熱き太陽 静かなる雪の輝きに照らされて   作:BURNING

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集結!プリキュアドリームチームDX オリジナルストーリー9話

シャドーがシュラ達のアジトから出撃した頃。フェアリーパーク内を移動中のユキ達はそれぞれのチーム毎で次の場所を目指していた。

 

「次はあそこに行くよ!」

 

「はい!」

 

「あそこは確か……」

 

「観覧車ね」

 

ユキ達のチームではラブの言葉にソラが元気良く返事を返す所であり、そのラブがある場所を指差す。ユキが改めてその場所を見るとそこにあったのはフェアリーパーク内でも大きく目立つアトラクション……観覧車だった。

 

「はぁ……はぁ……流石にキツい……」

 

「えーっ、もうバテたの?」

 

「皆さん、アサヒ君もこんな感じですし、そろそろあの観覧車に乗りませんか?」

 

「私も賛成!」

 

一方のアサヒ達の方でもえりかに振り回されまくってグロッキー状態になりかけていたアサヒを見かねたつぼみが観覧車を提案。ましろもそろそろゆっくりとしたアトラクションに乗りたかったために賛成するとえりかも納得。その方に向かう事にした。

 

「あー楽しかった!」

 

「響、そろそろツバサ君達の行きたいところにしてあげたら?あなたばかりが連れ回したら2人だって疲れちゃうでしょ」

 

「うー……でもそれもそうか。ツバサ君、ヒョウ君。2人はどこが良い?」

 

「えっと……どうしようツバサ」

 

響は奏に言われて自分の行動を振り返るとあまりに自分の都合で振り回し過ぎたと考えてツバサとヒョウにも行きたい場所を聞く。……ただ、ヒョウの方はいきなり何処に行きたいかと問われてもパッとは思いつかない。

 

「……それなら、あの観覧車はどうでしょうか?あれだけ大きな建造物なら探している皆さんが見つかるかもしれませんよ」

 

「ああ、良いねそれ!」

 

「ヒョウも良いですか?」

 

「う、うん。俺もそこで良いよ」

 

ツバサとヒョウ。2人が納得したために奇しくもこのチームも観覧車に向かう事になる。

 

これにより、プリキュアチーム3つが合流するのも時間の問題……そんな時だった。フェアリーパークの全体を見渡せる上空。そして、そのパークを守護する結界の外側。そこにシャドーは姿を現す。

 

「これがこの遊園地を守り、剣の召喚を妨害するバリアか」

 

シャドーの瞳には普段は隠れていて何も見えていないこの場所に展開されている結界がしっかりと視認できていた。そして、自分達にとってかなり目障りなこのバリアをどうすべきか考える。

 

「……やはり思った通りだな」

 

するとシャドーは何かを見つけたかのように笑みを浮かべるとバリアのある一箇所の前に移動。そこはほんの僅かだが……バリアの面が周囲と比べてほんの少し。それこそ肉眼では確認できないくらいの針の穴サイズだが結界が薄い場所があった。

 

「……どんな守りにも弱点はある。これだけ巨大な結界であれば弱点の1つや2つはあると思っていた。

 

シャドーはそう言って刀を抜くと洗脳前にも使っていた技として円月殺法を構える。

 

「すぅうう……ふーっ……」

 

それはまるで力を高めるための深呼吸であり、実際シャドーは力を高めていた。そして、彼は自らの力をその場所に文字通り一点収束。

 

「はあっ!」

 

その瞬間、シャドーは先程見つけた結界の綻びの場所をピンポイント突き刺すと同時に自らの体内に存在する赤黒いアンダーグエナジーとは別の闇のエネルギーを注入。同時に結界はいきなり加わった負荷に火花を散らし始めた。

 

そして、同時に結界内部では突如として空から発生した大気の震えに人々は困惑すると不安な気持ちが広がっていく。

 

「な、何だ!?」

 

