熱き太陽 静かなる雪の輝きに照らされて   作:BURNING

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プリキュア達の奇跡 取り戻された青空

プリキュア達がダークネス相手にまだやれるという事を言う中。ダークネスはそんなプリキュア達を見て苛立ちを募らせた。

 

「ふん。所詮は手を取り合わなければ俺とまともに戦えない奴らが思い上がるなよ?」

 

すると、再度ダークネスは先程プリキュアを一撃で吹き飛ばしたエネルギー砲を口に高め始める。そして今度こそは確実に仕留めるつもりなのか、ダークネスは己の出せる最高出力を出そうとしていた。

 

「さぁ、終わりにしてやろう。これで……全てを!」

 

プリキュア達はそんなダークネスを相手に構えるが、それでもエネルギー砲のパワーは凄まじい。このまま何もしなければ確実に吹き飛ばされて負けてしまう。

 

「例え絶望が広がったとしても……希望を捨てずに頑張ってみせる!」

 

「その気持ちがあれば、奇跡だって!」

 

スノーとサンライズの二人がそう言うとその瞬間、この様子を物陰から見ていたエルの体に突如として前にプリキュアの力を授けた時のように紫の光が宿る。

 

「える!?」

 

「エルちゃん!?」

 

「これって……」

 

エルがきょとんとしていると、そんな彼女から紫の光の線が伸びるとその線がブラック、ホワイト、ブルーム、イーグレットの四人と繋がる。

 

「な、何これ!?」

 

「私達とあの子が光の線で繋がって……」

 

ブラック達四人が驚いているとエルの中に四人のプリキュア達の力が入っていくとそれが四つのスカイトーンとして生成された。

 

「ぷいきゅあああ!」

 

そしてスカイトーンはスノー達四人の元へと飛んでいく。四人はそのスカイトーンをキャッチ。それらは一度限りの奇跡であり、スノー達の新たなる力。スカイトーンWマックスハートとスカイトーンWスプラッシュスターである。

 

「これって……」

 

「そっか。……先輩、力を借ります!」

 

スカイトーンのスイッチを入れて起動し、四人のプリキュアが装填するとその姿が変化していく。

 

スカイはその体にキュアブラックの幻影を重ねると水色の衣装の中に黒の差し色が加わり、胸にピンクの大きなリボンが装着。

 

プリズムにはキュアホワイトの幻影が重なり、元々白とピンクが基調となっていた衣装に水色の差し色が加わる。そして、胸に白の大きなリボンが装着。

 

サンライズにはキュアブルームの幻影が重なると髪がオレンジに変化しつつ大きく広がると所々に紫のかかった濃いピンクの差し色が入る。

 

スノーにはキュアイーグレットの幻影が重なると髪が紫へと変化し、衣装に乳白色の差し色が入る。

 

これにより、キュアスカイ・ブラックスタイル、キュアプリズム・ホワイトスタイル、キュアサンライズ・ブルームスタイル、キュアスノー・イーグレットスタイルへと変身した。

 

「な、何だこれは……凄い力を感じる!」

 

「これならきっと行けるよ!」

 

「私達プリキュアの力を見せましょう!」

 

「ヒーロー達の出番です!」

 

プリキュア達はスノー達のパワーアップスタイルの出現のおかげで勢いづくとダークネスは再び立ち向かってきたプリキュア達へと怒りにも等しい叫び声を上げる事になる。

 

「プリキュアァアア!!」

 

彼はこの土壇場でパワーアップしたプリキュア達を今度こそ完全に仕留めるためにエネルギー砲を最大値どころか、それ以上に高めていく。そして、プリキュア達も次にダークネスからのこの攻撃を喰らえばひとたまりも無いのはわかっていた。そのためそのエネルギー砲を押し返すために浄化技を使う。

 

〜挿入歌 DANZEN!ふたりはプリキュア〜

 

