オーロラ達は変身すると早速二手に別れてランボーグとヒューストムとの戦闘を開始する。
「ランボーグ!」
ランボーグが腹にある穴からエネルギー弾を放つとスカイ達三人は躱してスカイがキックの態勢に入った。
「はあっ!」
しかし、ランボーグはそれを金棒で受け止めると金棒をバットにしてスカイを弾いてしまう。
「きゃあっ!」
そこにウィングがカバーして受け止めるとスカイへとダメージの有無を聞く。
「大丈夫ですか?」
「は、はい。ありがとうございます!」
「ランボーグ!」
するとランボーグが追撃をするために金棒を構える。そこにプリズムが飛び出した。
「させないよ!」
プリズムからの拳がランボーグを吹き飛ばすと二人へと声をかける。
「スカイ、ウィング!」
プリズムからの言葉に二人は頷くとそのまま別れて攻めに出る。そんな中、ムーンライズとオーロラは距離を取っての撃ち合いを仕掛けていた。
「はあっ!」
ムーンライズは追尾する弾丸を上空へと放ってから威力高めの通常弾で攻める。オーロラもそれに合わせるように気弾を放っていた。
「はあっ!」
するとヒューストムは一度風を周囲に纏うとエネルギーバリアを生成。正面と上からの攻撃を凌ぐとそのまま高められたスピードで前に出る。
「ッ……」
二人は何とか距離を保とうとするが、思ったよりもヒューストムは早く。懐に入られてしまう。
「たあっ!」
「このっ!」
とは言ってもパワーが落ちただけで肉弾戦が不可能というわけでは無い。二人が同時にヒューストムへとラッシュを仕掛けた。
「ふん。一撃の重さは射撃に比べたら少し弱い。だが、この連携がそれを補って余りある」
「何をゴチャゴチャと!」
ムーンライズはそう言うと渾身の拳を繰り出す。しかし、それはヒューストムに受け止められてしまった。
「なっ!?」
「……あまり調子に乗るなよ?」
その瞬間至近距離から竜巻がムーンライズへと飛ぶと吹き飛ばされて地面に叩きつけられる。それと同時にオーロラが慌てて駆け寄ろうとするが、ヒューストムはその隙を逃さない。
「ムーンラ……」
「余所見すんな!」
ヒューストムは指鉄砲を作るとオーロラを狙い撃ちにしてしまうと彼女もダメージを負ってしまう。
「きゃあっ!?」
そのタイミングでランボーグに向かっていくスカイとウィング。それをプリズムが気弾で支援する。
「はあっ!」
「ランボーグ!」
だが、その気弾をランボーグは野球ボールをバットで撃ち返すかのように金棒でお返ししてしまう。
「うわっ!?」
「きゃっ!!」
「しまった!」
プリズムが後悔するものの、ランボーグは追撃とばかりに腹から気弾を連射。三人ともそれに被弾すると吹き飛ばされて公園の遊具の近くに降り立つ。
「お前らの力はそんな物か?」
ヒューストムはオーラを纏ったまま激しく攻め立てており、二人も防戦一方になってしまう。
「コイツ、普通に強い……」
「オラアッ!」
ヒューストムが竜巻のエネルギーを纏わせた拳を放つとオーロラがそれを止めるためにムーンライズとヒューストムの間に割って入るが、その拳をまともに喰らってオーロラは悲鳴と共に吹き飛ばされた。
「危ない!ッ!?きゃああっ!」
「オーロラ!」
「誰が一発殴ったら終わりだって?」
ヒューストムは更に拳をムーンライズへと命中させると彼もオーロラの近くに叩きつけられる。
「ぐああっ!」
そして、ヒューストムとランボーグは同時に竜巻とエネルギー弾の雨を発射。五人は次々とそれを喰らって爆発に巻き込まれてしまう。
「「「「「うわぁああっ!」」」」」
それを見ていたあげは達は青ざめた様子でそれを見ていた。五人共かなりのダメージなのか、傷だらけで倒れており荒い息を整えている。
「ああ、メチャクチャだ。これじゃあまるでスカイランドのようじゃないか。王と王妃が倒れて、護衛隊の隊長も消えてしまって。弱いってなんて可哀想なんだ」
「ふざけないで!アンタが全部壊しておいて……そんな事が通るわけ無いでしょ!」
ヒョウが怒りを露わにする中、かけるも拳を握りしめていた。そんな中、ヒューストムがヒョウを見ると歩み寄り始める。
「弱い奴の遠吠えとか聞くに耐えないんだよな〜。非戦闘員が粋がるなよ?」
その瞬間、ヒューストムがヒョウへとエネルギー弾を構える。そんな中、かけるが前に出て両腕を広げた。
「……何のつもりだ」
「ヒョウちゃんはやらせない。あげはさんもヒョウちゃんもひかる君も俺が守る」
「そんな、無茶だよ」
「プリンセスを抱えたそこの女の言う通りだ。勇気と無謀は違うんだぜ?裏切り者」
それを聞いてかけるの心は曇る。かけるは元々シャドーとして罪を沢山起こしたため、余計に負い目を感じていたのだ。
