ウォーミングアップにもならないわね」

 

するとサンライズの攻撃を受け止めていたシャドーもサンライズの気持ちの隙を突いて攻撃を粉砕。その場から逃げ出してしまう。

 

「ッ!?シャドー!!」

 

「スノー待って!今はアイツらに集中した方が良さそうだ」

 

「ッ……」

 

スノーは仕方ないとばかりに構えるとジャドーアローズの三人を見やる。そんな中、ジャドーアローズの三人はサンライズとスノーを見て笑みを浮かべた。

 

「これはへし折り甲斐のありそうな奴等だな」

 

「取り敢えず、誰が誰をやる?」

 

「私が赤白コンビをやるわ」

 

「じゃあ我はそこの女二人だな」

 

「なら俺は残り物の剣士と少年を相手しよう」

 

三人はそれぞれ獲物を定めるとサスケがウィングとレイニー。ベンケイがスカイとプリズム。ゴゼンがサンライズとスノーと戦う事になる。

 

「はあっ!」

 

スカイとプリズムはベンケイへと向かう中、二人同時の拳をベンケイの腹に叩き込む。しかし、それはまるで通用しない。

 

「「ッ!?」」

 

「我の体は鋼の如く固い。その程度で砕くことはできないと知れ」

 

「だったら、壊れるまで叩き込みます!」

 

スカイは前に出ると拳のラッシュをベンケイへとぶつけていく。しかし、それでもまるで意味がないかのように効いていない。

 

「スカイ!」

 

プリズムが叫ぶと同時にスカイは跳び上がってベンケイの前から退く。その瞬間、プリズムが技を使う。

 

「ヒーローガール!プリズムショット!」

 

プリズムショットが放たれるとベンケイに命中。しかし、それも効かないのかベンケイは全く動じない。

 

「今、何かしたか?」

 

それを見て二人の顔が青ざめる。次の瞬間、ベンケイの腕に大剣が握られるとそれが二人をたった一撃で吹き飛ばした。

 

「「うわぁあっ!!」」

 

その頃、ウィングとレイニーは超スピードで動くサスケに翻弄されている。

 

「こいつ、速い!」

 

「だとしても、隙はどこかにあるでござる!」

 

レイニーは目を閉じるとサスケの動きを空気の流れで感じ取った。そして、振り向きざまに剣を抜く。

 

「そこっ!」

 

それは完璧なタイミングでサスケの体を両断していた。しかし、その瞬間。サスケの体は爆発すると二人の周囲に煙幕を張る。

 

「遅い遅い。あと一秒早く斬れば当たったのに」

 

そして、サスケは手にした短剣を振り抜くと同時に生成した剣のエネルギーの雨を降らせた。

 

二人はそれをまともに喰らってしまうと地面を転がる事になってしまう。

 

サンライズとスノーは二人での連携攻撃をゴゼンに繰り出す。しかし、それらはゴゼンが手にした二刀の刀で捌かれてしまう。しかも厄介な事に一人につき片手しか使ってないのだ。つまり、二人を相手するのにそれぞれ腕一本で対処されている事になる。

 

「そんな……」

 

「俺達の連携を簡単に……」

 

「あら?それで連携しているのかしら?私の技量には全く及ばないわね」

 

ゴゼンはそう言いつつ二人を煽った。そんな中、サンライズは小さくスノーへと目配せするとサンライズは一人で前に出る。

 

「はあっ!」

 

「だから〜、一人相手なら片手で十分なのよ」

 

サンライズからの攻撃をゴゼンは片手で防ぐ中、スノーはゴゼンの死角に入ると後ろ側から回し蹴りを繰り出す。

 

「甘い!」

 

だが、これは読まれたのかゴゼンの姿が消えるとそのまま二人はぶつかってしまう。

 

「「ッ!?」」

 

「私に技を当てるのならもっと連携を磨いてから来るんだね!」

 

ゴゼンは斬撃波を連続で飛ばすとそれは二人に命中。爆発と共に二人は倒れ込み、プリキュア達はジャドーアローズに手も足も出なかった。

 

「うっ……くうっ……」

 

ジャドーアローズはそんなプリキュア達を見て笑みを浮かべる。果たして、プリキュア達はこの強敵に勝てるのであろうか。




また次回もお楽しみに。
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