ルミナスが天から降り注いだハーティアルバトンをハート型の状態で手にするとエネルギーをブラックとホワイトへと照射。ブラックとホワイトはそれを受けて左腕を上げ、右腕を下げるポーズを取った。

 

「漲る勇気!」

 

「溢れる希望!」

 

「光輝く絆と共に!」

 

それからブラックとホワイトは手を繋ぎ、繋いで無い方の外側の腕を肘を曲げて溜めるようなポーズを取ると前のめりになるような状態で技名を高々と叫んだ。

 

「「エキストリーム!」」

 

「ルミナリオ!」

 

ブラックとホワイトが脚を強く地面に踏み込むとその前に巨大な虹色のハートマークが出現。それから二人は正面へと手を突き出してハートマークから強力な光のエネルギー砲として解き放つ。

 

続けてブルームとイーグレットの二人は先程と同じくハート型のスパイラルリングを腰と左腕に装着。それから二人はリングをハート型のプレートに重ね合わせつつ回転。手を繋ぐと精霊の力を集約する。

 

「精霊の光よ、命の輝きよ!」

 

「希望へ導け、二つの心!」

 

二人が掛け声を言うとブルームには金、イーグレットには水色の光が次々と集まっていく。そして、二人が内側の腕を隣り合わせにするように構えると一緒に腕を掲げる。

 

「「プリキュア!スパイラル・ハート・スプラッシュ!」」

 

腕の紋章から飛び出したエネルギーは左右対称に動く事でハートマークを描くような動きをすると二人の前にエネルギーボールとして集結。その後、二人がそれを両腕で押し出すとエネルギー砲へと変化。一気に進んでいく。

 

ドリーム達五人はそれぞれの色の小さな薔薇の花のようなアイテムを手にするとそれがサーベルのような形をしたアイテムへと変化。ただし、それらの名前はキュアフルーレと呼ぶ。

 

「クリスタル・フルーレ!希望の光!」

 

「ファイヤー・フルーレ!情熱の光!」

 

「シャイニング・フルーレ!はじける光!」

 

「プロテクト・フルーレ!安らぎの光!」

 

「トルネード・フルーレ!知性の光!」

 

五人がキュアフルーレを手にすると横に並び、ドリームの頭上で五本のフルーレが重なるように合わせてから掛け声を言う。

 

「五つの光に!」

 

「「「「勇気を乗せて!」」」」

 

五人がフルーレを重ね合わせた交点部分に虹の光が宿ると五人は技名を言いつつ自身の正面でフルーレのトリガーを引きつつ構える。

 

「「「「「プリキュア!レインボーローズ・エクスプロージョン!」」」」」

 

すると五人の上にピンクのオーラに包まれたピンク・赤・黄・緑・青の五色の薔薇が咲くと五人は呼吸を合わせるように構えを取り、踏み込みを揃えて前にフルーレを突き出す。

 

「「「「「はっ!」」」」」

 

そして五輪の薔薇の花は一度重なると虹色の蕾となり、そこからもう一度虹色の巨大な花が咲き誇り、向かっていく。

 

ミルキィローズはミルキィノートと呼ばれるアイテムから飛び出した青い薔薇のエフェクトがミルキィパレットに重なる形で変化したアイテム。ミルキィミラーを構えるとディスク状のミラー部分を回転。ディスクの回転が紫の薔薇の部分で止まるとミラー上部の青い薔薇に光が灯る。

 

「邪悪な力を包み込む、煌めく薔薇を咲かせましょう!」

 

ミルキィローズがミルキィミラーを掲げると先程の青い薔薇よりもより金属に近いような煌めきを得た青い薔薇が生成された。

 

「ミルキィローズ・メタルブリザード!」

 

その後、ミルキィローズがミルキィミラーを逆手持ちにすると先程と同じように切り裂くような動きをしてから青い薔薇を粉砕。煌めきを放つ無数の青い薔薇の花びらを一気に放った。

 

レジェンド組の技が終わると今度はスカイが左、プリズムが右の手を繋ぎ、外側の空いている手を空へと掲げた。

 

