熱き太陽 静かなる雪の輝きに照らされて   作:BURNING

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プリキュア達の帰還 幹部達との決着・後編

〜挿入歌 ひろがるスカイ!プリキュア Hero Girls~

 

最後に残された魔女に立ち向かうのはスノー達ひろプリ勢の四人だ。四人は走り出すとそれに対して魔女が闇のエネルギー弾を飛ばす。

 

「お前達如きが私に勝つのは不可能だ!」

 

魔女側の利点はひろプリ勢の四人が彼女の戦い方を知らない事。逆に四人の事は途中まで水晶で見ていたのである程度知っている事だった。

 

「サンライズ!」

 

「ああ!」

 

二人は跳び上がってエネルギー弾を回避しつつ建物を使って空中にいる魔女へと迫った。そして、地上からはプリズムが遠距離攻撃手段である気弾で魔女からの攻撃を相殺しつつ二人を援護する。

 

「「はぁああっ!」」

 

「無駄だ!」

 

二人が左右から迫ると魔女は自身の両サイドに手を翳し魔力障壁を生成。二人からの拳を防御してしまう。

 

「ッ……かかったな!」

 

「ええ、私達は三人だけじゃなくて!」

 

「四人だよ!」

 

その瞬間だった。魔女の後ろにスノーが迫ると掛け声を言いつつ手に氷を纏わせる。

 

「氷雪拳・氷ノ型!」

 

スノーからの氷の拳が迫ると魔女は背中を殴られて吹き飛ばされて撃墜。顔を歪めた。

 

「馬鹿な……」

 

「スカイ、サンライズ!」

 

それからスノーは脚を開脚した状態で前に出すと左右にいたサンライズとスカイがその脚の裏を足場にする。

 

「せーのっ!」

 

スノーが二人を思いっきり蹴り出す事で二人はその勢いで一気に加速。それに対して魔女は目を光らせると影分身を発動。二人になるとサンライズとスカイを迎え撃つ構えを見せる。

 

「「プリキュア!ダブルキック!」」

 

二人のキックは魔女へと命中するが、そのタイミングで魔女の体は薄く溶けると消えてしまう。

 

「「ッ!?」」

 

「ふははっ!私はここだ!」

 

するとそのタイミングで魔女は既に四人を一気に視界に捉えられる場所である空中に戻っており、その手に巨大な紫のエネルギーボールを掲げていた。

 

「喰らえ……」

 

「ううん、まだだよ!ヒーローガール!プリズムショット!」

 

魔女は完全に無防備な四人を狙うが、そこにプリズムからの技であるプリズムショットが放たれると魔女の腕が振り下ろされるよりも早く彼女の顔面に命中。

 

「ぐあっ!?」

 

それによりエネルギーボールは消失してしまうとそのタイミングでスノーとサンライズが飛び出すとサンライズは炎、スノーは氷を纏わせた一撃をそれぞれパンチで魔女へと命中させる。

 

「「はぁああっ!」」

 

魔女は二人からの拳を叩き込まれて吹き飛ばされるとそのまま地面にまで吹き飛んで激突。だが、直後に瓦礫を吹き飛ばすと魔女は顔を歪めると怒りを露わにする。

 

「プリキュア……あまり調子に乗るのも良い加減にしろよ?この私を本気にさせた事、後悔させてくれる!」

 

魔女は禍々しいエネルギーを開放させるといきなり背中から悪魔のような翼が生えると同時にその体が巨大化。手には鋭い爪、衣装は漆黒に染まると体は紺色へ。それはまるで悪魔のような姿となる。

 

「ッ、それがお前の本当の姿ってやつか」

 

「ああそうさ。私の真の力を前に消え去れ!プリキュア!」

 

「いいえ!」

 

魔女はその見た目の通りデビルと呼ばれる形態となると突撃してくる。それに対してスカイが声を上げた。

 

「消え去るのはあなたの方です!」

 

「ひろがる!サンライズブレイク!」

 

その直後にサンライズが鉄拳として飛ばす形で炎の拳を射出すると魔女はそれを正面から受け止める。

 

「ふん、こんな物かい?この程度で私は倒せないよ!」

 

魔女が拳を粉砕するとそのタイミングでプリズムが気弾を連射。魔女は大したダメージこそ無いものの、あまり長々と気を引かれると面倒だと感じていた。

 

「チッ、鬱陶しい!」

 

魔女はプリズムにこれ以上好き放題されるのは鬱陶しいと感じたのか、彼女をターゲットとして定める。だが、その直後に両サイドから声が聞こえた。

 

「「ヒーローガール!」」

 

「スカイパンチ!」

 

「スノーインパクト!」

 

魔女は両サイドからスノーとスカイに挟まれると二人の攻撃が当たった瞬間に爆発。その衝撃波が駆け抜けていく。

 

「ぐ……おのれ!」

 

魔女が攻撃に耐えると自分へと拳と蹴りをぶつけていた二人を弾き飛ばしてしまう。

 

「「うわあっ!?」」

 

