熱き太陽 静かなる雪の輝きに照らされて   作:BURNING

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前回、異次元の空間でのトレーニング期間を数ヶ月と書きましたが、諸事情で期間を一週間に縮めます。なのでそのつもりでよろしくお願いします。


先代とのトレーニング

キュアバーニングサン、キュアブリザードからの試練として出された先輩プリキュアとのマッチアップにサンライズとスノーは圧倒されていた。

 

「だあっ!」

 

「ッ……旧式で前に見た時よりも能力的には下のはずなのに……それでも俺達より圧倒的に強い」

 

「キュアブラックは力で、キュアホワイトは技で私達を上回ってくる!」

 

同じく力のサンライズ、技のスノーではあるが、その質は圧倒的にブラック、ホワイトが上である。

 

「個人技がダメでも、俺達にはまだこれがある!」

 

するとサンライズは感情を高める事により一時的にオーラを纏ってパワーアップ。ブラックのパワーに対抗した。

 

「これならブラックともやり合える!」

 

「でも、長時間の起動は無理だから……発動させるのは攻撃を防御する瞬間と攻撃を当てる時だけ!」

 

スノーもオーラを使ってホワイトの技を受け流し、逆に自分の得意な間合いで戦う。

 

「「………」」

 

するとブラックとホワイトはサンライズ、スノーから距離を取ると手を繋ぐ。

 

「ッ!スノー、来るよ!」

 

「私達も!」

 

サンライズは二人が技を使うと予想し、すかさずスノーと合流してこちらも手を繋いだ。

 

「ブラックサンダー!」

 

「ホワイトサンダー!」

 

ブラックとホワイトが天に腕を掲げるとそこに黒と白の雷が落下。そのエネルギーが二人へと纏われると二人が虹の輝きを得る。

 

「プリキュアの美しき魂が!」

 

「邪悪な心を打ち砕く!」

 

「「プリキュア!マーブルスクリュー!」」

 

ブラックとホワイトが腕を突き出すと前に使っていたマーブルスクリュー・マックスの原点であるマーブルスクリューを放った。

 

「サンライズフレイム!」

 

「スノーアイス!」

 

「二つのプリキュアの魂が!」

 

「闇の僕達を打ち砕く!」

 

「「プリキュア!エレメントスクリュー!」」

 

二人もそれに対抗するために技を繰り出すと二つの技がぶつかり合う。サンライズとスノーはその瞬間、とてつもなく重い感覚を感じた。

 

「ッ!?な、なんて威力なの!?」

 

「これでまだ初期技かよ!?」

 

二人にとってマーブルスクリューを使われるだけでもかなりの威力に感じた。そして、何とか二つのエネルギーは相殺。しかし、それだけでも二人はかなりの力を使ったのか多少息切れしてしまう。その瞬間、ブラックとホワイトはまた距離を詰めて激しい乱打戦を展開する。

 

「コイツら、少しは休ませろ!」

 

「こんな調子じゃあっという間に体力切れだよ!」

 

ブラックとホワイトはその間も黙々と二人へと攻撃を続けた。すると開始まだ30分にも関わらず、二人の体力は絶え間なく減っていく。

 

そして、最初の三十分が残り僅かになった頃、再びブラックとホワイトは必殺技を発動させる。しかし、今度はマーブルスクリューでは無かった。二人の腕にピンクのブレスレットが装着されるとその中央部にハートマークが描かれていた。その名もレインボーブレス。そして、その状態で二人は手を繋ぐ。

 

「ッ……また来るよ!」

 

「どうにかしないと!」

 

すると、ブラックとホワイトが虹の輝きに包まれると同時に決め台詞を叫んだ。

 

「希望の力よ!光の意思よ!」

 

「未来に向かって突き進め!」

 

「「プリキュア!レインボーストーム!」」

 

そして二人が一度手を翳してから後ろに引っ込め、再度突き出すと強大な虹のエネルギーが放たれる。

 

「「プリキュア!エレメントスクリュー!」」

 

二人は何とかエレメントスクリューでの相殺を狙うが、そのパワーは先程のマーブルスクリューの比ではない。そのため、あっという間に飲み込まれると二人は体中が吹き飛ばされるような痛みに襲われる。

 

「「があああっ!?」」

 

そのまま叩きつけられると同時に制限時間となり交代。前にブルーム、イーグレットが出てきた。

 

「二人共、立ちなさい」

 

「さぁ、次よ」

 

二人が立ち上がると問答無用でブルーム、イーグレットからの攻撃が始まる。

 