「ママ怖いよ……」

 

「ッ、アレ見ろ!」

 

客の1人が空を指差したその瞬間。平和だったはずの空にヒビが入ると少しずつそれが広がっていく。直後にフェアリーパークその物を覆っていた結界は“バリン”という大きな音を立ててあっという間に壊されてしまった。

 

「あわわわわ……えらいこっちゃ!!」

 

「ラブ……!」

 

「早くつぼみ達の所に向かうですぅ!」

 

「急がないとまた大変な事になるですっ!」

 

「いちゅき〜!!」

 

「皆、すぐに響達の元に向かうにゃ〜っ!!」

 

そして、フェアリーパーク内の各地で仕事をしていた妖精達もこの状況に慌てて自分達のパートナーとなるプリキュアを探して移動を開始することになる。

 

更に言えば当然ながら、この結界の破壊の光景は3チームに分かれていたプリキュアチームも気がつくわけで。

 

「ッ!?あれは!!」

 

「まさか、またこのフェアリーパークに敵?」

 

「そんな、ボトムは倒したはずなのに!」

 

「兎に角行きましょう」

 

「「(はい)(うん)!」」

 

ラブ達はボトム戦の際に全員がその現場にいた事もあって一番反応が早く。美希、祈里、せつなはラブの言葉に頷くのそんな4人に引っ張られる形でユキとソラも行く事に。

 

「うわぁあ!?何あれ!!」

 

「結界が壊れた!?」

 

「……凄く嫌な予感がするわね」

 

「ましろさん、アサヒ君。お二人も来てくれますよね?」

 

「勿論だ!」

 

「私達も行くよ!きっと、ソラちゃん達もそこに来てくれるはずだし!」

 

つぼみ達の方はいつも通りにオーバーリアクションを上げるえりかと比較的冷静に対処するいつきとゆり。そしてつぼみに促されアサヒとましろの着いていく。

 

「ッ、只事じゃ無さそうね」

 

「しかも今一瞬見えたけど、観覧車の方に誰か行ってた」

 

「というか、観覧車って……」

 

「ボク達が行こうとした場所じゃないですか!」

 

「……ヒョウ君は先に避難してて」

 

「ッ、でも……」

 

響達も敵が来たと思われる観覧車に向かう中、響は6人の中で唯一プリキュアへの変身ができないヒョウに離れるように言う。

 

「ヒョウ、ボクからもお願いします。……入り口付近にくるみさんがいたはずです。彼女の元なら絶対安全なので」

 

「……わかった。皆、お願い……」

 

ヒョウはツバサからも説得されて悔しそうにしつつも頷く。こうしないと恐らくツバサも響達も納得してくれないだろう。それから響達の方もヒョウを1人避難させる形で観覧車へと向かった。

 

そして、その観覧車付近。厳密には噴水広場と言うべきだろうか。シャドーは到着していた。

 

「確かこの辺に目的の物が……」

 

すると噴水広場の真ん中、そこに真珠が中に眠っていると言わんばかりに堂々とした様子でシャコ貝のような物が置かれている。同時にシャドーは目を細めた。

 

「ふん。これが例のレインボージュエルが眠っている場所……確かに今は力を全く感じないが……この力を解放できれば」

 

『ちょーっと待ったぁああっ!』

 

シャドーは早速何かを始めようとする。……そんな時だった。突如して多数の声がシャドーの正面から聞こえてきたのは。

 

「何?」

 

シャドーが声のする方を向くと観覧車の方に繋がる三つの分かれ道から17人の少年少女達が現れる。

 

「む、お前達は……」

 

「あなたは!」

 

「シャドー……っぽいけど何で仮面なんかしてるんだ?」

 

「う、うん……イメチェンしたかったのかな?」

 

「あっ、アサヒ君!皆!」

 

何故か顔に黒い仮面を付けたシャドーを見て困惑するアサヒ達。ただ、その少し後にユキは逸れていた他の仲間達と会えた事に喜びの声を上げる。

 

