熱き太陽 静かなる雪の輝きに照らされて   作:BURNING

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それぞれの楽しい時間part1

部屋割りを終えたプリキュア達は早速夢のような時間を過ごし始めた。ここはだだっ広い草原の上。そこを駆けるのは四人の少女だ。

 

「行っくよー!!」

 

「「いえーい!」」

 

「皆さ〜ん!待ってください!」

 

まなつ、ゆい、ひかるの三人が草原の気持ち良い空気を浴びながら駆け抜ける。それを追いかけるソラとコメコメ。この五人は好きなだけ草原を駆け巡った後に草原の上に寝転ぶ。

 

「あははっ!気持ち良い〜!」

 

「あ……あの雲!綿菓子みたい!」

 

「綿菓子……って何でしょうか?」

 

「え?綿菓子知らないの?」

 

ソラはスカイランド出身のために綿菓子を知らなかったのだ。そのために四人から驚かれていた。

 

「へぇ……ソラちゃんって別の世界から来たんだね」

 

「はい。スカイランドもとっても楽しい所ですよ」

 

すると突如として寝転んでいる上の感覚が変化。フワフワした物になると一同はそれを見る。

 

「って、ええっ!?これ、雲の上じゃん!」

 

「いきなりどうしてだろう?」

 

「あっ、多分だけどさっきまで心の中で綿菓子とか雲の上の事を考えてたからコメ」

 

恐らく、スカイランドの事や綿菓子についてワクワクした気持ちで想像した結果。それが混ざったかのように綿菓子の雲の上の大地というイメージが出来上がったのである。

 

「うー……腹ペコったぁ……」

 

「じゃあ皆でこれを食べよう!」

 

「コメコメも!」

 

するとコメコメは頭をトントンと叩くと人間の少女のような姿へと変わる。

 

「これでコメコメも沢山食べられるコメ!」

 

この感じだとコメコメの腹の容量は人間態に変わるとそのサイズに合わせて大きくなるようだ。

 

「「「「いっただっきまーす!」」」」

 

「コメ!」

 

それから五人は綿菓子となった雲を一気に食べ始める。綿菓子の雲はとても美味しかった。

 

「美味しいです!こんなフワフワとした食感。正に……」

 

「デリシャスマイル〜!だよ!」

 

「「「でりしゃすまいる?」」」

 

「コメ。ゆいが美味しいものを食べる時によく言う言葉コメ!」

 

「ご飯は笑顔が大事だからね!まなつちゃんもひかるちゃんもソラちゃんも笑顔って感じでしょ?」

 

「そうですね!」

 

ゆいの言葉に他の三人も笑顔で頷く。するとコメコメは何かを思い出したのか声をかけた。

 

「あ。そういえば……コメコメ、最近面白い夢を見たコメ」

 

「何々?」

 

「えっと、夢の中ではガリ勉のお兄ちゃんがいたコメ。そのお兄ちゃんは顔がそっくりの五人の姉妹に勉強を教えていたコメ」

 

「顔がそっくり……って事は五つ子?」

 

「キラやばー!五つ子だなんてそんな事実際にあるんだね!」

 

ひかるはそう言って驚いているが、一応これは夢である。すると今度はまなつが夢について話す。

 

「そんな事言ったら私も最近面白い夢を見たよ!」

 

「まなつさん?」

 

「ふっふーん。その子は毎日のようにジムに通ってトレーニングをしていたね!」

 

「へぇ……私と同じでヒーローになりたいんでしょうか?」

 

「いや、理由は違ったような……確か、ジムに通っていた理由はダイエットだった気がする」

 

それを聞いて若干ソラはがっかりとしたような顔つきになる。そんな事を言っているとソラも最近夢を見たと思い出す。

 

「そういえば、私も……確か、その子は記憶喪失をしていて……“いつも飢えている”とか言っていたような。あと、とってもスタイルが良くて、美人さんで……魔女とかとも言われてましたね」

 

それを聞いて夢を見れなかったゆいやひかるは羨ましそうな顔つきに変わる。

 