吹き飛ばされた二人だったが、それを地上にいたサンライズとプリズムがそれぞれ受け止めると体勢を立て直す。

 

「お前達如きがこんなにも苦戦させてくれて……もう許さない!良い加減

終わりにしてやろう!」

 

すると魔女が両手を前に翳すと巨大なエネルギーボールが生成。それこそ先程ぶつけようとした物よりも大きかった。

 

「ッ、あんなサイズの攻撃を当てられたら……」

 

「ああ。でも、俺達なら止められる!」

 

「うん!絶対に止めよう!」

 

魔女からの攻撃を見て四人は瞬時に役割を分担。まずはスノーとサンライズだ。二人は手を繋ぐとそれぞれ手を天に掲げる。

 

「サンライズフレイム!」

 

「スノーアイス!」

 

その直後、二人の元に天から降り注いだ炎と吹雪が落ちてくるとそれぞれが掲げた腕へと集約されていく。そのまま二人の体に赤と白の神秘的なオーラが発生するとそれぞれが掛け声を言い放つ。

 

「二つのプリキュアの魂が!」

 

「闇の僕達を打ち砕く!」

 

二人は掛け声を言うとそのまま繋いでいた手を強く握り締めて手を離さないと言わんばかりの姿勢を示す。

 

「消えろ!」

 

それに対抗するように魔女が手に高めていた凄まじいエネルギーボールを発射。魔女からの攻撃が迫るとスノーとサンライズはその技を粉砕し、倒すための技を使う。

 

「「プリキュア!エレメントスクリュー!」」

 

二人のプリキュアは技名を言うための叫びと共に手を前に突き出すと炎と氷のエネルギーが一気に放出。二つの属性の力を高めたエネルギーの奔流は魔女へと向かって飛んでいき、合体すると相乗効果で凄まじい威力へと変貌を遂げていく。

 

「「はぁあああっ!」」

 

それからエレメントスクリューと巨大エネルギーボールは激突。凄まじいパワーのぶつかり合いでエネルギーの余波が発生すると二人は魔女を止めるために必死にパワーを注ぎ込む。だが、やはり二人の技だけでは魔女の攻撃を止め切る事はできない。

 

「良い加減諦めろ!お前達の負けは確実なんだよ!」

 

「いいえ、私達はヒーロー。ヒーローは少し形勢が悪くなったからと言って諦めたりなんかしません!」

 

魔女はその言葉に無駄な足掻きだとほくそ笑む。だが、彼女はこの時大事な事を考慮していなかった。今技を使っているのがスノーとサンライズの二人だけだという事を。

 

「プリズム、二人を援護します」

 

「勿論だよ!」

 

スカイとプリズムはスカイトーンを装填すると手を繋ぎ、魔女のいる場所の斜め上後方。つまり、エレメントスクリューの射線の直線上の位置に円盤を出現させる。

 

「スカイブルー!」

 

「プリズムホワイト!」

 

そして、そこからトラクタービームを照射。魔女の体を後ろから圧迫する形で吸い込み始める。

 

「「プリキュア!アップドラフト・シャイニング!」」

 

魔女はこれにより前後に挟まれる形で浄化技を使われるとどうにかその場に留まろうとするが、アップドラフトシャイニングの効果で後ろへと少しずつ下がり始める。そして、後ろに意識の何割かを取られるという事は前でぶつかっているエネルギーボールも少しずつ押し戻されるという事だった。

 

「馬鹿な……。ダークネス様のお力で復活し、プリキュアを圧倒できるはずのこの私が……」

 

「「「「はぁあああっ!」」」」

 

魔女が動揺する間も四人は力を入れ続ける。魔女は必死に抵抗を続けたが、とうとうエレメントスクリューが魔女のエネルギーボールを打ち砕くとそのまま魔女へと直接命中。凄まじいダメージと共に彼女を無理矢理アップドラフトシャイニングの円盤の中に押し込んでいく。

 

「この私が……こんな所で……うわぁああああっ!」

 

魔女は二つの合体技の影響で凄まじい量の浄化の力を受けるとそのまま黒い魂だけその円盤から抜け出し、直後に円盤から気流が噴き出ると周囲を駆け抜けるのだった。

 

こうして、幹部の敵を全滅させたプリキュア達。だが、やはり暗い空は収まらない。

 

「空が戻らない……」

 

「多分だけど、ダークネスがまだ残ってるから……」

 

「その通りだ」

 

「ッ、何!?」

 

その瞬間、突如としてどこからともなく声が聞こえてくる。スノー達15人は声の主がダークネスであると断定すると警戒心を高めた。その直後、暗闇に染まった空から一本の雷が落ちるとその場所に大量の闇のエネルギー。そして、幹部達を浄化した際に飛び去っていた六つの黒い魂が集まっていくとその場所には漆黒の体をした巨人が姿を現した。

 