「「はあっ!」」

 

二人は激痛で痛む体を動かすと戦いに突入。ブルームとイーグレットは体に精霊のパワーを高めると接近戦を挑む。先程までのブラック、ホワイトとは違い、パワー面は多少落ちたもののそれを補って余りある精霊によるサポートが手厚かった。

 

「この二人、精霊の加護付きかよ!」

 

二人が攻撃する瞬間や防御の瞬間に精霊のような光のエフェクトが出てそれが二人の戦闘を支えている。

 

「だったら射撃系で!」

 

サンライズが炎弾を、スノーが氷の礫を生成するとそれを放つ。しかし、ブルームもイーグレットも精霊の力でバリアを展開。攻撃は弾かれてしまう。

 

「「ッ!?」」

 

すると今度は二人が手を繋ぐと同時に浄化技を発動。そして、それを解き放った。

 

「大地の精霊よ」

 

「大空の精霊よ」

 

すると二人の元に大量の精霊の力が集まっていく。そして、その体が光る。

 

「今、プリキュアと共に!」

 

「奇跡の力を解き放て!」

 

「「プリキュア!ツインストリームスプラッシュ!」」

 

二人から放たれた精霊のエネルギーによる二つのビームはサンライズとスノーを包み込むと二人へと特大の痛みを与えた。

 

「「ああああああっ!?」」

 

そのまままた二人は叩きつけられる。その体はもうボロボロで、息も切れていた。しかし、だからと言って相手が手を止めるかと言えば答えは違う。

 

「「だあっ!」」

 

二人は痛む体を起こして戦うが、明らかに先程までよりも動きが鈍っている。そのため、二人からの攻撃をまともに喰らう回数は増えていく一方、こちらからの攻撃はあまり有効打になっていないのがよくわかる。

 

「スノー、大丈夫か?」

 

「まだこのくらいなら耐えられる……ううっ……」

 

それでも二人の疲労は色濃い。その間も二人はお構い無しに攻撃を続けてくるので二人はただ対応するしか無かった。

 

そしてその対応も少しずつ遅れて行き、また二人は吹き飛ばされると地面にぶつかって体に鈍い痛みが走る。

 

するとブルームの腰とイーグレットの左腕にそれぞれハートマークが目立つベルトとブレスレットが装着。それは、二人が技を使うために出すスパイラルリングである。

 

そして、二人がスパイラルリングに付属している青い光を放つ二つのリングを取り外すとそれを装着させて手を繋いだ。

 

「精霊の光よ!命の輝きを!」

 

「希望へ導け!二つの心!」

 

「「プリキュア!スパイラルハートスプラッシュ!」」

 

そして、先程同様に精霊の力をリングに集約すると二人の腕からそれぞれ液状のエネルギーが放出。それがハートマークのような物を描くと二人の前に停滞。そのまま二人はエネルギーを後ろから押し出して放つ。

 

それは先程以上のエネルギー砲であり、サンライズとスノーはそれを見て何とか手を繋ぐと技を使う。

 

「「プリキュア!エレメントスクリュー!」」

 

何とか放った二人の技だが、体力の低下なのか威力は先程よりも弱っている。そのため、あっという間に打ち破られると相手の攻撃が二人を包み込み、二人を包み込んだ球体状の周りにハートマークを描く。

 

そのまま二人は悲鳴を上げるとまた地面に倒れ伏す。二人は度重なる深いダメージに悶えており、立ちあがろうとするが視界が疲れからかチカチカと点滅し、その気力も薄れていく。

 

「まだ……」

 

「終わってない」

 

二人の心は何とか折れてないのかまだ立ち上がる事はできていた。それでも満身創痍には変わらないのだが……。そして、ブルームとイーグレットは二人揃ってまた攻めてくる。

 

「「ッ!」」

 

二人が構えると攻撃はいきなり寸止めされた。それはまた時間が30分立ったからである。

 

更に二人は下がっていくと交代でブライト、ウィンディが出てきた。そして、そのまま戦闘は再開される。

 

すると先程までとは打って変わり、光の気弾や風による衝撃波をメインとした遠距離からの攻撃を仕掛けてきた。

 

「ッ!?さっきまでと攻撃のリズムが全然違う!」

 

「だったら!」

 

二人は何とか遠距離からの攻めには炎弾や氷の礫で防ぐものの、それでもダメージが大きいからか完璧な対処にまでは至っていない。

 

すると二人は精霊の光を纏うと空中へと飛び上がる。そして、二人は腰と腕に星型のスパイラルリングを装着。そのまま力を高めて大技を放った。

 