「「そんな事無い!!」」
すると倒れていたムーンライズとオーロラの二人が立ち上がる。そして、ヒューストムへと言い返した。
「裏切り者なんかじゃない。かけるさんは俺達を支えてくれる影のヒーローなんだ!」
「ヒョウやあげはさん、ひかる君も。エルちゃんだって。私達にとっては力をくれる大切な存在。粋がってるなんて言わせない!」
「ふん、弱い奴等の精一杯の反抗かな?本当にしぶといねぇ」
バッタモンダーがそう言っていると今度はスカイ達が声を上げる事になる。
「いいえ。スカイランドは、私の友達は弱くなんかありません!皆が希望を胸に前に進もうと頑張っている!それは私達も同じ!前に向かって進むだけです!」
そう言ってスカイ達三人も立ち上がるとその様子を見ていたあげは達は頑張るオーロラ達の背中を見て微笑む。
「皆……」
「しゅかい!ぷいずむ!うぃんぐ!むーらいず!おーりょら!」
エルも必死に応援し、ひかるも負けじと声を上げて応援。少しでも力になれるように叫んだ。
「負けるな!皆!!」
「チッ。余計に勢いづきやがって。一度黙らせて……」
ヒューストムがそう言って手を翳した瞬間。ムーンライズからの気弾が命中してヒューストムを怯ませる。
「チッ……クズの分際で」
「まぁまぁ。教えてあげようじゃないか。どんな希望も強さの前では何の意味も無いとね」
「ああ。……なら、これでもやってみるか」
するとヒューストムが手を翳す。その瞬間、アンダーグエナジーが更にランボーグへと注入されてランボーグは強大な力を手に入れた。
「ランボーグ!」
「ッ……」
「ここでパワーアップするなんて……」
「でも、私達五人が力を合わせれば負けません!」
「あっそう。じゃあ……」
するとヒューストムが指を鳴らすとランボーグは手にした金棒を横に突き立てると両腕を広げる。それはまるで攻撃してくださいと誘うようだった。
「一度だけお前らにチャンスをやろう。お前らの浄化技ってのでコイツを浄化してみな。まぁ、できるものならだけどさ」
それを聞いてバッタモンダーは僅かに焦るが、ヒューストムがバッタモンダーに目配せするとニヤリと笑って同調する。
「君達の希望をいとも簡単に折り砕いてあげるよ」
それを聞いて五人は罠だと考えるが、それでも浄化する絶好の機会を逃すわけにはいかないと五人の中で最高出力を誇る技を使う。
「その言葉、嘘だったら許さないから!」
「スカイ、プリズム!」
スカイとプリズムは頷くとスカイトーンをスカイミラージュに装填。そのまま技を発動させる。
「スカイブルー!」
「プリズムホワイト!」
「「プリキュア!アップ・ドラフト・シャイニング!」」
二人が発動した技によって空中の円盤がトラクタービームを照射する。それを喰らったランボーグは吸い込まれ……ることは無かった。
「ラン……ボー……グ!」
次の瞬間、ランボーグは体にアンダーグエナジーを纏うと技を粉砕してしまう。
「「きゃああっ!」」
その衝撃波でスカイ、プリズムは吹き飛ばされると手が離れてしまう。
「そんな……アップ・ドラフト・シャイニングでダメだなんて」
「ランボーグ。今度はこっちの番だ」
その瞬間、ランボーグは腹から強化されたエネルギー砲をチャージすると解き放つ。
「はあっ!」
それをオーロラが障壁で防ごうとするが、障壁は簡単に破られると五人共巻き込まれて傷だらけで倒れ込む。
「う……うぅ……」
するとスカイ、プリズム、ウィングの三人は力尽きてしまい変身解除。ムーンライズとオーロラも満身創痍だった。
「あははっ!ほらね?お前ら如きがどんなに頑張っても無駄って事」
「希望なんて物は所詮ただのまやかし。お前らが見ていたのはただのお花畑みたいな考えってことさ」
ここぞのばかりにバッタモンダーやヒューストムは煽る。エルは希望がまた消えかけて涙目になり、あげは達も絶望感が広がる中だった。
「まだだ!」
「私達は……終わってなんかない!」
ムーンライズとオーロラの二人はまだ戦えると意思を示す。そして、二人が手を繋いで立ち上がるとソラ達はそんな二人を見る。
「ムーンライズ、オーロラ」
「お願い。私達の分まで」
「絶対に負けないで」
その言葉に二人は頷くとその瞬間、二人の覚悟を見届けたエルは光を纏って叫ぶ。
「ぷいきゅあああ!!」
その瞬間、飛び出した光を二人が掴むとそれは新たなスカイトーンへ。色合いは黄色とミントグリーンで満月とオーロラの絵が描かれたスカイトーンwファンタジーへと変わる。
「これは……」
「私達の新しい力だね!」
「チッ。面倒なタイミングだな。さっさと潰す!」