「ブラックサンダー!」

 

「ホワイトサンダー!」

 

その瞬間、水色の光を纏った黒い雷とピンクの光を纏った白い雷がスカイとプリズムの手に落下。この構えはブラック、ホワイトがやっているプリキュアマーブルスクリューと同じだ。

 

「プリキュアの美しき魂が!」

 

「邪悪な心を打ち砕く!」

 

プリズム→スカイの順で掛け声を言うと二人は雷を纏った腕を斜め下に下げ、そのまま腕を前に突き出しつつ技を放つ。

 

「「プリキュア!シャイニングスクリュー!」」

 

すると二人の腕から水色、ピンクのスパークを纏った黒白の電撃が解き放たれ、それが混ざり合うと凄まじい出力の電撃へと変わる。

 

サンライズとスノーの方はサンライズの腰及びスノーの左腕にスパイラルリングに似たアイテムが生成。ただ、サンライズの方は炎。スノーの方は氷の結晶をモチーフにしたプレートとなっていた。

 

そして、二人がそのプレートを回転させると手を繋ぐ。すると、どこからともなく赤と白の精霊の光が集まっていく。

 

「精霊の光よ、命の輝きよ!」

 

「希望へ導け、二つの心!」

 

二人が掛け声を言うと二人は腕を斜め上でクロスさせるように突き出すとクロスしている方の二人の手からエネルギーが飛び出し、その周囲を駆け巡るように飛ぶと二人の正面でエネルギーボールとなる。

 

「「プリキュア!スパイラル・エレメントスプラッシュ!」」

 

最後に二人がエネルギーボールを後ろから両腕で押し出すように放つと六つの合体技が飛んでいく間に集約。強力なエネルギー波として飛んでいった。

 

「喰らええぇえ!!」

 

そして、それを見たダークネスの方もやられてなるものかとばかりにエネルギー砲を放出。二つのエネルギーは中間でぶつかり合うと火花を散らしていく。

 

それから少しの間は技の力は拮抗していたものの、程なくしてプリキュア側がダークネスの攻撃を押し始める。

 

「ぐうう……何故だ。何故こんな奴らにここまでの力がとめどなく溢れていくのだ!」

 

ダークネスには理解できなかった。先程までプリキュア達は自分を相手に勝つことができなかったはず。それなのに今は立場が逆転したと言わんばかりに押されまくっているのだ。そして、ダークネスはどれだけ力を追加で投入してもその状況が変わらない事に混乱しているのである。

 

「……それはダークネス、あなたが何も背負ってないからだよ」

 

「私達は大切な人達を守るため、皆さんの未来を背負っているんです!」

 

「そのためにも、こんな所で負けてたまるかってんだよ!」

 

「私達は前に進んで見せる……絶対に……絶対に!!」

 

スノー達ひろプリ組はダークネスの疑問に答えるように声を上げると更に力を増していく。その直後、スノーとサンライズの後ろにキュアバーニングサン、キュアブリザードの幻影が現れると二人の先代プリキュアのエネルギーが更に上乗せされていく。

 

『はぁああああっ!』

 

そのままプリキュア達の優勢は覆る事は無く、ダークネスのエネルギーを押し切るとエネルギー波はダークネスの体を呑み込むように包んでいく。同時に彼の体は浄化の光に包まれたためか消失を開始していった。

 

「そ、そんな……馬鹿なぁあああ!!」

 

ダークネスは断末魔を上げるととうとうその体が崩壊。あっという間に浄化されていくと彼の体があった場所から大量のキラキラとした光が街中へと放出。

 

これにより、ダークネスが来た事による影響で悲惨な姿になってしまった街は一瞬にして元通りになっていく。同時に空も暗い闇が消え去るように光を取り戻すと同時に夕方の空が雲の間から差し込むのだった。

 