その姿は漆黒の体に巨大で太い両腕。その分脚はかなり短いが、それでも腕が大きい分肩幅は広い。加えて体が単純に大きいのでガッチリとした印象である。また、体の構造自体は特に捻りの無い巨人なので単純な物だったが特筆すべきはそのサイズ。

 

少なくとも100mは超えているであろうその大きさはそれだけで地上にいるプリキュア達に大きなプレッシャーを与えた。

 

「何あれ……」

 

「大き過ぎますよ!」

 

「多分、フュージョンと良い勝負ができるくらいには大きい」

 

「フュージョンって何ですか?」

 

ブラック達レジェンドプリキュア達がフュージョンという聞き慣れない相手について話し始めたため、スカイが聞き返すとその説明が返ってくる。

 

「えっと、私達のプリキュアチーム三つとあとフレッシュプリキュアの三人が協力してやっと倒せた相手……だったんだけど」

 

「紆余曲折あってその後復活しちゃって」

 

「結局そのあとその四チームにプラスして三チーム。えっと、だから……」

 

「30人近くのプリキュア達が協力してようやく完全に倒せた相手になるのかな」

 

しかもその時は一度目に倒した際のフュージョンの一部が良心に目覚めた事とそのフュージョンの一部と絆を深めた想いのプリキュアの力込みでようやく大部分を消滅させ、ほんの僅かに残った残党を当時誕生したばかりのプリキュアが五人がかりで抑えてやっと倒し切ったというくらい手強かった。

 

「それってもしかしなくても……」

 

「今の状況って相当ヤバいよね!?」

 

「うん、少なくとも、今ここにいるプリキュアの人数ってその半分くらいしかいないし……」

 

「だからってビビるわけにはいかないだろ。やるしか無いんだ」

 

その場で参戦しなかったスノー達は戦慄と共にその激戦の様子を想像して頭に思い浮かべる。そんな敵と今目の前にいるダークネスという敵は同規模の力を持っているとすれば、プリキュア達はまず間違い無く苦戦を強いられるだろう。

 

「……お前達も知っての通り、我が名はダークネス。この世界に闇の幹部達を送り込んだ張本人だ」

 

ダークネスはご丁寧にも自己紹介を挟んだ。一応プリキュア達とは初対面だから筋を通したのだろう。

 

「あのねぇ!ダークネスだか何だか知らないけど、私達に恨みがある奴等を呼ぶのなら私達の所に来るようにしなさいよ!」

 

「そうですよ!この街には私達が偶々お出かけで来ていただけで、あなたには何もしてないはず!」

 

「ましてや、今回復活させたムシバーン達とも何の関係も無い場所よ!」

 

「そうよ!それなのにどうして……どうしてこの街を狙ったの!」

 

レジェンドプリキュア達はダークネスが何故この街を襲う事に決めたのかがわからずに口々に反論する。

 

「なるほど、お前達は俺が何故ここを襲ったのかが気になるのか。ならば教えてやろう。その理由は……」

 

ダークネスはそう前置きをしてからプリキュア達へとこの街をターゲットにした理由を話す事にした。そして、その間プリキュア達は彼が理由を言うのを息を飲んで待つ。

 

「……特に無い。ただ目に映ったから攻撃を仕掛けた。ただそれだけだ」

 

ダークネスからの宣言に一同は唖然とする。彼は何かしら恨みがこの街にあるからターゲットにしたと思っていた。しかし、まさかのただ近くを通りかかったから攻撃の目標にされたというのは理不尽が過ぎるわけで。当然のようにプリキュア達から反論の声が吹き出す。

 

「酷い……」

 

「ただそこを通っただけって……」

 

「そんな適当な理由で」

 

「そのせいでこの街がメチャクチャにされたの?」

 

プリキュア達からの言葉を聞いたダークネスは更に畳み掛けるようにある事を話す。

 

「そんな事を言われても俺は本来悪天候の中に潜む闇の力の集合体。天気というものはその時の空気の流れ次第で人々に様々な厄災をもたらす物。故に俺の近くにあった街を襲うのは当たり前の事だ」

 

「確かに天気はそうかもしれないけど……それで大勢の人々の幸せを簡単に奪うのは違うだろ!」

 

「そうだよ!天気が悪くなるのはどうしようも無い所があるけどそれはあくまで自然現象だから仕方ないだけであって、あなたの場合は悪意があるじゃない!」

 

サンライズに続き、変身者が科学部という部活に所属し、蘊蓄女王として名高いホワイトがダークネスの理不尽さに声を上げる。

 

「ふん。御託は良い。幾らお前達が足掻こうが俺に勝つ事はできない。この街を手始めに世界を暗闇の空の下に支配してくれる!」

 

「そんな事……絶対にさせないよ!」

 

「ああ、お前の都合で街を侵略されて……これ以上黙ってなんかいられるか!」

 

ダークネスの言葉にスノー、サンライズが啖呵を切るとプリキュア達は構えを取る。こうして、15人のプリキュア達は目の前に降り立った今回の事件の黒幕であるダークネスとの戦闘を開始する事になるのだった。




また次回もお楽しみに。
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