ヤーキターイ作りのために買い物をするべく堤防を移動中のユキ達。しかし、そこに現れたカバトンはランボーグを呼び出してしまう。
そのため、現れたランボーグに対応するためにユキ達はミラージュペンを構えてプリキュアへと変身する事に。
「「「「「スカイミラージュ!トーンコネクト!」」」」」
「ひろがるチェンジ!プリズム!」
5人のミラージュペンがスカイミラージュとなるとスカイトーンをセットして変身を開始。ちなみに今回の変身の際のメインを担当するのはプリズムだ。
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」
「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」
「静かにひろがる白い雪景色!キュアスノー!」
「夜明けにひろがる眩い朝日!キュアサンライズ!」
「レディ……」
「「「「「Go!」」」」」
スカイの掛け声で踏み込み、5人で揃って跳び上がると草原に着地。チーム名を名乗る。
「「「「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」」
これにより、5人が変身を終えると早速ランボーグとの戦いへと移行。そして、プリキュアの姿を見たカバトンは先制攻撃を指示した。
「出たなプリキュア!熱々の焼き芋弾で5人纏めて芋っちまえ!」
「芋っちまえ?」
スノーが何を言っているのかわからずに混乱しているとランボーグがその腕を5人へと向ける。
「ランボーグ!」
「あれは……」
「なんか嫌な予感がする」
ランボーグの腕はまるで砲口のようにも思える造形であり、サンライズは次に何が飛んでくるのか何となく察すると顔を顰めた。その直後、ランボーグは焼き芋型のミサイルを発射した。
「ランボーグ!」
「やっぱりミサイルかよ!?」
「それに芋っちまえってそういう!?」
そのミサイルはご丁寧にさつまいもの色に合わせたのか紫色であり、しかも発射の際に発射するための砲口は焼き芋を食べる際に破る銀紙のような形へと変化。勿論次弾が発射される直前には元の砲口としての形に戻っていた。
「随分とご丁寧な描写ですね……」
「そんな事言ってる場合ではありませんって!」
スカイは思わずメタ発言をしてしまうとウィングからのツッコミを受けて慌てて彼女を含めたプリキュア達はそれをジャンプしつつ回避。
その頃にはヒョウも現場から離れつつも河川敷の方に降り、近くにかかっていた橋の下に伸びる柱の裏に隠れていた。ここなら目を付けられない限りは安全だと判断したのだろう。
「飛び道具系のランボーグか……プリキュア、負けないでくれ」
ヒョウがプリキュアの勝利を祈っているとランボーグは更にミサイル弾を放つ。
「ラン……ボウ!ボウ!ボウ!」
「そんなの何回撃っても当たらな……って、嘘!?」
プリズムが攻撃を回避しつつ余裕のある様子を見せようとすると突如として彼女を狙った物を含めた焼き芋弾の幾つかがプリキュア達の逃げる先へと追尾をし始める。
「にゃ〜っはっは!ただぶっ放すだけだと思ったら大間違いなのねん!」
「ッ、ミサイルの中には追尾弾もあるのか……」
「それならボクに任せてください!」
するとウィングが自身の分の追尾弾を引きつけつつ他のプリキュアを追いかけるミサイルの目の前を敢えて通過。ミサイルは自分が追いかけていたターゲットの前に別の存在が現れたのでターゲットをウィングに変更。
「こっちですよ!」
「ミサイルの狙いがウィングに集中した!?」
「ウィング……ッ、そっか。ミサイルを自分1人に集めた狙いってもしかして」
ウィングが自らミサイルのヘイトを買って出ると計5発のミサイルはウィングを追尾。ヒョウは一瞬ウィングを心配するが、すぐに彼の狙いに気がついた。
その直後、ウィングを追尾していたミサイルはミサイル同士がぶつかり合う形で2つが空中で爆散。そのままウィングは方向転換するとランボーグのいる方に向かう。
「このまま!」
「え!?ちょっ、おまっ……」
カバトンはウィングが何をしたいのかに気がつくと巻き込まれないように慌ててその場から避難。同時にウィングは追尾弾を引き連れたままランボーグの前を通過する。
「ラ!?ンボォオオ!?」
それと同時にウィングが引き付けていたミサイルは一番近い標的にターゲットを変更するという性質を発揮してランボーグの方へと進路を変えてしまう。
それによってウィングを追尾していた3発のミサイルはランボーグへと降り注いだ。
