透き通った世界の下の嫉妬心   作:хорошо!

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本編軸には関係ない番外編として読んでください…
番外なら好き勝手やって良いって聞いたので…()



【第一回】青春の物語(ブルーアーカイブ)のスキマにて

はい、どうも皆様、水橋パルスィです。

ぇ〜・・・私はですね、ヒナの家で床に就いた記憶があるのですが、何故か今、見知らぬ場所に来ています。

例えるならば…そう、ラジオの放送室ですね。

いや、例えっていうかそのままなんですけども。

 

まぁ、十中八九…というか、ほぼ確実にあの割と困ったちゃん(スキマ妖怪)が仕組んだ事なんでしょうね。

自分は姿を見せない癖にこうして私に変な事をやらせようとするんだから、本当に困ったちゃんです。

多くは語らず役割を押し付けるのがあの人の性格だってのは理解してるんですけどね。

そういうところが本当に妬ましいんですよ。

 

散々文句を言いましたが、ちゃんとやらないとあの人に何を言われるのか分かったもんじゃないので此処らへんで区切らせてもらうとしましょう。

えっとですね、ラジオ形式でやる関係だからか、変に律儀なあの人はゲストを呼んでくださったそうです。

というわけで、どうぞ自己紹介をお願いします。

 

「どうも、十六夜咲夜です」

 

はい、というわけで今回お越しいただいたのは紅魔館の瀟洒な従者、時を操る完璧で究極のメイドさん…

自機組でお馴染みの十六夜咲夜さんで〜す。

ミレニアムの騒動でメイドさんの話をしてたら本当に会う事になるとは夢にも思ってなかったけどね…

人気投票も上位常連組、メディア露出も多く供給も止まない恵まれた立場、はぁ〜・・・妬ましっ。

 

「そうは言うけどね、貴女も貴女で供給が少ない割に人気投票ではそこそこの順位にいるでしょう?」

 

いやぁ、実は何故かそうなんだよね。

別に出番が多い訳でも知名度が高い訳でもないのにどういう訳かそこそこの支持を得ているっていう…

って、そういう話をする場所じゃないでしょう?

 

「あら、ごめんなさい…そうそう、これはラジオだとか何だとか聞いているのだけれど…」

 

うん、私もそう聞かされてるよ。

ぶっちゃけ何も分からない状態で此処へ放り出されたから何をしたら良いのかよく分かってないんだけど…

まぁ、なるようになるでしょって感じね。

 

「計画性の無い人は痛い目を見ますよ?」

 

おやおや、この私に計画性が無いと申しますか。

計画を練りに練って恨み人に復讐を果たし、鬼女となって平安の世を恐怖に陥れたこの私にですか?

いやぁ、これは大それた事を言いなさる…

流石は大物メイドさんと言ったところですかねぇ?

 

「…相変わらず、演じる事に長けているのね?」

 

これが素なんだけどね、私はこういう性格ですよ。

妬み、嫉み、嫌味を吐いて、しがらみを経て新たな嫉妬の渦根を作り出す…実に懸命な生き方だろう?

水橋パルスィって人間は、こういう人なのさ。

 

「そう、貴方がそう言うのなら否定はしないけど」

 

そりゃどうも、私もそっちの方がやりやすいのでね。

それで、本題からだいぶ逸れたけど…ラジオらしくお便りのコーナーといきましょうかね?

咲夜さんや、お便りを持ってきているのでしょう?

 

「無計画ですね…まぁ、持ってきてますが」

 

よし来た、信じてたよメイドさん。

じゃあ読み上げていきましょう、一通目だね。

え〜っと、P.N.『774』さんよりお便りです。

 

『パルスィさんは今まで何人誑かしたんですか?そして、これから何人誑かす予定ですか?』

 

わ〜お、ぶっ込んできたじゃんね。

ん〜・・・先に質問に答えると、覚えてないし数える気もないって解答が一番正しいんじゃないかな。

そもそも私、人を誑し込んでるつもりは無いし…

いやまぁ、結果として誑し込んでる自覚はあるけど。

 

過度な期待や好意を背負いたくないからね、だからこそ私はキヴォトスで自分を偽ってるし、ああいう不思議ちゃんなキャラで通してるんだよ。

あの立場なら極端な善や極端な悪と違って、どちらの陣営からも好感を得づらいだろう?

…まぁ、そう上手くはいかないわけだけど。

 

「…成程、それでその妬みキャラですか」

 

おっと、それは違うぞ咲夜さん…

私は他人に嫉妬してるし、心から妬ましいと思っているからこそ、それを口に出しているんだ。

これはキャラじゃなくて、私の素なんだよ。

 

「それが素だと言うのなら、あそこでケイを助けに行く判断をする必要はありませんでしたよね?」

 

…いやぁ、私ってば嫉妬心の化身だからさ。

誰かが嫉妬してるのに表に出せないってなると、私はそれを見ているだけってのは気に食わないんだ。

だから口を出すし、誰かを妬ませる。

そうすれば、私の力も自然と増していくだろう?