「良いなぁ……折角だし私も見たいなぁ……」

 

「私もキラキラした夢を見てみたい!」

 

すると空間が流れ星が次々と流れる空間へと変わっていく。その流れ星を見るや二人は大急ぎで素敵な夢を見られるようにお願いするのであった。

 

別の場所ではあげは達五人がコスメショップの中におり、そこではさんご、ここねが興奮した様子でコスメを手に取っていた。

 

「凄っ……まさか、コスメショップも再現できるなんて……」

 

「あっ、これとか可愛い!現実世界とかで使ってみたいなぁ……」

 

「見て見て!ここにも可愛いのがあるよ!」

 

「パムパムも使いたいパム!」

 

そう言ってパムパムは頭をトントンと叩くと人間へと変身。その姿はとても可愛らしい女の子だった。

 

「ワンダホー!パムパムちゃんも変身できたんだ!」

 

「そうパム!あ、あとそれとパムパムの正式名称は、“パートナル・フワフワン・コーバシィヌ・イースト・パムサンド”パム!」

 

「長すぎルン!?それじゃあ覚えるのにも一苦労ルンよ!」

 

「だから皆にはパムパムって呼んでもらってるパム。ちなみにコメコメやメンメンも長い名前の持ち主パムよ」

 

そんな言葉を聞いてララは頭が混乱してしまう。そんな中でもさんご、ここねは自分の気持ちが赴くままにコスメを手に取ると部屋の奥にあるメイク室でメイクを始めた。

 

「じゃあララルンのメイクは私が決めてあげるね!」

 

「およ!?自分の事ぐらい自分でやるルン!さっきも言ったけど、私はもう大人ルンよ!」

 

ララのその言葉を聞いた瞬間あげはは目を見開くと同時に吹き出すと笑ってしまう。

 

「ぷっ……あははっ!その言葉、少年にそっくりじゃん!」

 

「わ、笑わないで欲しいルンよ!」

 

それから二人もコスメを手に取るとオシャレを終えて出てきた。五人は早速おめかしした姿を見せ合うことに。

 

「「「「せーのっ!」」」」

 

それからララを除いた四人は想像する事によって生み出したカーテンの仕切りを同時に外すとそれぞれ姿を露わにする。

 

さんごはツインテールの髪をサイドテールに変え、若干黄色いメッシュの掛かった髪色に頬にはハートのチークが目立つ。リップは彼女の好きな薄紫色で、手の爪にはネイルもしている。服装はメイド服姿であり、可愛らしいものだった。

 

ここねは紺色の髪に緑のメッシュをかけ、ピンクのリップ。手の爪にはネイルを施していた。更に首からはネックレスを下げた上で水色メインのドレスを着つつ手には手袋を。脚にはガラスの靴を履いていた。つまり、お嬢様のような気品のある姿をイメージした物になっている。

 

パムパムは茶髪の髪に青いリボンと頭の上にティアラを乗せており、ここね同様に服装もドレスのような服に変えていた。更に耳に綺麗なイヤリングも付けていて、普段は妖精の姿の彼女も人間としてオシャレを楽しんでいるようだった。

 

あげはは目にはピンクのアイシャドウ。薄い赤のリップに手にリングを付け、ピンクのチーク、更に蝶々の模様があしらわれた可愛らしい服を着ていた。下半身はロングスカートであり、キリリとしたその立ち姿はまるでファッションモデルのようである。

 

「おお!可愛いよ皆!」

 

「あげはさんもまるでファッションモデルさんですね」

 

「さんご、そのメイド服って……」

 

「うん。一度着てみたいなって。それに、何でだかわからないけどさっきエルちゃんを見た時にお世話しないとっていう使命感が出てきちゃって……。あと、ララちゃんを見たら若干寒気がしたっていうか……も、勿論わざとじゃないんだよ?」

 

さんごは未だに出てこないララに申し訳なさそうな顔をしていた。どうやら彼女も本意では無いらしい。

 

「パムパム、可愛い……」

 

