シュラとなったじゃとアローズの三人衆。そして、それに立ち向かうべく構えた六人だったがその瞬間。シュラが手にした六本の刀を振うとエネルギー斬が飛んでいき、それが六人へと襲いかかる。
「「「「「「うわああっ!?」」」」」」
六人はたった一撃で倒れ込むと体中に襲いかかる激痛に悶えた。シュラがそんな六人を見下ろす中、スノーとサンライズの二人が立ち上がる。
「ほう。まだ立つか。さっさと諦めた方が楽になると言うのに」
「まだだよ……私達は……諦めない!」
「ああ。諦めたらそこで希望は途切れちまう。そんなわけにはいかない!」
「お二方の申す通りでござる!」
更にレイニーも立つとスカイ、プリズム、ウィングも立ち上がる。まだまだ四人もやる気は十分の様子だ。
「ここで諦めてしまえば世界一のサムライになるなどできないでござる」
「ふん。お前にとってはこの世界の奴等などどうでも良いんじゃないのか?」
「……そんな事は無いでござる!確かにこの世界のスカイ達とはさっき会ったばかりのほんの短い関係でござる。それでも……拙者の世界にいる仲間と同じ、心に立派な志を持っている……だからこそ拙者はそれに応えたいでござる!」
レイニーの言葉にスカイ達は微笑む。自分達も負けてられない。そんな気持ちになっていた。
「皆、六人同時攻撃だよ!」
「はい!」
「「「「「「
「スカイパンチ!」
「プリズムショット!」
「ウィングアタック!」
「スノーインパクト!」
「サンライズブレイク!」
「レイニーセイバー!」
六人が同時に繰り出した浄化技をシュラは六本ある腕が手にしている刀でそれぞれ防御する。
「「「「「「はぁあっ!」」」」」」
六人が全力で攻撃を押し込もうとするが、シュラは相変わらず涼しそうな顔をしていた。
「その程度で終わりか?」
それを聞いた瞬間、六人の顔に驚きが広がる。そして、それと同時にシュラは高速回転。そのまま竜巻と共に斬撃波が周囲に射出。六人はそれをまともに喰らってしまった。
「「「「「「あああっ!?」」」」」」
六人同時の浄化技は通用せず、六人共無惨にも倒れ伏してしまう。そんな中、その様子をエルを抱きながら遠くから見ていたヒョウはエルへとある事を言う。
「エルちゃん、俺も行ってくる」
「える!?」
「非戦闘員の俺だけど、何かの役に立てるかもしれない。だから」
「えるるぅ!」
エルは行ったらダメだと言わんばかりに首を振る。しかし、ヒョウの決意は変わらない。するとその時。ヒョウの首から下がっている石のカケラが光ると同時に何かの幻影が現れた。
「ッ!?」
そこにいたのは黄緑の衣装に身を包んだ少女であった。ヒョウは少女へと問いかける。
「あなたは……」
「私はキュアライトピラー。キュアバーニングサン、キュアブリザードに並ぶプリキュアです」
「キュアライトピラー、俺に……プリキュアの力を分けてくれませんか?」
ヒョウからの頼みに対し、ライトピラーは申し訳なさそうに首を横に振った。
「ごめんなさい。今の私にはプリキュアの力を授けるだけの力は残されていないの。ここにはいない最後の一人、キュアルーセントムーンと同じで力が完全に戻っていなくて……」
その言葉にヒョウは悔しそうに顔を歪めると俯く。自分では何の力にもなれないのか。そんな思いが湧き上がってきた。
「……ですが、今戦っている皆さんに立ち上がれるだけの力を分ける事はできます」
その言葉を聞いてヒョウはライトピラーへと頭を下げるとお願いをする事に。
「お願いします。スノーに、皆に力を……」
「……わかりました。ただ、分け与える力も集めるまでに時間がかかります。少しだけ集中する時間をください」
するとライトピラーは両手を合掌させると祈りを捧げる。その時、ライトピラーの体にオーラが纏われた。同じ頃、シュラは倒れたプリキュア達へとトドメを刺すために構えている。
「さぁ、お前らにトドメをくれてやる。安心しろ。痛くないように一瞬で潰してやる……感謝するんだな」
