六人のプリキュア達はジャドーアローズに立ち向かうものの、大苦戦。既に体は傷だらけで六人共倒れ伏していた。
「ううっ……強い」
「ふん。この程度か?」
「まぁ、レイニーに関しては今のジャドーアローズに勝ててないもの。先代である私達に勝てるわけが無いじゃん」
ゴゼンが挑発するように言う中、六人は何とか立ち上がる。そんな姿を見て三人は笑みを浮かべた。
「ほう。あれだけやられてもまだ立つか」
「当たり前だ……お前らなんかに負けるわけにはいかない!」
「この世界の平和を脅かすあなた達の好きにはさせないよ」
サンライズとプリズムの言葉に他の四人も頷く。プリキュア達の気持ちはまだ途切れていないと考えたジャドーアローズの三人はそれぞれ短剣、二刀流の刀、大剣を手にする。
「皆さん、行きましょう!」
まず先陣を切ったのはウィングだ。高い機動力でサスケに組み付くとそのまま押し込んでいく。
「はあっ!」
「甘いな」
サスケはガラ空きのウィングの腹を蹴り上げるとウィングは真上に吹き飛ばされる。
「くっ!?」
「失せろ」
そこにレイニーが飛びかかると手にした刀をぶつけた。それをサスケが受け止めるとそのまま斬り合いに発展。
「やあっ!」
「たあっ!」
スカイとプリズムもまたベンケイとの戦闘を開始するとベンケイと打ち合う。ただし、パワーと防御力の高いベンケイ相手にまともにやり合うのは不利。そのためスカイとプリズムは一撃離脱で少しずつ相手の体力を消耗させる手段に出た。
「なるほど、我を相手に真正面から来ないか。正しい選択ではある……が!」
ベンケイが地面を殴るとその瞬間、クレーターが発生。スカイとプリズムの足元が急に無くなってしまうと二人は空中に投げ出されてしまう。
「「ッ!?」」
「喰らえ!」
そこにベンケイからの大剣が振られようとしたその瞬間。ベンケイの周りに気弾が展開されていた。
「させないよ!煌めけ!」
その瞬間気弾が発光。これによりベンケイは視界を奪われてしまう。そのため二人はすかさず距離を取った。
「小細工を……」
サンライズとスノーもゴゼンを相手にまた戦う事に。だが、先程と同じではまた対応されてしまうのは明白。そのために二人は力を更に解放すると先程よりも早いスピードで連携攻撃を仕掛ける。
「「だあっ!」」
「ふふっ。少しはマシになったわね。でも!」
するとゴゼンは両手の刀を連結させると両刃状態の刀として振り回す。更にそれを投げると二人へとその刀は手裏剣のように回転しながら向かっていく。
「「ッ!?」」
二人はそれを回避するが、何故か刀は二人へと迫り来る。そのカラクリは刀に付けられたワイヤーによるものでそれが振り回される度に二人へと攻撃が命中してダメージを受けてしまう。
「うぐあっ!?」
「ッ!?きゃあっ!!」
何とか二人は射線を切ろうとするものの、ゴゼンのワイヤー操作は見事であり、二人が隠れた場所にさえも攻撃が到達。二人は一方的に滅多打ちにされてしまう。
「くそっ……このままじゃ近づけない」
「………サンライズ、私が受け止めるから先に行って!」
「ッ!?スノー、ま……」
スノーはサンライズからの許可を得る事なく前に出るとゴゼンから繰り出された両刃の刀による一撃を真正面から受け止める。その瞬間、体が引き裂かれそうな痛みを味わうとスノーは特大のダメージを受けてしまう。
「うあっ!?ううっ……」
スノーはそれでも歯を食いしばって必死に耐えると回転も収まり、刀を完全に受け止めた。
「何!?」
「ッ……はぁ……はぁ……」
スノーは息切れするとそのまま崩れ落ちるようにオーバーダメージで倒れ込む。しかし、手にはしっかりと刀を握っており、ゴゼンはそれに気を取られてしまう。
「馬鹿な……」
そして、サンライズはそんなスノーの頑張りを無駄にしないために怒りのままに飛び出す。
「しまっ……」
「よくも……よくもスノーを!」
サンライズは先程以上のスピードでゴゼンに接近すると炎を纏わせた拳を次々と叩き込む。
「だだだだっ!」
「ぐっ!?このガキ……さっきよりも強くなって……うぐあっ!」
その力はゴゼンを上回る程であった。スノーを痛めつけられるのはサンライズには怒りによるパワーアップのトリガーであるとゴゼンは知らなかった。そのために不意を突かれてサンライズからの強烈な連撃を喰らう事になる。
「こんな奴のどこにここまでのパワーが……ぐうっ……」
サンライズは回し蹴りからの正拳突きでゴゼンを吹き飛ばす。そんなサンライズの隣にスノーがフラフラと歩いてくると並んだ。
「ごめんサンライズ、話も聞かずに無理をして」
「ったく、一人で無茶して……後で説教だからな」
それから二人は手を繋ぐと二人による合体技を発動させて一気に倒しにかかる。
「サンライズフレイム!」
「スノーアイス!」
「二つのプリキュアの魂が!」
「闇の僕達を打ち砕く!」
「「プリキュア!エレメントスクリュー!」」
二人による炎と氷のエネルギー波を放つ合体技。その力は相乗的に増幅し、ゴゼンの姿を飲み込んでいく。
「馬鹿な……こんな奴等にぃいい!」
その場は大爆発と共に爆風が駆け抜けていくとその様子は他の二人からも見えた。
「ッ!?何だと……」
「ゴゼンがやられた……?」
「「はあっ!」」