「ユキさん!ソラさん達も!良かったです……」

 

「ああ、だが話は後だな」

 

ユキ達は再会の感動もそこそこにシャドーと戦うために構えると更にそこに妖精達も到着する。

 

「つぼみ!」

 

「えりか!」

 

「いちゅき!」

 

「「シプレ!コフレ!」」

 

「ポプリも来てくれたんだ!」

 

まずはシプレ達がつぼみ達の元に到着し、そこに後追いする形でタルト達やハミィ達もやってくる。

 

「わい達もいるで!」

 

「ラブ!美希!祈里!せつな!」

 

「「「「タルト!シフォン!」」」」

 

「響!かにゃで!セイレーン!アコ!」

 

「「「「ハミィ!」」」」

 

そして、ハミィも来たという事はフェアリートーン達も来たという事で。ようやくながらプリキュア側の役者は揃った。

 

「ここに来ているという事は皆さんもそうなんですね!」

 

「はい!」

 

「そういう事!」

 

ソラはつぼみや響の方を向いて彼女達もプリキュアであると確認を取り、それを見計らって手にミラージュペンを構える。

 

「皆さん、行きますよ!」

 

『うん!!』

 

ソラの掛け声に合わせる形でユキ達5人がそれぞれの手にスカイミラージュを構えると同時にラブ達4人はそれぞれ所持していた携帯型のアイテム、ピックルンを取り出すとクローバー型の鍵を上部に装填して開錠。手帳のように展開してから青い丸い部分を指でスキャンするとそれぞれの色に発光。

 

つぼみ、えりか、いつきの3人は取り出した香水瓶型のアイテム……ココロパフューム又はシャイニーパフュームの前半分を下にスライドさせる形でカバーを展開。同時に3人の胸が光るとそこから飛び出した光がシプレ、コフレ、ポプリの三体の妖精の胸にあるハートマークに吸い込まれる。

 

「「「プリキュアの種、行く(ですぅ)(ですっ)(でしゅ)!」」」

 

そして、妖精達から飛び出したピンク、青、黄色の丸い物体……プリキュアの種を3人が手にする。また、ゆりの方はココロポットと呼ばれるアイテムが弾けると蓋の部分だけに変化。

 

彼女にはパートナー妖精がいないためか……紫色のプリキュアの種を無から生成していた。

 

最後に響達4人はキュアモジューレと呼ばれるアイテムを出すとそこにドリー、レリー、ラリー、ドドリーが飛んでくる。

 

「ドド!」

 

「レレ!」

 

「ララ!」

 

「ドド!」

 

4体のフェアリートーンが自分の音を鳴らすと自らの意思でキュアモジューレへと装填。その後、17人がそれぞれ変身の掛け声を言い放つ。

 

「「「「チェインジ・プリキュア!ビートアップ!」」」」

 

「「「「プリキュア・オープンマイハート!」」」」

 

「「「「レッツプレイ!プリキュア・モジュレーション!」」」」

 

「「「「「スカイミラージュ!トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」」」」

 

こうして、17人の少年少女達は言い放った変身の掛け声と共に光に包まれていく。

 

ラブ達4人は掛け声と同時に髪が強制的に下ろされると地面に着地して両腕を掲げる。それからラブはその場で走ってからジャンプ。美希は地面を滑走するように移動しながら。祈里は自由落下をしつつ、せつなはそのまま地面に沈む形で水中でその姿を変えていく。

 

ただ、変化する順番として髪→ドレス→両脚→両腕→ピックルンの入ったケース→チョーカーとイヤリング→髪飾りという点は同じだった。

 

つぼみ達4人はプリキュアの種をパフュームやポットに装填。それからつぼみ、えりか、いつきはパフュームから香水を自らに向けて噴射していく。そして、その香水が体に固着する形で服装も変化。プリキュアとしての姿になっていった。

