熱き太陽 静かなる雪の輝きに照らされて   作:BURNING

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連携するプリキュア達

プリキュア達がそれぞれの戦いを進める中、メガビョーゲンと交戦するプリズム達。

 

「はぁああっ!」

 

プリズムが光の気弾を使ってメガビョーゲンを牽制する中、グレースとヤムヤムがメガビョーゲンを挟むように陣取ると二人同時のキックを放つ。

 

「「やあっ!」」

 

「メガビョーゲン!」

 

しかし、メガビョーゲンも両腕の草を伸ばすとそれを使って二人のキックの勢いを吸収。そのまま二人を跳ね返してしまう。

 

「ッ!?強い……」

 

「むしろそんな程度でよく勝てると思ったね」

 

するとメガビョーゲンは目を光らせると赤い光線を放つと正面から気弾を撃ってきたプリズムを攻撃する。

 

「ッ!」

 

プリズムは上に跳ぶとすかさず彼女の持つ浄化技を発動させると両腕を掲げる。

 

「ヒーローガール!プリズムショット!」

 

それがメガビョーゲンへと命中するが、そこまでのダメージとして通らない。

 

「そんな……プリズムショットが通用しない」

 

「メガビョーゲン!」

 

それを見たメガビョーゲンがプリズムを両腕の草を触手として伸ばすと彼女を拘束してしまう。

 

「ううっ!?」

 

「プリズム!?

 

「プリズムを離すラビ!」

 

「実りのエレメント!」

 

グレースがエレメントボトルを装填するとピンクの果実のようなエネルギーが高まるとそれが放たれてメガビョーゲンに命中。しかし、それではメガビョーゲンに対して火力が足りず。プリズムは未だに拘束されたままだ。

 

「ふふっ。その程度かな?メガビョーゲン」

 

ダルイゼンが笑みを浮かべて指を鳴らすとメガビョーゲンはプリズムへの締め付けを更に強くする。

 

「くうっ!?ああっ!」

 

プリズムが締め付けによるダメージに悶える中、ヤムヤムがプリズムを助けるために飛び出す。

 

「プリズム!今助けるよ!」

 

「無駄だよ。君達ではこの拘束は解けない」

 

「そんなの……やってみないとわからないじゃん!」

 

するとヤムヤムは両腕にラーメンの麺状のエネルギーを集約すると構えを取る。

 

「バリバリカッターブレイズ!」

 

ヤムヤムから放たれた麺のバリカタの如き固い斬撃波がメガビョーゲンの草の触手を切り刻むとプリズムを解放させた。

 

「へぇ……」

 

「ありがとう、ヤムヤム!」

 

プリズムが着地するとダルイゼンは普段は見ないプリキュアの実力に面白いと笑みを浮かべる。

 

「だったらこれでどうかな?」

 

ダルイゼンが手にした何かのカケラをメガビョーゲンへと投入。するとメガビョーゲンの図体が少しずつ大きくなっていく。

 

「ッ!?何で……メガビョーゲンは時間経過で大きくなるって言っても早すぎるよ!」

 

「まさか、メガパーツを投与したの!?」

 

「ああ」

 

ここでおさらいにはなるが、メガパーツと呼ばれるカケラをビョーゲンズが取り込めば時間経過を待たずとも自発的な強化が可能となる。そしてそれはメガビョーゲンにも当てはまるのだ。

 

「グレース、あのサイズの浄化はできそう?」

 

「……多分無理。あそこまで大きくなっちゃったらフォンテーヌやスパークルがいないと」

 

今のメガビョーゲンの力はグレース一人で浄化するにはあまりにも大きすぎる。となるとフォンテーヌやスパークルとの合体技を使うか、アースの技しか無い。だが今は三人ともここにはいないのだ。

 

「はにゃあっ!?これじゃあ近づけないよ!」

 

ヤムヤムが接近戦をしようとしてもメガビョーゲンは増えた体の草を模した触手で三人を近づけさせない。

 

「三人の力を合わせて同時攻撃するラビ!」

 

「でも、それでも届くとは思えないメン!」

 

今の三人の使える技は個人技のみ。合体技なら浄化できるかもだが、三人ともパートナーがいないのでどうする事もできなかった。

 

「せめて、私達の力を混ぜ合わせられれば……」

 

するとその単語を聞いたヤムヤムは何かを思いついたのか、二人へと声をかける。

 

「二人共、私に向かって浄化技を!」

 

「「え!?」」

 

「そんな事をしてどうするラビ!」

 

「そうか!ヤムヤムの考えがわかったメン!良いから早く技を使うメン!」

 

