というわけで、ギリギリ今日中に書き終わりました…
昨日の生放送は大変でしたね、ブルアカふぇすに参戦する私は
駅から出た私は、ケイと共にティーパーティー・・・トリニティにおける上層部に挨拶をし、顔を見せに行こうと歩みを進めていた。
話は変わるが、気付いた事がある。
「成程、トリニティは鳥の生徒が多いのね…」
何処を見ても何処を向いても、必ずと言っていい程に視界に入る羽の生えた生徒達。
ヒナに生えているソレとは違う、白い翼…いや、所々に黒色の翼の生徒もいるように見える。
確かイチカも黒色だった筈だ、法則性的なものは分からないが人によって差があるらしい。
「…天使なのでは…?」
「なら、イチカは堕天使って事になるわね…」
幻想郷で天使…天人くずれには絡まれた事はあるが、こういう露骨な天使は見た事がない気がする。
博麗の巫女がそれらしき人物について話していたような記憶はあるのだが、酒の席だったしあの人は色々と適当だしで内容については詳しく覚えていない。
そもそも私はペルシャ人やら何やらで弄られるが元は日本人だ、キリストの方の知識は一般常識程度のものしか知らないし、知ろうとも思わない。
「…結局、彼の女とはどのような関係なのですか?」
「友人って言うのも違う気がするし…知人かしら?」
友人と言う程は距離が近くない気がするし、だからといって仲は良い方だし割と親しい気もする。
トキやリオくらい仲が良ければハッキリと友人と言えるのだが、これくらいの距離感というのが一番例えに困る…ヒマリなどもこういうタイプである。
「それは…少し、人の心が無いのでは…?」
「これでもれっきとした人間なのだけれど?」
まぁ、あくまで『元』人間ではあるのだが…
ケイだって人間ではないし、そもそもキヴォトスの人々が人間かと問われると返答に困るので、そこは大して気にする所ではないだろう。
紅白腋巫女?白黒魔法使い?瀟洒なメイドさん?
さぁ、私には何の事か分からないわね…
それにしても、噂には聞いていたが改めてこうして見てみるとトリニティとは凄い所である。
紅魔館の吸血鬼達のように着飾った服に、マナーの類に詳しくない私でも分かるような礼儀正しい歩き方や一挙一動の仕草、姿勢。
お嬢様校と言われるのも納得の場所だ、それに…
「…妬み嫉みに溢れてるわ〜・・・」
皆がみんなそこまで落ちぶれているようには見えないが、明らかにゲヘナやミレニアムに比べて私に集まってくる嫉妬心の量が多い。
能力を使っていないのにコレなのだ、通常運転だと考えると違う意味で凄い所である。
詳しい内容は聞こえないが、明らかに不慣れな雰囲気を醸し出している私達に対して決して良いとは言えない陰口を囁いている声すら聞こえる。
まぁ、大体は聞こえているしケイには全て聞こえている筈…いや、聞こえている事が分かっていてわざとやっているような気もするのだが…
「…はぁ…ケイ、少し急ぎましょうか」
「…何故ですか…?」
ケイの教育に悪い、嫉妬心そのものみたいな私が言うのも何だが、子供に見せるような光景ではない。
教育施設としてこの環境はどうなんだ、やってる事が庭渡より鳥頭なんじゃないか。*1
というわけで、招かれた手前悪いが彼女達の名前を利用させてもらう事にしよう。
「桐藤様と聖園様を待たせちゃ、悪いでしょう?」
わざと周囲の人に聞こえるよう、そう返す。
正直ティーパーティーの権力がどれ程のものなのかは理解していないが、上層部というくらいなのだから結構なネームバリューはあるのではなかろうか。
少なくともヒナは名前だけで自己防衛になるくらいには名が知れ渡ってる、恐らくだが効くだろう。
「…そうですね、急ぎましょうか」
僅かながらに怯んだであろう辺りの人々を横目に流しつつ、ティーパーティーの二人がいるという場所に向かって小走りで向かうのだった…
…今更だが、ティーパーティーのメンバーは三人いるとヒナから聞いていた気がするのだが…私が知らされた名前は二人だけだったな…
◇◇◇
「ぅげっ…」
『?…何か、仰られましたか?』
「…気の所為じゃないかしら?」
部屋に入って真っ先に感じたのは、私ですら滅多に見ないレベルに濃い負の感情の渦。
嫉妬ではないように見えるが…誰かに親でも殺されたんじゃないかという程の暗い暗い感情を持つ二人の少女が私達を出迎えた。
私だから感じられているが、非常に感情を隠すのが上手いのか外見だけでは何もわからない。
と、隣を見ればケイも顔を顰めていた…嘘発見器的なアレで分かるのだろうか…?
「では…改めまして、ようこそトリニティ総合学園へ…私はティーパーティー現ホスト代行…フィリウス分派代表、桐藤ナギサと申します」
此方を品定めするかのような瞳に、焦り…だろうか。
嫉妬以外の感情を詳しく読む事は出来ないが、心此処に在らずといった感じである。
…気の所為かもしれないが、何処と無く瞳を閉ざす前のこいしに似ているような雰囲気を感じる。
つまり、一番近いのは…疑心暗鬼という事か。
「え〜っと…私は聖園ミカ!パテル分派の代表だよ〜、ナギちゃん共々よろしくね☆」
…笑顔なのに怖い、明らかに歓迎されていない。
まだ嫌われるような事をした記憶はないが…ゲヘナ所属だからか、さてはゲヘナだからなのか?
真相は分からないが、そう仮定しておこう…
「水橋姉妹さん…短い期間ではありますが、どうかトリニティでの生活を楽しんでくださいね?」
今のやり取りで楽しめるか不安になってきたが、言われたからには楽しまなければ失礼だろう。
それはそれとして、上層部がこうなっている原因も調べた方が良さそうだ…余計なお世話かもしれないが、調べるだけならバチは当たらない筈だ。
「…質問をさせていただいても、よろしいでしょうか」
と、先程まで無言だったケイが口を開く。
この中で一番背の低いケイ…そんなつもりはないのかもしれないが、周囲から向けられる威圧感が凄い。
可哀想に見えてきたが…まぁ、大丈夫だろう。
ヒナもそうだが、身長と中身は比例しな…ヒナは比例しているか、比例していなかったらシナらないし…
「ん〜、そんなに畏まらなくても大丈夫だけど〜・・・」
「サンクトゥス分派の代表である、現ホストの百合園セイアさんのお姿が見えないようですが?」
…誰だソレは、私は知らないぞ。
というか先程から話している派閥の話もよく分かってない…宗教の話をしているのか?幻想郷で言う太子様VS聖様的な話なのだろうか?
「…えぇ、不幸な事にセイアさんは怪我を負ってしまいまして…只今、入院をしているんです」
「あはは〜っ、ごめんね〜?セイアちゃんには私からよろしく言っておくからさっ☆」
嘘だ、コレは明らかに真実ではない。
ケイもそれに気付いているようだ、私が言うのも何だが普通にこの子もハイスペックだと思う。
「そうですか…はい、把握いたしました」
失礼しました、と一礼して言葉を止めるケイ…
私よりこの子の方がトリニティの事を理解しているんじゃないか、そんな気がしてならない。
「…もう質問はよろしいでしょうか?では、良き学校生活を送れるよう…私達も、祈っております」
「…えぇ、私なりに楽しませてもらうわね?」
絶対に平和に過ごせないという確信を持ち、もはや癖となった溜息を零しながら部屋を去るのだった。