「やるな!ウィング」
「うん、この前プリキュアに変身したてとは思えないくらいにもう戦いに慣れてるって感じ!」
スノーやサンライズはウィングが既にプリキュアとしての力に慣れている事に嬉しさを感じる。何しろ、初変身の次の戦闘でシュラという強大な敵の一味と戦ったのだ。そのおかげで嫌でも経験値は積めるだろうし、通常のランボーグの戦闘力の方も多少楽に感じるようになったわけである。
「私達も負けられません!」
「ら、ランボーグ……」
「ランボーグ!そんな簡単に怯むんじゃないのねん!次が来るぞ次が!」
カバトンは慌ててランボーグに立て直すように指示を飛ばす。ランボーグは急いで次の攻撃に備えようとするとその瞬間、スカイが飛び出しつつランボーグへと背中から蹴りをぶつける。
「はあっ!」
「ラン!?」
「次はこれだよ!」
すかさずスノーは地面の上を氷の上かと見間違える程に滑るような形で移動。そのままランボーグの右脚を狙ってスライディングでの蹴りを入れる。
「たあっ!」
「ララッ!?」
ランボーグは不意に片足が地面から離れた事でバランスを崩すと体が宙へと浮いてしまう。そうなると当然大きな隙が生まれるわけで。
「チャンスだ!はああっ!」
そこにサンライズが跳び上がりつつ両脚を揃えるとそこに炎纏わせる。そのまま彼はランボーグの顔面を狙ってストンプする形で攻撃を命中させ、地面に体を強く打ち付けさせた。
「ラボォ!?」
「ムッカァッ!な、何でこんな事になるのねん!やる気あるのかランボーグ!反撃しろ反撃を!」
カバトンはまさかここまで一方的にボコられるとは思っておらず。ランボーグへと喝を入れると倒れていたランボーグは目を覚ます。
「ラン!」
「ッ、ヤバっ!」
それを見てサンライズはこのままランボーグの真上にいるのは不味いと考えてすかさずジャンプしつつ離れた。
「ッ、まだこの程度ではそんなにダメージは入ってなさそうですね」
「うん。それだったら私が遠距離から牽制するよ!」
ランボーグがまだ元気そうな様子を見せるのを見てプリズムは自分の出番だとばかりに両手を前に突き出すと自身の能力で気弾を連射。それを見たランボーグは撃ち合いには自信があると焼き芋弾で迎え撃つ。
「はぁあああっ!」
「ラァン……ボボボボボッ!」
プリズムとランボーグの飛び道具による撃ち合いは単純な威力ではランボーグが、速射性を武器にした手数ならプリズムが上なのもあって互角の勝負を展開。
ランボーグの焼き芋弾はプリズムの気弾数発分に対して打ち勝てるものの、数発気弾を打ち破って少し前に出た所で後続の気弾とぶつかって爆発相殺。これによりランボーグがやや有利でありながらも押し切るまでには至らなかった。
「おらおら!そんなのに負けるな!芋っちまえ!」
「ボボボボボッ!」
すると、カバトンはこの状況ならランボーグがもう少し踏ん張れば勝てると考えて声を上げるとランボーグもそれに応えるように目を紫に発光させて更に出力を強化。プリズムの気弾を少しずつ押し込み始める。
「ランボーグの攻撃が強くなって……ううっ……くっ……」
「そんな、プリズムの気弾が押されてるなんて……」
ヒョウも遠距離戦でプリズムが押されてしまうという事態に焦りの顔つきを浮かべると対照的にカバトンはランボーグが押しているため上機嫌になった。
「どうだTUEEEだろ!もっと撃って撃って撃ちまくるのねん!」
「ボボボボボッ!」
カバトンは目の前のプリズムを後少しで倒せると考えたのか。ランボーグへと攻撃の圧を強めるように指示。このまま行けばプリズムは押し切られて負けてしまう。
「このままじゃ……」
「ううん、プリズム。時間を稼いでくれてありがと!はあっ!」
その瞬間、スノーがプリズムに声をかけつつ動き出すとランボーグもそんなスノーの方に気を取られる。そして、その隙がスノーに欲しかった瞬間だった。
「ええ、プリズムだけ先に倒すなんて事、させません!」
「ああ、プリズムの方を見過ぎてガラ空きなんだよ!」
これだけランボーグの視線や注意がプリズムだけに集中すればどうしても他の4人の動きは視界や意識から外れてしまう。そして、万が一を考慮してスノーがスノーの隣で声をかける事でその隙を大きくする。
次の瞬間、完全にランボーグの視界から外れていたサンライズとウィングが2人同時にランボーグへと左右から拳を喰らわせる。
「ラァ!?」
そして、2人への対処のおかげでランボーグからの焼き芋弾は強制中断。プリズムは自分に向かっていた圧が消えるとようやく一息つけるようになった。
