シュラによってダークムーンは消滅。ただ、その魂はムーンライトのこころポットの中に戻ったために時間をかければ再復活は可能だろう。ただ、この戦い中の復帰は困難と言える。
そして、シュラは残る5人も始末するために攻撃を仕掛けようとしたその時。剣を破壊するために各方面に散っていた他のプリキュア達が集合してその危機を救う事になる。
「皆、コイツは相当強い。油断してかかったら軽く全滅する」
「うん。私はスカイみたいに相手の強さとかはパッと見じゃ分からないけど、そんな私でもシュラの強さはビリビリ感じられる」
スノーやサンライズがシュラの強さを伝えるとそれについてはスカイ達も承知してるのか。警戒心を高く持っていた。
「パッション、大丈夫?」
「ええ」
「ブロッサム、あなた達も剣を破壊できたの?」
「いえ、実は……剣は結局破壊できなくて」
パッションとムーンライトをフォローするようにそれぞれのチームメイトであるピーチやブロッサムが近くに行く。ただ、ピーチ達曰くシュラ降臨のために必要な剣の破壊まではできていなかったのだ。
「って事はシュラの降臨を見て」
「うん、シュラの降臨を止められなかった以上はこっちに来て皆で対応するべきってなったんだ」
シュラの強さは驚異的。そのため、無理に剣破壊に人数を割くよりは全員でシュラを相手にした方が良いという考えである。
「なるほど、つまりお前達全員でかかれば我を倒せると考えたというわけか」
「そういう事ですね」
「ククッ……ふはははっ!」
するとシュラはプリキュア達が自分を倒せるという発言をしたのに対して突如として高笑いを始める。
「何がおかしいんだ!」
「別に、ただお前達の考えの浅はかさがあまりにも面白くてつい……な」
「考えが浅いってどういう事よ!」
シュラはプリキュア達の人数が揃えば勝てるという理論に対して考えが浅いとして切って捨てた。そして、彼はその考えを否定するようにある事を言う。
「ならば宣言してやろう。今の我をお前達はどう頑張った所で倒せない」
「ッ、それは幾ら何でも侮り過ぎでしょ?」
「いいや、どれだけお前達一人一人の能力を強めに見積もっても勝てないな」
シュラは自信満々と言った顔つきでそう言うと体に赤黒いオーラを纏う。そんな中、プリキュア達は自分達が侮られていると考えて今ならシュラも慢心していると読む。
「私達の事を侮ってるのなら後悔するわよ!」
「させてみろ。できる物ならな!」
シュラはそう言って手に構えた刀から6発の斬撃波を放つとプリキュア達はそれぞれ避ける。
「皆さん、シュラを倒せばこの戦いは終わります!」
「確かにそうね。手早く倒して皆でこの遊園地を楽しもう!」
「うん!」
プリキュア達は平和を取り戻したフェアリーパークで遊ぶ事をモチベーションにするとシュラに挑む事に。最初に飛び出したのは勿論スカイ、ピーチ、ブロッサム、メロディのそれぞれのチームリーダーの4人だ。
「「「「はあっ!」」」」
4人が走っていくとシュラはその4人へと警戒を強める。彼はまず4人から倒そうと手にした剣から4本の斬撃波を放つ。
「ふん!」
「やらせない!サンフラワーイージス!」
だが、それはサンシャインがひまわりの花のようなエネルギーバリアを展開する事で斬撃波をブロック。
「インパクト!」
そこから更にエネルギーバリアを一気に射出。勢い良く飛び出したバリアは一気に飛んで行くとシュラは咄嗟に刀の中の2本をクロスさせて防御した。
「少しはやるな」
「シュラの攻撃が止んだ……今なら!」
そのタイミングでプリズムが手を翳すと今がチャンスとばかりに一気に気弾を連射。
「はぁああっ!」
「ビートソニック!」
「マリンシュート!」
「むっ?」
そんなプリズムの気弾に合わせる形でビートとマリンが同時に技を発動。エネルギー弾による手数攻撃を仕掛けた。シュラはこれを刀で防ぐとすかさずスカイ達4人は跳び上がると4人による同時パンチを仕掛ける。
「「「「プリキュア!コラボレーションパンチ・DX!」」」」
プリキュア4人によるその一撃はピンクに水色のグラデーションの入った強力な一撃であり、それは弾幕を防いだ直後のシュラの腹に命中。
「ぐおっ……」
そのままシュラは体勢を少しだけ崩していた事もあってプリキュア4人がかりの威力を受けて怯む。更にそこにパッションが声をかけた。
「ベリー、パイン!あの刀を持たせていては厄介よ!」
「オッケー、それなら落とさせれば良いね!」
「じゃあ惹きつけるのは任せて!」
するとパインとパッションが前に出るとシュラは先程の一撃で体勢を崩したのを踏ん張って耐え切る。
「ぬん!……なるほど、少しはやるようだな」