 

ただ、ゆりは1人だけ変身アイテムが違うためか変化の過程が違う。まず手を振う形で紫と白の薔薇の花びらを舞い踊らせるとその中を回転しながら跳び上がる。その直後に花びらのカーテンを潜るような形で服装が変化。そのまま前髪を三日月のような形で反らせる事に。

 

最後に4人共通のプロセスとして役目を終えたパフュームとポットをそれぞれ腰のケースや胸の紋章としてマウント。ポーズを決めて変身を完了させる。

 

響達4人は息をピッタリ合わせつつト音記号を描いてから下のボタンを押す。その瞬間、フェアリートーンが取り込まれてからモジューレに描かれたハートと合わさったような形のト音記号が浮かび上がった。その瞬間、4人はそれぞれ胸や両腕、そこから両脚にかけての辺りにリボンが巻き付いていく。

 

そのリボンが変化する形で服装がドレスへと移行。髪もプリキュアとしての鮮やかな髪に色づくと髪が結ばれてそれぞれの髪飾りが装着されていく。その後、両手足がそれぞれ変化。最後にドレミファソラシドの音階が鳴り響く形で1人2つずつ。計8個のイヤリングが装着されていく。

 

ユキ達四人はいつも通りに円盤のある不思議な空間内でその姿を変化。その様子は普段と変わらないのでここでは割愛する。……が、地味に今回は初めての5人同時変身であるため一部だけ変化は存在していた。

 

それが変身後名乗り前の画面分割シーンである。前までは同時変身で4分割していたカットが個人変身シーンと同じ5分割に変化。勿論映されるのは各中央のカットに当たる顔の部分である。並びは正面左からサンライズ→ウィング→スカイ→プリズム→スノーだ。

 

ただ、今回は別のプリキュアからスタートのため場面は即変化。そのまま名乗りを開始する。

 

「ピンクのハートは愛あるしるし! もぎたてフレッシュ、キュアピーチ!」

 

「ブルーのハートは希望のしるし! つみたてフレッシュ、キュアベリー!」

 

「イエローハートは祈りのしるし! とれたてフレッシュ、キュアパイン!」

 

「真っ赤なハートは幸せのあかし! うれたてフレッシュ、キュアパッション!」

 

「フレッシュ!」

 

「「「「プリキュア!」」」」

 

「大地に咲く一輪の花! キュアブロッサム!」

 

「海風に揺れる一輪の花! キュアマリン!」

 

「陽の光浴びる一輪の花! キュアサンシャイン!」

 

「月光に冴える一輪の花! キュアムーンライト!」

 

「「「「ハートキャッチプリキュア!」」」」

 

「爪弾くは荒ぶる調べ! キュアメロディ!」

 

「爪弾くはたおやかな調べ! キュアリズム!」

 

「爪弾くは魂の調べ! キュアビート!」

 

「爪弾くは女神の調べ! キュアミューズ!」

 

「「「「届け! 4人の組曲! スイートプリキュア♪」」」」

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

 

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」

 

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

 

「静かにひろがる白い雪景色!キュアスノー!」

 

「夜明けにひろがる眩い朝日!キュアサンライズ!」

 

「「「「「レディ……ゴー!ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」」

 

尚、ひろプリメンバーは正面左からサンライズ→ウィング→スカイ→プリズム→スノーの順で並ぶ形でポーズを決める。

 

その後、誕生した17人の戦士達はそれぞれのチーム毎で四つに分かれると正面前方にひろプリメンバーを添えつつその後ろにハートキャッチ。正面から見て左後ろにフレッシュ、右後ろにスイートという配置で並ぶ。

 

『集合・プリキュアドリームチームDX!』

 

こうして、目の前に現れたシャドーへと対抗するべく集まったプリキュア達。彼女達はこのフェアリーパークを覆わんとする闇相手に立ち向かうのだった。




また次回もお楽しみに。
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