「パムパムもここねと一緒にオシャレができて嬉しいパム!」

 

ここねとパムパムはパートナーらしくお揃いコーデに近かった。そんな中でもパムパムの方はなかなか人間態でオシャレをする機会が無かったので余計に二人共幸せそうにしている。

 

「あ、そういえばあげはさんって……どこかで見た事あるような……」

 

「んーっと、どこかの雑誌で見たような……」

 

ここねとさんごは首を傾げると記憶を辿る。それを聞いてあげははその言葉に心当たりがあったが、それでもわざと言い出そうとはしなかった。その顔は若干後ろめたそうな感じである。

 

「あげは、モデルをやった事があるパム?」

 

「えっ?えっと……あると言えばある……のかな」

 

「「え?」」

 

パムパムにちゃんと質問されたためにあげはも彼女の質問に答える事にした。

 

「実は一度だけあるツテがあってファッション雑誌の表紙に出させてもらったんだ。多分二人が見たのはそれだと思うよ」

 

その言葉に二人が頷く。そんな雑談をしていてもララがいつまでも出てこなかった。

 

「あれ?そういえばララルンは?」

 

「あっ、ララさん!まだかかりそう?」

 

「お、終わってはいるルン。で、でも……」

 

「何かあったパム?心配だから一度来て欲しいパム」

 

皆にこれ以上心配をかけるのは気が引けるとララは流石に出てくる。だが、ララは超がつく程に恥ずかしそうな顔をしていた。その理由として、メイクは普通にしているのだが、その姿が魔導師のような服装に茶色のローブを付けている。更に魔法使いの帽子に青い宝石の付いた大きな杖と、ここまで見れば普通の魔導師のような服装……なのだが、問題は下半身にあった。

 

スカートがとにかく短いのだ。ちょっと脚を上げればパンチラしてしまいそうなギリギリのラインである。ブーツは普通だが、流石に女子にとっての恥ずかしい場所が見えそうになるのは彼女にも羞恥心があったのだ。

 

「ちょ、ちょっとこれは攻めすぎルン!というか、何でこんな服装になるルンか!」

 

「あはは……でもララルンって服を選ぶ時って何と言って願ったの?」

 

「そ、それはカッコいい杖を手にした魔法使いの格好が良いと思ったルン。で、でもこんな恥ずかしい服になるなんて聞いて無いルンよ!」

 

ララからの悲痛な叫びに四人は苦笑い。するとどこからともなく声が聞こえてきた。

 

“○キシー!○キシー!○キシー!○キシー!”

 

「なっ!?○キシーなんて知らないルン!というか、嫌らしい目を向けてくるような三十代半ばのニートが転生した若い男の人からの声なんて聞いた事無いルンよ!」

 

「ララさん……それは思いっきりメタ発言な気が……」

 

「多分ひかる君がいたら思いっきり反応しそうなネタだね……」

 

そんな風に一同が苦笑い。その後、流石にララはこのままの格好は居づらいと思ったのか格好をチェンジ。今度は普通の中学生のようなセーラー服姿であり、髪は若干金髪のようなメッシュが入っていた。それはまるで兄は取り違えの子でその取り違え先の女の子と許嫁になっているアニメのツンデレ妹のような感じである。

 

「こ、これはこれで恥ずかしいルン。でも、さっきのに比べたらまだ良いルンよ……」

 

五人はそんな会話を交わしながら楽しい時間を過ごすのであった。その頃、ツバサ達のチームでは……

 

「くるるん!」

 

「フワ!」

 

「え〜るぅ!」

 

「プルンスさん、三人共楽しそうですね」

 

「そうでプルンスね。フワがこんなに幸せそうなのはプルンスも初めてでプルンス」

 

フワ、くるるん、エルという三人が仲良く遊ぶのをそっと見守るツバサ、プルンスという構図ができあがっているのであった。




明けましておめでとうございます。今年初の投稿です。今年も投稿を頑張っていきますのでこれからも楽しみにしてください。それではまた次回で会いましょう。
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