シュラがそう言う中で手にした刀を使って2人を直接斬りつけようとした。だが、これに関しては2人の機動力が高いパッションと持久力の高いパインが走り回る事でシュラからの攻撃をことごとく回避していく。
「何、攻撃が当たらない?」
「ほらほらどうしたの?」
「ふん、その程度で調子に乗るなよ?」
シュラは手にした刀の中の4本を地面に突き立てるとそこから赤黒い電撃を流して2人を貫こうとした。
「ほっ!」
「よっと!」
しかし、2人はこれらを見事に回避。そこにミューズが飛び込むとベリーと共にダブルキックを放つ。
「隙だらけよ!」
「ベリー、私も手伝うわ!」
「「はあっ!」」
2人の跳び上がってからの急降下を利用したキックはシュラが手にしていた右手側と左手側の計2本の刀を弾き飛ばすのに十分な威力を備えていた。
「なっ!?」
「まず2本!」
「私達も……」
「うん、行こう!」
プリキュア達は刀を手放させたという事で気持ち的に余裕ができた事で一気に勢いづく。対してシュラはこれ以上プリキュアに調査付かせるのは厄介と感じて反撃しようとする。
「ぐ、調子に乗るな!」
「メロディ、呼吸を合わせよう!」
「オッケー、せーのっ!」
メロディとリズムはシュラからの攻撃に対して呼吸を合わせつつ2人でリズムを叫びながら走った。
「「1、2、3!1、2、3!1、2、3!」」
「なるほど、我の呼吸に合わせて回避か。だが!」
シュラはそれなら意図的にタイミングをズラせば良いと考える。ただ、これだけメロディ達に時間を取られれば他のプリキュアも動くわけで。
「いいえ、メロディ達のお陰で隙は出来ました!」
「何!?」
そこにウィングが来ると刀の中の1本を弾こうとする。シュラはそれを見て小賢しいとばかりに迎え撃とうと視線を移す。
「チッ、だが我の視野は広いぞ!」
シュラはウィングの方に意識を割くとそちらを狙う。だが、その瞬間にムーンライトが飛び出すとシュラの目線の反対側である左手側に残った1本をボレーキックで弾き飛ばす。
「なっ!?」
「甘いわね」
「「やあっ!」」
更にそのタイミングを狙ってメロディとリズムも反撃。正面の刀を持つ左手を直接同時パンチで殴る事で刀を取り落とさせる。
「ぬうっ!?」
これで残すは正面と右手側の2本。そして、スノーが間髪入れずに地面に手を当てると一気に地面に冷気を流し込んで凍結させる。
「これでどう?」
「なっ!?足がっ!?」
シュラは丁度足を上げて踏み込もうとしていたため、その無防備なタイミングを狙って地面凍結を受ければ当然足を滑らせてしまう。
「舐めるな!」
「いいや、倒れてもらうぜ!オラァッ!」
シュラは意地で踏み留まろうとするとそこにすかさずサンライズが跳び上がってから倒れそうになるシュラの額を後ろ側からダブルスレッジハンマーで殴り込む。
「貴様!?いつの間に……」
「ッ!?今のは……」
するとスノーは今まで攻撃を受けてもそこまで動揺してなかったシュラに明らかな動揺があったために何かに気がつく。
それはさておき、サンライズの一撃でシュラは尻餅を付く形で倒れ込む。そして、このチャンスを物にするべくピーチ達フレッシュプリキュアの4人はシュラの四方から同時に跳び上がった。
「皆!」
「「「うん!」」」
「「「「プリキュア!コンビネーションキック!」」」」
ご丁寧にも4人は胸にある紋章の通りの位置。つまり、シュラの背後にピーチ、右側にベリー、正面にパッション、左側にパインという並びである。
そのまま4人のキックがシュラに突き刺さると彼はダメージを受けたように顔を歪めた。
「ぬああっ!?馬鹿な、こんな奴らのどこにそんな……」
「言っただろ?俺達を侮ったら後悔するって!」
「一人一人じゃ届かなくても、私達皆で力を合わせれば!」
スノーとサンライズは2人で息を合わせると同時に跳び上がり、炎と氷を纏わせた拳を叩き込む。
「「はぁあああっ!」」
「チッ!?ぐはあっ!」
シュラはそれを正面の刀で受け止めるが止めきれずに刀を弾かれた上で顔面を殴られて背中から地面にぶつかるとそのまま地面の上を滑る。
「ぐ、雑魚共が……」
シュラはそれでも立ち上がると最後に残された一本の刀を構えつつ斬撃を繰り出そうとした。ただ、その瞬間にブロッサムとマリンが飛び出す。
「シプレ!」
「コフレ!」
「「はい(ですぅ)(ですっ)!」」
2人の声に合わせてシロップの上にいたシプレとコフレが飛び出すとブロッサム、マリンのマントへと変化。2人が空を飛ぶと手に変身アイテムのココロパフュームを構える。
「「レッドの光の聖なるパフューム!シュシュッと気分でスピードアップ!」」
すると2人はココロパフュームのカバーを展開するとそこに赤いこころの種を装填。パフュームから香水を吹きかけると2人の体が赤く染まる。