「風よ!」

 

「光よ!」

 

するとブライトが緑の円形のエネルギーにハートマークが付いたエネルギーを生成。更にそこにウィンディが風のエネルギーを付与してパワーアップさせると構える。

 

「「はあっ!」」

 

そのまま二人へと攻撃が放たれると真上から押し潰そうとした。そのため二人は何とか止めるために両腕で受け止めるが、パワーの差は歴然。そのまま二人纏めて潰されてしまう。

 

そのまま爆風が晴れると二人は傷だらけで倒れており、立ちあがろうとするものの、そのまま崩れ落ちてしまう。

 

「強すぎる……」

 

「今の私達じゃ、もう……」

 

二人の心は折れそうになっていた。どんなに頑張っても届かない絶望的な距離。それがブラック達先輩プリキュアとの間にはある事を二人は痛感する。しかし、これはトレーニング。途中で投げ出す事など二人にはできないし、やりたくなかった。

 

だが、二人が思考する間にもブライト、ウィンディは攻撃を続けてくる。今度は二人がスパイラルリングを先程同様に回転させて精霊の力を高めた状態でのエネルギー砲を放ってきた。

 

「精霊の光よ!命の輝きを!」

 

「希望へ導け!二つの心!」

 

「「プリキュア!スパイラルスタースプラッシュ!」」

 

二人が放ったエネルギー砲が防御姿勢を取ったサンライズ、スノーを包み込むと丸い球体状の外に星型のマークが出てくる。そして、それが消えた途端。二人はまた倒れるかに思えた。

 

「まだだ……」

 

「はぁ……はぁ……まだ終わってない!」

 

二人はもう満身創痍だと自分達でもわかっていた。それでもここで諦めたら全て終わってしまうと、自分達でそれを認めたく無いと足掻く。

 

そして、それを見たキュアバーニングサンとキュアブリザードは何かを感じ取る。そして、二人は手を繋ぐと今度は自分達の番だとばかりに体に力を纏わせて技を発動させた。

 

「サンライズフレイム!」

 

「スノーアイス!」

 

「二つのプリキュアの魂が!」

 

「闇の僕達を打ち砕く!」

 

「「プリキュア!エレメントスクリュー!」」

 

二人から放たれたエネルギーに対してブライト、ウィンディは前面に貼ったバリアで防ごうとする。しかし、その威力は先程までとは比べものにならない程に強かった。

 

「「はぁああっ!」」

 

そして、その一撃でバリアを打ち破る事に成功。しかし、逆に言えばそこまでだった。バリアの破壊には成功したが、それ以上先には進む事ができなかったのだ。理由は簡単。二人の体力が尽きて変身解除してしまったからである。

 

二人共体力を使い尽くしたせいで気を失い、これ以上の戦闘が不可能と感じた先代プリキュアは指を鳴らすと六人のプリキュアを消失させる。

 

「……思っていたよりも早かったわね」

 

「ええ。私もビックリよ。まさか、二人がシャドーに勝てる切り札を取得するキッカケをここまで早く手に入れるなんて思わなかったわ」

 

二人はこのマッチアップに求めていた物。それはシャドーに勝つために必要な切り札だ。一週間という限られたトレーニング期間でそれを手に入れるのは厳しいと二人もわかっていた。だが、それを遥かに上回る二人の成長速度に先代プリキュアは可能性を感じる。この二人ならできるかもしれない……と。

 

「取り敢えず、少しだけ休ませましょうか」

 

「そうね。今後のトレーニングは二人が起きてから話しましょう」

 

先代プリキュアは二人を一旦休ませる事にした。実は最初の四セットと言った言葉。あれは嘘だった。実際問題、まだ二人はそれに耐えられる程体力ができていない。そのため、確実に途中でダウンするとは二人も予想していた。二人に無理をさせて体を壊すのは一番やってはいけない事なので二人はダウンしたから仕方なくトレーニングを中断したという体を取る事にしたわけである。

 

「私達の使う奥義……どうにか習得させないとね」

 

「確かに、シャドーにはそれでも勝てるかどうか」

 

先代プリキュアはある覚悟と共に二人が起きるのを待つことになるのであった。




お知らせです。この度、そらまめ24さんの作品である ひろがるスカイ!プリキュア〜無個性なヒーロー〜とのコラボをする事になりました。コラボストーリーは既に何話か投稿されているので気になった方は是非読んでみてください。

https://syosetu.org/novel/335973/

また次回もお楽しみに。
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