そして、プリキュア達はダークネスを倒した事にお互いに微笑み合うとその事実を実感。少しして変身解除すると改めてダークネス相手に勝てた事を喜び合うのだった。

 

「やっと勝てたんだね」

 

「ああ、俺達で掴み取った勝利だ」

 

アサヒとユキは微笑み合うと手を繋いだままの状態を維持。ただ、あまり長々と手を繋ぎっぱなしだと当然それを見た他のプリキュアもとい、なぎさ達もそれを見るわけで。

 

いつまでも仲良く手を繋いでいる二人は少ししてようやくソラ達他のプリキュア達から微笑ましい目で見られている事に気がつく。

 

「ッ!ユキ、見られてる!」

 

「えっ……あっ……」

 

アサヒとユキはやっと自分達がいかに恥ずかしい事を公衆の面前でしていた事に気がつくと特にユキの方は恥ずかしさで赤面してしまうのだった。そんな事はさておき、ユキ達はなぎさ達他の街から来たプリキュア達がこの後帰ってしまう事を知る事に。

 

「ええっ!?もう帰っちゃうんですか?」

 

「折角ならソラシド市でもっとゆっくりして行けばいいのに……」

 

「あはは。でも時間も良いくらいだし、そろそろ帰らないといけないから」

 

「それにこの街にも私達の友達が増えたってだけでも私達は十分だよ」

 

もう既に日が傾いており、他の街から来ていたプリキュア変身者の少女達にとっては街に帰るためにも移動時間を考慮しないとならない。そのため、名残惜しいがそれぞれの街に帰る事になってしまったのだ。

 

「でも、寂しいね。折角プリキュアがこんなに集まったのに」

 

「そうかもね。だけど、きっとまた会えるよ」

 

「うん。だから、これは永遠のお別れじゃない」

 

「でも、できれば次に会うときは戦いに関係ない時が良いですね」

 

「それはそうだよね……」

 

プリキュア達が集まるのは大体大規模な敵との戦いがある時だと相場が決まってしまっている。そう考えるとソラの意見になぎさ達が同意するのも仕方のない事だろう。

 

「それじゃあ、また会おうね!この街のヒーローガール達!」

 

なぎさがそう言って笑うとアサヒ達もそれに頷く。こうして、一つの事件が終結。この街の未来は守られた……しかし、新たなる脅威がこの街へと迫っている事にこの場にいたプリキュア達は気付けなかった。

 

「ここが並行世界って所か。中々に面白そうな場所だね……っと、これは……」

 

夕焼けの街の中、とある建物の屋上に何者かが立っていた。それは白衣を着た少女である。彼女は白い髪が露出したヘルメットを付けており背はソラ達と変わらないぐらいだった。

 

すると少ししてその近くに彼女が頭に付けているヘルメットに似たドローンが飛んでくる。そのドローンは何やら何かの黒いエナジーのような液体を瓶の中に回収して持ってきていた。

 

「お、良い子達。今回も何かを見つけてくれたみたいだね……お。これは、中々面白そうな闇の力だ。取り敢えず、持ち帰って研究材料にしたいけど……まぁ、ひとまずはこの街でやる研究のモルモットを見つけようか。キメランラン♪」

 

少女が手にしたのは先程打ち砕いたはずのダークネスの残骸である。ただ

、自分では動けないのかエネルギーが集合した液体状の状態から全く動かなかったが。

 

ただ、研究材料と言った事から少女にとって都合の良い物だったらしい。そんな彼女は首から下げた黒い宝石に触れるとどこかへと転移していく事になるのだった。

 

そして、この少女の存在がユキ達にまた一つの事件を持ち込む事になるのだが……それはまた後程語るとしよう。




お知らせです。この度、獅子河馬ブウさんが執筆されている〜ひろプリに野良猫系キャラを入れてみた〜とコラボする事が決まりました!

コラボ相手の作品のURLを貼っておくので気になった方は是非読んでみてください。

https://syosetu.org/novel/328218/

また次回も楽しみにしてください。
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