 

「そういうところです、そうやって詭弁を並べ自分を悪人だと偽る…それが、貴女の本質なのでは?」

 

いや?過大評価にも程があるよ咲夜さん。

人間友好度『皆無』の看板を持つこの私が善人なわけがないでしょう、私は妖怪らしい妖怪ですよ。

決して善ではない…自分の目的の為にゃ手段を選ばないような、純粋な悪だよ、私はね。

 

「…はぁ、もうそれで良いんじゃないですか、何を言っても無駄な気がしますので」

 

…はいはい、納得してくれてありがとうね。

え〜・・・774さんに改めて話しておきますと、私は何人誑かしたかは覚えてませんし、これから何人誑かすかの予定も立てていない、そして数える気もないです。

まぁ、誑かしてる自覚はあるんですけどね。

 

キヴォトスに来てからだと…そうですね、ヒナやリオ会長、ケイ辺りは誑かした人に入れても良いのではないでしょうか…あとは、コユキとトキですかね。

最後の二人は誑かしたのとはまた違う気もしますが、幻想郷や外の世界での事を含めないなら、この五人が分かりやすい例だと思いますよ。

 

これからも誑かす予定はありませんが…

強いて言うなら…そうですね、アビドスの小鳥遊さんやトリニティの桐藤さん、でしたっけ?

あの子達の事は助けてあげたいと思ってますよ。

誑し込む気はないんですけどね、まぁ…これまでの経験から考えると、結果的にそうなるかもしれません。

 

「この女誑しが、と言っておきましょう」

 

しょうがないでしょ、私キヴォトスで見た男の『人』は未だに先生だけなんだから。

逆にどうやって今の状況で男を誑し込めば良いのよ…

…じゃ、二通目に入りましょうかね。

次は…P.N.『ブラックスーツ』さんからのお便りです。

 

『パルスィさんにとってキヴォトスはどのような場所ですか、そしてキヴォトスで何をする気ですか?』

 

…改めて聞かれると困るね、こういうの。

青春を騙る腐り切った世界?それとも、力の大きさが物を言う不平等な世界?

いずれにせよ、碌な所ではないと思ってるよ。

道を歩く子供が突然のように銃火器を持ち歩いてる時点で平和とは言い難いもんね…

 

「幻想郷と然程変わらないのでは?」

 

幻想郷と違って、どんな子でも戦闘を余儀なくされるし…それを解決する人がいないでしょ?

それこそ、咲夜さんとか博麗の巫女みたいに積極的に問題を解決してくれる人がいれば良いんだけど…

まぁ、それがヒナ達だったりする訳か。

でも学校同士のしがらみもあるし…難しい所だね。

 

で、キヴォトスで何をするかって?

…いや、別に今の所何かをするつもりは無いよ。

そもそも自分の意志で来たわけじゃないし、特に目的とかがあって動いてるわけでもないし…

これからも帰り方を模索するだけだと思うよ。

ぁ〜・・・でも、それだけじゃないかな…

 

取り敢えず、住んでる方には申し訳ないですけど、キヴォトスは碌な所ではないと認識していますよ。

妖怪の私がこう言うんですから、生身の人間である先生は私以上にそう思ってるかもしれませんね。

まぁ、どちらかと言うと嫌いかもしれません。

 

そして…これから私が、何をするか。

…まぁ、その…特に何かする予定はありません。

ただ…私にも私の生き方がありますので、嫉妬に関する事は時々手を出させてもらうとしますよ。

あとは、ヒナ関連ですかね・・・一応、私が今野宿をしないで済んでるのはあの子のお陰ですので…

ヒナの事は、守りますよ。

 

一番の優先事項は帰る事だけどね。

こんな無駄な空間に呼び出す事が出来るんなら、私を今すぐ幻想郷に帰す事くらい出来る筈なのに…

何か理由があるにしろ、説明しないアイツが妬ましい…

 

「まぁ、あの方が説明してくれる方が珍しいので…」

 

本ッ当そうだよね、誰も理解していない内容を自分だけは分かった感じで事を進めてさ…

月の侵略の件もそうだけど、結果的に良い道へ導いてくれるとはいえ…私達は、駒にされてるんだ。

その癖して自分も駒の一つとして盤面を掻き乱すんだから…あぁ、妬ましい、妬ましい…

 

「月の件は巻き込まれてませんよね?」

 

まぁね、私はその時も地底に引き籠もってたし。

でもウザいものはウザいじゃん、いくら自分に影響が無いとはいえ…苛つくものは苛つくんだよ。

だから私は妬むんだ、本来妬むべき人の代わりにね。

…って、もう放送終了時刻?早いね?

 

「初回ですからね、お便りも少ないんです」

 

次回があるって事を信じたくないんだけどね…

まぁ、あるんだろうなぁ…あの人の事だし…

…次は、お便り来てると良いね、尺的にもさ。

 

「次のゲストは私じゃないと思いますけどね」

 

…また呼ぶよ、うん、機会があれば…

じゃ、今回はこれくらいで〆させてもらいましょう。

第一回、青春の記録(ブルーアーカイブ)のスキマにて…

司会はこの私、緑眼の怪物、水橋パルスィと…

 

「電光石火のメイド、十六夜咲夜でした」

 

では、次があるなら…また次回、お会いしましょう。

お便り、お待ちしておりま〜す。




パルスィは変に取り繕わず、素で話すならこれくらいラフな口調だと勝手に解釈しております。
あと質問お待ちしております、活動報告の方で募集し続けております故…

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  • トキ
  • イチカ
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