シュラの言葉にスノーは拳を握りしめるとフラフラと立ち上がった。それと同時にサンライズも立つと二人共意識が朦朧とし、更に視界もボヤける中手を繋ぐ。
「しぶとい……何故そこまでして立ち向かう」
シュラはそう問いかける中、スノーとサンライズは歯を食いしばって大地を踏みしめると答えを返す。
「そんなの、私達が諦めてないからだよ!」
「ここでお前に勝てないようじゃ……ヒーローは名乗れない!」
その言葉にレイニーは目を見開く。その真っ直ぐな姿はまさに自分が目指す姿そのものであったからだ。するとその時。スカイとプリズムが手を差し出すとそこからスカイトーンが飛び出す。
「サンライズ、スノー、この力を託します!」
「お願い!」
二人が手にしたのはかつてダークネスを相手に共に戦ったプリキュアの原点達の力であった。
「行こう……サンライズ」
「ああ!」
二人がスカイトーンを装填するとキュアブラック、キュアホワイトの幻影が出現し、その姿が二人へと重なった。
「ブラックサンダー!」
「ホワイトサンダー!」
二人の元に黒と白の雷が落ちるとそのエネルギーが二人の中に高まっていく。
「プリキュアの美しき魂が!」
「邪悪な心を打ち砕く!」
「「プリキュアマーブルスクリュー!」」
それから二人が手を突き出すと二つの雷が混ざり合い、相乗的に強化。強力なエネルギー砲として放たれる。
「無駄な足掻きだ!ぬん!」
シュラが刀を振り抜くとそのエネルギーを相手に真正面から刀で受け止めた。
「ッ!?」
「嘘!!」
二人が何とか押し込むために力を更に込めるが、体力の残っていない二人ではもうこれが限界なのか体力の底に到達すると技が消えてしまう。そのため、シュラを浄化し切る事ができずに二人共その場に崩れ落ちる事に。
「サンライズ、スノー!」
「ダメ……もう限界……」
「くうっ……折角ブラック達が力を貸してくれたのに」
タイミングが悪すぎた。もう少し体力が残っている時に使えていればこうはいかなかっただろう。シュラもそれをわかっているのか技を受け止めた手が僅かに痺れていたのを感じた。
「危ない所だった……確かにお前らに体力がもう少し残っていたら負けていたのは我の方だった。だが、結局はそれでお前らの悪あがきも終わり。勝つのはやはりこの我というわけだ」
「まだ……まだ……」
「終わってなんか……」
サンライズとスノー……更にスカイ、プリズム、ウィングも立ちあがろうと踏ん張る。しかし、それでもダメなのか立ち上がる事すらできていない。
「ふん。ならば決着の一撃を受けろ。シュラ剣!六道地獄!」
シュラから放たれた闇の六連斬。それが六人へと襲いかかるその時だった。一人立ち上がったレイニーが勝てないとわかっていても技を使おうとしていたのは。
「皆の衆の心意気、確かに受け取ったでござる!」
「レイニー……」
「何を……」
「拙者もプリキュア。最後まで諦めないでござる!」
「ぷいきゅあああ!」
レイニーがそう言った瞬間。エルの叫びが聞こえると五つの光がどこからともなく飛んできた。そして、サンライズ、スノー、スカイ、プリズム、レイニーの元にスカイトーンとして生成。そのエネルギーでシュラからの攻撃は相殺された。
「馬鹿な……我の六道地獄を……」
そこにいたのは五人のプリキュアの姿。キュアドリーム、キュアルージュ、キュアレモネード、キュアミント、キュアアクアの姿である。
「ドリーム達……どうしてここに」
五人が微笑むとそのエネルギーがスカイトーンが渡されたプリキュア五人の中に入った。そして、それと同時にプリキュア達の体力が回復する。
「力が……戻った」
同時刻、キュアライトピラーの姿が力を使い尽くしたのか薄らと解けて消えてしまうとまたヒョウの下げている石のカケラの中に戻った。
「ライトピラーがプリキュアに力を与えてくれたんだ」
「える!」
そして、エルもプリキュア達にエールを送る。これにより、五人は立ち上がると手に光が宿り、手にプリキュア5が使っていたキュアフルーレに酷似した物が手にされる。