ヤムヤムのパートナー、メンメンにも促されて二人は頷くと浄化技を発動させる。

 

「プリキュア!ヒーリングフラワー!」

 

「ヒーローガール!プリズムショット!」

 

グレースとプリズムが技をヤムヤムへと放つとそれを見たダルイゼンは仲間割れかと若干困惑する。そんな中、ヤムヤムはその手にピンク色を基調として持ち手の付いたミキサー型のアイテムを呼び出した。

 

「キュアヤムヤム、ハートジューシーミキサー!」

 

ヤムヤムはハートジューシーミキサーのダイヤルを回すとヤムヤムを示す三本の黄色の線が描かれた物に合わせる。それからミキサーの蓋の部分を二人の技へと向けた。

 

「このまま技をここに入れる!」

 

するとグレースのヒーリングフラワーとプリズムのプリズムショットがミキサーの中に投入。そのままヤムヤム自身の技のエネルギーをミキサーの中に出した。

 

「シェアリン!エナジー!ミックス!」

 

ヤムヤムがミキサーの上部にあるレバーを三回押し込むと三人の技のエネルギーが混ぜ合わされて更なるエネルギーが纏われていく。ただ、いつもよりもオーバーパワーになっているせいかミキサーの中のエネルギーが限界に近づいて火花を周りに散らし始める。

 

「ッ……もう少し!」

 

ヤムヤムは何とかエネルギーの負荷にミキサーが耐える事を祈りつつ、ミキサーのレバーをもう一度押し込んでから銃のように構えると先程押し込んでいたレバーの部分をメガビョーゲンへと向けた。

 

「メーン!」

 

「プリキュア!デリシャスヤムヤム・ドレイン!」

 

メンメンが叫んでからヤムヤムがトリガーを押し込むと凄まじいオレンジのエネルギーの中にプリズムショットの巨大な白の気弾、ヒーリングフラワーのピンク色の手のエネルギーが幻影として出てくる。

 

「くうっ……」

 

ヤムヤムはあまりのパワーに反動で吹き飛ばされかけるが、すかさずグレース、プリズムがカバーして後ろから三人で踏み留まる。

 

「ッ!」

 

ダルイゼンはメガビョーゲンの近くだと一緒に浄化されると思って慌ててその場から退避。メガビョーゲンはそのエネルギーを喰らうとその体を小さくさせていく。

 

「メガ……ビョー……」

 

更にプリズムショットが混ざった影響か、他の二人の技のエネルギーが補助される形で強化。そのままメガビョーゲンは完全に浄化される事になった。

 

「ヒーリングッバイ〜!」

 

メガビョーゲンが浄化されるとその場にはダルイゼンのみが残った。そして、三人はダルイゼンを相手に構える。

 

「あそこまで大きくなったメガビョーゲンを倒すとかやるじゃん。だったら次は俺が相手してやるよ」

 

そう言ってダルイゼンはメガパーツを自身に投与した一段階目のパワーアップ形態へと変化する。

 

「ッ……気をつけて。ダルイゼンがメガパーツを取り込んだ時の力はこれまでと比べ物にならないから」

 

彼のパワーアップを知っているグレースは二人に注意するように言い、それに頷いた二人も警戒心を高める事になる。

 

この少し前。バテテモーダやガルオウガと戦うパパイア、アース、ソレイユ、セレーネの四人。

 

「どうした?そんな物か!」

 

純粋な戦闘力の高さを使って激しい攻めを展開するガルオウガ。彼一人でも四人がかりで苦戦していた。

 

「ッ……攻撃が当たらない!?」

 

「ガルオウガはワープを使ってくるの!」

 

「俺様もいるって事、忘れんなよ!」

 

ソレイユが正面から圧倒してくるガルオウガに注意するように言うとバテテモーダはそんな彼女達の隙を突くように不意打ちをしてくる。

 

「バテテモーダ……彼も厄介です」

 

「でも、アースは一度彼を倒したんじゃ……」

 

「いえ、今のバテテモーダはあの時の彼を遥かに超えています……」

 

それを聞いたパパイアは違和感を感じる。普通に考えて自分達の記憶から復活しただけであれば、記憶通りの力しか相手は発揮できないはず。つまり、記憶の中よりも強い力を発揮する彼らが気になるのだ。

 

「って事はガルオウガも……」

 

「ええ、私達が五人がかりで戦っていた時よりも強くなってます」

 

「雑談をしている場合か?」

 

そう言ってガルオウガが拳を放つと四人は回避するが、たった一撃で地面が抉れてしまう。

 

「……こうなったら各個撃破するしか無い」

 

「でも、どうやって隙を作れば……」

 

「私なら多分できる」

 