「行きます!」
そのまま2人は動き始めると先程までとは比べ物にならないほどのスピードで移動。その動きにシュラはどうにか見切ろうとするが、2人はシュラの周りを飛び回ると彼は目を回してしまう。
「め、目が回る……」
「チャーンス!」
「「はあっ!」」
シュラが目を回した瞬間を利用して2人は一気に接近して剣を蹴り飛ばしてしまう。そして、シュラはとうとう丸腰となると6本の腕を一箇所に集めるとそれによってエネルギーを集中。強力なエネルギー砲を生成するとプリキュアを打ち砕こうとした。
「刀を全て飛ばしたか。だが、それだけで我に勝てると思うのなら笑止千万!はぁあああっ!」
「いいえ、まだよ!」
「私達のハーモニー、見せてあげるわ!」
その瞬間にシュラの前にメロディ、リズム、ビート、ミューズの4人が集まると4人は手を重ねる。そして、その心を一つにすると4人の前にハートが合わさったト音記号が出現。2人や3人の時よりも更に大きなハーモニーとなった彼女達の技が放たれる。
「「「「プリキュア!パッショナートハーモニー!」」」」
4人分の力を込めたト音記号は高速回転凄まじい威力のエネルギー波となって放出されるとシュラのエネルギー砲と激突。少しの間エネルギー同士は押し合うと少ししてプリキュア側が押し勝った。
「な、何!?」
シュラはエネルギー波をまともに受けるもののどうにか受け切る。その瞬間、ウィングがシュラの片足を狙って技を発動しつつ突進。
「ひろがる!ウィングアタック!」
その一撃がシュラの右足を後ろに思いっ切り弾くとシュラはバランスを崩して片膝を付く。彼の体勢を崩したウィングはスカイ達に声をかけた。
「スカイ、プリズム!」
「はい!」
「任せて!」
2人はスカイミラージュにスカイトーンを装填して手を繋ぐとスカイミラージュを空に掲げた。
「スカイブルー!」
「プリズムホワイト!」
「「プリキュア!アップドラフト・シャイニング!」」
それにより2人のスカイミラージュから飛び出した青と薄いピンクの光がシュラの真上に巨大な円盤を作り出す。その円盤から照射されたトラクタービームがシュラに当たると彼の体は大きさのせいで吸い込まれこそしなかったものの、その動きを止める事に成功した。
「ぬ……ぐうっ……これは……」
「「ぐ……ううっ……」」
しかし、止められるとは言ってもその間にかかる2人への負担は計り知れない。そのため、早く決めないと2人の体力が保たないだろう。そこでムーンライトがサンシャインに声をかける。
「サンシャイン、皆で作ったこのチャンス、逃すわけにはいかないわ」
「はい!一緒にやりましょう!」
サンシャインもムーンライトに応えると2人はそれぞれのアイテムであるシャイニータンバリンとムーンタクトを重ね合わせる。
「「プリキュア!フローラルパワー・フォルテッシモ!」」
サンシャインとムーンライトは目の前に出現したfマークを取り込むと二つfが合わさってハートマークを形成。一気にシュラへと突撃していく。
「「はぁああっ!」」
「この程度の拘束、我ならば……」
シュラはどうにか拘束を破壊しようとする中、そこにサンシャインとムーンライトのフォルテッシモが命中。体にハートマークが浮かび上がる。
「「ハートキャッチ!」」
「ぬおぉおおおっ!?」
2人の掛け声が入るとシュラの体は断末魔のような叫び声と共に大爆発を起こす。そして、その爆発が消えるとシュラの体は消失。その場には赤黒く染まったレインボージュエルのみが残った。
「やったぁっ!シュラを倒した!」
「ええ!」
「なーんだ、あれだけ粋がってた割に呆気ない最後だったわね」
「もう、あんなに強がってたのは全部ブラフだったって事?」
プリキュア達の多くが勝利を確信し、喜びに包まれる中でムーンライトは無言になっていた。
「………」
「ムーンライト、どうしたの?」
「幾ら何でも呆気なさすぎるわ。シュラがあんな程度でやられるって思えなくて」
どうやらムーンライトの中にはシュラを倒せてなどいないという予感があった。
「でも、シュラの肉体はやられて後はレインボージュエルだけが……」
「ッ!皆さん、あれ!」
そんな時だった。慌てたようなスカイの声が響くと突如として各地に残されていた3本の剣から赤黒いエネルギーが飛んでくるとそれがレインボージュエルを中心にして再度肉体を生成。シュラが復活していく。
「う、嘘……なんで」
「まさか、シュラは不死身だとでも言うんですか!?」
プリズムやブロッサムが動揺しているとシュラの体は完全に復活。手に刀を武装した状態で再度降り立ってしまうのだった。
また次回もお楽しみに。