「チィッ、お前らにこれ以上好きには……」
その時、ウィングが飛び上がるとシュラへと突撃を敢行。そのまま注意を引きつけるために技を使う。
「ひろがる!ウィングアタック!」
「小癪な!」
ウィングからの攻撃はシュラには全く通用せずにウィングは吹き飛ばされてしまった。しかし、ウィングの目的はシュラを引きつけること。そしてその目的は達成されていた。その間にレイニーをセンターにスカイ、プリズム、サンライズ、スノーの五人は手にしたフルーレを掲げて重ねる。
「五つの光に!」
「「「「勇気を乗せて!」」」」
「「「「「プリキュア!レインボースカイ・エクスプロージョン!」」」」」
すると五人の周囲が晴れ渡ると同時に虹の光が生成。そのまま五人がフルーレを突き出すと同時に空に虹が掛かるようにエネルギー波がシュラへと飛んでいった。
「この程度の技など……受け止めて……ッ!?」
しかし、シュラの思いとは裏腹にそのエネルギーの力は凄まじく。シュラの体は崩壊を始めていく。
「な、何だこの力は……わ、我の力でも敵わないだと!?」
「「「「「はぁああっ!」」」」」
そのままシュラはその体を浄化されていく。シュラは何とかして抗おうとするが、最早勝負は決していた。
「スミキッタァ〜」
そして、シュラが浄化された事で壊された街は元に戻る。そのために世界にはまた平穏が訪れた。そして、それと同時にプリキュア5の面々の幻影はどこかへと消えていく。プリキュア達は変身解除するとヒョウやツバサも合流した。
「ツバサ、大丈夫か?」
「はい。皆さんが勝ってくれたので!」
「シグレさん、今回は助けていただいてありがとうございました」
「いえいえ、拙者も当たり前の事をしただけで……」
するとシグレの体が透け始めると消え掛かっていたのだ。早くも戻る時間になってしまったらしい。
「ややっ!?まさかもう戻らなければならないとは……そういえば、そなたら二人の名前を聞いておりませんでしたな」
「アサヒ。虹ヶ丘アサヒだよ」
「私はユキ。ユキ・ハレワタールです」
「アサヒにユキ……って、その苗字はもしや……」
シグレが何かを言おうとしたその時。シグレの体が光となって消え始める。
「あわわっ!?もう消え始めて……」
「シグレさん、また会えますよね?」
「てか、今度はゆっくりと話をしたいしな」
「そうでござるな。……また会える時を楽しみにしているでござる!皆の衆、さらばでござる!」
シグレはそう言って消え去った。恐らく、元の世界に戻ったのだろう。
「そういえば、どうしてシグレはこっちの世界に来たんだろ?」
「うーん。もしかしてシュラアローズとか言う奴らがこっちに来るのを感知した向こうのミラーパッドが予めシグレさんを送ったとか?」
「いやいや、流石にそんな機能は無いと思いますけどね?」
こうして、シグレとの出会い。そしてシュラアローズとの戦いも終わった。またこれからもプリキュア達には困難が立ちはだかるだろう。それでも乗り越えていくために六人とエルは頑張る事を誓うのであった。
その頃、シャドーの方では。シャドーが一人頭を抑えると苦しみがかなり高まっていた。
「ぐううっ……このままではまともに戦う事すらできない……。俺は強くならないといけないのに……」
「力を求めるか?」
そこに現れたのはローブを纏った影であった。その顔は暗くてよく見えなかったが、淡々としたような声色で右目にはモノクルを掛けているのが辛うじてわかる程度だ。
「お前は……」
「私の事はどうでも良い。お前は力を求めるかと聞いている」
「……ああ」
「良かろう。アンダーグエナジー……召喚」
その言葉を最後にシャドーの意識は途切れて、そのエネルギーを注入した男もどこかへと消えていくのであった。
今回でコラボ回も終了となります。MOZOさん、この度はコラボをしていただきありがとうございました。今後もこの作品とMOZOさんの作品をよろしくお願いします。それではまた次回もお楽しみに。