「ッ、ランボーグ!そんな奴らに負けるな!」
「ンボォグ!」
ランボーグはどうにか左右からの攻撃を押し返すと正面に陣取るスノーとプリズムの方を向く。ただ、そのタイミングでスノーは手を地面に手を置くとその瞬間地面から氷の壁が2つ迫り出す。
「これでどう?」
その瞬間、その氷の壁が太陽光を反射すると丁度反射先にいたランボーグとカバトンの視界を奪う。
「ぐあっ!?め、目が……目がぁああっ!」
「ランボーグ!?」
これにより、視界を潰されたランボーグ。すかさずスノーは踏み込むと前に出る形で飛び出し、同じくスカイもランボーグへと氷の壁を背中に向けたままランボーグへと走り込む。
「「せーのっ!」」
更に2人はランボーグの前で跳び上がるとこれまた太陽光を背にした状態から急降下しつつダブルキック。
「「はああっ!」」
スノーとスカイからのその一撃がランボーグに命中するとランボーグはどうにか防御姿勢を取って防ぐが、それでも2人分の蹴りの威力のせいで後ろに押し戻される。
「喰らえよ、おらぁっ!」
「たぁああっ!」
最後の締めはサンライズとウィング。サンライズの繰り出した炎の拳とウィングからの踵落としがランボーグに命中。強烈な攻撃を連続で受けてしまったランボーグは耐え切れずに吹き飛ばされ、そのまま地面に激突してしまう。
「ラン……」
「凄い……凄いよ皆!これならきっと……」
プリズムが仲間達の大活躍に興奮気味な声を上げるとスノー達5人のプリキュアはカバトンとランボーグを囲む形で立つと丁度5人の位置を線で結んで五角形の形となる。
「カバトン、観念してください!」
「そうだ。お前が無駄な抵抗を止めれば今回くらいは見逃してやるよ」
プリキュア5人に囲まれてランボーグはダウン。それを見たカバトンはこうなってしまうと流石に窮地に陥っていると勘づいた、
「え?ま、不味い……。プリキュアに囲まれて大ピンチなのねん。し、しかもシャドーの野郎が全然来ないし」
カバトンは何だかんだ言いつつもシャドーを頼りにしていると所があった。彼がいてくれるからこそまだ心に余力を残していたのである。
ただ、何故か今回はそのシャドーが来てくれず。このままではあっという間に負けてしまうと察したカバトン。彼はやむを得ず切り札を使う事にした。
「……こうなったら。芋食って……ぶーだ!」
その瞬間、カバトンは突如としてどこからか取り出した焼き芋をあっという間に食べるとその直後に強烈なオナラを放出。恐らくは元々体内に溜め込んでいた物が満タン近くになっており、それが焼き芋を食べた事で爆発したのだろう。
何にせよ、カバトンのお尻から放出された凄まじい威力のオナラはたった一撃で周囲にいたプリキュア5人を纏めて臭いで圧倒する。
「くっさぁああぃ!」
「うっ!?」
「臭いよーっ!」
「お前、マジふざけんな!」
「ううっ……」
プリキュア達5人はそのあまりの臭いの酷さに思わず鼻を抑えると悶えてしまう。
「ッ!?何だよそれ……無茶苦茶にも程があるだろ」
そして、ただ一人。物陰から見ていただけのヒョウは唯一オナラの効果範囲外だったのだが、カバトンがまさかの攻撃手段に思わずドン引きしてしまう。
何にせよ、プリキュアが全員動けなくなったという大きな隙を見逃すカバトンでは無い。
「今だ!ランボーグ!」
「ランボーグ!」
するとランボーグは気絶していた影響でオナラのダメージは殆ど無く。起き上がると周囲へとミサイルを乱射。これによりスノー、サンライズ、スカイ、ウィングの4人はそれを回避するための行動を取る。
そして、プリズムを完全に孤立させたランボーグは彼女へとミサイルを放った。
「たあっ!」
それに対してプリズムはどうにか単発式の大きめの気弾で迎え撃って相殺するが、エネルギーの激突で爆発が起きて煙幕が張られてしまう。そこを利用してランボーグはプリズムへと接近する。
「ランボーグ!」
「はっ……」
「プリズム!?間に合って!」
プリズムがいきなり出てきたランボーグに驚いているとその瞬間にランボーグはプリズムへと拳を放とうとする。そんな時、横からスノーが走ってくるとプリズムを突き飛ばした。
「えっ!?」
「なっ!?」
プリズムがいきなりスノーに突き飛ばされた事に驚き、サンライズもまたスノーが自己犠牲をするような行動を取ったことに思わず声が漏れる。
その直後、ランボーグからの拳が無防備なスノーの体に叩きつけられるとそのままランボーグの拳が押し込まれる形でスノーは堤防に激突。その場には土煙が舞ってしまうのだった。
また次回もお楽しみに。