そんな中、隙を作る役としてパパイアが名乗りを上げる。しかし、隙を作るとは言ってもその間もう一人を止める役が必要だ。

 

「でしたら、私が少しの間ガルオウガを止めます」

 

「無茶だよ、セレーネ。今のガルオウガを一人でなんて……」

 

「それでも私ならきっと止められます」

 

「……わかりました。バテテモーダは私が呼び出した存在。なので、私が責任を持って倒します」

 

「おいおーい、俺様を倒すだなんて舐めた事言ってくれるじゃないか」

 

バテテモーダは自分なら倒せると思われている事実に僅かに苛立ちながら警戒心を高める。

 

「ふん。それに俺を無視するとは。俺も甘く見られた物だな」

 

「いいえ、あなたは私が止めて見せます」

 

するとガルオウガの前にセレーネが一人で立つ。ガルオウガはセレーネを一瞥すると早速ワープを使ってセレーネの背後を取る。

 

「甘いです!」

 

しかし、セレーネにとってガルオウガのワープは予測済み。セレーネはガルオウガからの不意打ちを前に跳んで回避しつつプリンセススターカラーペンを使うと弓を構える。

 

「プリキュア!やぎ座・セレーネアロー!」

 

セレーネが放った矢はガルオウガへと向かっていく。だが、勿論ガルオウガもそれを素直には喰らわない。

 

「無駄だ!」

 

ガルオウガがワープを使うとすぐに場所を変える。しかし、セレーネアローはガルオウガがいた場所で拡散するとガルオウガへと追尾弾として飛んでいく。

 

「ッ!?何!!」

 

そのまま矢がガルオウガへと命中、爆発するとガルオウガの動きが止まったそのタイミングでソレイユがバテテモーダへと蹴りをぶつける。勿論バテテモーダはそれを防御した。

 

「へっ……そんなので倒せるとでも?」

 

「まだまだ!」

 

ソレイユはバテテモーダへと蹴りを入れたそのまま反動で上に跳び上がると技を使う。

 

「プリキュア!さそり座・ソレイユシュート!」

 

ソレイユが呼び出した火球を蹴り込むとバテテモーダはそれを片手で受け止める。だが、ソレイユの狙いはそれでは無い。すると爆発した火球はバテテモーダの中に入り込むとバテテモーダの体が炎に包まれていく。

 

「熱っ!?熱いっ!?嘘だろ!?」

 

バテテモーダは蠍の毒のように侵食するようにダメージを与えるソレイユシュートの影響で混乱。更にパパイアがこのタイミングをチャンスと見た。

 

「今!はあっ!」

 

するとパパイアの耳のキウイのようなイヤリングが外れるとパパイアの目に怒り目のサングラスとしてかけられると目からビームを放つ。それが直撃するとバテテモーダの目を奪うように煙が発生。視界を奪われてしまった。

 

「うぐっ!?ま、前が見えない!?くそっ……何でこんな……」

 

そして、ここまで大きな隙を作ってしまえばアースがアースウィンディハープによる決め技を放てる。

 

「エレメントチャージ!舞い上がれ!癒しの風!プリキュア!ヒーリングハリケーン!」

 

アースはパパイアの発生させた煙を吹き飛ばすような強力な紫の竜巻をバテテモーダにぶつける。彼は何とかそれを止めるために攻撃を受け止めるが、ソレイユシュートのダメージがスリップダメージとして入る。

 

「俺様が……こんな技に二度も負けるか……」

 

だが、バテテモーダもしぶとく抵抗する。そんな中、ソレイユはすかさずアースを支援するように技を使う。

 

「だったら!プリキュア!おとめ座・ソレイユシュート!」

 

ソレイユから放たれた火球がヒーリングハリケーンに突っ込むとその炎が竜巻を更に強化。そして、ヒーリングハリケーンの中から巨大な先代のキュアアースの変身者が女神のように現れるとバテテモーダを包み込む。

 

「う、嘘だ!?この俺がまたやられるなんて……ヒーリングッバ〜イ!」

 

バテテモーダはアースの技に飲み込まれると今度こそ完全に消滅。それと同時にセレーネが吹き飛ばされると何とか三人の元に着地する。

 

「はぁ……はぁ……倒せたんですか?」

 

「ええ。ガルオウガを一人でお任せしてしまいすみません」

 

「でもおかげで一人倒せた。このまま一気に行くよ!」

 

「ふん。俺をやれる物ならやってみろ!」

 

そのままバテテモーダを倒したプリキュア達。そのため、四人は残されたガルオウガとの総力戦を進める事になるのであった。




また次回もお楽しみに。
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