ドレスヒナの為に石を貯めていて投稿が遅れ…
…ハイ、言い訳です、執筆サボってました…
「…随分と、時間が掛かったようで」
「いや、その…ね?…ごめんなさい…?」
外に出てきて真っ先に目に入ったのは不機嫌そうな様子で腕を組むケイの姿…
…サクラコと雑談してたとか、ドジで他の生徒に見つかって追いかけっこしてたとか言える訳が無い。
いや、うん…初めて使う能力だったし普段はコソコソ隠れて行動したりなんて滅多にしないんだ…
仕方無い事だった、避けられない事故だった、そう自分に言い聞かせておこう…
「で…収穫は得られたんですか?」
「ま、上出来って感じかしら」
グダりにグダったが本来の目的であった補習授業部の情報は手に入れる事が出来た。
生徒名さえ分かってしまえばいくらでもやりようはあるし、他にも外部の人間が知って良いのか怪しいレベルの詳しい情報まで…
…よくよく考えてサクラコは喋りすぎじゃなかろうか、別に脅された訳でもなかろうに…
責任とかあるだろう、後で『お前は喋り過ぎた』的な事をされても知ら…キヴォトスだと本当に有り得そうなのが逆に怖い、冗談で済まない。
「では情報のすり合わせを…と、いきたい所ですが…」
補習授業部の生徒…私は基本的に交友のある生徒の名前しか知らないが、ケイやレイサは何らかの機会に知っている生徒がいるかもしれない。
特にレイサ、彼女はトリニティの生徒なのだから自然と他生徒と関わる事も多いだろう…
…そもそも友達がいないんじゃないかって?
にしても知人とかはいるだろう…いなかったら?
…まぁ、うん…だとしたら切ないわね…
「もう日が暮れてしまいました…私はまだ活動出来ますが、これは…そうですね…」
空は茜色に染まっている、相変わらずキヴォトスの空というものは綺麗な色をしている…
と、そういう話ではなく…スマホを覗いてみれば丁度17時を過ぎた所、門限的な話をするならまだ行動出来るし大丈夫だと思うが…
「ん、ん〜・・・どうかされましたか?」
ケイの隣には明らかに疲れた様子のレイサ…
見た目や言動はともかくこれでも高校生、まだまだ動けそうではあるが明日だってある。
今後の疲労やパフォーマンスも考えるとこれ以上の行動は控えた方が良いだろう。
というかレイサ関係無しに私だって無理したくない、ケイにも無理をさせたくない。
「…えぇ、今日は解散にしましょうか」
「その判断が丸いと思います…」
ティーパーティーの方で宿泊施設は用意してくれているらしいし場所を調べて〜・・・
…いくらトリニティとゲヘナの仲が悪いからといって夜間に襲われたりはしないだろう、流石に。
不慣れな動作でマップを開く…此処からも歩いて行ける距離だ、飛ぶ必要は無いだろう。
「…っし、レイサ、スマホ出しなさい」
「…えっ…?」
と、キョトンとした表情で声を漏らす…
説明不足だっただろうか、言わんとする事が伝わらなかったのだろうか…
確かに今のは言葉が足りなかったかもしれない。
「いや、モモトーク交換しとかなきゃ…明日どうやって集まる気だったの…?」
事前に待ち合わせ場所を決めたり、雀を引っ付けておいて居場所を常に把握しておいたり…
いくらでもやりようはあるが、前者は急な用事に対応出来ないし後者は人としてどうかと思う。
そもそもスマホは連絡を取る為に持っているんだからこういう時こそ使うべきだろう。
「ぇっ、ぁっ…明日…?」
「…何か問題でもあった?」
「ぇっと…あの…そのぉ〜・・・」
用事があったのだろうか…そもそもの話、無理を言って着いてきてもらっているのだ。
あまりにもチョロいため言い包める事は容易な気もするが、そこまでしてもらう訳にもいかない。
それとも何だろうか…う〜む…
「…ケイ、私また何かやらかした?」
「いえ、今回は特に…」
今回はって事はいつもはやらかしてる判定されてるって事なのだろう、地味にショックなんだけど?
…まぁ、ケイがそう言うなら私が何かバッドコミュニケーションを起こした訳ではなさそうだ。
知らず知らずのうちに地雷を踏んだのかと心配したが杞憂で終わったらしい…
ならば、尚更どうして困惑しているのか…
「明日も・・・一緒に行動するんですか…?」
「…ぁ゛〜・・・別に強制じゃないわよ、嫌だってならそれで私達は二人行動の計画立てるし…」
「ぃ、いえ!そうではなく…」
どういう事なのケイ、説明してくれない…?
いや『ここまで聞けば分かりますよね?』みたいな目で見られても何も分かってないのよ、本当に。
私だって万能じゃないんだ、さとりと違って分からない時は何も分からない。
「明日も…私を連れて行ってくれるんですか…?」
「…はぁ…?」
思わず溜息が漏れた、だって仕方無いじゃない…
「いや、そもそも連れて行くも何も私達はトリニティの事なんにも分からないし…」
ケイは知っているかもしれないが、それは知識として知っているだけであって実際にトリニティに来たのは今日が初めて…の筈。
現地の人と比べてたら無知も無知、スーパーAIだか何だか知らないが最後に物を言うのは経験なのだ。
「頼っていいなら頼らせてもらうわ、友人相手になら我儘くらい言っても許されるのよ」
もしレイサがソレで良いと言うならば私はその言葉に甘える、限度はあれどそれが私だ。
たとえ格下だろうが歳下だろうが、それが最善なら喜んで頭だって下げる。
我儘は私の個性みたいなものだ…そもそもケイが此処にいるのも元を辿れば私と彼女の我儘だし…
「親しき仲にも礼儀あり、ですよ」
「…まぁ、それもそうね…」
…やり過ぎは注意と覚えておく事にしよう。
「で、どうするの?行くの?」
と、再び問い直してみる。
結局着いてくるのか来ないのか、強制するつもりはないからこその質問…
その返答は簡潔で、分かりやすく…
「…行きます!明日も!」
…とんでもなく大きな声であった。
「だから声量…っ!!」
「…もう、言っても無駄だと思いますよ」
そのうち鼓膜がやられる気がする、山彦の大声を真横で聞いてるんじゃないかってレベルで声が大きい。
直して欲しいが…まぁ、治らないんでしょうね…
「はぁ…ったく、じゃ…明日もよろしく頼むわよ?」
「はい、この宇沢レイサに…お任せください!!」
良い返事である、ちょっとうるさいが…
そんな訳で、明日また詳しい事は話そうとレイサと別れケイと共に宿泊施設へと向かって歩き始める…
…あぁ、いや、その前に…
「…え〜っと、あったあった…」
「ぁ〜、ん〜・・・もしもし、ヒマリ?」