ヒューストムがそう言って飛び出そうとする中、ムーンライズが気弾を放つとそれをヒューストムの近くで発光させる。
「輝け!」
その光の影響でヒューストムは足止めされ、その隙に二人はスカイトーンを使う。
すると夜の空に月とオーロラが出現。それと同時に二人がスカイミラージュにスカイトーンを装填して手を繋ぐと光が上空から降り注ぐ。
「輝け、月の力!」
「煌めけ、光の力!」
その光に包まれた二人の周囲は黄色とミントグリーンのエネルギーの球体へと変わって浮かび上がる。
「「集まれ!二つの幻想の力達よ!」」
「「プリキュア!ファンタジーパワー・クレシェンド!」」
掛け声と共に二人が変化した球体は夜の星空の中を流星のように駆け抜けながら突撃していく。
「……ッ、ランボーグ避けろ!」
バッタモンダーは何かを感じ取ったのか、技を避けるように指示。ランボーグはそれを聞いて突撃を躱してしまう。
「「「「あっ!!」」」」
浄化技を躱されてしまってはどうしようも無い。そのまま技は威力不足で解除されるかに思えた。
「あははっ!どんな技も当たらなければ無意味。そして、もう力尽きる頃だ……なっ!?」
バッタモンダーがその光景を見て驚く。それは未だに技が解除されずに威力を示すと思われる球体のサイズが更に大きくなっていたのだ。
「嘘だろ!?何で……」
バッタモンダーは驚きのあまり素が出てしまうが実際とんでもない事が起きている。技を外したのにさっき以上にパワーアップしているのだ。実はこの技、ある特性が存在する。それは飛距離が伸びれば伸びる程に威力が増していくという点だ。
つまり、相手が逃げるほどに威力が増幅されながら追いかけてくる事になる。
「「はぁああっ!」」
そのまま二度目の突撃がランボーグに命中するとランボーグの周囲に星のマークが浮かび、浄化される事になる。
「スミキッタァ〜」
そして、発生したキラキラエナジーをミラーパッドを翳して回収するのだった。
「ミラーパッド、オッケー!」
そしてヒューストムはようやく目が元に戻ると同時にバッタモンダーが荒れ始める。
「くそがぁああっ!なんで勝ち確のあそこから負けるんだよ!有り得ねぇええ!絶対僕の前に跪かせてやるからなぁ!」
「はぁ……マジでやる気失せる。今日はもう良いや。ヒューストストム」
ヒューストムは呆れつつ撤退。バッタモンダーもプリキュアやその場の一同にジト目で見られているのに気づき、今更ながら取り繕った。
「おっと。僕とした事が。君達の奮闘ぶり、とても素晴らしかった。また来るよ。バッタモンモン」
そう言ってバッタモンダーも撤退。その場にはようやく平穏が訪れる事になる。その日の夕方。一同は帰る途中、話しながら堤防の上を歩いていた。
「さっきはありがとうエルちゃん」
「私達はエルちゃんに元気をもらってばかりです」
「えるぅ!」
それからエルは歩きたそうに手を伸ばす。それを見たあげはは下ろしてあげる事にした。するとエルはエル太郎の歌を歌いながら歩き始める
そのため、一同は微笑むとその後に続いた。
「あ、エル太郎さんだ!」
「行こう!」
「どこまでもお供するってね」
一同が歌いながら歩いていると突然ソラのお腹が鳴り始める。ソラは赤面しながら声を上げた。
「今日の夕ご飯は何にしましょうか?」
「ハンバーグかコロッケとかは?」
「雲パンもぜひ!」
こうして、一同が話す中。今日も平凡な一日の終わり……にはならなかった。
突如としてザバンという大きな何かが水に落下した音が聞こえたのだ。
「何!?」
「今のは……え?」
それから一同が堤防から川の方を見るとそこには一人の少女が川の中に浮かんでおり、流されていた。幸いにもその少女は川の端にまで流れ着くと傷だらけでグッタリと倒れている。
「あれは……」
「らんこさん!?」
ひかるが慌ててその方に向かう中、他の面々も急いで向かう。その少女はかつてアサヒやユキ達と共闘し、絆を深めた風波らんこその人だった。そんな彼女が大量の出血に加えて全身傷だらけで倒れている。
「らんこさん!しっかりしてくれ!らんこさん!」
「ひとまず家に連れて帰って処置するよ」
「うん!」
らんこの事はかけるが背負い、ユキ達は急いで虹ヶ丘家に戻ると彼女の手当てをする事になるのであった。
今回のラストでらんこが登場しましたが、前にもお伝えした通り、ここからのコラボの話は獅子河馬ブウさんの小説で描かれます。URLを貼りますので気になった方はそちらをご覧下さい。
https://syosetu.org/novel/328218/
また、こちらは次回からそらまめ24さんの小説とのコラボとなります。こちらも楽しみにしてください。それではまた次回もお楽しみに。