そこにスカイとプリズムの二人が更に追撃をかけていく。ベンケイは二人からのラッシュを耐え続ける。
「ふん。その程度の力による連撃など我には効かない」
「だとしてもです!」
「何?」
「あなたは私達を弱い存在だと侮っている!」
「だからこそ、どこかに隙ができる!」
二人はベンケイを挟むように陣取ると二人同時に浄化技を発動させた。
「「ヒーローガール!」」
「スカイパンチ!」
「プリズムショット!」
二つの技はベンケイを挟むように放たれるとベンケイは片手ずつでそれを受け止める。しかし、その威力は先程までよりも格段に上になっていたのにベンケイは気がつく。
「さっきまでよりも強くなって……」
「「はぁああっ!」」
そのまま二つの技が命中するとベンケイは後ろに下がる事に。更に二人は今が押し込む時だと前に出て次々と攻撃を仕掛ける。
「チッ……調子に乗るな!」
ベンケイが剛腕を振り回すと当たれば大ダメージ間違いなしの攻撃を繰り出す。しかし、スカイもプリズムも周囲を飛び回って躱す。そのために全く当たらない。
「何故だ……何故攻撃が当たらない」
その理由はスカイもプリズムも相手の動きをしっかりと見ながら躱しているからだ。ベンケイの攻撃は確かに強力。一撃当たればそれだけでもかなりのダメージを負うのは間違い無いだろう。しかし、それは当たればの話だ。他の二人と比べるとやはりベンケイの攻撃は大振りになりがちなのだ。そのため、躱すのも他の二人と比べれば楽になる。
「プリズム!」
「うん!」
するとプリズムが気弾を発生させると周囲に置いていく。これにより少しずつベンケイの動きは制限されていった。
「くっ!?」
「はあっ!」
更にスカイがベンケイの動きが鈍った所に次々と攻撃を叩き込んでいく。
「はあっ!」
それからプリズムが手を振ると周囲に展開していた気弾が一斉にベンケイへと命中。これによりベンケイはダメージを受けて怯んでしまう。
「ッ……」
そして、スカイとプリズムは隣に並ぶと手を繋ぎつつ浄化技を発動させた。
「スカイブルー!」
「プリズムホワイト!」
「「プリキュア!アップ・ドラフト・シャイニング!」」
ベンケイの真上に円盤が発生すると虹の光のトラクタービームが照射。ベンケイの体を包み込むと上へと上昇させていく。
「チッ……こんな技にやられてたまるか……」
ベンケイは抵抗しようとするが、ここに来て先程まで受け続けた攻撃のダメージがベンケイを襲う。そのためにスカイとプリズムの技の威力の方が上回り、ベンケイは円盤へと吸い込まれて気流が中から吹き出す事になるのであった。
「ぐあああっ!?」
そして、残されたサスケは超スピードで撹乱しつつその様子を舌打ちしながら見ていた。
「ゴゼンだけでなくベンケイまで……」
するとサスケの動きにレイニーもウィングも付いてきているではないか。
「なっ!?」
「そなたのスピードには慣れたでござる!」
「はい、レイニー。一緒に行きましょう!」
「くっ……」
ウィングとレイニーはサスケのスピードに追いつくとそのまま近接戦に発展。まずはレイニーが前に出るとサスケと切り結ぶ。その時にできる隙はウィングが上手くカバーする事でサスケ相手に互角に立ち向かう。
「こいつら、連携力が上がってる!?」
「スカイランド剣術三の型!疾風突き!」
レイニーがエネルギーを纏っての突進を放つとサスケはそれを受け止めるが、その威力を前に押し込まれる。
「チッ……な、なんだこの力は……」
サスケは吹き飛ばされて地面を転がると何とか体勢を立て直す。しかし、その時にはウィングからのキックが目の前に迫っていた。
「ッ!!」
サスケはそれを何とか躱すものの、真打ちはウィングでは無くレイニーである。レイニーはサスケの前に迫ると浄化技を発動した。
「ひ〜ろ〜が〜る!」
レイニーは刀を時計回りに回すとその瞬間力が刀に高まっていき、光が宿る。
「レイニーセイバー!」
レイニーは掛け声と共に跳び上がっての一撃を放ち、サスケを斬りつけた。これにより、サスケは浄化のエネルギーを体に浴びる事になる。
「ぐあああっ!?く……クソォッ……こんな奴らに我らジャドーアローズがやられるなど……」
するとその瞬間、サスケの体から魂のような赤黒いエネルギーが分離するとそれと同時に浄化されたゴゼン、ベンケイの方からも赤黒いエネルギーが出現。三つの魂が揃うとそれらは一つに合わさっていく。
「あれは……」
「「「こうなれば我ら先代ジャドーアローズの奥の手を……」」」
三人がそう言う中、その声は一つに混ざり合うと低い声へと変わる。そして六人へと言い放った。
「見せてやる」
するとその姿は三面六臂の姿を持つ阿修羅のような物に変わると六本の腕にはそれぞれ刀が握られており、体も巨大化。プリキュア六人を見下ろす格好となっていた。
「なっ!?何ですかあれは!」
「阿修羅……だと」
「ふははっ!我が名はシュラ。この姿になった我に勝てる物なら勝って見せよ。プリキュア!」
「どうやら相手も奥の手を使ってきたでござる。各々方、気を引き締めるでござる!」
レイニーの言葉を聞いてレイニー以外の五人も気を引き締める。そして、阿修羅となったシュラとの戦いが始まるのであった。
また次回もお楽しみに。